【大注目の】熱き釣りガールの充実釣りライフ【タチウオテンヤ釣り】

ところで肝心の釣果は……。
「私はまだまだですが、昨年は年間で1,110匹ほど……」
 せ、千匹越えですか!? タチウオは幽霊と評されるほど神出鬼没で、まとまった釣果をあげるのは難しいと聞きます(本サイトではずっと言っていますが、管理人は渓流釣り師です)。どうすれば、それほど釣れるのでしょうか?
『常にタチウオの気持ちを考える!』……でしょうか(笑)。私は乗り合いの釣り船を利用させていただいているのですが、そうすると船長さんがタチウオがいるであろうポイントに連れていってくれるので、ポイント探しはお任せで安心。ですので、釣果は自分の腕次第で、釣り人がその海にいるタチウオをいかにヤル気にさせるかの勝負になります」
 かなすびさんは釣りガールということで、タチウオは生臭いエサ(←管理人の偏見)を触らなくてよいルアーゲームですよね?
「『エサが生臭い』もそうですが、そもそも女性はエサがダメというのが偏見ですよ(笑)。私の釣り方は『タチウオテンヤ釣り』です」
テンヤ釣り……?(しつこいですが、管理人は渓流が……以下略)
「はい。エサを使ってタチウオを引き寄せ、最後はタチウオの頬に針を掛ける釣りです」
ウキは使うのでしょうか?
「使いません。竿先の動きで判断します。ですので、やっているときは竿先に集中して、船のエンジン音も聞こえないくらいです。普段の生活のいろいろなことを忘れて、全力で集中するこの時間も釣りの醍醐味ですよね。集中していると竿先の微妙な動きから、タチウオがテンヤに寄ってきているのがわかります
ふむふむ。それで、それで。
「タチウオの気配を感じとったら、海中でのタチウオの動きをイメージ。ロッドアクションやリールの巻きでタチウオの食い気を引き出して、竿先を15cm〜30cmほどしゃくり上げて合わせます。タチウオが針掛かりするとグンッとタチウオの重みが……。あの感覚がたまらないのですよね~」
とても楽しそうです。
「楽しいですよ。テンヤのカラーローテーションや付けるエサの工夫といったアングラーの腕が影響する部分もありますし……」
 ちなみに、はじめから釣れましたか?
「はじめてタチウオテンヤをしたときは船で貸してもらえるレンタル竿を借りて3匹でした(笑)。周りは釣れているのに私だけアタリが少なくて悔しかったです(笑)アタリがあっても、どうしたらよいのかわからなくてアタフタしてたり……」
 そこから、上達していったのですね。
「自分のロッドとリールを購入し、タチウオ釣りを本格的に始めて数カ月後ぐらいからようやく竿頭(乗り合い船でのトップ釣果)を取れるようになりました。その経験を振り返ると、上達するためにはタチウオ釣りにたくさん行って、釣れている人の釣り方を勉強するなどして、経験を重ねることが大切なのですよね」

おすすめは『船タチウオテンヤ・速掛型』シリーズ
 タチウオテンヤでは、タックルはどのようなものをお使いなのでしょうか?
「今、使っているテンヤはハヤブサの『船タチウオテンヤ』です。とくに今期のnewモデル『速掛型』シリーズがすごくよいです。120cmオーバーのドラゴンサイズのタチウオを釣ったのもこのシリーズでした」
 ドラゴン?
「あ、タチウオ特有の表現で、地域などにもよりますが、120cmを越えるものをドラゴンといいます。タチウオは見た目が竜(ドラゴン)に似ていますからね。あとは、大きさもそうですが、タチウオは太さも大物かどうかの目安で、体高を指○本と表現することがあります。体高が人指し指、中指、薬指の指三本分なら、そのまま指3本といいます。指4本くらいのサイズが、引きも楽しく、食べ応えがありますね」
 そういえばタチウオという名前は「体が太刀のようだから」という説があれば、「人間の立ち泳ぎのように立って泳ぐことがあるから」という説もあると聞いたことがあります。
「本当に個性的な魚ですよね。あ、タックルに話を戻すと、ロッドはダイワの『極鋭タチウオテンヤEX』、リールは同じくダイワの『シーボーグ200J DH』を使っています。ラインはPE2号を200〜300M巻いていて、リーダーはナイロンもしくはフロロカーボン8~12号を使用しています」
 エサはどのようなものを使用するのでしょうか。
「イワシを使うことが多いです。イワシはテンヤに真っ直ぐ乗るようにセットし、テンヤ用のワイヤーでグルグルと巻き付けて固定します。船で用意してもらうイワシ以外にも、サンマを味の素(アミノ酸)と塩で加工したエサを作って持参することもあります。タチウオテンヤアングラーのなかにはオリジナルのエサを持参する人もいるのですよね」
 エサの工夫も奥深さの一つなのですね。かなり、やってみたくなりました。ちょっと調べてみたら、乗り船料金はエサ付で7000~10000円みたいですね。
「あんなにすごい感動を楽しめて、おいしい魚をたくさん持って帰れるのでリーズナブルですよ。ぜひ、チャレンジしてみてください」

イワシをセットした状態のタチウオテンヤ。

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