「徹底比較」は本サイトの名物企画なのですが、しばらくやっていなくて、ひっさびさになってしまいました。
いや、なかなかよいお題がなくて……。
そんな折、ぜひとも調べたいお題が出てきたのです。
それはバイクのタイヤです。
少し前に俺は自分のバイクのタイヤを交換したのですが、そのときに、「ほげぇ、そういや俺はタイヤのこと、全然、気にしていなかったや」と気付き、これは調べなければと思った次第です、はい。
タイヤの世界は奥深くて、いろいろな切り口があるのですが、今回は「メーカー(ブランド)」の比較をテーマに調べてみました。
じつは10メーカー以上ある~主なバイクのタイヤメーカー~
まず本記事の前提から。
これからメーカー(ブランド)の特徴を記しますが、あくまでも傾向やイメージを含めた一般論と俺の主観が中心であることはご了承を。
ちょうど車の「エンジンのホンダ、シャーシのトヨタ」みたいな感じで。
よくそういいますが、別にホンダのシャーシがダメではなく、トヨタのエンジンが劣っているわけではないっすよね。
ただ、まったく根も葉もないというわけではなく、なんとなく意識しておくとよいような……。そんな感じです。
あと、基本的には優劣は記さない予定です。
俺は優劣を記した記事が好きではないんすよね。もともとそれを判断できるほどバイクに造詣が深いわけではないですし、そんなのは所詮、主観に過ぎるので。
俺は今はスズキのバイクに乗っていますが、もともとはカワサキ派です。
「カワサキはホンダやヤマハよりも優れているんだぜ!」と主張したところで、「あ、そう」ですよね。そうであればとっくにダントツでカワサキが国内最大のバイクメーカーになっとりますわ。これ、資本主義社会の基本かと。
タイヤにしても抜けた存在がないということは、それぞれによさ、あるいは「ちょっとなぁ」という点があるというこってす。
さて、それではここから本題ですが、まず、主なバイクのタイヤのメーカー(ブランド)をおさらいしましょうか。
ちなみに、俺がそらでいえるのは国産ならブリジストン、ダンロップ、あとはバイクがあるかわからんが、ヨコハマタイヤ? 海外ならミシュランぐらいでした。
調べた結果はこちら(日本語標記の50音順です)↓
【国内メーカー】
・IRC
・BRIDGESTONE(ブリヂストン)
【海外メーカー】
・DUNLOP(ダンロップ)
・PIRELLI(ピレリ)
・MICHELIN(ミシュラン)
あ、ヨコハマタイヤはバイクはないし、ダンロップは基本的には海外のメーカーだった……。他にも国内ならShinko(シンコー)、海外はAVON(エイボン)、Coker(コッカー)、TIMSUN(ティムソン)、DURO(デューロ)、Firestone(ファイアストーン)、MAXXIS(マキシス)、METZELER(メッツラー)などがあるそうで。ここで挙げたものだけでも13メーカー(ブランド)。意外と多いものっすな。
まぁあまりマニアックになってもアレなので、ここでは本当に主要な5メーカーに絞らさせていただきます。
何をもって主要かという「①市場におけるシェア」「①いろいろなサイトで紹介されている」「③各車種の新車時に採用されている」をベースとしました。あと、俺の主観を少々。
んで、俺の主観なのですが、他のサイトではMETZELER(メッツラー)などを紹介しているところもポロポロとあるのですが、俺自身はあえて「METZELER(メッツラー)のタイヤにしよう!」という気はしないんすよね。コスパがよいタイヤを探していたら、結果的にそこのタイヤだったということはあるとは思うのですが……。だって、聞いたことなかったんだもん。なので深く追うのはやめときました。決して調べるのが手間だったわけではありません……ゲフゲフ。
ちょっと話が逸れますが、バイクのタイヤって「純正」という言葉で正しいんすかね。
意味合いとしては新車時に採用されているタイヤということになりますが、ホンダのバイクならホンダ製のパーツを純正というような……。
サスペンションとかもそうですが、他のメーカー(ブランド)のものを純正と呼ぶのかはちょっと気になります。
いや、ここでは正解はわからないのですが。
それで、雑学としては、同じ車種でも、新車時に採用されているタイヤが異なることがあるそう。ときには同じ年式でも生産ロットによって違うことも。これは俺の行きつけのバイクショップの店主さんの受け売りですが、そういう面も含めて、純正という言葉が気になる次第です。
あとはタイヤで知っておきたいこととしては、バイクのカタログ、現在では公式サイトですが、そのスペックにタイヤの種類は具体的に明記されていることがあれば、ないこともあります。サイズは間違いなく明記されていますけどね。
よっぽどタイヤにこだわる人は新車の納車時にすぐにタイヤを変える人とかもいるんすかね……。
いや、これも正解はわからないのですが。
話をタイヤのメーカー(ブランド)に戻すと、ほんの一部だけ新車時に採用されているタイヤを紹介すると次の通りです(とても調べにくい要素で年式等によって異なります。あくまでもそれが採用されていたことがあるということで)↓
・ホンダ/レブル250=DUNLOP(ダンロップ)Kabuki D404
・ホンダ/GB350=DUNLOP(ダンロップ)アローマックスGT601
・ヤマハ/R1=BRIDGESTONE(ブリヂストン)ATTLAX RACING STREET RS10
・カワサキ/Z900RS=DUNLOP(ダンロップ)GPR-300
・スズキ/SV650=DUNLOP(ダンロップ)ロードスマート3
ということで人気はダンロップのようです。
新車時のタイヤとして採用されているということは、それだけ信頼度が高いということなのでしょうなぁ。
あとはタイヤのシェアも紹介しておきます。これがバイクだけのものは見つけられなくて、車も含めた、っつうか車メインなのですが、その2021年のデータです↓
第1位 MICHELIN(ミシュラン) 19.5%
第2位 BRIDGESTONE(ブリヂストン) 18.6%
第3位 GOODYEAR(グッドイヤー)12.7% =欧米などで「ダンロップ」ブランドを展開
第4位 CONTINENTAL(コンチネンタル) 9.6%
第5位 住友ゴム工業 5.0%=国内で「ダンロップ」ブランドを展開
第6位 PIRELLI(ピレリ) 4.4%
第7位 HANKOOK(ハンコック) 4.3%
第8位 横浜ゴム 2.9%
第9位 杭州中策 2.8%
第10位 正新ゴム工業 2.6%
※参考サイト/タイヤ業界の市場シェア・売上高ランキング・市場規模・再編の分析
このシェアからタイヤの世界ではブリジストン、ミシュラン、グッドイヤーを三大メーカーというそうな。
あとは装着する種別の割合(市場規模別)を確認すると、自動車用が約82%、バイク用が10%、その他には航空機用などがあるとのことです。
ということで、タイヤ業界の基礎を押さえたところで、次の項目で各メーカー(ブランド)の特徴を紹介します。
ダンロップはメーカーではなくブランド~それぞれの特徴~
ここでは主要メーカー(ブランド)を国内→海外の順、そしてそのなかでは日本語表記にしたときの50音順で紹介します。
【国内メーカー】
IRC
【概要】
井上ゴム工業株式会社(本社/愛知県名古屋市)が展開しているタイヤのブランド。井上ゴム工業株式会社は1926年創業。自動車のタイヤは製造していなくて(!)、主力はオートバイ用のタイヤ。オンロード用ラジアルタイヤを除く各種車種向けタイヤを幅広くラインナップしている。とくにホンダ・スーパーカブなどのビジネスバイク用タイヤやスクーター用小径タイヤを豊富に用意していることが特徴で、初代スーパーカブに初めて純正装着されたタイヤが同社製とのこと。
【データ】
資本金/1億4500万円
社員数/―
【俺の個人的な所感】
世間知らずですみません。俺はこの記事をまとめるまで、IRCの存在を知りませんでした💦 なんでも「バイク屋さんからの評価も高い」そうで、国産メーカー好きの俺としては次のタイヤはこちらを中心に考えたいっ!
【主な製品】
カタログを見て、なんとなく俺ならこれかなぁと。いや本当にザックリと調べただけなので、またタイヤの交換時に精査します↓
BRIDGESTONE(ブリヂストン)
【概要】
日本が誇る世界最大級のタイヤ製造およびゴム加工会社。本社は東京都中央区。広く知られていることだが、社名は創業者の石橋正二郎さんにちなみ、石のSTONEと橋のBRIDGEを合成したもの。また、カタカナ表記は「ブリ“ジ”ストン」ではなくて、「ブリ“ヂ”ストン。設立は1931年と歴史は古く、車はもちろん、バイクの分野でも、国内でタイヤのことをまとめるなら欠かせない存在。
【データ】
資本金/1,263億54百万円(2022年12月31日時点)
社員数/129,260名(連結/2022年12月31日時点)
【俺の個人的な所感】
あらためての説明は不要なぐらいの大メーカー(ブランド)っすな。俺は国産好きなので、まずブリヂストンを考えます。ただ、ちょっと価格がお高い傾向があるようで……。
【主な製品】
口コミサイトの評価を見るとBT-45の評価が高いようで↓
【国内メーカー】
DUNLOP(ダンロップ)
【概要】
DUNLOPの歴史はちょっと複雑な事情があるため、ここではポイントだけ記す。DUNLOPはイギリスが発祥のメーカーだが、現在はメーカーではなく、ブランドとのこと。メーカーとしては、日本では住友ゴム工業株式会社、欧米ではグッドイヤーが主導権を握っていいる。先に紹介したデータのようにその二つをまとめるとタイヤ業界における世界的シェアはトップになり、もちろんバイク用も生産しているため、当然、バイクのタイヤを語る際には重要な存在となる。ちなみに「グッドイヤー」はブランドとしてはバイク用のタイヤはない。
※参考サイト/コトバンク
【データ(住友ゴム工業株式会社の場合)】
資本金/426億5,800万円(2022年末現在)
社員数/7,734名(2022年末現在)
【俺の個人的な所感】
個人的にはテニス用品の印象が強いですかね。バイク用のタイヤのブランドとしては多くの車種の新車時に採用されていますし、信頼度はかなり高いと思いますです、はい。
【主な製品】
人気のホンダ・レブル250の新車用として採用されているのはこちら。カブキという名前が素敵↓
PIRELLI(ピレリ)
【概要】
1872年創業のイタリアのミラノに本社があるタイヤやフィルターなどを製造する会社。2023年現在は中国政府が管理する化学大手「シノケム」が筆頭株主で、株式の37%を保有している(そのため中国の企業の傘下にあると表現されることもある)。2011年からはBRIDGESTONEに代わって、自動車レースの最高峰・F1に単独でタイヤを供給している。
【データ(国内の子会社・ピレリジャパン株式会社の場合) 】
資本金/22億円
社員数/70名
【俺の個人的な所感】
あくまでも一般的なイメージですが、F1にタイヤを供給していることもあり、PIRELLIのタイヤはスポーツ性能が高いとされています。その一方で、ノイズ(振動)が大きいとされているようで「ピレリノイズ」という言葉もあるそう。かつての「ソニータイマー」的な……。いや、ネガティブにとらえることがなきよう、よろしくお願い申し上げます。
【主な製品】
やはり「レース」がキーワードのようで「公道“も”走れる」と表現されているタイヤが多いようですが、こちらは純粋にツーリング仕様のタイヤということで↓
MICHELIN(ミシュラン)
【概要】
MICHELINはフランスに本社があるタイヤ製造企業。こちらは簡潔にまとめるのが難しいぐらい複雑で、展開しているブランドはいろいろあり、企業としても「多国籍企業」と表現されることが多い。世界で初めてラジアルタイヤを製品化した実績があり、日本法人は日本ミシュランタイヤ株式会社である。ちなみにホテルや飲食店を星の数で評価する『ミシュランガイド』を運営しているのは、こちらの『ミシュラン』で、きっかけは1900年に広まり始めたばかりのドライブ文化をより安全で楽しいものにするためだったそう。
【データ(国内の日本ミシュランタイヤ株式会社の場合)】
資本金/1億円
社員数/約500人
【俺の個人的な所感】
俺の今のバイクが履いているのはMICHELINのロード5です。そのときの新たなタイヤ選びの段階で友人と話したのですが、どうも、一般的にMICHELINはコスパがよいという印象があるようです。つまり、良質で価格が低めというこってす。まぁロード5については、そのコスパは確かにそうなのですが、パターン(模様)の好みの問題でそこまでは気に入ってないのですけどね……ボソリ。
【主な製品】
ロード5は次世代のロード6があるので、ここではそちらを紹介しておきます↓
BRIDGESTONEは国産タイヤの王道~タイヤメーカーのイメージ~
以上、今回はバイクのタイヤのメーカー(ブランド)にこだわった情報のまとめでした。
ちょっと本サイトらしいアジを追加するため、いろいろ調べたあとでの俺の印象を以下に記します。
繰り返しになりますが、あくまでも俺の印象ですから。
とくにこだわりがないなら、まずIRC、BRIDGESTONE(ブリヂストン)、DUNLOP(ダンロップ)、PIRELLI(ピレリ)、MICHELIN(ミシュラン)をチェックしたいっ!
理由はバイクのタイヤ業界でシェアが大きく、それである程度の安心感があるから。
んで、各メーカーを端的に表現するなら……。
IRC=こだわりの国産メーカー(ブランド)
BRIDGESTONE=国産メーカー(ブランド)の王道
DUNLOP=海外メーカー(ブランド)の王道
PIRELLI=スポーティーなタイヤメーカー(ブランド)
MICHELIN=優れたコスパ
こんなところで。
あとは本サイトの他の企画で「ハレルライダー ゆみ」さんの連載コラムの新しい記事を更新しました(下のバナーをクリックすると記事に飛びます)。
今回は以上です。
でわでわ~。