今回のテーマは新型コロナウイルスのワクチン接種についてです。
まぁ、世間ではいろいろな情報が公開されているので、ここでは釣り人&ライダー目線で、しかもサクッとわかるように要点を絞ってお伝えしたいと思います。
あとは、信頼のできるソースをもとに、できるだけ適切な情報でまとめられればと。
ワクチンは受けるべき!?
まず、多くの方がもっとも気になるであろう「ワクチンは受けるべき!?」という問題については、もうシンプルに結論は出ています。
新型コロナウイルスのワクチン(以下コロナワクチン)の接種は義務ではなく、受けるかどうかは自己判断です。
厚生労働省(以下厚労省)の公式サイトでも、「強制ではありません。新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種は、しっかり情報提供を行ったうえで、接種を受ける方の同意がある場合に限り接種を行うことになります」と明記されています。
※参考サイト/厚労省の公式サイト
・新型コロナワクチン接種についてのお知らせ
なぜ、ワクチン接種が義務でないかについては、いろいろな理由が考えられます。自分は専門家ではないので、断言はできませんが、考えられることとして次のような事項が挙げられます。
・法律の整備が追いつかないうえに、すべての国民を対象とするのは現実的ではない
・100%接種したほうがよいとは断言できない
・世界的に見てもワクチン接種を義務化している国はない
いずれにせよ、法律で定められることではないので、接種を受けた方、あるいは受けない方がいても、偏見を持つのはやめましょう。
接種の判断材料
コロナワクチンを接種するかどうかは自己判断になるわけで、判断を下すためには要素が必要です。
現状(2021年1月28日現在)、明らかになっている事項を以下に記します。
【コロナワクチン接種のポジティブな要素】
・新型コロナ感染症の発症を予防する効果が期待される
・新型コロナ感染症の重症化を予防する効果が期待される
・接種は無料である
【コロナワクチン接種のネガティブな要素】
・副反応(副作用)のリスクがある
・効果が得られない可能性がある
・感染の広がりを防ぐ効果は未知数
・基本的に接種は2回で、そのための時間を設ける必要。また筋肉注射なので接種時に痛みをともなう
要点はこんなところでしょうか。
これらを秤(はかり)にかけて、個人で判断することになるかと。
あぁだ、こうだといっても、結局はこれだけの話です。
結論が出たところで、もう少し詳しく触れておきますな。
そもそも「ワクチンってなに?」ということですが、一言でいうなら「感染症の予防に用いる医薬品」です。
どういうメカニズムかというと次の通りです。
①感染症にかかると原因となる病原体(ウイルスや細菌など)に対する「免疫(抵抗力)」ができる
↓
②免疫ができると、その感染症に再びかかりにくくなったり、かかっても症状が軽くなる
↓つまり
予防接種とはこのような体の仕組みを使って病気に対する免疫をつけたり、免疫を強くするために、ワクチンを接種することをいう
んで、今回のコロナワクチンで注意したいのが、このワクチンは「mRNAワクチン(mはメッセンジャーの略)という新しい技術を用いたワクチン」であるということです。
これまで、ワクチンというと、予防したい病気のもととなるものなどを弱めたものでしたが、今回はメカニズムが違うということです。
それに関係することとして、知っておきたいのは、薬、まぁ、ここでは西洋医学の薬ですが、それには、ほぼ必ず副反応(以前でいう副作用)があるということです。
西洋の薬は体に異物を取り込むことで、何らかの効果を得るわけですが、そうそう都合のよい話はなく、その効果は期待されているものだけではなく、期待されていないものも得てしまうのが一般的です。
身近なところでいうと「風邪薬を飲むと眠くなる」とかがそうですね(この場合は「眠くなる」が副反応です。最近は眠くならない風邪薬もあるようですが)。
副反応というと、ネガティブなイメージをもちがちですが、これは必ずしもそうではありません。だって、体が何も反応しなければ、すごく弱い効果しかないということでもあり、本来の期待している効果もすごく弱い可能性が高いということですから。
問題は、その副反応がどんな内容で、どれくらいの強さかなのですが、これがコロナワクチンでは未知なのですね。
そりゃしょうがない。
だって、これまでにないタイプのワクチンですし、じっくりと治験をする期間がないのですから。
あ、治験とは「人における試験を一般に『臨床試験』といい、『薬の候補』を用いて国の承認を得るための成績を集める臨床試験を『治験』と呼ぶ」です。
ちなみに副反応については、「国が認めた薬なら大丈夫でしょ」と思うかもしれませんが、そこは断言できません。「薬の有害性に関する情報を、加害者側が(故意にせよ過失にせよ)軽視・無視した結果、社会的に引き起こされる人災的な健康被害」を薬害といいますが、これまで、薬害はいくつもあります。
その一つとして、同じワクチンで問題となった(なっている)、MMRワクチンの概要を以下に記しておきます。
MMRワクチンとは、はしか(Measles)、おたふくかぜ(Mumps)、風しん(Rubella)の3疾病を一度に予防する混合ワクチンで、新三種混合ワクチンともいう。厚生省(現厚生労働省)が1989年4月に導入し、各自治体に接種を奨励。副作用(無菌性髄膜炎)発生率は当初10万~20万人に1人とされたが、おたふくかぜワクチンに含まれる成分が原因で頭痛や高熱、嘔吐などを起す無菌性髄膜炎が多発したと報告され、1993年44月以後国内でのMMRワクチンの予防接種は中止された。この間、接種を受けた乳幼児は全国で183万1072人。厚労省によると、健康被害の救済認定を受けたのは1040人、うち3人が死亡している
…………。
病院にいって、予防接種をしてもらったら、それによって命を落としてしまった……。
これほど、悲しいことはありませんよね。
これは昔の話ではなく、1989~1993年の話です。
話をコロナワクチンに戻すと、「効果がない可能性がある」も気になりますかね。
これは他のワクチンでもそうですが、接種しても体内に抗体を得られないケースもあると。例えばインフルエンザのワクチンについては「ワクチンを接種せず発病した方のうち60%は、ワクチンを接種していれば発病を防ぐことができた」という厚労省のデータがあります(100%ではないのです)。
ただ、高い効果が期待されているのは確かで、ワクチンを製造している海外のメーカーが発表したデータによると「ワクチンを接種しなかった人の発症率よりも接種した人の発症率のほうが90%少なかった」というデータがあるそうです。
ここでは、「ネガティブな要素があるからコロナワクチンは打たないほうがよい」などと主張したいわけではありません(そもそも自分は医療の専門家ではないので、そのようなことをいえるはずがない)。
コロナワクチンについては未知の部分があるということを踏まえて、総合的に自分で判断しましょうということです。
あ、ちなみに西洋の薬に対して、東洋の薬もあって、それはいわゆる漢方です。
西洋の薬がメカニズムを明確にして作られるのに対して、東洋の薬は長い人類の歴史をベースにして作られています。
これはどちらが良い悪い(効く効かない)という問題ではなく、ちょっとベースや質が違うということは、覚えて帰ってください(笑)。
すごくザックリとした表現ですけどね。
※参考サイト/
・厚生労働省の公式サイト「新型コロナワクチンについてのQ&A」
・厚生労働省の公式サイト「治験とは」
・厚生労働省の公式サイト「インフルエンザQ&A」
・ヤフーニュース「感染症専門医・忽那賢志先生の記事/効果は? 安全性は? 新型コロナワクチンについて知っておきたいこと Q&Aで医師が解説」
・日本薬学会「MMR」
釣りやツーリングとワクチン
そして、本サイトらしく、釣りやツーリングとコロナワクチンについてですが、これはもう、釣り人やライダーである前に人間ですから、「接種は自己判断で」という結論に変わりはありません。
ただ、それだけで終わるのもアレなので、関係する情報を記しておきます。
じつはコロナワクチンで知っておきたいことがもう一つあって、それは、接種することで期待されるのが、「発症予防」と「重症化予防」で、「感染予防」つまり接種した人が感染しないかどうかはわかっていないということです。
これは諸説あるようで、ネットニュースでも話題になっていましたが、厚労省がはっきりと「わかっていない」と公表しています(←大事なことなので2回いいました)。
※参考サイト/厚労省の公式サイト
・ワクチンの有効性・安全性と副反応のとらえ方について
「わかっていない」のはしょうがないにして、自分がちょっと怖いなと思うのは、「コロナワクチンを接種したから、もう大丈夫だ」という方が、何もケアをしないで街を闊歩(かっぽ)することです。
先に紹介したように、コロナワクチンは完全無欠のワクチンではありませんし、現状で期待されている効果も「発症予防」と「重症化予防」です。
つまり、ワクチン接種をした方が無意識にコロナウイルスを広げるもとになる可能性があると。
ちょっと話は飛びますが、自分の本職は編集者なのですが、原稿で「早くコロナが終息しますように」という文字をよく見かけます。自分はコロナに「終息」などはなく、あるとしたら「収束」だと思っています。
終息は「完全に終わる」、「収束」は「(状況・事態などが)ある一定の状態に落ち着く」という意味です。
その原稿から察するに「早く以前のようにコロナの心配がまったくない生活に戻らないかなぁ」と期待している方も少なくないのでしょうが、そんな日は自分たちが生きているあいだはこないでしょう(←いや、ここはあくまでも私見ですよ)。
日本は島国なので、たとえ国内では根絶できたにしても、以前と同じような生活というのであれば海外との往来がありますし、何より長い人類の歴史のなかで、このような病気を根絶できた例は「天然痘」しかないといわれています。「狂犬病」もそれに近い状態ですが、最近もフィリピンから来日した外国籍の男性が狂犬病を発症したことが確認されていますし。
※参考サイト/日経メディカル
・国内で14年ぶりに狂犬病の発症を確認
これは別に「もうダメだぁ」と悲観的に生きていこうという主張ではなく、「これからはウィズコロナ時代」と割り切って、できることはしっかりと行っていこうということです。
情報は更新されていくものですが、2021年1月末現在、「3密の回避」「マスクの着用」「手指の消毒」などが、感染症拡大予防に有効とされています。
どれも、それほど普段の生活の負担にはならないので(いや、なる方がいたらごめんなさい)、コロナワクチンを接種しても、しなくても、それは続けていったほうがよいというのが自分の考えです。
もう少し釣り人&ライダー目線でいうなら、密は避けましょうと。
混み合っている釣り場よりも空いている釣り場に行き、マスツーの休憩時に道の駅などでマスクもしないでくっちゃべるはやめましょうと。
釣りやツーリングのスタイルも無理のない範囲で、「ウィズコロナ時代仕様」に!
どでしょ?
今回は正論では?
以上です。
でわでわ~。
投稿者/管理人