今回のテーマは我ながらおもしろいと自負しています。
渓流用の市販の生きエサの検証です。
いや、検証というよりは知っておきたい豆知識といいましょうか……。
目次
- 経験上は釣りエサは何でも同じ!?
- 「ブドウ虫」の日持ちは1~2週間が目安
- 「ミミズ」を飼うのは難しい
- 「イクラ」は2個づけがポピュラー
- 「ミルワーム」でも渓流魚が釣れる!
経験上は釣りエサは何でも同じ!?
さて、渓流のエサ釣りの皆さまはエサはどうしてます?
川虫を採る人が多いのかな……。
ここでは、川虫はあまり触れずに、市販の生きエサがメインです。
いつかは川虫の特集もしたいと思っているのですが、まだ写真を撮れていないのですよね(汗)。
一応、今、ある写真を乗せておきます。
川虫については釣り具のシマノさんのサイトなどがわかりやすいですね。
※参考サイト/シマノさんの公式サイト
・市販の生きエサ検証
まずエサについて、よく耳にする通説を紹介しておきます。
・雨などで濁りが入っていたらキジ(ミミズ)がよい
・反対に澄んでいたらブドウ虫がよい
・放流魚であればイクラがよい(放流するまでイクラをエサにしているから)
こんなとこですかね。
それぞれ、確かに……とは思います。
ただ、10年以上、渓流のエサ釣りをやってきた俺としては、言ってしまえば「食いが立っていればエサはなんでもよい!」と思っています。
あんまり、種類は関係ないのじゃないのかなぁ。
あくまで俺の持論ですが、実体験として、たとえば水が澄んでいるところでミミズで釣れたことは数え切れませんし、イワナなんかは「米粒で釣れた」という実話を聞いたこともあります。
川虫は別ですよ。
その場にいるのだから、川虫で釣れるのは、じつに利にかなっています。
なので、ベストは間違いなく川虫だと思います。
ただ、他の市販のエサについては、そんなに差はないと思うのですよね。
そもそもミミズはもともと土のなかにいる生き物で川に流れるなんて多分レアケースかと。
ブドウ虫なんて、もう自然界にいない。
イクラにいたっては、渓流魚にしてみたら共食い……。
イレギュラーな存在という意味では、もう同格ですよ。
逆になぜ食いつくのだろ……。
魚って不思議……。
それはそうと、各エサごとに、日持ちや針へのつけ方など、知っておきたい情報をまとめていきます。
あ、ちなみに俺はエサはどうしているかというと、川虫がベストと言っておきながら、最近は採らないで、持参した市販のエサで釣ることが多いっす。
1回の釣行で1種類1パックですね(だいたい余ります)。
自分でもよくわからないのですが、なんか川虫を採るのが面倒なのですよね。
昔は必ず採っていたのになぁ(←ものぐさんなんすよね)。
「ブドウ虫」の日持ちは1~2週間が目安
まずは、ブドウ虫から。
日持ちからいきましょか。
釣行の前日に購入するのなら日持ちは気にしなくてよいでしょうが、「雨だから来週にしよう」「釣りエサを買いに行く時間がないから、あらかじめ買っておこう」という場合には気になりますよね。
これは釣り具屋さんに聞いたのですが、購入してから、だいたい1週間が目安です。
あ、保管は春先などの涼しい時期は別として、基本的には冷蔵庫の野菜室がよいっす。
冷蔵庫でもよいのかもしれないですが、俺は試したことがないっす……(すみません)。
最近は繭(まゆ)なしもあるのですが、日持ちの面では繭つきのほうがよいとのこと。これは当たり前ですよね。
ダメになるとどうなるかというと死んで黒くなります……。
注意したいのは、購入してから1週間といっても、そのショップがいつ仕入れたかによって前後するということです。
仕入れたばかりなら冷蔵庫の野菜室などの涼しいところで保管すれば2週間は持ちます(俺は実際に体験ずみ)。
仕入れ日はショップスタッフに聞けば、教えてくれると思います。
んで、購入する前にブドウ虫の状態を確認するではないですか?
いや、していない方はしてください。
それで、死んでいるのがいたりしたら要注意です。多くは違うパックにすると思うのですが、同じ日に入荷した可能性が高く、同じシリーズの隣のパックを選んだところで、状態がよくないことがあるのですよね。
これは、俺が実際に体験したことで、隣のパックは大丈夫だろうと、あまり細かくチェックしなかったのですよね。
それが現場でエサつけしようとパックを開けたら、ブドウ虫の皆さまがほぼほぼ元気がなくて……。「おいおい、金、返せよ」と思ったものです。
なので、チェックして状態がよくなさそうなら、別の種類(メーカー)のブドウ虫を選んだほうがよいと思います。
次にブドウ虫の針へのつけ方ですが、簡単にいってしまうと針が見えないように通せばよいかと。詳しくは、以前、本サイトでもお世話になった「つりうぇいぶ!」さんが動画で、すんごいわかりやすく紹介しているので、そちらでご確認を!
あとは、雑学として、「ブドウ虫って、なんぞ?」の答えは「ブドウスカシバ」という蛾(が)の幼虫だそうです。
「ミミズ」を飼うのは難しい
続いて、ミミズです。
ミミズは俺のなかでは万能エサで渓流以外でも、コイをはじめとする、いろいろな淡水魚のエサとして使えます。
日持ちですが、ショップスタッフの話では涼しいところで1週間、俺の実体験では、こちらも2週間までは経験があります。
袋を開けなければ、もっと持ちそうですが、確実なのは2週間くらいまでということで。
ミミズについては検証があります。
ミミズはエサ持ちがよいので、毎回、結構な量が余るのですよね。
それで、あるとき、持ち帰ってキープしようと思ったのです。
最初は鉢に培養土(園芸用の市販の土)を入れて、そこに放しました。
それで1カ月後くらいに掘り返してみたら、いなくなっていました。
1匹もいなくて……。
鉢は、底に穴が開いているので、そこから逃げたのだろうか……。
そう思って、こないだ、百均でプラスチックケースを買ってきて、これまた百均で買った錐(キリ)で穴を開け、そこに余ったミミズを放したのです。
穴は天面と水抜き用に底にも開けました。
2週間後……。
どうなっているかと開けてみました。
いや、なんか勇気がいりました。
腐っていたらどうしようと。
すると……、腐ってはいなかったのですが、これまた1匹もいませんでした。
1匹も……です。
理由はわかりません。
溶けた(? ミミズが2週間で?)か、錐で開けた穴から逃げたか……。
どちらかというと、後者のほうが可能性は高いと思っています。
穴は本当に小さいのですけどね。
しかし……、そこから逃げるのかなぁ。
謎です。
結論としては袋を開けたミミズを自宅でキープするのは難しいです。
以前、野菜室に入れていたこともあるのですが、袋から逃げ出して、野菜室がミミズだらけという恐怖の状態になったこともありますし、ミミズって意外と活動的なんすよ。
そして、ミミズのつけ方は、これまた、できるだけ針を隠すように……ですね。
それほど神経質にならなくても、釣れるときは釣れますよ。
あと、ミミズの雑学としては、ミミズは雌雄同体です。繁殖は2匹のミミズがお互いに精子を渡し、お互いが卵を産むそうです。不思議な生き物です。
「イクラ」は2個づけがポピュラー
続いてはイクラ。
俺はあんまり使わないんすよね。
もったいなくて……(値段はブドウ虫やミミズとかわらなかったりするのですが、普通に食べたくなるのですよね)。
ただ、エサを買いにいく時間がなくて、仕方なく、夜遅くまでやっているスーパーでイクラを買って釣りに行ったことがあり、そのときも釣れましたよ。
醤油漬けでも釣れるときは釣れます。
なので、エサがない、川虫も採れないというときにはコンビニでイクラおにぎりを買って、そのイクラをエサにするのも選択肢の一つだと思います。
エサのつけかたは2個づけがポピュラーかと。
雑学としては、イクラとスジコの違いは、スジコはイクラと同じサケ・マスの魚卵で、まだ未熟な卵で卵巣膜により筋のようにつながった状態のものをいうそうです。
あと、スーパーで鮭子というのが売っていたのですが、鮭子は白鮭(秋鮭)の卵だそうです(ちなみに紅鮭の卵は紅子というそうです)。
「ミルワーム」でも渓流魚が釣れる!
最後にミルワームです。
じつは、これを声を大にして紹介したかったのです。
ミルワームとは鳥や熱帯魚のエサとして売られている甲虫の幼虫です。
ミルウォームとかミールワームということもあります。
サイズがいろいろあって、小さいのは主に鳥用のエサ、大きいのは主に熱帯魚のエサ用かと。
俺は以前、ウズラを飼っていたことがあって、この存在を知っていたのです。
それで、熱帯魚のエサにもなるということで、だったら、釣りのエサにもなるだろうと思ったのです。
日持ちは、これまた涼しいところで2週間は持つかと。
エサとしての利点は、まずホームセンターで売っているところ。
ほら、釣り具屋さんよりもホームセンターのほうが近いことってあるじゃないですか(俺の自宅がそうです)。
その場合は入手しやすいということになります。
あと、価格が安い。
写真のパックは200円です。結構、入っているので、1回の釣行には十分です。
弱点は小さいので、針につけると、ほぼ針が見えた状態で釣りをすることになることっす。ミルワームはちと硬いし、かたち的に針を覆うようにはつけるのは難しいのです。
大きなミルワームだとよいのでしょうが、これがホームセンターで見せてもらったら、かなり大きいのですよね。
熱帯魚といってもアロワナとか大型の魚種のエサなのじゃないですかね……。それに高い。1匹で10~30円が相場で、サイズによっては、それよりも高くなります。
さて、この針がむき出し状態で釣れるのかといえば、これが試してみたところ釣れたのです!
「嘘でしょ?」と思う人もいるかもしれませんが、神に誓って本当です!
その写真がこちら!
ミルワームについては、釣行の様子も記事にまとめました(リンクはこちら「【渓流釣り】ミルワームで渓流魚が釣れます!」)。
俺自身、ミルワームを持参する釣りエサのファーストチョイスにするつもりはありませんが、選択肢の一つであることは間違いないかと。
今日はミルワームでも渓流魚は釣れるということは覚えて帰ってください!
でわでわ~。
投稿者/管理人