【アウトドア】アブってなに? ハチやブユとの違いや対策をわかりやすく解説【基礎知識】

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先日、釣り仲間と渓流釣りに行ったときのこと。
ふと昆虫の話になり、釣り仲間いわく「アブはハチと違って噛んだうえに刺すんだよ」と。
なんですと!?
凶悪じゃないですか……。
そういや、ハチにくらべてアブのことはよく知らない……。
どちらも人間に害があるのは同じなのに。
ということで、ここではアブやハチ、それにブヨという刺して人に害を与える昆虫のことを調べてまとめます。

ハチとはまったく違う~アブとは?~

まずは生き物としてのアブの基礎知識から。
そもそもアブは、その仲間の総称で種名ではありません。
これはハチという言葉もそうですな。
他の生き物でいうと鳥類(今は爬虫類説も有)のタカとか、爬虫類のカメなどもそう。
ざっくりとした言葉です。

では、具体的な種は何がいるかというと、なんと国内に100種ほどがいるそう。
これは覚えきれん。
例えばムシヒキアブやアシブトハナアブなど……。

こちらはムシヒキアブだそう

俺は結構、生き物の名前を覚えるのは好きなのですが、アブはなんか種名を覚える気が起きない……。
なんでもよいじゃないかと。
なので、私たち人間に害を与える種だけをピックアップします。
それは次の項目で……。

んで、ハチとの違い。
じつはこれは全然違うのだな。
そもそも昆虫は科の分類が細かくてスズメバチはスズメバチ科、ミツバチはミツバチ科、一方、アブのムシヒキアブもムシヒキアブ科だそう。
これが哺乳類とかならタヌキとキツネはイヌ科で、「あぁイヌの仲間なのだな」とわかるのですが。

んで、もう少し調べた結果、わかりやすくいうなら、おおまかにいうとアブはハエに近い仲間で、ハチはアリに近い仲間なのですって。
つまりはハチとアブは体の特徴が違っていると。

まず、昆虫とは……なのですが、体の特徴で代表的なのには「頭部・胸部・腹部にわかれている」「胸には翅(はね)と6本の脚がある」「複眼という特徴的な目を持つ」などがあります。

んで、アブはハエのように翅が2枚なのだそう。あれ、俺の小学生時代には「昆虫の翅は4枚」と習った気がするのですが、2枚の種もいるんすな。
一方、ハチはアリのように「頭部・胸部・腹部の境い目がくびれ気味である」と。ボンキュッボン的な。
アブとハチは結構というか全然違った……。

ちなみにもう一つ、よく混同されるのにブヨ(ブユ)がいるのですが、こちらは体長2~4mm程度の小型のハエのよう昆虫とのことです。

アブはアゴで皮膚を噛みちぎる~アブやハチの危険性~

この項目ではアブやハチがどのように私たち人間に害を与えるかを説明します。

まずハチはお尻の先に毒針があることは多くの方がご存知でしょう。
特に注意が必要なのが大型のハチのスズメバチの仲間です。
スズメバチに刺されると鋭い痛みや赤く腫れあがり、熱を持ってかゆくなります。刺された直後は元気そうでも、1時間ほど経ってから吐き気や腹痛、じんましん、息苦しさなどの全身症状が出る場合があります。
さらに一度、刺されると、体内にその毒に対する抗体ができ、次に刺されたときには、人によっては、アレルギー反応を起こし、アナフィラキシーと呼ばれるショック症状を起こします。アナフィラキシーを起こすと、呼吸困難や血圧低下などを起こし、最悪の場合、死に至る危険もあります。また、二度目でなくても、もともとアレルギー体質の方はアナフィラキシーを起こす可能性があるそう。
スズメバチ、恐るべし……。

※参考サイト/大阪府医師会
ハチに刺されたら

一方、アブは毒は持っていなくて、針もないそう。
なので、今回の記事のきっかけになった「アブはハチと違って噛んだうえに刺す」は誤認識ですな。
では、どのように人間に害を与えるかというと、丈夫なアゴで皮膚を噛みちぎり流血させるとのこと。なぜ、そのようなことをするのかというと吸血のためですって。
さらに、「アブがなぜ吸血するのか」というと、産卵前の栄養摂取のため。血液を卵の栄養源とするために、ウシやブタなどの家畜や人に近づいてくると。この辺は人を刺す蚊に似ていますな。

※参考サイト/フマキラーのサポートサイト
アブとハチの違いは?それぞれの特徴や見分け方、注意すべきこと

なお、この攻撃方法はブヨ(ブユ)も一緒だそう。
さらにアブはほぼ毒素はもっていないのだけれど、ブヨ(ブユ)の唾液には毒素が含まれており、皮膚に炎症を引き起こすそう。

どれも怖いっすなぁ。

アブはウシアブに要注意~覚えておきたい種~

ここでは自分の身を守るために覚えておきたい種を紹介します。

ここではハチから。
これはもう一つだけ覚えればOKで、それはスズメバチの仲間です。あ、「仲間」というのはスズメバチという言葉も種名ではなくて、種名だとオオスズメバチとかキイロスズメバチなどがいます。
ま、どれも要注意なので、ここではもうスズメバチの仲間でよいかと。
こちらは見分けやすくて「体が大きくて黄色と黒のハチ」です。

※写真はデジタル版北國新聞より

他にはハチにはメジャーなところではミツバチの仲間やアシナガバチなどがいますが、攻撃性が高くないですし、毒も強くないので、まぁノーマークでよいかと。
サイズがビッグで、羽音がめちゃくちゃ大きいクマバチも性格は温厚とされています。

次はアブ。
こちらは国内に生息しているなかでは10種ほどが特に注意が必要とのこと。
代表格はウシアブですって↓

体長は2cmぐらいと小さいので、なかなか気をつけにくいっすよね。

そして、もっと小さいのがブヨ(ブユ)です。
ここでは全国に広く分布しているアシマダラブヨをピックアップさせていただきます↓

※写真はブログ「虫村の日記」より

上の写真は親指にとまったところだそう。
かなり小さいっすよね。

長袖・長ズボンは基本~予防~

ここではハチに刺されたり、アブやブヨに咬まれないようにするにはどうしたらよいか……を説明します。

まずは意識したいのが服装で、これはシンプルに肌の露出はできるだけ避けたほうがよい
ま、当然ですよね。
アウトドアでは転んだときの擦り傷予防にもなりますし、日焼け対策としてもね。
刺されない&咬まれないためにはできるだけ厚手のほうがよいのでしょうが、そうすると夏は暑さが……。
それに、スズメバチは専用の防護服を貫通して刺さされることがあるようですし、アブは服ごと咬み切ることがあるそう。
そう考えると一般的な厚さの長袖・長ズボンでは気休め程度となりますが、それでも何もしないよりは……ですよね。

また、服装の色については、一般的には服装の色白がよいとされています。
こちらの理由については俺は以前、「黒はスズメバチの巣を襲うクマの色だから」と聞いたことがあるのですが、この説についてはいまだに俺は「ホンマかいな」と懐疑的ではあります。
いずれにせよ、一般的には白がよいとされていると。

それと行動。これは他のすべての人間に害を及ぼすとされている生き物に共通していますが、とにかく刺激をしないこと
その場から静かに立ち去りましょう

あとは虫除けや殺虫剤系ですね。
こちらについては俺は虫除けはほぼほぼ意味がないと思っています。
だって、俺は蚊除けでハッカ系の虫除けを使っていますが、結構、蚊に刺されますもん。

殺虫剤系だとスズメバチなら「スズメバチに襲われたときに使用するスプレー」が市販されています。
俺の場合はバイク釣行でとにかく荷物は減らしたく、こちらの携帯はちと難しいのですが、そういう制約がなければ携帯するのはありかも(下の写真をクリックするとアマゾンの該当ページに飛びます)↓

それと、スズメバチはトンボのオニヤンマの捕食対象だそうで、その力関係を利用した「トンボ君」なる商品も売られています。
いや、これがかなりの人気。効果のほどは俺にはわかりませぬが(下の写真をクリックするとアマゾンの該当ページに飛びます)↓

すぐに水でよく洗う~刺されてしまったら~

もし、スズメバチに刺されてしまったらどうするか……。
アブの場合は毒性は少ないようなので少し状況は違いますが、ハチに刺された場合と同じように対応しても問題はないでしょうから、ここで紹介します。
手順はこちら↓
①傷口を強くしぼりながら水で良く洗う/
アウトドアー用の吸い取り器具も売られている。口で吸うのはよくはなく、口に傷があるとそこから毒が吸収される
②傷口を水で冷やす
これで毒の吸収を遅くすることができる
③抗ヒスタミン軟膏かステロイド軟膏を塗る
アンモニアは効果がない

また、次のようなケースはすみやかに病院で診てもらうのがよいとのこと。
・発疹、吐き気、呼吸困難などの症状が出た場合、目を刺された場合
・以前にハチに刺され、発疹や吐き気などの症状が出た人
・たくさん刺された場合(首・頭・顔・心臓に近いところは特に注意)

個人差があるので、少しでも不安があれば受診したほうがよいでしょう。
ということで、今回はアブきっかけしたハチとブヨも含めてのアウトドアで知っておきたい「刺す(咬む)昆虫」の情報でした。
でわでわ~。

投稿者/管理人

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