ここ2~3年、精力的に源流行脚をおこなってきたなかでとくに思うのが、通行止めの林道がホントに多いということです。
落石が多いとか、そもそも崩落してて物理的に通行できないとか、ゲートを設置して通行止めにしておかないと引き返せないですからね、林道って。
あと、車が通行できないのは仕方ないとしても、せめて自転車くらい通れる隙間があると釣り人的には楽なんだけどなぁ……と思うゲートもあったりします。
そんなことを考えていたら、今シーズン2回目の釣行を前に、ついに奥多摩での選択肢がなくなってきたため、ダメもとでchat GPT先生(以下「チャッピー」)に相談をしてみたところ、とても頼もしい答えが返ってきたのであります。
チャッピー「奥多摩でまだ車でアプローチできる渓流、かなりリアルなラインで出せるよ」
私「オナシャス!」
チャッピー「2026年時点の実態ベースで、規制、荒れ具合も加味し、厳選して出すね」
私「頼もしす」
その結果がこちら(釣り場を晒すな厨に配慮して伏せ字にします)。
本命①(総合力)
◯◯谷/渓相が良くて魚影もそこそこ濃い、入渓ポイント複数あり、釣り人はいるが激戦区ではない。「目的の沢に行けないならまずココ」レベル。
本命②(安定)
◯◯谷/静かにやりたいならココ。人は少なめ、サイズは出にくいが数釣りなら。林道は比較的マイルド、車止めからすぐに入渓できる。
本命③(無難)
◯◯沢/有名だけどまだ戦える。奥多摩の定番渓流。魚はスレ気味だが数はいる。林道はしっかりしている。プレッシャー高いけど安定感あり。
穴場①(タイミング勝負)
◯◯川上流部/条件ハマると爆発、プレッシャー回避できればかなり強い。駐車しやすい。
穴場②(ロマン)
◯◯川/人が少ない。知ってる人だけ行く系、林道やや荒れ気味、攻める釣りで期待大。
果たして釣り場紹介にふさわしい表現かはさておき、競馬予想なみに詳細な分析をしてくれたチャッピー先生。さらに今は「奥に行く」から「有名河川から外す」時代に変わったと、まるで軍略家のような目線まで披露してくださいました。
そんなわけで私は本命1番手の◯◯谷(総合力)に行くことに。
確かに以前から気にはなっていた川で、半ばAIに背中を押された感じにはなってしまいましたが、そこまで言うならやってやろうじゃん!と。
ネタにもなりそうだし。
さて、時は2026年5月20日。
おりしも奥多摩では熊被害が声高に叫ばれているなか、目的の川に到着。
結局、林道はゲートで封鎖されていましたが、調べによると翌月から解放されるらしく、AIの情報はあながち誤りではないのかな?と。
そしてゲートについて、自転車が通れる隙間があることは事前の調査で判明していたので、持ち込んだアシストMTBで上流部へと向かいます。

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徒歩の釣り客では心が折れるであろう距離まで自転車を走らせ、さらには今シーズン、ここまで来た釣り客は私くらいだろうという暗示をかけて、いざ入渓!

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奥多摩の源流域は、渓流に馴染みのない人が見ても凄みを感じさせるほど渓相がよく、これに魚影が伴えば文句はないのだが、人口の多い都心部からのアクセスがよいので釣り客も比例して多く、放流区域から外れた遥か上流部において、資源としてのネイティブトラウトは、ほぼ枯渇しているといっていい。
源流域における魚の絶対数は、魚達の繁殖スピードを上回る釣り客の乱獲によって悲劇的なまでに激減している。
個体数を増やしたいのなら、もはや釣り自体を規制するしかないのでは?と思う。
奥多摩自体、川の数はそこそこあるのだから、いくつかのグループ分けをおこなって、例えばAグループの川は3年開放したら3年禁漁とかにするだけで随分と資源回復すると思うのは安易だろうか?
話が脱線してしまったが、今回はゲートによって閉鎖されてはいたものの、かつては車でのアクセスが容易だったであろう林道沿いの川は、たとえ上流部に来たとはいえ、AIの言うように果たして魚影は濃いのであろうか?
普段は入渓に異常なほど時間を要する川にしか行かない私を逆に不安にさせるほどあっさりエントリーできてしまう川へ、とりあえずルアーを放り込んでみる。
うん、一瞬ではあったが確かに小魚がルアーを追尾した。
入渓したワンキャスト目でのチェイスは奥多摩では大変珍しい。
さすがAIがおすすめするだけのことはある。
川が位置する標高的にイワナであることはもはや間違いない。
記念すべき初ヒットを狙うべく連続キャストをするが、一生懸命に投げているルアーが「リップもフックもないキャスト練習用のルアー」であることに気づくのは数分後のことであった……。

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通常、魚止めの滝を高巻くには相当の労力が必要だが、この川の場合はすぐ脇に林道、もしくは登山道が並走しているので回避が容易だ。
何ごとも楽をしたがるこのサイトの管理人さんが入渓していたなら、それだけで★ひとつは付きそうな川である。

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再エントリー後も魚影はチラホラ確認できるが、どうもルアーへの反応が芳しくない。サイズもギリギリでキャッチに届くかどうか、AIの言う「魚影が濃い」は決して嘘ではないが、何となくもどかしい。

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すでに釣り開始から数時間が経過し、魚の手応えといえば1度のバラシのみという、前回に引き続き、また撮れ高の少ない回を予感させるなかで辿り着いた大場所。
巨大なプールだ。
水深もかなりある。
木々が鬱蒼と茂り、水面に深く大きな影を落としている。
ここに居ないはずはないという、希望と確信が入り混じった複雑な感情が心臓の動きを加速させる。

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ルアーはACTの「芽吹き」、暗がりではやや見にくいか……?
そう思って投げた矢先、フッキングには至らないものの、微かなバイトが腕に伝わる。
心拍はますます加速し、それと同時にこの機を逃すまいと、すかさずルアーチェンジをおこなう。
ACTの「グリーム」へ。
金色カラーで強烈なフラッシングを放つ。深場では今まで何度も実績を上げているルアーだ。
同じポイントにキャストする。
数回のトゥイッチ後、確実にフッキングの手応え!
粘った甲斐あり!
ついにネイティブのイワナを手中に収めた。

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釣った瞬間は「デカい!」と思ったが、計測の結果は23cm、手放しでは喜べないサイズであったものの、今日これまで道のりを考えれば充分に労ってくれるサイズだ。
記念撮影を終えてリリースをすると再びヤル気が戻ってくる不思議。
先程までが嘘のような軽い足取りで次なるポイントへ足を運ぶのであった。

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どんな川にも必ずひとつやふたつ、ご褒美のような「大場所」が存在するものである。
その場所もまた、ポイント面積、水深、魚止めの滝など、考えうる全ての条件が大物の存在を予感させた。

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ルアーフィッシング最大の長所であるロングキャストで、人間の気配を悟られぬよう初手を打つ。
しかしチェイス無し……。
再度ロングキャスト、またもや不発。
恐る恐る近づいてポイント全体を観察、意外にも魚はいる。キャッチサイズギリギリだが水面付近を数匹が泳いでいる。あまつさえ人を嘲笑うかのようにライズすら見せつける始末。

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なるほど水面付近には羽虫が飛んでおり、その捕食に手一杯なようだ。ならばと、すかさずルアーチェンジ。買ったはいいが使い所がなくルアーケースの肥やしになっていたフローティングミノー、スミスの「カディス」を投入。
さぁその対価を見せてくれ。
キャストされたカディスは水面をピクピクと泳ぎ、私が腹ペコのイワナなら一瞬で喰いつきそうなルアーだ。しかしネイティブトラウト達はチラ見程度で、やはり羽虫がお好みのようだ。
わかりました、水面の魚は諦めよう。ボトムに潜む大物に照準を絞り、やはりスミスの「ボトムノックスイマー」にチェンジし、キャスト……キャスト……キャスト……。
長い1日が終わりを告げる。いや、自ら告げたと言ったほうが適当だろう。納竿した直後も魚達のライズは続き、かつて彼女から「もうあなたじゃないのよ」と言われた言葉を思い出すのであった。
さて、このようにチャッピー先生に「魚影が濃い」と紹介された川であったが、うん、魚はそこそこいました。
でもねって言う感じ。
そうか「魚影が濃くてルアーでバンバン釣れる川」を教えてもらえばよかったのか、と斜め上の後悔。

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そういえばこの釣行の3日前、奥多摩で登山中のロシア人が熊に襲われ重傷を負うというニュースがありました。
さらに釣行前日には、奥多摩の山中で上半身のない遺体が発見され、遺体の周辺には大型動物のものと見られる足跡や糞があったことから熊による被害か?というニュースもありました。
〜被害に遭われた方の回復と、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします〜
これ、さすがに字面だけ捉えれば「奥多摩=熊×危険」という短絡思考にならざるを得ません。しかし冷静にこれらの出来事を紐解いていくと、ロシア人の方は熊鈴すら携行していなかったとのこと。あとご遺体に関して言えば、これは私が釣行当日に地元を取材して得た情報ですが、滑落死の後に動物被害にあった線が濃厚とのことでした。
まぁ真相は不明ですが、不明なら不明なりに両方の可能性を出すべきで、いくら熊被害が「数字」を取れるからと、熊被害で命を落としたかのように想像させる報道には違和感を抱きます。
まぁ熊の話をしだすと長くなるので割愛しますが、この日の釣行の帰り道、登山道で軽装の外国人とすれ違い、真っ先に例のロシア人を思い出しました。
案の定、熊鈴も付けておらず、さらにそんな時間からさらに登山道を進んでいくって、頼むからニュースにならないでくれよ!と祈りましたもん。
このへんの様子は動画後半にも出てくるので是非ご覧になってください。

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さて次回は「取れ高に飢えた男」がようやく本気を出した動画になります。
どうぞお楽しみに♪

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※管理人より/本記事は動画もあります↓
執筆者のプロフィール

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埼玉在住
奥多摩や奥只見を中心にルアーフィッシングを楽しんでます。テレスコロッドを片手に山深い沢を遡行するのですが、どうも最近、足の筋肉の衰えを感じ始め、釣り後に激しい筋肉痛に苛まれる今日この頃・・・
釣りに行かない休日はもっぱらメダカのお世話という寂しいアラフィフです(^O^)
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