※本記事の初公開は2023年7月24日です
今回は広い意味ではバイク関連の記事です。本当はちょっと他のことをまとめたかったのですが、巷で話題のビッグモーター問題について俺がわからないことがあったので、そちらを調べてみました。
ビッグモーター問題は損害保険(以下損保)の会社が関係していて、なんなら、結託している面もあるのですが、損保会社のメリットがわからなかった。
だって、ユーザーが保険を利用すると、その費用は保険会社が負担することになるので、それはデメリットじゃないですか。
こういうニュースって、ちょっと時間が経つと、「もともとは何が問題なの?」というのがつかみにくい……。
ということで、ここでは問題点をシンプルに解説します。
ビッグモーター問題の根幹
「まず時間がないからサクッとビッグモーター問題の概要を知りたい」という方のために、できるだけ簡潔にこの問題のポイントを紹介します。
[ビッグモーターとは]
ビッグモーターとは東京都港区に本社を置く中古車販売・買取会社です。2023年5月現在は従業員数6000名、全国300店舗以上を抱えていて「車の買取台数6年連続日本一」だそうな。資本金は1億円で売上高は7000億円とのこと。一般的に大企業は「資本金額1億円以上で、かつ従業員100人以上が目安」とのことで、大企業ですな。また、販売・買取だけではなく、修理や車検にも対応していて「車に関するすべての窓口を一本化したワンストップサービス」を謳っています。そして、ここが今回の問題のポイントでもあります。
[問題の発覚]
ここでフィーチャーする、そして今、大きな問題となっているのビッグモーターの修理費の保険会社への水増し請求で、それが内部通報によって表面化したのは2022年3月頃のこと。意外に前の話ですな。
それで特別調査委員会が設置され、調査の結果、不適切な行為が確認された旨が発表されたのが2023年7月5日です。
[問題点]
んで、今、ホットなビッグモーターの不正請求の手口は次の通り。
①ユーザーからビッグモーターに修理が必要な車両が持ち込まれる
↓
②ビッグモーターが車両に傷をつけるなどして損傷個所を増やして、より修理が必要な状況にする
↓
③ビッグモーターが損保の保険会社に自分で加えた損傷個所の修理費も含めて水増し請求する
なお、ビッグモーターが行った損傷の方法は次の通り。
・雹(ひょう)による損傷として偽装するためにゴルフボールを入れた靴下で車両を叩く
・損傷の証明写真の撮影時にカメラの位置を調整して実際にはない損傷があるように撮影する
・実際には使用していない部品を損保会社に請求する
・ドライバーなどで車両に傷をつける
・バンパーを力づくで押し込む
※参考サイト/「ビッグモーター従業員「売り上げ最優先」…ドライバーなどで車体に傷、損傷箇所を増やす」
不正請求で、まず直接の被害を受けるのは損保会社です。ただ、なかにはそうではなくて、癒着というか結託をしていた損保会社もあるようで。それは本記事の第3項目に記します。
いずれにせよ、にわかには信じがたいやり口で、なかなかに悪質ですな。
また、ビッグモーターは別の問題も指摘されていて、2023年3月に不正車検問題も発覚しています。また、今日(2023年7月25日)になって店舗の前の街路樹を勝手に切ったりもしていたよう。
いろいろと問題がおありのようで……。
※参考サイト/ビッグモーター問題、「不正車検」「保険金不正請求」を混同してはいけない! 刑事告発も時間の問題 ゆえに冷静さが必要だ
[背景]
では、なぜ、ビッグモーターがこのようなことをするようになったかというと、まぁ資本主義らしくお金のためですわな。
会社から各店舗の店長はもちろん、整備士や営業、はてはフロントスタッフ(整備受付)まで強力なノルマがあったそうな。
社長の兼重宏行さんは2023年7月現在で71歳です。
いや、俺は社風やワンマン度合いは知らんのですが、従心(40歳の「不惑」と同じように70歳の年齢の区切りを表現する言葉で、意味は自分の思ったままに行動しても、人の道に外れなくなったということ)を迎えても飽くなきお金への執着はすごいっすな。
ユーザー目線の問題点
根幹は損保会社への不正請求なら、一般ユーザーはそれほど問題ないのでは?
そう思う方もいらっしゃるでしょう。
だってお金はユーザーが払うのではなく、損保の保険で対応するだから。
かくいう俺もそう思った一人で、それが今回の記事をまとめようと思ったきっかけでもあります。
まず、結論からいうと、ユーザーも実害を受けます。
それをまとめると次の通り。
・いくら修理してもらえるとはいえ、故意に損傷されることが不快
・保険を使用することにより、翌年の等級が下がる
あとは、「俺はビッグモーターは利用していないから関係ないや」という方もいらっしゃるでしょうが、それまでは無縁でも事故などの際に、なかば強制的に利用させられることもあったそう。
これは2022年夏頃まで各損保会社はビッグモーターを指定工場、提携工場などとして登録していたことがベースとなります。それでユーザーが事故直後に損保会社に連絡すると、ビッグモーターを紹介されると。
※参考サイト/「ビッグモーター」の損保各社への返金額は100億円以上!? 保険契約車両のオーナーに返金や等級ダウンの復旧はあるのか【独自取材】
バイク乗りを含めてユーザーが知っておきたい損保会社との関係
さらに、このビッグモーター問題では知っておきたいことがあります。
それが、損保会社とビッグモーターの癒着、結託です。
具体的にいうと問題の可能性があるのが損保ジャパンです。
先に触れたように今回の問題は、もともとは2022年3月に発覚しました。それで取引のある損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上の3社がビッグモーターに自主調査を要請したそう。
んで、回答は「修理作業員の技術不足」「社内の手続き上のミス」が原因というもの。
東京海上日動と三井住友海上は納得できずに独自に調査を始めましたが、損保ジャパンはビッグモーターの回答を鵜呑みにして、事故車両の紹介を復活させたとのこと。
ちょっと不思議な動きですね。
なぜ、損保ジャパンだけそのように動いたかというと、ビッグモーターと太いパイプがあったからのようです。損保ジャパンはビッグモーターに社員を出向させていて、損保ジャパンには自賠責保険を優先的に紹介してもらうなどビッグモーターから恩恵を受けていたそう。
あ、この情報は推測の域のものも含まれます。
※参考サイト/「【ビッグモーター不正】損保業界関係者は「損保ジャパンは別。報酬返上では済まされない。逮捕されますよね」」「ビッグモーターと損保ジャパン、不正請求の蜜月 水増し請求の温床「営業ノルマ」を黙認した罪」
本サイトは「釣りとバイクが趣味なんだ。」で基本的にはドライバーよりもライダーの方向けの情報をお届けしていますが、ここでライダーの方に……です。
損保ジャパンはバイクの保険も取り扱っていますが、「悪事に加担するような損保会社を利用しますか?」という話です。
あと、前提として本記事はネットで公開されている情報を中心にまとめました。
あらためていうまでもなく、ネットの情報は玉石混交で不確実な内容のものもあります。
また、最近は、テレビなどのメディアでもビッグモーター問題が取り上げられるようになっていますが、国内のメディアはちょっと信用できない部分もあると……。広告主や大手事務所などへの忖度がまかり通る体制ですからね。
なので、この記事もあくまでも情報の一つとしてご理解いただけますと幸いです。
バイクを売るなら…←本サイトからのお知らせ
以上、わかりやすさを重視して、非常にざっくりとビッグモーター問題をまとめました。
今回は気になるので調べましたが、本当は他にも紹介したいことがありまして、ここでまとめます。
まず、動画をアップしました。人気のバイク「レブル250のよさを伝えたい」というコンセプトの動画です↓
なので、本当は俺目線のレブルの魅力をまとめつつ、本日を本サイト内の「レブル250Day」にしたかったのですが、ちと時間が……。俺の意見はまとめられませんでしたが、他にもレブル250の記事として、おすすめのカスタムを紹介した記事も公開しました(下のバナーをクリックすると記事に飛びます)。
あと、案件ですな。いうて、本サイトは弱小サイトなので、純粋な広告ではなく、アフィリエイト(成果報酬型広告)ですが、話があったので、紹介しておきます。
今回は「ビッグモーターは信用ならぬ」という記事で、バイクを売るならやっぱり信用できるところがよいと。ということで、バイク買取のサイトです(無理につなげてみました)。
それはこちら↓
チャンピオン76バイク買取
今回は以上です。
でわでわ~。
投稿者/管理人