楠木みちはる氏の『湾岸ミッドナイト』4巻より。
この漫画、絵の好みは大いにわかれるだろうが、
読んでみると考えるところが多い。
この4巻は平本という車のチューナーがスカイラインの32Rを駆り
主人公のフェアレディZに挑むところ
(エピソード単位でまとめられていて、
平本のエピソードは3~5巻)。
このエピソードもたくさんの心に残る言葉がある。
ここで紹介したい全文は次のとおり。
「お前はいまでも車が好きか…?
車のコトを考えると夜も眠れん。
今でもあるかそんなコト?
車は使い捨てのライターとは違うよな?
仕事を変わるのもええ
改造車に乗るのもええ
さらに、この街に根づいて生きていくのもええやろ
すべてはお前の自由や
ただ
いつまでも車の好きなお前でいてくれんか?
そして忘れるな
すべての車は命を乗せて走っているコトを
無理はするなよ
もしかしたらまわりはスゴい人達かもしれんが
お前はお前のペースでやっていくしかないんやしナ」
平本の後輩の父親の、後輩に対する言葉(ややこしい)。
世のなかは時間の経過とともに変わっていくけれど、
変わらないものへの想いは、誰にもある……