ちょっと前のニュースです。
今月(2019年12月)の8日午後4時ごろ、三重県紀北町長島海岸で成獣のツキノワグマが消波ブロックと崖の間で横たわり、動けなくなっているのを、散歩中の町民が見つけたそうな。
まぁ、その熊さんは麻酔銃で撃って保護されましたとさ。
※参考サイト/朝日新聞デジタル
・海沿いにクマ出没 消波ブロックで横たわり、一夜過ごす
さて、今回、ここで注目していただきたいのが、
「消波ブロック」という言葉です。
皆さんは、それがどのようなものか、わかります?
正解はこれです。
…………。
そですね。
いわゆるテトラポット(俗称テトラ)です。
では、なぜニュースなどではテトラといわないかというと、日本では「テトラポッド」は『不動テトラ』という企業の四脚ブロック製品の登録商標だからっす。
んで、なぜ、登録商標がダメかというと、スポンサーの問題があったり、無闇に使ってはいけないという法律の問題があったり、何より正確な情報が伝わらないからですね。
例えば「ブリの照り焼きの隠し味に炭酸の抜けたコーラがおすすめ」というのを(これは本当の料理の裏技です)、「ブリの照り焼きの隠し味にコカコーラがおすすめ」となると、「ペプシコーラじゃダメなんかい!?」となります。主要成分はコカコーラもペプシコーラも同じなので、本当はよいのにね。
あ、俺がなんでこんなことにこだわるのかというと、俺の本職は書店売りの書籍や雑誌の編集者だからです。
以前、釣り雑誌でライターをしていましたが、そのときも、漏れなくテトラではなく、消波ブロックと表現していました。
まぁ、個人のブログや動画では問題ないでしょうけどね。
このような言葉、結構、あるんすよ。
釣りに関係するところでは釣った魚を保存しておく「ジプロック」。
これも商品名ですね。
なので「ファスナー付ビニール袋」などと表現します。
あとは、作った容器を保存しておくタッパー。
これもアウトなんすわ。
なので「食料保存用の密閉式プラスチックケース」などと表現します。
バイク関連に目を向けると、ゲルザブですね。
こちらは、「衝撃吸収クッション」などになりますかね。
そろそろ、お気づきでしょうが、結構、商品名のほうが直感的にわかるものって多いのです。
釣りもバイクも関係ないですが、俺が仕事で特に困ったのは、中華料理でおなじみの野菜の「クウシンサイ」ですね。
これも、商品名なんすわぁ。
一般名詞は「ヨウサイ」です。
ただ、ヨウサイだとまったく何のことかわからないですよね……。
困ったものです。
最後に同じような雑学的な情報として、カップ焼きそばで有名な「ぺヤング」って、関東限定なのですよね。
これも以前、記事で「ぺヤングを食べた」と書いたら(商品名ですが、ニュアンスを伝えたかったので、あえてぺヤングと表現しました)、編集長から「いや、西のほうの方はなんのことかわからないから」とダメだしをされたことがあります。
以上、今回は雑学的なお話でした。
でわでわ~。
投稿者/管理人
※サムネイル画像は朝日新聞デジタルより。三重県紀北町、県獣害対策課提供とのこと。