まず、個人的な報告から。
俺が使っていた渓流用の竿が少し前の釣行で折れたのですよね。
使用していたのは宇崎日進の『枯山水』という入門用のモデルです。
いや、俺は道具にまったくこだわらないし、竿は消耗品だと思っているので、リーズナブルなのを使っているのですよね。
ただ、『枯山水』を購入したのは去年の8月だったので、1年しかもたなかったことになります。
それほど強い力をかけたつもりはないのに(泣)。
ん~、せめて2年はもってほしい。
その前も同じ『枯山水』だったのですが、ちょっと俺のなかの宇崎日進の評価が落ちたので、今度はかえました。
ババーン!
天下のダイワです。
またもリーズナブルなモデルですが『清瀬』……。
いや、西武線沿いの地名じゃないですか(笑)。
決め手は俺の好きな青だったから。
早速、使ってみたのですが、まずまずですよ!
では、買った『清瀬』のレビューもまじえつつ、今回は振り出し竿がテーマでいきます。
俺は渓流のエサ釣り派なので、とくに渓流用がメインとなります。
目次
- 選ぶ際のチェック項目
- 振り出し竿の使い方
- トラブルの解決方法
選ぶ際のチェック項目
まず、そもそも「振り出し竿とは」から。
はい。このサイトは釣りやバイクの楽しみを広めることを目標にしているので、入門者にも優しくいきます。
振り出し竿とは「持ち手の節(パーツ)に他の全ての節を収納できる種類の竿」です。他の竿の種類には何本かの節をつないで使う継ぎ竿と継ぎ目のない1本竿があります。
選ぶ際のチェックポイントは柔らかいか硬いか(調子といいます)、どこがよく曲がるか(先端側がよく曲がるのを先調子、持ち手側がよく曲がるのを胴調子、その中間を本調子)などがあります。
調子については、柔らかいほうが竿がしなって魚とのファイトが楽しみやすくなり、硬いほうが扱いやすくなりますかね。
このへんは、もう好みです。
どこがよく曲がるかについては渓流用の竿ではあまり気にしないっすね(表記していない商品も多いですし)。
んで、俺が最重視しているのが重さです。
理由は単純に重いと疲れるから。
これは価格も関係していて、基本的には高価な竿のほうが軽い傾向にあります。
俺は1~2万円のリーズナブルな竿を使っていますが、人から聞いた話では、高価な竿でも耐久性が高くて、長い間使えるというわけではないということです。
いや、俺は5万も6万もするような竿を使ったことがないので、なんとも……ですが。
せっかく竿を買ったので、ちと比較してみますか。
ほい。
同じ価格帯のモデルなので、ほぼほぼ同じスペックですな。
ちと『清瀬』のほうが軽い。
それに『枯山水』は竿を入れる袋がついていないのですが、『清瀬』にはちゃんとついています。
俺はもう、宇崎日進派からダイワ派にくらがえしました。
価格帯といえば、もちろん、価格も選ぶ際のチェック項目ですよね。
たとえばアマゾンでは次のようなリーズナブルな竿も。
アマゾンでなくても釣り具屋さんの竿コーナーにいけば、だいたい6千円前後でノーブランド(いや、正確にはブランドはあるのですが)の竿が置いてあります。
俺個人としては、それで十分だと思います。
とくに、「初めて渓流釣りをやる」という人はお試し感覚的によいと思います。
ただ、難点はやはり重さです。
先に紹介したアマゾンの竿は6.3mで244gっすね。
『清瀬』は6.1mと少し短いですが167gです。
超概算だと1.5倍……。
200gを越えると、ちとしんどいっすよ。
あとは長さ。
こと渓流に関しては、俺は大は小を兼ねると思っています。
最低でも5m、できれば6m以上がよいです。
ちなみに長さについては2Wayや3Wayなどがあります。
『清瀬』は2Wayですわ。
振り出し竿は竿を持ち手の節から出すのですが、2Wayや3Wayだと、一度、そこでカチリと止まります(『清瀬』なら5.7mのところ)。
んで、ちょっと力を加えると、そこからさらに伸ばせます。
3Wayなら、それが2段階あり、3つの長さが選べるということになりますが、俺はこの機能は不要だと思っています。
いや、あってもよいのだけれど、たまたま『清瀬』はそうであっただけです。
俺の私見も交えて選ぶ際のチェック項目をまとめると次のようになります。
・調子/お好みで
・長さ/5m以上で、できれば6m以上
・重さ/軽いほうがよい(6mくらいなら200g以下が目安)
・価格/予算次第(6千円前後のモデルでも十分かも。重いけど)
・2Way(3Way)/あってもよいけれど重要ではない
・その他/袋がついていたほうがよい
振り出し竿の使い方
じつは、今回の記事をまとめようと思ったきっかけが、『清瀬』を購入した際に使い方の案内が入っていたから。
いや、俺にとっては、もはや当たり前のことなのですが、「そうか、最初はわからないもんね……」と納得したので紹介しま。
これは簡単で「先から出して、元からしまう」です。
ダイワの案内は次の通り。
出すときは先から出さないと竿として使えません。なので、まぁ、多くの釣り人が説明がなくてもそうすると思うのですが、とくにしまうときの「元からしまう」に注意が必要です。途中からしまうと、ややこしいことになることが少なくありません。
あと、竿の使い方とはちょっと違うのですが、仕掛けの長さについて。
これは釣りのジャンルによると思うのですが、よくいう基本は「仕掛けは竿と同じ長さ」です。
ヘラ釣りなどはそれがよいのでしょうね。
ただ、渓流釣りはそうではないと思っとります。
6mの竿に6mの仕掛けでは扱いにくい……。
もちろん、フィールドの状況によりますが、俺はだいたい仕掛けは4~5mくらいです。
持ち方も紹介しておきますね。
渓流では本流のように太い川なら目一杯伸ばしますが、支流のように細い川なら使いやすい長さに調整します。調整の仕方はシンプルに下の写真のように「途中で出すのをとめる」です。
俺の場合は圧倒的にこうして使うことが多く、2Way(3Way)機能を重視しないのは、このためです。
その機能がなくても、自分で2Wayしますから(笑)。
あとはメンテナンスとして、使用後は洗ったほうがよかですね。
とくに俺はクモの巣が貼っている場合は竿でブンブンとクモの巣を切りながら進むので、もう帰る頃には竿がクモの巣まみれになっているので……(この方法は推奨しません)。
振り出し竿は持ち手の底から1本ずつ抜けるので、バラバラにした状態で洗うがよいと思います。
では、使い方のまとめです。
・振り出し竿は先から出して、元からしまう
・仕掛けの長さ=竿の長さが絶対ではなく、渓流では仕掛けは短めがよい
・釣るときの長さは自分で調整する
・釣行後は洗ったほうがよい
トラブルの解決方法
振り出し竿のトラブルといえば、しまおうと思っても、固まってしまえない、いわゆる固着がありますね。
さすが、日本を代表する釣りメーカーのダイワだけあって、その解決方法も『清瀬』のパッケージに案内が入っていました。
お湯につけるとよいとか、クレ556が有効とか諸説があるのですが、効果は未知数です。
俺の経験では、先に紹介した案内通りにやってみて、ちょっと無理そうだったら、釣り具屋さんに持っていったほうがよいと思います。
あと、しまうときに元からしまわずに途中からしまうと、太い節に細い節が2本入ってしまうことがあります。
その状態を「中落ち」というようですが、これは太い節が折れてしまうこともあるそう。
対策としては、持ち手の底から抜くしかないとのことです。
これもダイワの案内を紹介しておきま。
釣りをしているときのトラブルといえば、根がかりや木の枝に引っ掛かったりがありまするな。
この場合は当然のことながら、竿を曲げて引っ張るのはNGかと。折れることがあります。
できるだけ曲げないようにまっすぐに引いて、できればラインをたぐりよせて、ラインをひっぱるのがよいでしょう。
ってか、渓流はちょっとがんばれば根がかった場所、引っ掛かった場所までいけることも多いので、極力、自力で回収しましょう。
では、トラブルの解決法のまとめです。
・固着はタオルを敷いて真下にトントンする(無理そうなら釣り具屋へ)
・太い節に細い節が2本入ってしまったら、底から抜いて対応する
・根がかりしたら竿を曲げずにまっすぐ引く(できるだけ自力で回収する)
さて、最後に『清瀬』の使い心地を。
正直、俺は竿にはこだわりがないですし、まだ1回しか使っていないのであれですが、なかなかによきと思います。
軽いですしね(←やはり重さかい)。
トラブル対策の案内がついていたり、収納袋がちょっと豪華だったりで、さすがに大手メーカーは違うとも思いました。
あとは、すぐには折れないことを祈るばかり(ま、ダイワなら大丈夫でしょ)。
でわでわ~。
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