【徹底比較】国内バイク4大メーカーを比較してみた【ホンダ・ヤマハ・カワサキ・スズキ】

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本サイトではこれまでいろいろなものを徹底比較してきました。
釣りなら2大メーカーのダイワとシマノ(リンクはこちら)、バイクならヘルメットのショウエイとアライ(リンクはこちら)……。

そして、比較を記事になるなら、いつかは、このテーマをやらなくてはいけないと思っていました。
バイクの国内4大メーカー、ホンダ・ヤマハ・カワサキ・スズキの比較です。
さて、どんな結果になることやら……。

企業規模

まずは資本金等をまとめた表から。

 資本金社員数2019年の売上2019年のバイク販売台数バイク以外の業務
ホンダ
(本田技研工業株式会社/他の部門も含める)
約860億円約22万人約14兆9千億円17万台(海外を含めると1,900万台)自動車
ヤマハ
(ヤマハ発動機/楽器のヤマハ株式会社などは含まない)
約859億円約5万5千人約1兆7千億円不明(売上高はホンダの1/2くらい)楽器
カワサキ
(株式会社 カワサキモータースジャパン)
約1億円約3万4千人約234億円不明(売上高はホンダの1/6くらい)
スズキ
(スズキ株式会社/自動車も含める)
約1,380億円約6万5千人約3兆千億円不明(売上高はホンダの1/8くらい)自動車

※資本金等は連結の数字(グループ会社を含めた数字)

なかなか調べがつかなかったです。正確を期すとなると、一番クリアなのが資本金や従業員等が公式サイトに明記されているケースなのですが、それだとホンダやスズキが自動車を含むのに対して、ヤマハは楽器を含まなかったりとデータとしては不公平で……(すみません)。ただ、シェアについては、売上高が「業界動向サーチ」というサイトにありました(具体的な販売台数は原付ならわかるのですが、バイク全体となると追いきれませんでした)。
いずれにせよ、バイクメーカーとしての規模はホンダが軸で、それにヤマハ、カワサキ、スズキという順で続くということになります。

※参考サイト/ホンダの公式サイト
会社概要

※参考サイト/業界動向サーチ
二輪車・バイク業界

企業規模についての個人的な印象としては、まぁ自動車は日本という国の基幹産業の一つで、その自動車業界において国内ではトヨタに次いで2位のホンダは群を抜いていますわな。それと軽自動車ではダイハツに次いで2位のスズキの企業規模が大きいことに少し驚きました。

雑学的なことを追記しておくと、世界における自動車の販売台数は次の通りです。
第1位 フォルクスワーゲン
第2位 トヨタ
第3位 ルノー・日産・三菱自動車連合
~~
第7位 ホンダ

あとヤマハというと楽器という印象が強いものですが、規模的には楽器のヤマハよりバイクのヤマハ発動機のほうが大きいようです。売上高はわかりませんが、従業員数の比較では楽器と発動機で2対5くらいの割合です。

バイクメーカーとしての特徴

例えば、ほとんどがいわゆる「アメリカン」のハーレーダビッドソンのような突き抜けた個性はありませんが、それでもメーカーごとに特徴はあるのです。ざっくりと紹介します。

ホンダ
個人的には「信頼のホンダ」です。
自動車ではよく「シャーシのトヨタ、エンジンのホンダ」といいますが、バイクでも、とくにエンジンは信頼がおけるようです。まぁ、壊れにくいと。
あとは、信頼の高さは教習車にも採用されていることからも伺えます。
ラインナップも豊富で、誰でも快適に乗れるようにシート、ハンドル、ステップの位置などをしっかりと計算して設計されているのも特徴なそうな。
もう一つ、これは本サイトでもよくいっていますが、メディアにも優しく、懐(ふところ)の深いメーカーでもあります。どういうことかというと、書籍の掲載用に広報車の貸し出しの申請をしたところ、スムーズに貸し出してくれたのですよね(それにくらべて他メーカーは……)。なので、個人的にも応援したいメーカーです。

ヤマハ
個人的には「安定のヤマハ」です。
ホンダの対抗馬といったところで、やはり信頼性は高いですよね。
もちろん、車種にもよりますが、一般的なイメージとしてはスタイリングの美しさが特徴のようですね。
ちなみに「なぜ楽器メーカーがバイクを?」というと「最初は輸入ピアノの修理→楽器を作る→ピアノの修理で木工のノウハウが溜まる→家具を作る→戦時中に同じ木製の戦闘機のプロペラを作る→ついでにエンジンも作る→エンジンを載せるバイクも作る」という流れだそうな。
納得できるようなできないような……。

カワサキ
個人的には「(おとこ)のカワサキ」です。
俺はカワサキ派で、これまで「バリオス→ZR-7→DトラッカーX」なのですが、なぜ、カワサキかというと、その無骨なイメージが好きだからです。
ただ、雑な面もあるかな……と。例えばZR-7は新古車状態で購入したのですが、最初の3カ月点検のときにエキパイのの取り付け部分のボトルが1本なく、メンテをお願いしたショップスタッフは「カワサキはたまにこういうことがあるからなぁ」といっていました。
また、参考にしたサイト『forRide』さんの記事には、「カワサキは昔から性能を求めるあまり安定性にやや劣る面があり、5年乗っているとどこかで不調が起きると言われています」とあります。
ちなみに、カワサキといいながら、本社は神奈川県川崎市ではなく、兵庫県明石市にあります。ただ、それでもただで起きないのがカワサキで(?)、明石市内のどこかというと川崎町です。社名は地名ではなく創業者である川崎正蔵に由来なので、調べはつきませんでしたが、トヨタパターン(愛知県の豊田市は自動車メーカーのトヨタから)かもしれません。

スズキ
個人的には「個性のスズキ」です。
油冷のエンジンのバイクとかありますしね。
あとは、コスパがよいのが特徴ですな。これはメーカーの方針だそうで、いかに開発コストを抑えて安く販売できるかに重きを置いているそうです。
ちなみに、多くの方が想像するであろうとおり、社名は創業者の名前に由来しています。鈴木道雄さんだそうです。

※参考サイト/forRide
日本の4大バイクメーカーはどう違う?それぞれの特徴と代表バイクをご紹介!

メーカーごとの抑えておきたい車種

メーカーごとの抑えておきたい車種。それは切り口によって異なりますが、あくまでも俺個人の印象で、歴史を彩る各メーカーの代表的な車種を紹介します。今でも入手できるもの(中古を含む)で各メーカー2車種でいきます。

ホンダ
CB400フォア

※写真は「絶版車 旧車 バイク ウエマツ UEMATSU 」さんのサイトより

漫画『特攻(ぶっこみ)の拓』でお馴染みで、ヨンフォアの名称はあまりにも有名ですな。
今でもかっこいいヨーロピアンスタイルです。ちなみにCB400フォアという名のモデルは、1974年と1997年の二度、登場していて、俺が紹介したいのは1974年のほうです。1997年のほうは当時はなかなかの不人気でしたが、今となっては中古車が良い値で取り引きされているようで。

スーパーカブ

※写真はホンダの公式サイトより

働くバイクの代表格であるスーパーカブ。最近はクロスカブやハンターカブなども販売されていて、一般ユーザーでも人気となっています。驚異の燃費と頑丈さは魅力ですよね。

ヤマハ
SR

※写真はヤマハの公式サイトより

発売は1978年で今年(2021年)で生誕43年になります。その長い歴史も今年で幕を閉じるようですが……。バイクらしいバイクで高い人気を誇ります。いろいろなカスタムをできるところも魅力の一つですなぁ。

セロー

※写真はツーリングセローでヤマハの公式サイトより

「人気が高いのは間違いけれどヤマハを代表するかというと……」という方もいるかもしれませんが、「釣りとバイクが趣味なんだ。」という本サイト的にはぜひとも紹介しておきたい! フィールドを選ばない走行性能はバイク釣行にぴったりかと。本当によいバイクです。

カワサキ
ZⅡ(ゼッツー/750RS)

※写真はWebikeより

誰もが一度は憧れるゼッツー(俺はそう思っています)。名車中の名車っすな。いまだに人気は高く、GooBikeで中古車を見てみたら、500万円とか700万円とかしとります。ちなみにゼッツーという呼び名は、当時、海外向けに排気量903ccのZ1を発売していたが、日本国内では業界の自主規制により750cc超のオートバイは販売できなかったため、750ccとしたためのもの。正式名称はカワサキ750RSです(頭にZはつきません)。今はZ900RSがありますが似て非なるものですので悪しからず。

ニンジャ(GPZ900R)

※写真は本サイトのタカハシミツルさんの記事より

カワサキといえばニンジャで、ニンジャといえば、このGPZ900Rですな。いや、今はいろいろなバイクのニンジャが発売されていますが、やはりこちらですよ(ホント、同じような名前、似たような名前であれこれ出すのはやめてほしい……)。映画『トップガン』で一躍有名になりました。

スズキ
GSX1100S KATANA

※写真はbikebrosより

スズキというよりは日本を代表するバイク・カタナ。今も販売されていますが、やはり1980年代のスタイルこそが、カタナかと。デザイナーのハンス・アルブレヒト・ムートさんの名前さえも広く知られています(ちなみに俺は、ムートさんがカタナ以外の何をデザインしたのかを知りません)。

Hayabusa(隼)

※写真はスズキの公式サイトより

旗艦とは、もともとは「艦隊の司令長官が乗っている軍艦」という意味で、転じて、そのメーカーを代表する車種のことです。なので、当然のごとく各メーカーに旗艦と呼ばれる車種があるのですが、俺がバイクで旗艦というと、パッと思いつくのがスズキの旗艦・Hayabusaです。国内最速とも思っていますよ。

バイク選びに役立つ情報

最後は2021年3月現在の各メーカーのカタログに乗っている車種で、俺が個人的によいなぁと思うものを紹介します。あわせて、「このメーカーなら、こういうメリットもあるよ」という情報も加えておきます(あくまでも個人的な意見ですが)。

ホンダ
ホンダは販売店(正規取扱店)もしっかりしています。前も本サイトで触れましたが、俺は「まるで車のディーラーのよう」と思っています。そもそも販売店の数が多いですしね。公式サイトに掲載されているので一個一個数えていけばよいのですが、あまりに多いのでその作業は省略して、2017年のニュースサイトの記事を参考にすると全国に約5500店あったそうな(ちなみに同時期のヤマハの販売店数は約1500店)。店舗が多いということは各地域で購入しやすいということになりますし、やはりホンダは安心です。販売店名については、以前は、あの女優・本田翼さんの名前も関係しているという「Honda Wing」などがありましたが、今は「Honda Dream」などです。ウイングのほうがよいのに……。

おすすめ車種①/CT125・ハンターカブ

※写真はホンダの公式サイトより

完全に釣りライダー目線ですが、こちらはバイク釣行に最適の車種の一つかと。唯一にして最大の弱点は排気量で高速に乗れないんすよね……。

おすすめ車種②/Rebel 1100

※写真はホンダの公式サイトより

レブルはクオーターでバカ売れした車種っすな。その1100CCです。かなり話題となっていて、「この価格(税込110万円)でリッターバイクが買えるなんて……」と思うライダーも多いのでは?

ホンダの公式サイトはこちらです(画像をクリックすると飛びます)↓

ヤマハ
俺の印象としては、「ヤマハならでは」という車種が多いので、「これだ!」と思ったら、メーカーはヤマハだったということも多いのではないですかね。販売店はヤマハスポーツバイクの専門店「YSP(ヤマハスポーツプラザの略)」やヤマハスポーツバイクを「見たい」「試したい」「維持・整備したい」「楽しみたい」という期待に高いレベルでお応えするワンランク上のヤマハスポーツバイク正規取扱店「ADVANCE DEALER」など。

おすすめ車種①/Ténéré700(Ténéréはテネレと読みます)

※写真はヤマハの公式サイトより

この車種、知らない方も多いのでは?(←いや失礼)。俺は最近、知ったのですよね(汗)。これまた釣りライダー目線ですが、こちらもバイク釣行に向いているかと。

おすすめ車種②/YZF-R1M

※写真はヤマハの公式サイトより

R1(アールワン)……。ヤマハの旗艦です。走り好きのためのバイクという感じで、R1乗りのモトブロガーも結構いますよね。

ヤマハの公式サイトはこちらです(画像をクリックすると飛びます)↓

カワサキ
俺の個人的な印象では「バイク好きではなくてカワサキ好きなのだ」というライダーもいるほど、熱烈がファンがいるメーカーかと。そして、これまた個人的な印象ですが、カワサキの販売店は昔ながらの「バイク好きのおっさん」が経営していることが多いような……。少なくても俺がお世話になっているところはそうなのですよね。そのようなお店が近くにあったら、仲良くなるのも一つの手です。何かとバイクの面倒を見てくれますから。以前は販売店は「ARK(アーク)」という名称でしたが、今は「カワサキプラザ」だそうな。あと、カワサキはスクーターはありません(厳密には海外用はあるけれど)!

おすすめ車種①/Ninja H2 CARBON

※写真はカワサキの公式サイトより

カワサキの旗艦です。こちら、スーパーチャージャーでっせ。乗ってみたいなぁ。でも、お高いんでしょう? はい、税込363万円です。

おすすめ車種②/W800 STREET

※写真はカワサキの公式サイトより

本サイトでもお世話になったことがある人気モトブロガー・MiRiderさんが乗っていますな。最近、「MEGURO K3」という亜種(いや、ごめんなさい)も発売されました。

カワサキの公式サイトはこちらです(画像をクリックすると飛びます)↓

スズキ
先にも触れましたが、財布に優しいメーカーです。でも、決して「安かろう、悪かろう」というわけではなくて、なんとなくイメージ的には「無印良品」のアパレル部門のような印象です。販売店は……「スズキワールド」だそう。あんま、見ないっすね。じつは俺は今、バイクの買い替えを考えていて、SV650にしようと思っているのですが、それはカワサキメインのお店で買う予定です。

おすすめ車種①/ジクサー250

※写真はスズキの公式サイトより

クオーターですが、価格は税込448,800円という驚きのリーズナブルさ。いいぞ、スズキ! やったれ、スズキ!(←それは日産という説も……)

おすすめ車種②/Vストローム250 ABS

※写真はスズキの公式サイトより

ちょうど、今日、街なかで見かけたのですが、かなり存在感がありました。こちらもスタイル的にはバイク釣行に向いていそう……。ガソリンタンクの容量が17Lと大きいところも素敵です。

スズキの公式サイトはこちらです(画像をクリックすると飛びます)↓

以上、ここではバイクの国内4メーカーの比較でした。
まぁ、どこのメーカーであれ、気に入った車種があれば、それが最適解ですよ……ウンウン。
俺自身、今までカワサキのバイクに乗ってきましたが、「絶対にカワサキでないといけない」ということはなく、よい車種があれば、ほかのメーカーでもよい。
なので、雑学的に楽しんでいただけたのなら幸いでございます。

でわでわ~。

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