【クロダイの落とし込み】 仕掛けはシンプル! エサ代も不要!【準備編】

落とし込み釣りは忍者のように
 よ~し、おさらいもしたし、クロダイの釣り方の概要は抑えました。次に仕掛けを教えてください。
「勉強、お疲れさまでした(^^) 仕掛けは簡単ですよ。リールに巻いた道糸にハリスを結び、オモリとしてガン玉(B〜3B)をつけるだけです」
 竿とリールは先ほどのお話にできてましたが、道糸とハリスはどれくらいのサイズを使うのでしょうか?
「釣りに使われる道糸を素材別に考えると、ナイロン、PE、フロロがありますが、クロダイの落とし込み釣りは、それらすべてが好みに応じて使用されています。僕は基本的にナイロン派です。号数は2号がほとんどですが、夏場のマッスルパワーチヌが相手の場合などは3号にしています」
 状況によって使いわけるのですね?
「そうです。あと、僕の場合、目印仕掛けと前打ちは一色カラーライン、ヘチ釣りは20、20、60cm間隔で色わけされたラインを使っています。目印があればどれだけ落としたか感覚的にわかるのですが、ヘチ釣りの場合どれだけ落とした(沈めた)かがわからなくなるので、色わけされたラインで『今、何メートル落としたか』を把握しています」
 タナの把握は重要なのですね……。
「と~っても(≧∇≦) その日のアタリのあった層を把握して、同じ層を重点的に探るのが、釣果を上げるポイントの一つです。最近ではフロロでも色わけされた道糸が市販されているのですが、僕は消波ブロックやスリット(護岸を目的にコンクリートなどつくられた建造物。穴が空いていて穴釣りが楽しめる)などの障害物があるエリアではそれを使うようにしています」

ちなみに「スリット」とは、これです。護岸用の建造物ですね。画像はクニさんのブログ(2018年10月16日)より。

 ラインのメーカーのおすすめは?
「メーカーのこだわりはないのですよね……。『どの竿を使うのか』、そして『その竿に多く使うのはどのリールか』などをベースに1番色合いの合うモノをチョイスしています。そこは色を重視で、僕はカラーマッチングで選ぶという特殊なタイプですwww」
 こだわりですね(笑)。ハリスは?
「こちらも人それぞれです。0.8号しか使わないという人もいますが、僕は切られずに確実に捕獲したいので1.2号、もしくは1.5号をメインに使い、消波ブロックやスリットなどでは1.75〜3号まで使います
 そしてハリですね。
「そろそろしつこいとお思いでしょうが、ハリも人それぞれです。使用するエサの大きさなどによっても変わります。僕は小さめのハリを多用しているかな……。『伊勢尼5号』とか、2~5号が多い。グレ用のハリはチヌ用にくらべて、同じ号数でも小さくて軸が太く、丈夫。ですのでグレ用のハリを使うこともあります」
あ、あとは、ラインとハリスのつなぎ方も教えてください。
「飽きてきたでしょうが、それも人それぞれです。あえていうなら、ヘチ釣りと前打ちは小さめのサルカンを使うことが多いですね。目印仕掛けはチヌ管という市販の接続具を使用するか、8の字結びでつなぐのがポピュラーです
 エサは何を?
「よく使うのはカラス貝(イガイ)という護岸に付着している小さな貝です。姿はムール貝に似ていますが、市販されている食用のムール貝よりも小さめです。
そこも川虫を現地調達できる渓流釣りに似ています。
「エサ代がかからないのがクロダイの落とし込み釣りの魅力です(⌒▽⌒) なお、カラス貝がクロダイの主食なのですが、冬場はないので『青コガネ』という虫エサをつかったり、『ミジ貝』というカラス貝に似た貝も使います。さらに9月頃から「フジツボ」も使いますし、1年を通じて調達しやすい「カニ」も使う人が多いです。まぁあくまでも代表的なエサは「カラス貝」ですが……」

こちらがカラス貝ですって。画像はクニさんのご提供。

【ここでおさらい】
クニさんおすすめクロダイの落とし込み釣り用の仕掛け
竿/シーバスロッドなどの汎用性の高い竿でOK。竿先のやわらかいものが向いている。長さは釣り方によって異なり、目安はヘチ釣りが3m未満、目印仕掛けは3.5~4m、前打ちは5m以上。クニさんは主にDAIWAのブラックジャックスナイパーを使用している。
リール/こちらも汎用性の高いリールでOK。スピニングリールなら2500~4000番が目安。ただ、こだわるのならクロダイの落とし込み釣り用のタイコリールがよい。クニさんはDAIWA、黒鯛工房をはじめ、さまざまなものを所有。
ライン/ナイロン、PE、フロロのどれでもOKで、ナイロンなら2~3号が目安。汎用型のラインでもよいが、タナを把握するために色わけされているものなどがよい(専用のものが市販されている)。クニさんはナイロンの2号、もしくは3号をメインで使用。目印仕掛けと前打ちは一色カラーライン、ヘチ釣りは20、20、60cm間隔で色わけされたラインを使っている。
ラインとハリスの連結/ヘチ釣りと前打ちはサルカンを使うことが多く、目印仕掛けはチヌ管を使うか、もしくは8の字結び。
ハリス/0.8〜3号と選択の幅は広く、状況に応じて使いわけたい。クニさんは1.2号もしくは1.5号がメイン。
オモリ/ガン玉B~B3。
ハリ/クロダイ用の2~5号。『グレ』用もおすすめ。
エサ/カラス貝(現地調達が可能)

 次ページで、クニさんが使用しているタックルについて、まとめています。

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