【テナガエビの釣り方】テナガエビが釣れる時期は? 時間帯は?【実践&理論】

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ここ数年はよくテナガエビ釣りに行っとります。
だって、俺のメインの渓流釣りよりも手軽なんですもん。
楽しいし、美味しくいただけますし……。

ところで、俺の本職は出版の編集者なのですが、最近、新書の編集をしています。
まだ発売前なので詳細は割愛しますが(かなりご著名な先生です)、科学の世界で難しいのはWhy(ホワイ/なぜ)を解明することなのですってね。
よく5W1Hっていうじゃないですか。WhatとかHowとか……。
ある事象に対して、その5W1Hを解明していくのが科学ということらしいのですが、とにかく難しいのはWhyだと。つまりは理由がわからないことが多いのですって。

ということで、今回はこれまでの俺の経験を活かしたテナガエビのハウツーなのですが、俺なりにWhyも考えつつ、進めていきたいと思います。
理由がわかれば、それに基づいて自分流のアレンジができますし、結果として釣果アップにつながりますからね。
それでは~いってみましょう♪

 

テナガエビの生態&いる場所

まずは「テナガエビとは」からです。

こちらがテナガエビです

テナガエビは「熱帯・温帯の淡水域や汽水域に生息する大型のエビで、和名通り第2歩脚が長く発達する分類群である」とのこと(Wikiより)。
もう少し詳しく見てみると「体長は3cm~20cmほど。腕の長さを除くと平均して10cm前後。若い個体は半透明をしていて、成体は茶褐色になる。名前の通り発達した長い爪(脚)を持つが、これは成体のオスだけで、若いオスやメスは長さは普通である。これはオスがメスを守るためであるといわれている。この長い爪(脚)は獲物を捕食する際や、他のエビと争うときなどに使用する。前から2番目の爪(脚)が伸びており、1番目が伸びているカニやザリガニとは異なる。テナガエビの1番目の脚は大きな鋏脚内側にある」とのことです。あまりにわかりやすい説明なので、ほぼまんま引用してもうたのです。ぜ、ぜひ、下の参考サイトもチェックしてみてください。あとは寿命は1~3年で大きい個体は越冬したものであるそう。大きいのが釣れたら、「頑張って生きてきた証」と尊敬の念を抱きましょう。

※参考サイト/
テナガエビ

この長い手は越冬したオスということになりますな。釣ったのは荒川の笹目橋付近です

あとは厳密にはひと口にテナガエビといっても、じつはいろいろな種類がいるそうです。ただ、そこまで詳しくやるとスペースがアレなので割愛で。関心がある方は以下の参考サイトをチェックです。いや、細かいことをまとめる方はいらっしゃるもので、頭が下がります。

※参考サイト/Crazy Shrimp
【全17種類】日本のテナガエビ図鑑

テナガエビを釣りの対象として考えると、フィールドとしてはどちらかというと汽水域のほうが盛んですかね。
関東だと、荒川、江戸川、多摩川などの大きな河川のどちらかというと海寄りがメッカとなっています。

ただ、そこらへんは釣り人で混むのですよね。
マイナーな釣りなので芋洗いのような状態にはならないでしょうが、俺は天邪鬼なので、竿を出したいところに他の釣り人がいるだけでモチベーションが大幅にダウンしてしまいます。

そこで俺のおすすめは、そこらへんの湖や池、沼でやってみることです。
難しいのですが、いるところにはいる!
なもんで、俺はテナガエビ釣りは宝探しと思っています。

いずれにせよ、テナガエビがいるところは基本的には流れが緩いところということをお忘れなく。

そこに自生していることもあるのですが、ここで「なぜ」を一つ紹介すると、どうしてテナガエビはいろいろなところにいるのかというと、一つはヘラブナ釣り場の場合はヘラブナを放流するときにテナガエビ(卵を含む)が混じることがあるのですって。これはある湖の漁協の方に聞いた話です。
なので、ヘラブナが釣れるところはテナガエビが釣れる可能性があるのですが、なかにはヘラブナしかやってはいけないこともあるので要注意です。
別にルアーを投げるわけではないのだからいいじゃんねぇ……ボソリ。

ちなみに俺の経験上はなぜか大きな河川の個体のほうが湖・池・沼よりサイズが大きいのですよね。これは理由はわかりません……。
というか、湖・池・沼のテナガエビはあまりに小さすぎて「アタリはあるけれど乗らない」ということも少なくありません。俺の経験では埼玉県内でいうと別所沼などがそうでした。なぜ、でしょうね……。

テナガエビが釣れる時期

テナガエビがよく釣れる時期については、一般的には6~8月といわれています。
とくに盛期は梅雨どきとされることが多い。これの「なぜ」はその時期は産卵期で岸に近づくからとのことです。

ただ、俺の経験では9月、なんなら12月に釣れたこともあります(後者はワカサギ釣りの外道として)。

こちらが12月に釣れたテナガエビです。場所は埼玉県の円良田湖です

天邪鬼の俺として言いたいのはよくメディアでは梅雨から初夏といっていますが、実際は周年狙えると。ただ、釣れやすいのが梅雨から初夏ということです。盛期があるのが産卵のための接岸と考えると、それ以外はやや深い位置を狙ったほうがよいのでしょうね。となると投げ釣りとか……ボソリ。

テナガエビが釣れる時間帯

テナガエビが釣れる時間帯は結論からいうと終日です。
他の魚(とくに淡水魚)と違うのはテナガエビは夜行性で夜も釣れること。ただ、俺が疑問なのは実際、昼も釣れるわけで、「んじゃ、テナガエビはいつ寝るのだ?」というね……。
あと、夜にどうやってエサを見つけるのかも不明です……。

それはさておき、釣れる時間帯については、「なぜ」の解決ではなく、もう実践で試してみたのです。
俺の自宅の近くの沼で、どの時間帯が釣れるのかと。
まず、朝マズメ~日中。日中といっても午前10時くらいまでです。

マズメは多くの釣りの狙い目で、テナガエビについてもよく「朝はよく釣れる」といいます。
俺も現地のテナガエビの達人から何度もその話を耳にしてきました。
んが、このときは釣れなかった……。

この時間帯からやる。えぇ、周りに釣り人はいませんでしたとも。はたから見ると変人……

俺なりに「なぜ」を考えたのですが、朝マズメがよいのは昼行性の魚が「さぁ朝飯を食うぞ」と動き出すからじゃないですか。
その点、テナガエビは夜行性で夜に捕食しているのだとしたら、もうその時間帯はお腹いっぱいなんじゃないかと……。いや、わからんけれど。

んで、太陽が昇ってしばらくしてから、午前7時くらいでしたかね。ようやく小さいのが一尾。

ここのも小さいのです

「さぁこれから」と思ったのですが、以降はチチブ(ダボハゼ)が釣れまくりで……。釣れても釣れてもチチブ、もうエサ取りのようなもので「こりゃテナガエビ釣りにならん」でした。

こればっかでした

んで、その日からしばらくしてから、今度は夕マズメから夜に同じ場所でやってみました。

この時間帯からです

すると、しばらくして一尾、また小さいのが釣れました。ただ、その後はしばしアタリもなく。
それで日が沈んで19時30頃、ようやくキープサイズが釣れたのでした。

ヘッドライトをつけての釣りです。これは大きかったのですが、子持ちさんでしてリリースとなりました

ここは基本的には小さいので、乗せるのは難しいのですが、それから時合でアタリが頻発しました。
ただ、しばらくしたら時合が過ぎ、もうアタリもなくなってしまいました。
21時頃にはあがりましたが、夜釣りで釣れるといっても、この場所、このときは真夜中は難しかったでしょうね。
んで、夜釣りをやってみて一つ大きなことに気が付きました。
それはチチブのエサ取りがない!
ということ。
夜は寝ているのでしょうね。これは大きなメリットです。
ただ、もちろん、夜の水辺は危険なので、安全に釣りを楽しめる場所であることが大前提です。

テナガエビを釣る仕掛け

仕掛けは簡単で、ものぐさな俺はいつも市販の出来合いのテナガエビ用を使っています。

こんな感じですね

ウキは玉ウキとシモリ玉のものがありますが、玉ウキだとタナに合わせて、いちいちウキの位置を調整しなくてはいけないので、シモリ玉のほうがラクっちゃラクです。まぁ玉ウキでも全然いけますけど。
アマゾンアフィリを利用すると仕掛けはこちら↓

エサは俺は最近はアカムシが多いですが、サシでも釣れます。サシのほうがエサをつけるのがラクでよいとは思うのですが、なんかアカムシのほうが釣れる気がして……。ただ、繰り返しになりますが、サシでもよくて、実際に俺もサシで釣ったことはあります。
あとはネット情報ではミミズでも釣れるとのことですが、俺は経験はないです。使うとしては細いのを切るようになりますかね。ただ、ミミズって高いのだよなぁ。だいたい余るし……。

竿は普通ののべ竿で長さは釣る場所次第(これは仕掛けの長さも同じ)。まぁ1~2.5mくらいで調整ですよ。
そして、ここで一つ、俺の工夫を紹介します。

テナガエビは他の魚とは違って基本的には水の底にいますよね。
んで、あるときふと思ったのです。
「同じ底を狙う仕掛けであるワカサギ釣りのタックルでもいけんじゃね?」と。
この実践は動画にまとめましたので、よければ↓

結論としては、テナガエビはワカサギ釣りのタックルでも釣れます!
メリットはのべ竿では狙いにくい深いところも狙えることで、デメリットは針が多いから扱いが面倒になることです。
この釣り方もよければお試しを(笑)。

テナガエビを釣るコツ

テナガエビはハサミでつかんでから、エサを口に運ぶので早合わせは基本的にはNGです。
友人いわく「自分の住処(すみか)に戻ってから食べはじめる」という説もあり、アタリが合ってしばらくしてから上げるのが基本ですな。
とくに強いアワセは必要なく(軽いアワセはしたほうがよいかも)、なんなら置き竿で釣れます。

あとは注意点として、結構、釣れるポイントがシビアです。
先に紹介した朝マズメ&夕マズメの検証したのは地元の伊佐沼(埼玉県)という場所なのですが、一度、友人と行って釣れてから、その後は釣れなかったのですよね。
んで、あるとき、友人に「あのとき釣れたのってここだよね?」と確認したところ、「いや違うよ、あっちのほうだよ」(友人)と。俺が勘違いしていたのですね。それで同じ沼でも場所を変えて実践したところ、釣れたと(数は少ないけれど)。

つまり、同じフィールド内でも釣れるところと釣れないところがあるということ。
その友人がいうには「消波ブロックの穴釣りの場合は、この穴は釣れるけれど、隣の穴は釣れないということもあるからね」と。

テナガエビは基本、入れば釣れるので、釣れなかったら、こまめに場所を移動したほうがよいのでしょうなぁ。
これについての「なぜ」はテナガエビは魚ほどは移動しない(回遊のようなことはしない)からだと思っています。

テナガエビ釣りのまとめ

以上、今回はテナガエビを釣るコツで入門用にいろはをまとめました。
この記事の公開は2022年7月下旬ですが、テナガエビはお盆の頃でも釣れます(場所によりますが)。
首都圏でいうなら、荒川の岩淵水門や笹目橋付近なら、まぁ釣れますよ。
ただ、先にも触れましたが、そういうメジャーなところは混むのだよなぁ。
最近はテナガエビ釣りをやる人も増えているようですし。

俺にいわせれば「たかがテナガエビ」なので(いや、良い意味で)、近所に釣れる場所、釣れそうな場所がある方はぜひ!という感じで。

あ、食べ方の紹介を忘れていた。
よくいわれるのが泥抜きをしたほうがよいと。泥抜きのやり方はとても簡単で、生かしたまま持って帰ってきたテナガエビを真水に入れて1日くらい置いておくだけと。そして最後は料理酒を使って酒締めをすると、より美味しくなるそう。詳しくは以下の参考サイトを参照で。

※参考サイト/まるなか大衆鮮魚
釣ったテナガエビの泥抜きと締め方の手順はコレ!

ただ、小さい魚(まぁエビですが)ですし、エアポンプを用意するのが面倒だったりもするでしょうから、そこらへんは省いて洗ってからカラッと揚げるだけでも十分美味しいとは思います。

今回は以上です。
最後に本サイト内のご連絡で釣りの新記事を公開しました(バナーをクリックすると記事に飛びます)↓

でわでわ~。

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