雪が降ったらオンシーズン! スノーバイクの魅力を全力で解説!

【出張版さすライダー・ドットコム/連載第40回】

どもです、北海道で「冬も」バイクに乗っちゃう男、さすライダーです。

ご存知の通り、冬の北海道は雪が大量に降るので「普通のバイク」は乗れませんが、ところが「スノーバイク」は雪が降ったらオンシーズンなんですよね!

でもね、分かりますよ?「え?スノーバイク?なにそれポカ〜ん」ってのが一般的な反応だと思うので、僕がスノーバイクの魅力を全力で解説しますYO

スノーバイクってどんなマシン?

スノーバイクとは市販されているバイクの前輪をスキー板、後輪をキャタピラに換装したカスタムバイクです!

雪の上を走ることに特化したマシンで、換装アイテム一式が「スノーバイクキット」として販売されています。

つまり、もともとスノーバイクとして開発されたマシンではなく、あくまで一般車両にキットを装着した状態をスノーバイクと呼びます。

ちなみに理論上はキットの取り付けさえ出来れば、どんなバイクでも「スノーバイク化」することが可能で、例えば僕はHONDAのCRF110F、YAMAHAのセロー250、そしてハスクバーナーとGASGASの450ccモトクロッサーのスノーバイクに乗った経験があります。

もちろん元のタイヤの状態に戻すこともできるので、1台のマシンでオールシーズン楽しむことができます!

CRF110Fのスノーバイク

セロー250のスノーバイク

スノーバイクキットは「Timbersled(ティンバースレッド)」が最も有名で、アメリカでスノーモービルやATVを取り扱う「POLARIS(ポラリス)社」が販売しています。

ちなみにキットの価格はピンキリですが、だいたい50〜100万円くらいが相場で、ベースマシンと合わせて100〜200万くらいがスノーバイク1台あたりの価格となります。

ただ平坦な場所を走るだけなら、100〜250ccのマシンで十分事足りますが、雪山をツーリングをするなら400cc以上のモトクロッサーのベースマシンが必要です。

そしてスノーバイクは公道を走ることができないので、運転免許が不要であることも大きな特徴です(バイクの免許不要)

ハスクバーナの450ccモトクロッサーのスノーバイク

スノーバイクの操作方法はバイクとほぼ同じ

スノーバイクはあくまで市販のバイクがベースマシンなので、操作方法はほぼバイクと同じです。

エンジン始動、アクセル、クラッチ、ギアチェンジ、そしてブレーキなどはバイクと全く同じ操作で、異なる点は「発進の際のクラッチワーク」と「フロントブレーキがないこと」ぐらいです。

通常バイクの発進はクラッチを滑らかに繋ぐ必要がありますが、スノーバイクでそれをやると高確率でエンストしてしまいます。

何故なら常に雪の抵抗があるので、クラッチは「スパッと繋ぐ」必要があり、アクセルも多少煽り気味だと綺麗に発進できます!

クラッチはスパッと繋ぐ!

ブレーキは前輪のスキー板は駆動する箇所がないので、キャタピラを制御する「リアブレーキのみ」となっています。

しかし、発進同様スノーバイクは常に雪の抵抗を受けている都合上、アクセルを戻しただけでブレーキ並みに減速するので、実際はリアブレーキをかけることはほぼありません。

ギアは主に1〜3速を使用し、4速以上を使うことはリアブレーキと同様にほぼありません。

ちなみにコーナリングは普通のバイク以上に「バンクさせること」が必要で、オフロードバイクのように「リーンアウト」が基本の曲がり方です。

コーナリングはリーンアウトが基本

雪の上でバンクすると転びそうで怖いかもしれませんが、かなり傾けても全く問題ありません!

そもそも雪の上で転んでも全く痛くないので、スノーバイクは「転んで覚える」くらいの気持ちで挑んだ方が上達します。

ちなみにスノーバイクは自立するので、停車時に足を着く必要がありません=マシンの足つき関係なし。

走行フィーリングとしては「走ってる」よりも「滑走している」という感じで、特にパウダースノーだと独特の浮遊感を味わうことができます!

独特の浮遊感がクセになる!

 

スノーバイクを体験できる場所

スノーバイクは車両(バイク本体+キット)が高額であること、冬しか乗れないので保管場所が必要であること、そして何より遊べる場所(雪原 or 雪山)が必要なので、例えば本州のライダーが所有するのは現実的ではありません。

そこで、スノーバイクに乗ってみたいライダーにおすすめなのが体験ツアーで、札幌の輸入バイクショップ「サイクロン」が「SNOWBIKE ADVENTURE TOUR」を開催しています。

本来はインバウンド向けのツアーなので「半日コース55,000円、1日コース72,000円」と少々お高いですが、排気量の大きいモトクロッサースノーバイクのレンタル、プロのレクチャーとガイド、それから雪山ツーリング(状況による)が全て料金に含まれています。

絶景の雪山ツーリング!

いやいや、さすがにちょっと料金が高すぎますYO、、、別に雪山を走れなくていいから、とにかく一度スノーバイクを体験したい!というライダーには、札幌のオフロードバイク用品店「ダートバイクプラス札幌」の敷地内コース走行がおすすめです。

排気量110ccのミニスノーバイクのレンタル、簡単なレクチャーとコースの走行料込みで「2時間4,000円」の格安で遊べます!

しかも、ヘルメットなどの装具類のレンタルも可能なので、防寒対策だけしっかりすれば、手ぶらで気軽に体験することができます。

これが「ダートバイクプラス札幌」です

気軽にスノーバイクを楽しめます♪

ライダーなら一度は体験すべし!

スノーバイクは控えめに言って「最&高」の一言です!

雪の上をバイクで走るという非日常感、独特の浮遊感と高揚感、そして目の前に広がる冬の絶景、、、個人的には「ライダーなら絶対にハマる」と断言したいくらいで、ぜひ一度は体験してみることをおすすめします。

きっとバイクの新たな可能性に感動しますYO

ダートバイクプラス札幌のミニスノーバイク動画

執筆者のプロフィール

SasuRider
SasuRider
北海道砂川市在住。バイクで日本2周、オーストラリア1周済の放浪系バイク乗り。フリーのWebライターとして活躍中。自身のサイト、本家「さすライダー.com」も大好評。YouTubeの「さすライダーチャンネル」のチャンネル登録もお願いします。
【管理人より/『趣味達者が綴る』のバックナンバーはこちら
0

関連コンテンツ



投稿日:

Copyright© 釣りとバイクが趣味なんだ。 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.