【渓流釣り】テンカラとフライ、違いをご存じ!?【徹底比較】

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先日、懇意にさせていただいているアウトドアタレントのたけだバーベキューさんからLINEをいただきまして……。
「ガッキー、結婚しましたね」
懇意にさせていただいているとはいえ、たけださんとは大の仲良しというわけではないので、「ん? その情報をなぜ俺に?」と思ったのですが、なんでもお仕事をご一緒させていただいたときに、俺は「ガッキーかわいい」を連呼していたそうな。そうですか、若気のいたりですな……。もちろん、今も好きですが。
ちなみにたけださんとご一緒させていただいた本はこちら(いや、俺の本職は出版の編集者でして)↓

こちらの書籍、なかなか売れたのですよ。まず、横長の判型がユニークで、これはバーベキューの現場で調理しながら本の中身を確認しやすいように(本を開いたままにしておけるように)という発想の基づいています。いや、俺のアイデアではなく、出版社の担当編集者のアイデアなのですけどね(汗)。アウトドア好きの方はぜひチェックを!
んで、たけださんとのLINEの続き。
「そういえば、最近、テンカラに興味ありです」とのこと。
俺のなかではたけださんはテンカラよりもフライフィッシング(以下フライ)のイメージなのですが……。
ハッ!
このテンカラとフライのイメージの違いってなんでしょ!?
ということで、前置きが長くなりましたが、今回の記事は本サイトの人気企画「徹底比較シリーズ」で、テンカラとフライをくらべてみます。

テンカラに必要なのはたった「三物」~テンカラとフライの根本的な違い~

まずは、テンカラとフライの違いから。
いや、もしかしたら、「テンカラってフライを日本語で表現したもので、基本的には同じでしょ?」と思っている方がいるかと思い……です。
かくいう俺自身がそうでした。

これはですね……別物です。
似て非なるものという感じでしょうか。
違いはすんごくわかりやすいです。

テンカラに使う釣り具は「竿、糸、毛鉤(けばりと読みます。以下毛バリ)」の三つだけで、これらを指して「三物」という言葉があるそうです。
一方、フライは、それに加えてリールを使います。
つまり、テンカラは毛バリを振り出し竿などを使ってポチョンと落とす釣り(いや、毛バリは軽いので実際はポチョンという音はしないっすよ)、フライはリールとしなかやかな竿をしなやかに振って毛バリをキャストする釣りです。

はい、違いについてはスッキリですね。

テンカラは400年以上の歴史あり!?~テンカラとフライの歴史の違い~

テンカラは古くから日本で行われてきた釣りということで、これもテンカラとフライの大きな違いです。

ところで、ここにきての告白なのですが、俺はテンカラもフライもやらないのです……。
渓流釣りはやるのですがエサ釣り派でして。
ということもあって本記事は主にネットで調べつつ書いています。

んで、この記事の書き方のスタイルの問題は確信が得られずに、正確な情報ではない可能性があるということです。
これはネットと出版の大きな違いで、出版は基本的には誤りは許されないからですねっ!
一方、ネットはたとえ大手のサイトでも、そこまで正確性が保証されていません。ましてや個人運営レベルでは「裏取りもしない」「出典も明記しない」が横行しています。
まぁ、かくいう俺も注意はしているのですが、他人のことはいえないことがあるのでなんとも……ですが。

そんななか、テンカラの歴史を調べたのですが、なかなかよい記事を見つけられませんでした。
だいたいが「テンカラは日本古来の~」「古くから~」という表現はされているのですが、俺としては「いや、だから、いつからやねん」と突っ込みたくなることしきりでした。
そのような折、よきサイトを見つけたのですよね。
それがこちら(画像をクリックすると出典のサイトに飛びます)↓

こちらのサイトでは、しっかりと愛知工業大学名誉教授の石垣先生に取材をしています。すばらしきっ!

さてさて、テンカラの歴史は……。
「テンカラという言葉が知られるようになったのは今から40〜50年前。(中略)テンカラの語源も調べたのですが、はっきりしたことはわかりません。発祥地も不明です」(先のサイトより)
ん~。そうですか。
そして、「テンカラ」という言葉ではなく、釣り自体の歴史については、文献に明記されているわけではありませんが、可能性としては1600年代の後半にはテンカラが行われていたかもしれないそうです(あくまでも可能性の話ですが)。

一方、フライの国内の歴史については「1902年(明治35年)、栃木県日光市の湯川と湯ノ湖に、英国商人トーマス・グラバーがカワマスを放流して楽しんだことが始まりとされる」とのことです(すみません。ここにきて出典はWikiです)。

調べきれなかったものの、テンカラが日本独自の釣りであることは通説で、間違いないでしょう。
諸説ありますが、基本的にはルアーフィッシングが海外から持ち込まれた釣りとされていることを考えると、興味深いことですよね。

テンカラの毛バリはシンプル~テンカラとフライの毛バリの違い~

今回は徹底比較の記事ですが、なぜテンカラとフライが比較の対象となるかというと、それはもう、どちらも毛バリを使うからですよね。

となると、気になるのは「この二つの釣りに用いる毛バリは違うのか?」ということ。
結論からいうと違います。

だって、歴史が違うのだから、同じわけがないでしょうがっ。国内と海外、それぞれの風土にあった素材を使ってきたことでしょう。
傾向としては「テンカラの毛鉤は簡素な作りをしており、あまり虫の再現性に関しては細かくこだわらない傾向がある」とのことです。

※参考サイト/「つりチケマガジン」さん
テンカラ毛鉤の基本と選び方【初心者向け】

ここからは俺の考えになるのですが、日本は海に囲まれていて水が豊富。淡水魚は今よりもずっと貴重なタンパク源だったと思うのです。
なのでテンカラは、より生活に密着していて、ゲーム性よりも釣果なり、効率なりが重視されてきたのではないと。
それでテンカラの毛バリは制作の手間が少ないシンプルなものだったのではないですかね。

「それでは魚の食いが落ちるのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、渓流魚、とくにイワナは雑食で、食いが立っていれば何でも釣れます。
エサ釣りでも「川虫がいちばん」とか「濁っていたらミミズの出番」とかよくいいますが、それは状況によるもので、釣れるときは、ホント、なんでも釣れます(これは俺の実体験です)。
俺の知り合いは「イワナ粒で釣った」といっていました。

というわけで、繰り返しになりますが、テンカラはフライの毛バリよりもシンプルだと……。

んが、話はここで終わりません。
それは、以前の話っす。
最近はフライ用として市販されている毛バリをリールを使わないテンカラに使用する方も多く、もはや、テンカラ用とフライ用の毛バリの違いはあまり意識されていないと。

今は「生活のために釣る」という方は少ないですし、タイイング(毛バリを作ること)も楽しみの一つで、テンカラ用だからといってシンプルにしなくてはいけないわけではないですしね。

ということで、「テンカラ用の毛バリはフライ用よりもシンプルだったけれど、今はさほど区別がなくて、フライ用のものをテンカラに用いることが多い」が結論です。

テンカラは打ち込む~テンカラとフライの釣り方の違い~

釣り方の違いについては、俺の知識の範囲で触れておきます。
当然、違いはキャストです。
フライはしっかりとしたキャストが必要で、しかも難しい……。
ルアーと違って、毛バリは軽いので、ラインの重さでラインを出していきつつ、狙った場所に毛バリを着水させます。
練習が必要とよく言われますな。

あと、これは以前、渓流釣りの現場で知り合った方に教えていただいたのですが、テンカラは手返しよく同じ場所に何度も着水させて魚を寄せるそうな。そう、ヘラブナでいうところの「エサの打ち込み」と同じように……。
それで、魚に「お、あそこに美味しそうな羽虫がよく落ちるな」と思わせて近づけるそうな。

これは、その方のオリジナルの釣り方かもしれませんが、少なくてもその方はそれで釣果を上げるそうで、テンカラにはこのような釣り方もあるということをお知らせしておきます。

楽しみが盛りだくさんのフライ~テンカラとフライ、やるならどっち?~

さて、テンカラとフライの違いがわかったところで、最後に「実際に自分がやるならどっち?」です。
結論からいうと「それは好みなんじゃぁ」なのですが、その判断の要素になるであろう情報をまとめておきます。

テンカラ釣りの魅力は手軽なことです。先に紹介した『機関誌水の文化』の石垣先生の記事では、テンカラを「無駄をそぎ落とした究極の釣り」として紹介しています。
かっこいい!
それに渓流釣り師の俺目線では、エサの俺が釣れていないのに、現場で知り合ったテンカラ釣り師が「今日は釣れました」だったことが何度かあります。よく釣れる……これも大きなメリットです。

そして「エサが釣れなくても毛バリなら釣れることがある」という点はフライも共通していますが、フライにはさらにキャスティングが楽しいというメリットもありますな。練習は必要ですけれど……。

それにフライのキャスティングはかっこいい!
それこそ映画『リバー・ランズ・スルー・イット』の世界です。
あとは、タイイングも楽しみの一つですが、そこはまぁ、テンカラも同じでさぁね。

というわけで、今回はテンカラとフライの徹底比較でした。
でわでわ~。

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