【釣り研究釣行記/連載第1回】
釣りを趣味にしている人間が、東京スカイツリー前にある北十間川を見る。
そこで浮かぶのは2つの疑問。
『この川って釣りしていいの?』
『魚はいるの?』
はい、もちろん釣りしてOK!魚もいます。
ということで今回は、東京スカイツリー前にある北十間川での釣行方法や注意点、魚の種類について私、釣り好きライターの高村燕月がご説明 します。
東京スカイツリー前へのアクセス方法
北十間川がある東京スカイツリー前への行き方ですが、その名の通り「とうきょうスカイツリー駅」から向かうことができます。
ただ、このとうきょうスカイツリー駅はちょっとアクセスがし辛いので、個人的には「押上(スカイツリー前)」から歩いて行くのがおすすめです。
釣行可能な場所はいくつかあるのですが、一番手軽なのは「おしなり公園」から橋の下に降りるルート。
この辺りに行くと橋の下に降りられるようになっているので、そこから降りて釣行を開始しましょう。
スロープのようになっているのでキャリーバッグなどで釣行をする場合でも簡単に降りることができます。
釣りをする際の禁止事項
どの釣り場に行ってもまず確認しなければいけないのが禁止事項。
通常、釣り場の近くに看板などで掲示されていますが、東京スカイツリー前は景観保護のためなのか、釣り人がほとんど来ないのか、手すりにプラカードが吊り下がっているだけです。
ちょっと見辛いですが、東京スカイツリー前の北十間川では
ルアー釣り
置き竿
が禁止となっております。
人通りが多い観光地なので、これはしかたないですね。
釣りをする際は、短めの竿で浮き釣りやチョイ投げなどの釣法で楽しみましょう。
ただ、ルールを守った釣りであっても通行人に危害を加えたら一発アウトなので、くれぐれも周囲の人たちにはご注意ください。
また、川での釣りは基本的にまき餌が禁止となりますので、まき餌を使わないようにしてください。
棲んでいる魚
東京スカイツリー前で釣れる魚の代表格はハゼで、地元のハゼ釣り師の間ではちょっと有名なようです。
栄養も豊富で水温が暖かいため、大きいサイズのハゼが居ついているようですね。
ちなみに私が釣行した時はハゼが見当たらず、逆に60cmサイズのボラを3匹発見しました。
釣り人が少ないせいもあり、基本的に生息する魚は大きいサイズまで育つようです。
おすすめの釣りポイント
東京スカイツリー前にある目ぼしい釣りのポイントは3か所。
浮き橋
噴水
橋の下
となっており、けっこう釣り場のバリエーションが豊富です。
浮き橋
北十間川を結ぶ浮橋です。
隙間が多く、小さな魚が好みそうなポイント。
噴水
噴水と書きましたが、なんなんでしょうねコレ……
モーターにより水が噴き出している場所で、一見すると魚は居つかなそうですが、実はそうでもありません。
私が釣行に行った際にはボラがこの噴水ポイントで、噴水の横に埋まっているモーターに生えた藻を食べていました。
冬場などは水温が一番高くなるポイントと見られ、照明も点いていることから夜釣りでの釣果報告も多いポイントです。
橋の下
東京スカイツリーの西側にある東武橋の下です。
イイ感じの影になっており、魚の住処としては申し分なし。
私が釣行中はここから大型のボラが出てきて、噴水ポイントに移動していました。
ルアー釣りは禁止なので、ウキなどをつけてチョイ投げで狙いましょう。通行人がいなければサイドキャストをすることで奥を狙えます。
釣行結果と考察
ということで、2020年1月25日の冬に釣りに行ってきたわけですが……
結果を先にお伝えするとボウズでした(汗)
試したのは鳥皮のニンニク漬けと、グミを使ったウキ釣り。
水深が浅いため、濁っていたとしても魚が見えるはずなのですが……釣行中はボラ以外の魚影を見つけることができませんでした。
そこで仕方なく、ボラに対してどの餌が有効なのかの実験を開始。
記事の最初の方でも紹介したコイツです。
ボラは淡水魚であり、雑食としても有名な魚です。
海藻から魚肉、糖類、エビでも虫でもなんでもござれのはずなので、とりあえず淡水魚に強いグミを投入。
しかし、サッパリ釣れません……近くに落としても見向きもしません。
そこで今度はアミノ酸たっぷりの鳥皮のニンニク漬けを投入。
しかし……やっぱりつれない……
目の前に落としても、泳がせても、鳥皮なんぞ知ったことかと言いたそうに藻を食いまくってました。
魚の生態は住んでいる地域、餌によって大きく変わります。
東京スカイツリー前にある北十間川は遊歩道が綺麗に整備され、無駄な木々もなく、虫やゴミもほとんどない状態でした。
しかし、噴水やライトを動かすための電気モーターには人の手のひらよりも長いの藻が大量に生えていることを考えると、もしかして、餌が藻しかないんじゃないだろうか?
それならば、雑食のはずのボラが藻ばかり食べるのにも納得がいきます。
もし次の釣行の機会があれば、今回試せなかった虫餌と、植物性の餌を持って行こうかなと思います。
執筆者のプロフィール
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釣りと筋トレが趣味のライター、作家。釣行範囲は東京~神奈川。11連続ボウズという荒行を経て魚に関する本を読み漁った結果、知識だけ異様に偏っている。一般的な釣りよりも実験的な釣りを好む。Twitter、やってます。
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