今回は釣りが関係するニュースの紹介です。ひと口に釣りといってもジャンルが広いのですが、なかでも渓流釣りが知っておきたい情報です。
俺はちょっと驚いたのですが、2023年2月に北海道大学がとある検証結果を発表しました。
その概要はこちら↓
放流しても魚は増えない!
そ、そうなんですね。
理由はこちら↓
・放流は種内競争の激化を促し、長期的には多くの場合でその種を減らすことになる。
では、その種を守るにはどうすればよいのかというとこちら↓
・河川等の生息環境の改善等の別の抜本的対策が求められる
それはわかりますね…。
端折ったので詳しくは北海道大学の公式サイトにてご確認いただけますと幸いです。
俺はずっと思っているのですが、人間が自然をどうこうしようというのはやはり難しい。
もう歴史が違いますからね。人間はチンパンジーなどの猿の仲間と共通の祖先から枝分かれしたとされていますが、その枝分かれしたとされているのが700万〜600万年前。一方、地球の歴史はというと46億年。地球は人間の650倍もの長い歴史があり、それだけ長い期間を経て現在に至っているのです。まだまだヒヨッコの人間がなんとかしようなんてね……。
渓流釣りには釣りの対象の魚の表現としてネイティブとワイルドという言葉があります。
これはじつは人によって解釈が違うのですが、基本的にはネイティブはもともとそこに分布している種、ワイルドは放流したものです。解釈がどう違うかというと、ワイルドについてで、放流したもので長く生きて年を越えた個体をそう呼ぶことがあれば、もともとはそこにいなかった種のこと、つまりは外来種を指すことこともあります。後者だとニジマスはどこで釣れてもネイティブではなく、ワイルドということになります。
ま、ネイティブとワイルドは知識の問題で、たとえば在来種のヤマメでも天然ものと放流ものを見かけで判断することは難しいですし、その混血(天然ものと放流ものが交配した個体)もいるでしょうから、意味はないですけどね。
そもそも、俺は外来種という分け方が嫌いで、先日はついに「猫も外来種」といいはじめたという話題がメディアで取り上げられていました(リンクを貼ろうと思ったのですが、ソースが見つからず、俺の思い違いかも)。
日本人の祖先については諸説ありますが、そのうちの一つは3万8千年前に大陸から渡ってきたというものです。他の説でもだいたいはそのような感じで、概ねはこの地に自然発生したとはしていないようです。その意味ではすべての日本人も外来種ですから、俺はテレビで「外来種は駆逐」というのを見ると「いや、あなた自身を駆逐なさいよ」と思ってしまいます。
もちろん、その発想も大切だとは承知しているのですが、大切な命であることに違いはないので、無条件で「外来種=悪」とするのは危険だと思うのですよね。
今回は以上です。
そうそう、本サイト内で新記事を公開しました。ぜひ、そちらもご一読を(下のバナーをクリックすると記事に飛びます)。
でわでわ~。