今回はちょっとした釣りに役立つ情報です。
少し前にヤフーニュースでおもしろい記事が取り上げられていたので。
それは2026年10月4日の記事で、タイトルは「魚に「心」はある? “釣られた記憶” は2か月以上保持 新潟大学・高橋宏司准教授が解き明かす『魚類心理学』 水産業にも貢献」です。
↑記事タイトルに出展のリンクを貼っておきますがニュースなのでやがて非公開になるかも

※写真はイメージです
余談ですが、俺の本職は出版の編集者で、以前、樹木の剪定(庭木の切り方)の本を編集したのですね。
その監修者先生は、その世界ではご著名の方でした(数年前にお亡くなりになってしまいました…)。
んで、ある宗教を信仰していらっしゃいました。別に怪しい新興宗教ではありません。
それで、そちらに入信したきっかけを伺ったことがあるのですが、次のようにおっしゃっていました。
「樹木のことを勉強していくと、とても緻密な世界であることがわかります。今は樹木を含め、地球上の生物の世界は進化論が主流ですが、その考えでは説明がつかないほど本当によくできている。それで、これは偉大なる方が大きな力で創造したのではないかと思うようになり、宗教に関心を持つようになったのですよ」
その影響か、俺は自然を尊敬していて、本サイトでも「自然のことはよくわからない」という表現をよくします。
なもんで、人間が考えそうな俗的な自然への説にはかなり懐疑的です。
釣りに関することでいうと、例えば「手で触ると魚は火傷をする」です。
この説、結構な釣り人が信じているのでは?
でも、実際は「手で触ると魚は火傷をする」についてのしっかりとして研究はされてはいないそう。
「TSURINEWS」の記事「人間に素手で掴まれたサカナに起こるコト 「火傷する」は嘘だった?」には「魚が人間の体温でヤケドするという問題は、実は有力な研究結果があるわけではなく迷信や俗説だと考えられています。というのも、魚とひとまとめに言っても様々な種類が存在し、種類に応じて特徴が大きく異なるからです」という記述があります。
ただ、注意が必要は必要です。
「手で触ると魚は火傷をする」は俗説だとしても、手で触っても、まったく問題はないというわけではありません。
上で紹介した記事では、魚を素手で触れることで体表の粘膜が粘膜が消失してしまうことが魚の命取りになると記されています。

これは通常のネットです。ネットはその魚をキープする、つまりは美味しくいただくときだけの使用がよいでしょうね
もう一つ、俗的な説でいうと「熊鈴」があります。
熊鈴は、少し前までは釣り具店では売っていないこともあったのですが、今はどこも結構な品揃えのようで。
昨今は熊の問題がよく報道されていますしね。
んで、よく耳にするのが「熊鈴があるから熊対策はばっちり」という意見です。
メディアもそのように報道することがあるようで。
んが、熊鈴の効果についても、しっかりとした研究は多くはありません。
「くまウォッチ」というサイトの「クマ研究ダイジェスト Vol.32 — クマ鈴は本当に効くのか。Jope 1985 と「音」の科学」という記事では「登山口でよく見かける「クマ鈴」。 多くの人が「鳴らしていれば安心」と思っています。 でも、その効果を示す科学的な根拠は、実は驚くほど薄いのです 」という表記があります。
こんなのは冷静に考えればわかりますよね。
パッとは「結構、音が大きいし、高い音色が効果がありそう」と思いますが、よくよく考えると「熊鈴の音って、そこまで大きくはないよね」と気付くでしょう。
それに、効果があったとしても、釣り人の場合は釣りをしていて動きが止まっているときには熊鈴は鳴りません。
また、大きな音が鳴ったとしても、それは別の見方をすると、俺たち人間にとっても周りの変化に気が付きにくくなるということになります。
とはいえ、ここでの主張は「熊鈴は意味がない」ではありません。
上の記事にもありますが、「熊鈴を過信してはいけない」です。
二つの実例を挙げましたが、共通しているのは「しっかりとした研究報告がない(あるいは少ない」です。
それがあれば俺も「なるほど」と納得しますし、やはり釣り人には有益でしょう。
研究報告があるものもあるので、いくつか紹介します。
例えば先に紹介した「手で触ると魚は火傷をする」問題に関連することとして、最近、キャッチ&リリース推奨派の釣りで主流とりつつある「ラバーネット」があります。そのラバーネットは一般的に「魚に優しい」とされていますが、その効果は実証されているそう。しっかりとした研究機関の報告ではありませんが、管理釣り場と養魚場を運営なさってい方の報告があり、実際に効果が確認されているとのことです(スポニチの公式サイト「ラバーネット使用で魚を救え ルール化できれば生存率UP C&R冬季ニジマス釣り場でも浸透せず」より)。
また、キャッチ&リリースつながりでいうと、「リリースするから自然環境に優しい」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、それも少し俗的な考えかと。釣った魚は、リリースしてサッと泳ぎ去ったとしても、後から死んでしまうこともあります。ブラックバスの情報ですが、大会で釣ったバスについて、「検量時までの死亡率が平均1.42%、その後3日間の遅延死亡率は3.35%で、合計では4.72%と推定された」という報告があります(ヤフーニュースの「リリースしても弱って死んでいるのでは?」釣った魚の“その後”を調べてみた」より)。「約5%なら少ないじゃん」と思うかもしれませんが、あの生命力が強いバスでこの数字でっせ。もし、「大好きな自然だから守りたい」という釣り人がいらっしゃったら、釣りをすること自体が自家撞着なんすよね……。
もう一つ、「スズメバチは黒い服のほうが狙われやすい」も研究結果があるそうです。それは「YAMA HACK」の記事「黒いウエアは狙われるって本当!? スズメバチが攻撃するのはココだった!」に記されていて、やはり、黒い服のほうがスズメバチに狙われやすいのですって。
さて、ここで、ようやく話は冒頭に戻って、ヤフーニュースの記事です。
魚類心理学、素晴らしいですね。
なお、記事内で紹介されている釣りに関する情報を一つ紹介すると、「実験の結果、マダイはわずか1、2回でも釣られるとその経験を学習し、記憶を2か月以上、保持できることが分かりました」とのことです。
これが本記事タイトルの「魚は釣られた経験を学習するのか?」の答えです。
だから、状況によっては釣り方を変えたほうがよいということになるのかな……。
もう一つの「魚に心はあるのか?」については、「人の心っていうのを魚が持っていると断言することはできない。しかし実際に彼らの振舞いを見ていると、彼らならではの心というものは、きっと彼らの中には存在しているのではないかと。私は少なくとも思う」だそう。
研究者の方がそうおっしゃるなら、俺もそう思いたい。
なので、より一層、魚は丁寧に扱いたい。
でも、釣った魚は食べるけれど……。
ただ、魚の学習能力については、これも状況によって異なるようで、俺の経験では渓流釣りでは、二度食いすることはありますよね(釣りでは同じ魚が2回、エサ等に食いつくこと)。
また、一度、釣り上がってからの復路で釣れることは多々あります。
漫画『釣りバカ日誌』では渓流釣りのエピソードがあり、そこでは「一度、人影を見ると、その魚はその日はもう出てこない」という内容の表記がありますが、全然、そんなことはない……。
でも、この問題については、俺はほとんど釣り人が入らないところと、俺がいくような放流メインのところの違いだと思っています。
ま、結局のところ、「魚を含めて自然のことはよくわからない」なのですが。
そのよくわからないところをわかるようにしてくれる『魚類心理学』は個人的に期待しています。
いや、俺が期待しようがしまいが、新潟大学での研究は進めらていくのでしょうが……。
以上、今回は釣りが関係するちょっとしたトピックでした。
なお、本日、本サイト内で別の記事を公開しました(下のバナーをクリックすると記事に飛ぶので、よければぜひ)。

でわでわ~。
投稿者/管理人
※本記事の初公開は2026年10月7日です