【釣り研究釣行記/連載第19回】
お久しぶりです、高村燕月です。神奈川県三浦市の「黒崎の鼻」に釣行してきた!までの釣行記は基本的に一か所のみの紹介でしたが、今回は特別編として、東京都東久留米市にある黒目川と落合川、両方を比較しつつ釣りに挑戦してきました!
これら二つの川はJR東久留米駅から歩いて十分程度で行けるので、電車釣り師の人はもちろん、東久留米周辺にお住まいの方も必見です!
※今回の釣行は2021年4月3日の昼間に行いました。
黒目川、落合川へのアクセス方法
黒目川、落合川へのアクセスは非常に簡単で、JR東久留米駅からそれぞれ徒歩10分程度になります。
東久留米というとご存じの方が少ないかもしれませんが、家賃や物価が比較的安く、新宿へのアクセスもしやすいため、ベッドタウンとして有名な街です。
また、漫画ブラックジャックの作者である手塚治虫先生の終生の地ということもあり、駅前には銅像が飾られています。
東久留米駅の西口を出てすぐ右手側にあるので、複数名での釣行の際の待ち合わせ場所としても優秀。
また、すごく個人的ですが東久留米駅西口にあるオーブンフレッシュキッチンというパン屋さんが安くて美味しいので、お越しの際はぜひご賞味ください。
ちなみに、黒目川、落合川、東久留米駅の位置関係はこんな感じ。
どっちの川に行くにもほぼ同じくらいの時間がかかります。
釣具屋などは近くにないので、餌などは必ず購入してから現地に向かってください。
黒目川、落合川で釣りをする際の注意・禁止事項
黒目川、落合川の周辺はランニングコースになっている他、公園広場のようなものも点在しています。
明確な釣りの禁止ルールは明言されていませんが、人通りがある川沿いの釣りルールとして。
・手すりより内側に入って釣りをしない
・置き竿をしない
・投げ釣りをしない
・ルアー、さびき釣りをしない
・通行人に注意し、ゴミなどの危険物は必ず持ち帰る
だいたい、この辺をまもっておけば大丈夫だと思います。
基本的には普通の針と糸、おもり、ウキを使ったスタンダードな餌釣りがおススメです。
実際に地元の釣り師の方はいましたので釣り禁止ではありませんが…強く推奨されている訳でもないので通常の釣りよりもしっかりとした気遣いが必要ですね。
ちなみに、トイレについては途中にある公園にしか存在しないため、トイレが近い人は公園の位置を把握しておきましょう。
黒目川、落合川に棲んでいる魚の種類
拡大画像なので見辛いですが、黒目川、落合川に生息する魚の種類は少なく、ほぼハゼか鯉です。
鯉はサイズが大きく、目測ですが60cmサイズがゴロゴロいるので鯉ハンターの釣り人にはパラダイスと言えます。
タモ網が必須となるので、必ず持って行きましょう。
実際に釣り比べしてみた結果!
さてさて、記事が長くなりましたがついに実釣!
ということで一番手は黒目川です。
黒目川は土手が広く、カモが泳いでいる他、鯉も幅広く分布しているので、釣りをするには優位……かと思いきや!
写真のように、柵から川までの距離が遠すぎて、通常の釣り方法ではまずまともな釣りができません!
4m級の渓流竿が必須となってくるので、ちょっと釣りをするには厳しいですね……ウキも遠目にしか見えないので判断しづらいですし。
ただ、黒目川ファンの方、ご安心ください!
小山れんげ公園あたりになると川幅が狭まり、短い竿でも十分釣りができます!
私もこの場所に陣取って一時間ほど釣りをしました。
ただ……この場所、浅めだからか鯉が通りかからず、当日はボウズ……
鯉の集団が通りかかればねらい目な場所なので、釣行日や時間帯をズラせば楽しい鯉釣りができたかもしれません。
さてさて、挫けず次に行きましょう!
二番手は落合川!
こちら、落合川は黒目川とは違い、狭い範囲ですが落合川いこいの水辺から川の中に立ち入ることができます。
ただ、落合川いこいの水辺周辺は水深が浅いのでハゼやアメンボ狙いしかできません。
どうしたものかと川を北東に下っていると……見つけました!
コンクリートのブロックエリアにさしかかると、大型の鯉がうようよ泳いでいたのです!
隊列を成して泳ぐ姿は、圧巻でしたね。
場所は立野二の橋という小さな橋をと竹松通りの間あたり。
水草とコンクリートブロックが埋まっているため根かかりに注意しつつ実釣……!
私が鯉を覗いても逃げるどころか近寄ってきてくれたので、これは楽勝かと思いきや……
一瞬です。
糸を垂らしたら一瞬で鯉たちがどこかに行きました。
伝家の宝刀、食パンだけを投げ入れても反応をせず、離れていく始末……
どうやら、人が触れたものについては食べないよう学習しているのかもしれません。
ちなみに、上流の方からこっそりと餌や針を流しいれたりしてもみましたが、鯉たちのところに上手く到達せず、結果は惨敗……
鯉たちが現れる前から餌を設置して待つか、別の方法をとらねばここの鯉たちは釣れないようです。
水草や藻が多いことから、もしかしたら植物性の餌が好み。
もしくは、アメンボが多く生息していることからアメンボなど昆虫が主食の可能性も高いですね……
渓流の釣り師は現地で餌を調達して成功率を上げるそうですが、虫が苦手な私には厳しい……
ただ、釣りをするポイントは多く、鯉も点在しているため黒目川よりは落合川の方が釣りをしやすいと思われます。
ということで、今回の個人的な私の釣り比べ対決は落合川の勝利!
どーしても黒目川で釣りをしたい!と言う人は黒目川と落合川が合流する地点まで川を下ってから釣りをするとよいかもしれません。
番外!黒目川の奇跡!
落合川との釣り比べ対決では惜しくも負けてしまった黒目川ですが、転んでもただでは起きませんでした。
時は2021年4月3日の午後16時頃。
黒目川を散策していた時に事件は発生しました。
あれは弁天堀橋を通りかかった時のこと。
川の方から、ビチビチと何かが暴れているような音がしたのです。
「鴨が飛び立ったのかな?」
と思った私が橋の下をのぞき込んでみると……
なんか……
なんか川の中にいる……
そう、なんと、川の浅瀬に鯉が取り残されていたのです!
どうやら、見た感じでは川の流れに流されて浅瀬に行きついてしまった様子。
よく、鯉の滝登りなどというほど激流に強いイメージがある鯉ですが、水がある滝と違い、浅瀬はどれだけ暴れようと水がないので全く推進力が生まれません。
私が助けようにも黒目川は立ち入りできるポイントがなく、長いタモ網も持ってきていなかったのでお手上げ。
動かなくなってしまった鯉を見ながら合唱し、その場を後にしました。
私が大型の鳥だったら美味しい獲物だったなぁ……と、思いながら帰宅中に思い出したのがあの有名な故事成語。
株を守りて兎を待つ
兎ではありませんでしたが、魚が食べたいのに釣れない。兎に角釣れない。
そんな釣り人は、黒目川の弁天堀橋を訪れてみてください。
もしかしたら……鯉が浅瀬に打ち上げられているかもしれませんよ?
以上、黒目川と落合川の釣り比べ紹介でした!
まだまだ未熟な私ですが、「こうすれば釣れるよ!」「この釣り場オススメだよ!」という情報、アドバイスなどございましたら、お気軽にTwitterからご連絡ください。
執筆者のプロフィール
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釣りと筋トレが趣味のライター、作家。釣行範囲は東京~神奈川。11連続ボウズという荒行を経て魚に関する本を読み漁った結果、知識だけ異様に偏っている。一般的な釣りよりも実験的な釣りを好む。Twitter、やってます。
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