【バイク】DトラッカーXのレビュー【モタードの乗り心地】

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俺の愛車はDトラッカーXです。
購入したのは2012年10月(新車)で、これまでの走行距離は24,000km。
俺はバイクは乗り潰すタイプで、まだ3台目。これまではバリオス→ZR-7、そして、このDトラッカーXです。
前身のDトラッカーの発売は1998年で、フルモデルチェンジしてDトラッカーXになったのが2008年だそうです。このフルモデルチェンジではホイールだけでなくサスペンションやブレーキにも専用のセッティングが施されていて、よりオンロードでのライディングを重視した仕上がりとなったそう。それまでのDトラッカーではタコメーターもなかったとのこと(中古車を探す場合はXかそうでないかは要注意です)。
そして……残念なことに2016年にカタログ落ちしました。

このサイトを初めて、もう1年以上経過しましたが、この愛車のレビューはやってないっすね。
だって、もうカタログ落ちして4年が経っていて、今さら……と思っていたので。
ところが、先日、このサイトの母体であるゲーム「クラッシュオブクラン」のチャットにて、「DトラッカーXってどうです?」と聞かれたので、もしや需要があるのでは……と思い、ここにきて記事にしようと思いました。
バイクライターではない俺のような素人の感想も参考になればよいのですが……。

目次

  • スペック
  • 選んだ理由
  • 車体に関する感想
  • 走りに関する感想
  • DトラッカーXのまとめ
  • モタードってどう?
  • スペック

    俺の愛車です。はい、かっこいい!

    まずはスペックから。
    俺が気になるところだけ、ピックアップしま。
    ・車名/D-TRACKER X(ディー・トラッカー・エックス) 通称はD虎
    ・全長×全幅×全高/2,130mm×795mm×1,125mm
    ・シート高/860mm
    ・エンジン/249CC、水冷4ストローク単気筒、DOHC4バルブ
    ・最高出力/18kW(24PS)/9,000rpm
    ・最大トルク/21N・m(2.1kgf・m)/7,000rpm
    ・エンジンオイル容量/1.3L
    ・トランスミッション/常噛6段リターン
    ・ブレーキ形式/前シングルディスク300mm(外径)&シングルディスク240mm(外径)
    ・車両重量/138kg
    ・燃料タンク容量/7.7L

    ※ちなみに生産国はタイです

    選んだ理由

    俺はかなり個性的なバイク選びの基準があるのです。
    それは、他の排気量で出ていないか、出ていても、そのラインナップ内で最大の排気量であること。
    なんか、同じ車種で横に並んだときに、自分のが排気量が小さいとシャクじゃないですか。
    はい、見得の問題です。
    なので、今ならホンダ・レブル250なんてよいなぁと思うのですが、レブルは500もあるので対象外になります。

    あと、色では青が好きなので、できれば青い車体がよい!
    ただ、これは必須ではないです。
    青にこだわると、かなり限定されてしまいますしね。

    あとあと、それまでエンジンは水冷マルチ→空冷マルチときたので、別のタイプがよいと。

    他には、よくあるところで、その前は大型(ナナハン)で、やはり車検をはじめとする維持費がかかったので、もう250CCがよいと。

    これらに合致するのがDトラッカーXでした。
    青いし(笑)。
    ほぼほぼ迷わなかったです。
    釣りにも使うので、このタイプはピッタリだったのですが、そこは購入時にはそれほど意識していなかったです。
    結果としてよかったですけどね。

    車体に関する感想

    さて、続いては車体についてです。

    いろいろな角度から見ると、こうです

    燃料供給方式こそ、電子制御のフューエルインジェクションですが、他はいたってシンプルです。
    ハンドルまわりも必要最低限の装備です。

    左ハンドルのスイッチケースのポコッとしているのは、整備のときに間違って穴を開けてしまい、その修復跡です

    あ、俺の愛車の特徴も説明しておきま。
    まず、購入時にマフラーは換えました
    ビートのナサートです。
    カワサキといえばビートと俺が勝手に思うくらい、カワサキとビートは相性がよいのですよね。
    だって、普通にDトラッカーXのカタログに、このマフラーが掲載されていましたもん。

    マフラーはすぐに換えたので、純正の乗り心地はまったくわからんす

    マフラーって、とくにフューエルインジェクションになってからは社外品に換える意味ってほとんどないというのが俺の持論です。
    メーカーさんはしっかり設計したうえで最適なものを用意しているですから、社外品がよいはずはない(のでは?)。
    なら、なぜかえたかというと、見た目と音です。
    性能は度外視しています。

    んで、このビート・ナサートさんはどうかというと、「もってわかる軽いやつや」です。
    純粋に重さの話で、どれくらいかなぁ……。純正が4kgくらいだとすると、その半分くらいです(あくまで俺の印象です)。
    重さは本当に軽い。
    音は車体の購入時に交換したし、他の車両を街ではあまり見かけないので、純正と比較はできないのですが、俺は大好きです。
    ちと、うるさいですけど、ダ、ダ、ダって感じですかね。シングルエンジン感が増し増しです。
    多分、車検があったら通らない音の大きさかと……ボソリ。
    あと、バックファイアーしまくります。そこも含めて、俺は気に入っています。

    んで、このビート・ナサートさんの性能はというと、純正に乗っていないから、わからないんだよなぁ。
    ただ、同調が取れていないというか、少し悪く影響しているとは思っています。
    だって、いまだにエンストをしまくりますもん。
    1回乗るごとに、一度はするという感じ。
    シフトチェンジなどのほんのちょっとしたときに。
    俺のなかでは、それはマフラーのせいだと思っています。
    でも、見た目と音がよいので許してあげています。

    他には純正品ですが、リアシートにキャリアをつけてます。
    これも購入時につけたのですが、俺はバイク釣行に利用するので必須でした。
    あと、本来は車載工具を入れる場所にETCの本体を入れてます

    ETCは普通に使えています。これはバイクショップの仕事ですが、このバイクはETCは多分、ここしか場所はないような……

    テイル部分に荷掛け用のフックもあって、こう見えて積載性は悪くないっす。メットホルダーも普通に使いやすい

    「俺のバイクならでは」というのは以上です。逆にいうとそれだけ。
    エンジンガードもスマホホルダーもなし。
    シンプルイズベストなんじゃぁ。

    車体に関して、まず声を大にお伝えしたいのが、乗っているとお尻が痛くなること
    これは本サイトでもことあるごとにいっていますが、30分も乗ると、もうお尻が痛い。
    シートが角ばっているうえに、クッション性も希薄。

    尻痛製造機です。ゲルザブなんて、むだ、むだ、むだぁ(いや、ちょっとは効果ありますよ)

    対策としてゲルザブをつけていますが(あ、これも俺の車両の特徴だった)、少しマシになる程度です。
    30分でお尻が痛くなるところが、40分になるような感じ。
    俺はたいていのことは慣れて気にならなくなるのですが、これはなぁ。
    まぁ、どうしようもないということはなくて、俺はこのバイクで九州の北側を1周したこともあります。
    ただ、お尻が痛くなるということは覚悟しておいてください。

    あとはインパネ。
    バックライトが青でかっこよいのですが、ここも注意が必要で、それは燃料計です。

    前のバイクには時計がついていなかったので、時計つきには感動しました。トリップは切り替え可能で、全走行距離→トリップA→トリップBを選べます。トリップが2つはロングツーリングのときに便利っすな。左の赤いのは後付けでETCのカード差込確認です

    カタログでは燃料計つきとなっているようですが、ついていないです。
    あるのは、残量警告機能(これを燃料計とみなしているのかな……)で、ガソリンが残りわずかになると、走行距離のところの表示が「FUEL(日本語で燃料という意味)」になります
    これが、かなり迷惑。
    だって、何km走ったかわからなくなるのですよ。つまり、点灯時から「あと何Km以内にガソリンをいれなくては」が計算できない。
    「MODE」ボタンを押すと走行距離の表示に切り替わりますが、走っているときはボタンを押せないですからね。
    残量警告は、どこか別のところに表示するか、いっそのことないほうがよかった。
    走行距離でガソリンの入れ時はわかりますからね。

    続いてはガソリンタンク。
    容量は7.7Lですが、これは小さくて不便です。しかも残りが2Lくらいになったところで、先に言及した残量警告灯がつきます

    タンクが小さい……。シートも細いし、きっと、もう少し車体に幅をもたせたらよかったんだよ……ウンウン

    つまり、走れるのは5~6L分くらい。
    距離にして約150kmです。
    満タンで150kmだと、こまめな給油が必要になるわけで、ちとつらいっす

    あとは、気になる人が多いのが足つきですか……。
    ごめんなさい、俺は身長が180cmあるので、どんなバイクに乗っても気になったがことないんす。
    スタイル的に足つき性がよいとはいえないのでしょうね。

    ヘッドライトは……。
    これはもう慣れの範疇でしょ。車種を問わず、暗さを気にするライダーもいるようですが、俺はそもそも、その感性がない。

    ヘッドライトの光量は……。うん、まぁ、こんなもんでしょ(適当)

    バイク釣行で街灯のない道を走っても、「こんなもんでしょ」という感覚で、「もっと明るさを」と思ったことはないっすな。

    以上、あえて気になるところを挙げましたが、基本的には大きな不満はないっすよ。

    走りに関する感想

    走りについては、まずライディングポジション(以下ライポジ)について触れておきますか。
    このタイプは基本的にはライポジは自転車に近くて乗りやすいとされていますな。
    これも申し訳ないのですが、おかげさまで俺は腰痛の心配もないので、正直なところではよくわからない。SSのようにライポジがきついといわれるバイクを所有したこともないし……。
    でも、いわれてみればラクかなぁという感じです。
    うん、ストレスを感じていないということはラクなのでしょうね

    パワー等については、まず250CCなりというのが当然の前提です。
    ただ、ここも慣れだと思います。
    少なくても俺は「もっとパワーを」と思ったことは一度もないっす
    トルクについても同様です。
    しょっちゅうギアをローに落とすのを忘れてしまうのですが、まぁ3速発進くらいならまったく問題ないです。
    北海道などに住んでいるなら別でしょうが、都市部に住んでいる人は信号によるストップ&ゴーが圧倒的に多いかと。
    その点、このDトラッカーXは極めて乗りやすい。

    反面、高速道路はどうかというと、シングルエンジンということもあって、さすがに「頑張っている感」が出てしまいます。
    ただ、それでも俺は問題ないと思っています。
    カウルはないですし、ライポジ的にも風が直撃ですが、法定速度(100km)で走るなら、さほどストレスはないっすよ。
    あくまでも俺個人の印象ですが。

    あとはよい点としては、取り回しのしやすさですね。
    車両重量が138kgと軽いですし、ハンドルの位置が高めで、腰を曲げずに押して移動できる。
    それが関係してか、アルアルの立ちゴケって、これまで2~3回しかしてないっす。
    いや、1回かなぁ。
    ハッキリと覚えているのが、雨の日にコンビニに入ろうしたとき、少し段差があってヘリが鉄製だったのです。それで侵入角度が浅くて、乗り上げられずに滑ってバランスを崩して転びましたね(動いているので厳密には立ちゴケではないかも)。
    あと、他にもコケたことがある気もするのですが、記憶が定かではない。

    そうそう、ちなみにですが、そのコケたときに、結構、車体がイワされたのも覚えています。
    クラッチレバーが曲がって交換。それはまぁ、よいでしょう。
    それからウインカーもキズがつきました。うん、それもしょうがない。
    ただ、ウインカーの機能がやられて、何かを修理するハメになりました(確か電気系)。
    ずいぶん前の話なのでよく覚えていないのですが、とにかく印象に残っているのが「君はもともとはオフ車なのに少し転んだくらいで結構ダメージをくらのね」と思ったことです。
    オフ車ベースのわりに意外と打たれ弱いということはご留意を。

    DトラッカーXのまとめ

    さて、まとめです。
    このサイトらしくバイク釣行との相性に触れておきます。
    まず、遠出をする方は高速道路は普通に走れるけれど、得意ではないということは要注意です。
    んで、現地についてからですが、これはもう得意ですね。
    もともとはオフ車ですから、少々の悪路でもこなせます。

    これは渓流釣りに行ったときに撮ったのですが、SSだと、こういう道もキツいんじゃないっすかね……、いや、わからんけど

    そして、すんごいニッチ(隙間)なことですが、俺は川に並走している道を走りながら、どこからエントリーしようか観察することがあるんすね。
    そんなときに、この立ち気味のライポジだと高い視点から川を確認できますし、取り回しがラクなので行き過ぎたときにUターンもしやすい。

    結論として、バイク釣行にはほぼほぼベストマッチかと。
    ただ、「ほぼほぼ」なのは満タンからの走行距離の短さが少しマイナス要素だから。
    以前、実際に次のような経験をしました。それは埼玉から栃木に渓流釣りに行ったときのことです。ガソリン量は気になってはいたのですが、高速のガソリンスタンドだと「ちょっと割高」というイメージがあって、「現地で給油するべ」と思ったのです。
    んで、現地で探したところ、朝早くて、まだ営業時間前(言葉を選ばなければ田舎アルアルです)。
    釣りのように田舎に行く場合は、満タン走行距離が短いと、ちと不便です。

    あとは、これまでに紹介した点も含めて、よい点、気になる点を箇条書きにしておきま。
    <よい点>
    ・スタイルにアウトドア感がある
    ・ライポジが楽
    ・取り回しが楽
    ・維持費が安い(燃費は残量警告灯がついてからの満タンで150km/リッター30kmくらい)
    ・基本的には頑丈(8年2万3千Kmでノートラブル)
    ・シングルのちょっとしたドコドコ感(大型シングルには遠く及ばないですよ)
    ・バイク釣行にほぼほぼベストマッチ

    <気になる点>
    ・乗っているとお尻が痛くなる
    ・満タン走行距離が短い
    ・燃料の残量警告灯が点くと走行中にトリップメーターが見えなくなる
    ・多分、足つきはよくない
    ・コケると意外と車体がダメージをくらう

    総合評価は★★★★☆(星5満点で星4)。
    減点は「上の気になる点をご参照を」ということですが、基本的には本当によいバイクだと思います。

    モタードってどう?

    以上DトラッカーXのレビューでしたが、すでにカタログ落ちしていますし、情報を欲しているライダーが限られていそうなので、もう少し間口を広げておきます。
    モタードというジャンルについても触れておきま。

    そもそも「モタードって何?」については、「ベースはオフ車で、それを街なかでも乗りやすいように足回りを中心に調整したもの」です(調べずに記すので間違っていたらごめんなさい)。
    オフ車はライポジ的にも乗りやすいですからね。
    それこそ、1998年のDトラッカーの発売を皮切りに一時期はちょっとしたブームとなりました。

    車種については、これはバイクの世界ではよくある話なのですが、カテゴリーはメディアや巷のライダーが決めるもので、人によって認識が異なります。なので、「ザ・モタード」というと、それこそDトラッカー(X)なのですが、一般的にはホンダ・CRF250M、ヤマハ・トリッカー、スズキ・250SB、KTM・250DUKEなどがモタードとして分類されるようです。

    個人的にはオフ車スタイルでタイヤがボコボコしてなければモタードと思っていて、例えばヤマハ・セローなんかはちと違うのですよね(一般的にもセローをモタードとはいわないような……)。

    先に紹介した車種をごらんいただけばわかるように絶滅危惧種、いや、どれもカタログ落ちしているので絶滅種ですな。
    なんでかなぁ。
    走りやすいのになぁ。
    「結局、オフ車でよいんじゃね?」となったのでしょうか……。
    あるいは「普通のネイキッドでも走りやすいし」と思ったか……。

    なので、今、入手するとしたら、基本的には中古車ということになります。
    バイク選びなんざ、もう「個人の好み」というひと言に尽きるのですが、モタードが視野に入っている方には、俺はおすすめしますよ。

    理由はこれまでに紹介した「よい点」をご参照ですが、さらに付け加えるなら、絶滅種なので希少価値があるじゃないですか!
    街中で2ストレプリカのNSRとかを見ると「おっ」と思うように(いや、そうはならんかな)。

    現行でいうなら、ホンダ・CRF250Lが公式サイトで「都市からダートまで楽しめるデュアルパーパスモデル」とうたっているので、モタードに近いのでしょうね(デュアルパーパスってなんやねん!)。

    ※写真はホンダの公式サイトより

    俺の好きなカワサキは……。
    ダメだ。もうオフ車しかない(泣)

    それでは、よきバイクライフを。
    でわでわ~。

    投稿者/管理人

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