今回はバイクがテーマで、「マフラーにジュースをこぼして焦げ付いたら(焼け付いたら)、どうすればよいのか?」の答えです。ちょっとレアケースなので、もう少しありそうな疑問でいうと「エキパイ&マフラーにレインウェアやバイクカバーが焦げ付いたら(熱で溶けたら)、どうすればよいのか?」も同じ答えかと。
答えを知りたい方が多いでしょうから、先に結論を申し上げると、次の四つです。
①自分でリカバリーする方法として、カッターなどの鋭利なもので、こそぎ落とす
②自分でリカバリーする方法として、研磨剤やヤスリで磨く
③プロにお願いする、もしくは自分でリカバリーする方法として新品を取り寄せる
③プロにお願いする方法として、金属加工ができるバイク関連のお店に研磨をお願いする
俺の場合は「③プロにお願いする」で費用は1万2千円+税でした。
さて、ここからは今回の経緯です。
はじまりは、先日、長野へとバイク釣行に出かけたときのこと。
帰りにコンビニで三ツ矢サイダーのマンゴー味を見つけたのです。
おぉ、俺の好物の組み合わせ♪
さっそく、購入して飲んだときに、ちょっとこぼしてしまったのですね。
ドボドボというよりは、「ちょっとこぼしちゃった…」というぐらい。
それで、そのときは気が付かなくて、自宅に戻って発見したのですが、どうも三ツ矢サイダーのマンゴー味がマフラーにかかったらしく、焦げ付いて(焼き付いて)いました。
その日は日が暮れていたし、疲れていたので「明日、拭き取ろう」と思ったのでした。
とりあえず、その日にできることとして、ネットでこのような状況の解決策を検索しました。
ジュースをこぼしたのだから、砂糖が焦げ付いたのだなと。
よくあるケースが鍋の砂糖の焦げ付きですよね。
それで、「鍋、砂糖の焦げ付き」で検索したら、水を入れて沸騰させると焦げが浮くので、それを拭き取ってきれいにするという情報を多く見受けました。
ふむふむ、なるほど。
納得して、眠りにつきました。
んで、翌日。
マフラーは三ツ矢サイダーのマンゴー味が焦げ付いていますが、それは見た目の問題なので、普通にバイクで出掛けました。
すると、午後に夕立にあったのですね。
いつもは恨みの雨も、この日は好都合の雨。
帰宅してすぐに(エキパイ&マフラーが熱いうちに)、水をかけて焦げ付きを浮かそうと思っていたので、その手間が省けました。
まだ陽が高い夏の夕方で、お店で少し早い夕飯を食いながら、夕立が上がるのを待ちました。
んで、夕立が上がった頃にお店を出て、「さて拭き取るか:とティッシュで擦ってみたのですね。
すると、俺が思っていた以上にリカバリーが難しいことに気が付きまして…。
この焦げ付き、かなり悪い意味で安定していて、すっかりマフラーに馴染んでいやがる…。
手で触ると、まったく凹凸がなく、表面はなめらか。
それでいて、くっきりとした茶色でかなり汚い…。
写真で紹介するとこちら↓
ね、目立つでしょ。
こりゃ、ティッシュでは厳しい。
それで、近くのバイクショップ『2りんかん』に向かいました。
「2りんかん」ではかなり丁寧にご対応いただき、お店の販売員のスタッフさんなのに駐車場まで出てきて、現物を確認していただきました。
そのスタッフさんがおっしゃるには「焦げ付きはカッターなどで削り取る方法があるのですが、これだとそれはできませんよね。一応、ステンレス用のマフラーの研磨剤をお店で販売していますが、それは『焼け』の落としがメインの使用用途ですし、こちらには厳しいかも…」ということでした。
そのときは、俺はまだ自力でなんとかしようと思っていたので、その研磨剤を買って帰りました。
俺が買ったのはちょっと違いますが、だいたいこのような商品です↓
問題は解決していないので、次はその『2りんかん』と自宅の途中にある、町のバイク屋さんに立ち寄りました。
以前はバイク屋さんというと、「一見さんお断り」という感じでしたが、時代が変わったのか、俺が年を食ってそういうのを気にしなくなったのか、最近は困ったことがあると、そのときの現場の近くのバイク屋さんにお話を伺うようになっていて…。
そのバイク屋さんにも丁寧にご対応いただきました(ありがとうございます)。
そのお店の方がおっしゃったのは「レインウエアやバイクカバーならカッターで削り落とす…だよ」と。
はい、この方法に2票めです。
ですので、先にお伝えした答えの一つとして紹介させていただきました。
ただ、今回はその方法では解決しません。お店の方は「まぁ自宅でやるとしたら研磨剤を利用して磨くかねぇ」と。
この「2りんかん」と町のバイク屋さんと話をして感じたのが、「どうも、この問題はバイク屋さんよりも板金屋さんの守備範囲なのではないか」ということです。
それで、自宅に戻ってから車の板金屋さん、それとバイクのディーラーではなくカスタムなどをしているお店に電話をかけまくりました。
あと、バイク乗りの友だちや知り合いにも相談を。
バイク乗りの友だちや知り合いから、よく出てきた単語が「ピカール」です。
「ピカール」は研磨剤を含んだ液状の金属磨き剤ですな。
ネット上の情報では、一応、バイクの金属パーツにも使えるそうな(ただ、メッキ処理には不適とのこと)。
あと、情報としては知り合いが以前、車のパーツの錆を落とそうと「すごい細かい目の紙ヤスリで研磨したことがある」と。そして、そのときは「あまりに途方のない作業で途中で挫折した」のですって。
俺は話を聞くにつれ、そして、自分のバイクのエキパイ&マフラーの焦げ付きの滑らかな馴染み具合を見るにつれ、「こりゃ、自力での研磨は途方もない」と思い始めていたので、途中からは「プロに頼もう」と思うようになっていました。
いや、多分、自分でシコシコやれば可能なのでしょうが、そんな根気も時間もなく…。
それに失敗して、傷が付くのもイヤだし…。
それで「プロは…」といえば、いくつも電話したなかで、印象的だったのが自動車の板金屋さんの話です。
その方は「あぁ、それはアルアルで、ジュースの着色料もそうですが、とくに砂糖がよくないのですよね。一気に温度が上がって、錆と同じようになってしまうのですよね」と。
それと町のバイク屋さんとのお話については、結構、対応してくれるところはありました。
こちらで印象的なのが、「今はバイクを預かれないから、マフラーをはずしてもってきていただければやりますよ」と。
俺はそのときは「バイクを置けないバイク屋さんってなんやねん」と思ったのですが、「はずして持っていく」は一つのキーワードで、お店に脱着をお願いすると、その作業の料金が発生します。それにバイクに乗っていくとマフラーが熱を持ってしまい、現地で冷ますのに時間を要します。
なので、自分ではずして車で持って行けるなら、そのほうがよいです。
電話をしているうちに午後7時をすぎてしまい、なかには営業時間外になってしまうお店も。
そのなかの一つに「ここがよいんじゃね?」と思うお店があったので、この問題は翌日に…となりました。
んで、翌日、そのお店に電話のうえ、バイクで訪問しました。
すると店主さんは一見しただけで、「なるほど。きれいに直せますよ」と。
じつは、昨日の「いろいろなお店に電話で聞く作戦」で、「マフラーの素材はなに?」「こぼしたのはなに?」「焦げ付きはどれぐらいの範囲?」「もしかしたら磨いたあとが目立ってしまうかもしれないけれど、それでもよい?」など、いろいろと訊かれることに少しつ疲れていたこともあり(真摯に対応いただけるのはありがたいことではあるのですが)、その圧倒的な強者(つわもの)感に絶大なる信頼を感じ、その場で作業の予約をしたのでした。
そして、当日。天気はちょっと小雨でした。延期していただこうとお店に電話したところ、「そうすると、ちょっと先になってしまいます」ということで決行させていただきました。
待つことになるだろうということで、本を持参しました。
現地に着くと、まずはマフラーが冷めるのを待つことに。
俺はアプリゲームのクラッシュ・オブ・クランで遊んでいました。
やがて店主さんがマフラーをはずして作業のスタート。
俺は「どのようにやるのだろう」と作業の現場までついていこうとしたのですが、店主さんが「危ないのでこのスペースには入らないようにお願いします」と。
結果、遠目でしか見られませんでしたが、やはり機械で研磨するよう。
「よく確認できないなら、もう遊ぼ」と今度はアプリゲームのパズル&ドラゴンをはじめました。「少しやったら読書に」と思っていたのですが、読書に移る前に作業は終わりました。
実質は10~15分ぐらい(料金は先に触れたように税抜12,000円でした)。
仕上がりは完全なる原状復帰です。
頼んだお店は「SSP Factory」で(公式サイトはこちら)、こちらはバイクや車のワンオフマフラー・パーツの制作をしているお店です。店主さんは「うちはバイク屋さんではなく、金属加工業ですよ」とおっしゃっていました。

SSP Factoryさん、今回はお世話になりました

先にも掲載しましたが、こちらはビフォーです

こちらもビフォーです。修理直前にパシャリ

こちらはアフターです。すっかりきれいになりました

アフターの別アングルです
終わったあとに店主さんと少しお話ししたのですが、他の車の板金屋さんは「アルアル」とおっしゃっていましたが、あまりこのようなケースはないとのこと(確かに、よくよく考えたら、とくに車でアルアルであるはずがないような…)。
また、錆という単語も耳にしたのですが、別に錆ではなく、やはり焦げ付きだと。
アルアルについては、あるとしたらレインウェアやバイクカバーの焦げ付きで、それは一般ユーザーでもリカバリーできなくはないけれど、まぁ難しいと思いますよと。
俺は個人事業主で、仕事はもちろん、私用でも何かをするときに時給で考えることがあります。例えばパチスロで勝ったときとかにね。
それで、今回のことを考えたら仮に時給1500円として、8時間で、この原状復帰ができるかというと、とてもとても……。
なもんで、残念なことに同じようにトラブルに見舞われたら、プロにお願いすることをおすすめします。
あと、今回はサイレンサーの一部も焦げ付いてしまったのですが、これがエキパイの一部だけだったら、新品に交換の方が安かったかも。
餅は餅屋といいますが、この場合の餅屋はカスタムにも対応してくれるようなバイク屋さんです(多分、研磨はディーラーでは難しいかと)。
今回は以上です。
でわでわ~。
投稿者/管理人
※本記事の初公開は2025年8月24日です