【バイクの楽しみ】旧車があるライフスタイルは何より魅力【旧車の魅力】

「石の上にも三年」という言葉がありますが、何事も継続するのは難しいもの。たとえば日記はその代表格で、よく三日坊主の例えに使われます。今回の達人・タカハシミツルさんは、現代版の日記ともいえるブログを、ほぼ毎日、1年以上に渡って続けています。その原動力となっているのは、もちろんバイクへの愛。名車・GPZ900Rを駆る人気ブロガーに、バイクの魅力をお伺いしました。
取材・文/管理人
写真/タカハシ様のブログより。無断転載は禁止させていただきます。

バイクに乗れば嫌なことを忘れられる
 まずはタカハシさんがバイクに乗りはじめたきっかけを教えていただけますか。
「学生時代から50ccに乗っていましたが、趣味として本格的に大型バイクに乗りはじめたのは、じつは30歳を過ぎてからです。中学2年生の頃からずっと波乗りをしていて、30歳過ぎまで趣味といえば波乗り一筋でした。けれど、あまりの海の中のマナーの悪さにある日突然、嫌気がさしたのです」
 釣りの世界でもアングラーのマナーが問題になることがありますが、どの世界も同じなのですね。
「一つの波に乗れるのは一人だけ。とくに湘南の鎌倉といったクラシカルポイントでは、そのルールは地元のサーファー達に頑なに守られていました。でも、そんなルールなんておかまいなしに波を横取りしようとする連中が増えてしまったのです。自分勝手なサーファーが増えてきたことに失望して波を降りることに。ちょうどその頃、海で波を待っているときに、海岸沿いの国道134号線をエキゾーストノートを響かせて走るバイクを眺めていたのですよね。『あっちも気持ちよさそうだな』と……」
 それでバイクに?
「そうですね。『ちょっとバイクにでも乗ってみるか』と一念発起し、普通自動二輪、大型二輪と一気に免許を取得しました。免許を取ってまず乗ったのはZRX400(カワサキ)。その2年後に今乗っているGPZ900R(カワサキ)に乗り換えました。現在、自宅にはGPZ900Rのほか、家内のグラストラッカー(スズキ)があります」

桜とGPZ900R。GPZ900Rは本当にかっこいいっすなぁ

 バイクに乗ってみて、どうでしたか?
「バイクは、非日常の世界に簡単に入れるのがよいですよね。大人になるにつれ、自分の考えを圧し殺さないといけないシチュエーションが増えてきます。平日、仕事をしていて、嫌なこと、辛いことがあっても、休日にバイクに乗れば、すべてを忘れることができます。ひょっとしたらバイクなしでは生きていけないかもしれないと思うほどです(笑)」
 もはや中毒ですね(笑)。
「確かに。もう一つ、バイクは五感をフル稼働させて乗るものであることも魅力だと思います。バイクで走っていると季節の移ろいを肌で感じ取ることができます。とくに日本は四季があり、同じ場所を走っても季節によって感じ取れることが変化します。それで『あぁ、僕は生きているな』と生を実感できるような気がしています」
 俺も自然豊かな場所を走ることはありますが、その一方で、ちょっとした買い物に使います。自転車ではちょっと遠いという場合で、自動車もあるのですが、わざわざ出すのが面倒なのですよね。
いろいろな楽しみ方があることもバイクの魅力だと思います。僕の場合、若いときには速さだけを求めていましたが、年齢を重ねにつれて、景色を楽しみながらゆっくりと走ることのほうが楽しく感じるようになりました。言い換えれば、楽しみ方次第で、人生を通して付き合っていけるのがバイクではないでしょうか」

危ない乗り物と遠ざけると人生の可能性を潰す可能性もある
 奥さんもバイクに乗るのですね?
「きっかけは仕事の関係で福岡に移り住んでいたときのことです。いつも通勤のために乗っている電車の窓から自動車教習所が見えていました。神奈川県内の教習所にくらべると、その教習所はいつもすいているので、家内に『バイクの免許、取っちゃいなよ』とすすめてみました」
 まるで映画の『Shall We Dance』ですね(笑)。
「まぁ、最初は家内も嫌がっていたのですが、『教習所がすいていて、簡単に免許が取れるなら……』という事で普通二輪免許に挑戦。そして、普通二輪免許もそろそろ取れそうかなというタイミングになって、家内は『この際だから……』と言いだし、大型二輪免許まで取ってしまいました(笑)」
一気に行ったのですね。
「そうです。福岡では僕のGPZ900R、家内のグラストラッカー、それに加えて当時幼稚園児だった長男をタンデムシートに乗せて、いろいろなところをツーリングに行きました。オンブ紐のようなタンデムベルトを付けて長男を後ろに乗せて走っていると、かなり周りの人からの注目を集めましたよ(笑)」
 少なくても俺は見たことがない光景です(笑)。
「その長男も今年は中学三年生になります。バイクの免許を取れるまであと2年ありますが、今の時点では16歳になったらバイクに乗ると言っています。今は家族三人で九州までツーリングに行くのが夢ですね」
 俺はバイクの免許を取るときに親に反対されました。「バイクは危ない」と……。バイクファミリー、うらやましいです。
「確かに『バイクは危ない』という声はよく耳にしますが、世の中、危ないことってバイクだけじゃないと思います。それこそ、道をただ歩いていても危ない。確かに危ないことを自分から遠ざけるのもリスクヘッジの一つです。けれどそうやって生きているとどうしても応用力がきかない人間になってしまいますし、場合によっては自分の人生の可能性すら潰してしまうようにも思います。危ないことは『どうしてそれが危ないのか』をきちんと理解し、『じゃあ、どうすれば危なくないようにできるのか』を考えること、つまりはリスクを自分でコントロールできるようになることのほうが大切なのではないでしょうか。それって人間として経験を重ねて成長することと同じなんですよね」

かっこいいバイクには海もよく似合います。海はタカハシさんにとっては懐かしの場所でもありますね

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本サイトの管理人です。34はゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」のアカウント名です。いや、名前なんかは何でもよいのです。大抵のゲームは、このアカウント名にしています。本職は紙媒体の編集&ライターです。
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