釣った魚をキープして食べる場合、基本は現場でさばくことかと。
主な理由は二つで、まず魚が傷(いた)まないようにするため。
あとは魚は生きたまま長時間キープしておくと魚がストレスを感じて旨味成分(アミノ酸)が減っていってしまうからかと。
大きな海魚の場合は血抜きまででしょうが、渓流魚は小さいということもあり、現場でワタ(内臓)まで取るのが一般的だと思います。
そこで、今回は実用的な情報として、渓流魚の現場でのさばき方を紹介します。
これはいろいろな方法があります。
例えば俺は以前、割り箸でやる方法を本で読んだことがあり、「ほぅ割り箸で……」と感心したことがあります。
ただ、今回はその方法ではなく、ハサミ一つでやる方法を紹介します。
これは俺が釣りを始めた頃に教わった方法です。シンプルで簡単なので、それ以来、ず~っとその方法でやっています。
それでは~いってみま~しょう。
まず、ハサミを用意します。これは専用ではなくラインを切るなどに使うものと兼用でOKです。大きさは小さめのやつで、「ラインカッター」とも呼ばれるようなタイプです。
できれば先がとがっているのが理想。
ひと口にハサミといっても、いろいろなタイプがあるので、具体的な賞品で俺のおすすめを紹介しておきます。
その一
よく「ハサミは挟んで切る道具」といいますが、なかには先端が鋭利なタイプがあり、それが今回紹介するさばき方に向いているのですが、ともすると、その「先端のとがり」がトラブルの原因になります。
これは別ジャンルの話なのですが、以前、樹木の剪定に使う植木バサミを刃を閉じた状態で尻ポケットに入れて自動車に乗ったことがありました。うっかり、しまうのを忘れていたのです。んで、どうなったかというと、ハサミの先端がポケットの生地を突き抜けて、自動車のシートに穴をあけてしまったのです。
こういうこともあるので、できれば刃を収納できるのがよいかと。
その二
あら、これだけ!?
いや、以前はもっといろいろなタイプがあったのに……。
例えば落としたときに水に浮くようにウキ付きのもの、釣った魚の大きさを測れるメジャー付きのもの……。
シンプルに俺が検索ベタなだけのような気もするので、よければ釣り具屋さんで探してみてください。
ウキやメジャーはあると便利です!
んで、さばき方です。手順は次の通りです。
①魚にデコピンして動きを止める
魚は生きたままさばきます。暴れるとやっかいなので、まずデコピンをして魚の脳震盪を誘って動きを止めます。
ただし、基本、今回、紹介するのは俺が人から教わった方法で、このデコピンもそうなのですが、これで動きが止まらないこともしばしば。
そんなときは魚が逃げないように思いきり握って、もう次の工程に進んでしまいます。
②魚のお尻にハサミの先端をさしこみ、そこから頭側へとお腹を切っていく
③エラのあたりまで切ったら、割いたお腹からワタ(内臓)を指で引っ張り出す
構造上、魚はエラのあたり(頭の根本)に区切りがあるので、どこまで切るかはわかるかと。そこまでお腹を切ったら、指でワタを引っ張り出します。ワタはゴミ(生き物の部位として言葉は悪いですが……)になるので、持ち帰って住んでいる自治体の方法に従って処理します。
ちなみに、バーベキューが楽しめる国際マス釣り場的なところ(自然の川を区切ってあって料金を払ったらバケツでニジマスを放ってくれるようなところ)では、お願いすると魚をさばいてくれることがあります。包丁とまな板ですんごい早いスピードで。それでやってくれるのはここまで、つまりはワタを抜くとこまでで、もちろん、これでも食べられるのですが、より美味しく食べるには次の工程に進むことをおすすめします。
④エラを指で引っ張り出す
続いてエラを指で引っ張り出します。
少し力を入れるとまとまってゴソッと取れるかと。
⑤背骨付近の血の塊的なものを爪でこそぎ落とす
ワタを抜いたお腹を開いて覗くと背骨が見え、そこに血の塊的なものがついているのがわかります。これは爪でゴシゴシとしごいて取り除きます。
⑥付着したものを取り除いてきれいにしたら終了
んで、仕上げとして魚に付着したワタの取り残しなどがあったら、それを取り除きます。これで終了です。
ちなみに俺は胸ビレと頭も取ってしまうことがあります。頭は付け根の背骨をハサミで切ると分離できます。すると完全に切り身的になってしまいますが、まぁ俺は食べないので……。
なお、この方法は動画でもまとめています↓
以上です。
この方法は30㎝くらいの大きさまでなら、アジなどの海の釣り魚もさばけます。
先に触れたように魚のさばき方にはいろいろな方法があるので、「こうしたほうが簡単だよ~」というのがあれば、逆に教えてほしいです。
ぜひ、コメントを。
でわでわ~。
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