【クロダイの落とし込み】「エサがゆっくり落ちていますよ~」で誘う(*^^)v 【実践編】

やがては行きたいクロダイのメッカ・関西エリア
 ていねいに一連の流れを教えていただき、ありがとうございます。これでクロダイの落とし込み釣りの基礎はつかめた気がします。あとは現場でどうなのか……。確実にわかったのはクニさんのクロダイへの熱意です。そもそもクニさんがクロダイを始めたきっかけは?
「子どもの頃、父親と小さな消波ブロックで中通しオモリにゴカイを付けた穴釣りをしていたのが始まりです。それからは趣味と呼べるほどのものではなく、穴釣りをたま~にする感じでした。それが、あるとき、妻と息子が旅行に出かけて一人になったので『久々に気合を入れて釣りでもしてみるか』とハゼ釣りを試してみたところ、思いのほか楽しくて、それから毎週休みには釣りに出かけるようになりました」
 クロダイにハマったのは?
「今から3年くらい前の話です。それまで『クロダイなんて釣れるはずがない! あれは幻の魚だ!』と思っていたのですが、『でも、本当にいるなら釣ってみたいなぁ』ということで、地元の釣りクラブを探しました。それで、その当時、中京エリアでフカセ釣り、落とし込みのヘチ釣りでよく釣れている『フィッシング倶楽部・銀我』というクラブが目に入り、試しに訪れてみたらおしゃれな方が多くてカジュアルな雰囲気だったので、『これなら僕でも溶けこめそう』と入ることにしました」
 そか、まずは釣りクラブに入って教えてもらうという選択肢もありますものね。
「ですです。私の場合はヘチ釣りを教えてもらって、いきなり43cmのクロダイが釣れました。もう感動で、それからは、一年中、クロダイをターゲットを絞り釣行しています」
 43㎝となると、かなり立派ですものね。
「ん~、でも、釣りには魚種によって『大物』と呼ばれる目安のサイズがありますが、クロダイの場合は、それが50cmなのですよね。50㎝を超えるクロダイは『年なし』と呼ばれています。15~20年以上生きている個体です」
 よし、俺も年なしを目指します(俺は単純な思考回路なのです)。
「なかなか難しいですよ。サイズについては僕は運だと思っています。クラブの同期は年なしを釣るのに3年半かかりましたけれど、僕は3カ月で釣れました。それは腕の差ではないと思っています。あとは地域の問題もあって中京エリアは50cmは出るのですが、そこから1cm、2cm大きなクロダイとなるとなかなか出ません」
 すごい……。cm単位なんすね……。
「クロダイをターゲットとしている人は人生に一度でもいいから50cmオーバーを釣りたいと思っているかと……。繰り返しますが、運なんですけどね(≧▽≦)  45cmと50cmのクロダイ。5cmの差ですが、実際に見ると一回り大きく見えるし風格が全然違います。完全形態って感じで畏敬の念を覚えます
 クニさんは最近は、その運はあるので?
「今年は、今のところ、年なしは4枚かな……。ちなみに最大は、これまでに52cmを3枚釣っています」
 すごいっすね。
「大切なことなので、もう一度言いますが、サイズは運ですから(≧◡≦)  サイズの前に、まずは最初の1枚ですね。なので、ここで、もう一歩進んだ実践テクニックもお伝えします」
 ありがとうございます!!
「といっても難しいものではないのですけれどね。それは、その釣り場で『釣れているエサ』『時間帯』『潮位』『釣り方』などの情報を集めることです」
 ……。俺はクロダイ釣りをしている知人がいないのです。
なぜか、釣り場、釣り場にそこの主のような方がいることが多いので、その方に教えていただくのが一番かと……。ちなみに僕はどこの釣り場でも知り合いが居ます^^)」
 現地の釣り人とコミュニケーションをとるのがよいとは思うのですが、怒られたりしないかという不安が……。
「釣り人に悪い人はいないといいますから、礼節を守り、常識的に接すれば問題ないとは思いますけれどね(≧▽≦) 釣れてハリを外しているときに『おめでとうございます^^』とか言いながら近づくのがコツですwww ただ、話しかけるのが難しいようでしたら、『その方の釣り方、動作を盗み見してマネをする』『上手い人が釣った場所を覚えておく(釣り場の中でもなぜかアタリの多いポイントがあるので)』という選択肢もあります」
 習うより慣れろですね。
YouTube、DVDを参考にイメージトレーニングをするのも有効でしょう。あとは、とっておきの方法としては、盛期に関西エリアへ遠征するもよいかと。関西エリアなら53cmも普通に出ますから。これは意外と多くの落とし込み師さんが行っていて、名古屋での半年分のアタリが1日で経験できます」

出ましたぁ、50.5cm! 画像はクニさんのブログ(2018年4月18日)より。

僕は完全にクロダイ依存症(笑)
 関西エリアは熱いのですなぁ。よし、いつかは関西を合い言葉に、まずは日帰りできるところでやってみます。
「がんばりましょ。クロダイは基本的に日本全国どこの海にでもいるのも人気の理由なのでしょうね。堤防にカラス貝が付いている場所なら、水深が50cmもあれば釣れる可能性があります。釣りやすい条件として、『カラス貝が付いている事(梅雨〜秋)』『潮が澄んでいなく濁りが入っている』『波風がほどよくある』『その釣り場でクロダイが釣れているのを見たことがある』という目安を覚えておくとよいと思います。」
 本当にいろいろと丁寧に教えていただき、ありがとうございます。今回の記事はクロダイの落とし込み釣りマニュアルです(笑)。
「少しでも、お役に立てれば……。とにかく、釣り人たるもの、一度はあの強烈な引きを楽しんでほしいと思います。僕の場合、それまで経験してきた他の堤防釣りは考えられないほどでした」
 本当に魅力的な釣りですよね。
「あとは、クロダイ釣りに限らず、いろいろな人と知り合いになれたのも、釣りをやってよかったことです。ブログが1番の要因なのですが、仕事を独立するときに、お願いに行った先の不動産屋が釣り好きで意気投合、そして借り店舗のオーナーも偶然釣り好きで契約の話しではなく釣り談義の時間が長くなり、さらには税理士さんは偶然にも僕のブログの読者で、はじめてお会いしたときに『ちょうどクニさんのブログをみて同じ釣り場に先週行きました!』と……。さらには保険屋さんも偶然にもクロダイ師でした」
 釣りって本当に素敵な趣味です。
「そうですよね。あと、僕の場合はSNSの影響も大きいですね。ブログのおかげで釣り場でも声を掛けてもらえるし、ツイッターでは関西のクロダイ師と知り合いになることができ、懇意にさせてもらっています」
 クニさんにとって、クロダイ釣りとは?
「ここは渋くいきましょう(^^)  とても楽しいのですが、じつは『忍耐の釣り』です。武士の鍛錬の一つにクロダイ釣りがあったそうですし……」
 そ、そうなのですか?
「はい。僕も聞いた話ですが……。関西エリアは別として、クロダイは『行けば入れ食い』という魚ではなく、何時間、集中してもボウズのボウズのこともたくさんあります。それに、シンプルでありながら、ハマルると考えることは多く、天気・気圧・風速・風向き・気温・潮位・他の人の釣果や過去のデータを踏まえて当日の釣り場を決めたり、ハリスのサイズを変えたりと釣行前は大忙しです
 す、すごいっす……。
「まぁ、それらの努力は、釣れたときのドーパミンの快感がほしいからかもwww。僕は完全にクロダイ依存症です」
 中毒なのですね……(笑)。
「クロダイの落とし込み釣りは、今の僕にはなくてはならないものです。釣り禁止と言われたら魂の抜け殻のようになるかも。仕事ができなくてなりそうwww 『今日の潮とかでは釣れないだろうな~』と思っても行ってしまうのです。なぜなら、行けば1/1000の確率でも釣れるかもしれないから。でも、行かないと絶対釣れない」
 うわぁ、どっぷりハマってますなぁ。やっぱりクロダイ釣りをはじめるの、どうしよう……(笑)。

【準備編】でも紹介した僕の釣り部屋の別カット。クロダイ依存症になると、一室がこのようになりますwww

ちなみに釣ったクロダイのその後については、釣った場所で違います。メインとしている名古屋港のは即リリースで、知多半島の真ん中より南エリアのクロダイは食べます。画像はクニさんのブログ(2018年3月23)より。

【趣味人のプロフィール】

クニ
愛知県東海市在住で職業は美容師。ハゼからはじまり、お金をかけない堤防釣りをずっとしてきて、道具も中古がほとんどだったが、2016年にフィッシング倶楽部『銀我』に入部し、真剣にチヌメインの釣りに切り替えたのをきっかけに道具にもこだわるように。大人気のクニさんのブログはこちら
最近食べた美味しいものは……「僕は夕食も結構作るのですが、週2ペースで厚切りステーキが止められませんw」
最近、購入した釣り用ギアは……「ずっと欲しかったDAIWAの台湾限定カラーのヘチリールをやっと手に入れました! 所有者は少ないです^^ あ、昨日も新作のDAIWAのヘチリールを発注しました。偏光グラスも発注。元々、タレックスの偏光グラスは持っているのですが、DAIWAのも欲しくなって……。というか、毎週、釣具は買ってます」
※サムネイルの画像はクニさんのブログ(2019年5月20日)より

(バックナンバー)
【釣り編】
其の一 まりっぺさんの巻 デカバスを狙うなら琵琶湖でワーム!
其の二 かなすびさんの巻 大注目のタチウオテンヤ釣り
其の三 Fresh Kitchen・戸田美保子さんの巻 料理のプロが教える美味しい魚料理
其の四 ピカレスクさんの巻 プロのリール修理士が教えるリールメンテナンスの基本
其の五 バッスンさんの巻 ブラックバスのキャッチ&イートのすすめ

執筆者のプロフィール

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本サイトの管理人です。34はゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」のアカウント名です。いや、名前なんかは何でもよいのです。大抵のゲームは、このアカウント名にしています。本職は紙媒体の編集&ライターです。
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