今回はひっさびさの「徹底比較」で、テーマはバイクの「125㏄VS150㏄」です。
俺の感覚では150㏄は比較的、新しいジャンルですな。125㏄は「ワンツーファイブ」と呼ばれ、むか~しからありますが、150㏄についてはホンダのPCXでいうと発売されたのが2012年だそうな。まぁPCX自体が新しくて125㏄でも発売は2010年ですが、いずれにせよやっぱり150㏄は125㏄にくらべると歴史は浅く、それでも最近は人気のようで。
そうそう、PCXですが、発売後の数年はそれこそ大ブームであったと記憶しています。んで、今はどうかというと、ブームは落ち着いたのかもしれませんが、それでも本当によく見かけます。
先日、ちょっとだけ都内を走ったのですが、いちばん見かけたバイクは間違いなくPCXでしたね。
そして、そのPCXは2022年現在、125㏄の無印とPCX160という二つのタイプが発売されています(160㏄であり、150㏄ではないのですが、まぁ小さいことは気にするな、ワカチコワカチコ……で)。迷ったときにどちらを選べばよいか……。本記事はその参考になればということを軸にまとめます。
150㏄なら高速に乗れる!~125㏄と150㏄の基本的な違い~
基本的なことですが、まずはあらためて125㏄と150㏄の違いを見てみましょう。
っと、その前に念のため50ccと125㏄の違いからいっておきますか。
【125㏄は50㏄と違って……】
・普通自動車免許では乗れなくて、小型限定普通二輪免許が必要
・2段階右折が必要ない
・二人乗りが可能
・制限速度が30㎞ではない
まぁ便利な乗り物でさぁね。
俺は一応、大型二輪免許保持者で今はバイクはスズキSV650に乗っていますが、仮に誰かとツーリングにいくにして、相手が50㏄だとちとツラいですが、125㏄なら何の問題もない(高速は使わないとして)。ぶっちゃけ大きなバイクよりも125㏄のほうが速いわ、小回りできるわで、よいくらい。
んで、本題の150㏄と125㏄の違いですが、ザックリというなら次の通りです。
【150㏄は125㏄と違って……】
・小型限定普通二輪免許では乗れなくて普通二輪免許が必要
・高速道路に乗れる(基本的に排気量によって通行が制限されている道路はない)
・パワーがある
・ナンバーがピンクではなく、白である
・車体費、維持費がかかる
「大は小を兼ねる」という言葉がありますが、走りの面だけを考えるなら、まぁ150㏄ですよ。
免許の区分の問題がありますが、まぁ、それは教習所でサクッととっていただくにして……←やや暴論。
ただ、なんといっても大きいのが費用の問題です。
そこで、気になるコスト面を次の項目でもう少し詳しく見てみます。
年間の維持費の違いは7788円!~125㏄と150㏄の費用の違い~
これはね、もう他の方のサイトに答えが出ているので、そのまま引用させていただきます。
125ccと150ccの維持費差は7,788円/年ですって。
これはしっかりと燃費のことまで考慮しているよう。いや、すごいっす。
参考サイトのリンクを貼っておくので、ぜひ、そちらをご参照を。
※参考サイト/PCXでGO!
・バイク125ccと150ccの維持費を比較【わずかな差であきらめるの?】
ここで注意したいのは、任意保険の問題で、125㏄なら車の保険で対象にできることがあると。これは見逃せないポイントなので、購入を決断する前にご留意を。一般的には「ファミリーバイク特約」といいますが、その内容や金額は保険会社によって異なるので、詳しくはご自身が加入している保険会社の公式HP等にてご確認を!
まだまだ強いぜ! 125㏄~世の中の傾向~
巷、っつうかメディアではよく「今は125㏄よりも150㏄の時代」と謳われています。実際、125㏄にはちと大きな問題があって、実際に乗ってみると「125㏄以下は通行不可」という道路が意外と多いことに気が付き、それで不便を感じるようです。
じゃあ、「もう150㏄の一択でしょ」という世の中かというとさにあらずです。昨年(2021年)、ホンダドリームのスタッフの方に伺ったところ、PCXの125㏄と160㏄では、売れているのは圧倒的に125㏄だそうです。
そりゃ、そうよ、世の中、金よ……。
本記事はもうずっとPCXで押して参ると、車両価格は125㏄が357,500円、一方の160㏄は407,000円と5万円違う。それに先に触れた維持費の違い……。
これは小さくはないですよ。
バイク選びなんざもう用途を含めた好みの問題ですが、とくに通勤用で高速道路や排気量制限のある道路を利用しないというなら、逆に125㏄の一択なのでしょうね。パワーは125㏄が9.2kW(12.5PS)、160㏄が12kW(15.8PS)とそれなりに違いますが、多分、街中だと、そこまで違いは感じないのではないかな……。
俺の本職は出版の編集者で、一応、メディアの片隅で生きています。んで、これは業界の悪癖でもあるのですが、ちょっとした変化があると、とかくメディアは新しい言葉を使ったり、その事象を必要以上に強調する癖(へき)があるのですよね。
例えば俺がよく言うのが、ひと昔前によく聞いた「釣りガール」。確かに以前よりは釣りを楽しむ女性は増えたのでしょうが、以前からいたし、ハッキリとデータで見て取れるほどはブームではなかったですよね。これは業界が盛り上げるために一生懸命に頑張ったものの例としてよく使われまする。
んで、今回のテーマ。
メディアは一生懸命に150㏄を押しているかもしれませんが、実際に売れているのは125㏄のほうだし、その魅力は健在です。
いや、150㏄がダメとお伝えしたいわけではありませんよ。使用用途がレジャー寄りだったり、ちょっとお金に余裕があるなら、そりゃ150㏄のほうがよいっ!
あくまでもご自身の目的や好み、それに財布と相談して決めくだはれ。
↑当たり前の結論で申し訳ございません。
今回は以上です。
そうそう、125㏄といえば、こないだ本サイトで連載をお願いしているlancerとホンダGROMをレンタルして、一緒に走りました。その様子をlancerさんが車種レビューとしてまとめているので125㏄のバイクの購入を検討している方はぜひ(バナーをクリックすると記事に飛びます)↓
それと、バイク関連の記事で四コマ漫画も更新しました(バナーをクリックすると記事に飛びます)↓
でわでわ~。