寒くなってきました。
よく花粉症への耐性はコップと水の関係に例えられますよね。個人には花粉に対する許容量があって、それはまるでゆっくりと水がコップに注がれているような状態だと。んで、たくさん花粉にされされて、まるで水がコップにいっぱいになってあふれた状態のようになると、花粉症としての症状が出てくると。
最近、俺は寒さへの耐性もそうなのではないかと思っとります。
いや、以前は夏よりも冬のほうが好きで「暑さは耐え難いけれど、寒さならなんとかなる!」という感じだったのですが、もう寒いとどうしようもなくて……(泣)。
とくに感じるのが釣りで日の出どきに現地に到着せんと暗いなかをバイクで走っているとき。
どうなるかというと、体がガクガクとすんごい震えはじめるのです。
街中の下道なら「どっかコンビニに寄って温まろう」と思うのですが、釣りをするような田舎だとコンビニがないこともありますし、高速なら、そもそも自分が「休みたい」と思ったときにバイクを停めることさえできない……。
俺の寒さ耐性も年を取ったのだなぁ。
ということで、バイクに乗るときの防寒対策をパワーアップさせる必要が生じたのでした。
さて、前置きが長くなりました。
今回は電化製品に頼らない、つまりは財布&環境に優しいバイクの防寒アイテムの紹介です。
それでは~、いってみま~しょう♪
だってリーズナブルだから~非電化のすすめ~
電熱グローブ、電熱ベスト、電熱インソール(靴底)……。バイクの防寒対策について、巷(ちまた)では電化が進んでいますな。
最初にお伝えしますが、今回、紹介する防寒アイテムは電熱系は一切ありません。
なぜって……。
俺にお金がないんだもん!
俺の本職は出版の編集者なのですが、いや、もう出版不況でして。ってか、一定数は残るのでしょうが、紙媒体はもう役割を終えたのでしょうね……。どなたか、仕事を!
……。
ゴホン。
まぁ電熱系は往々にしてお高いですからね。
その点、非電熱系はリーズナブル。まずはそちらを試してみて、「やっぱり時代は電熱だわ」という判断でもよいと思います。
あとは個人的に俺はバイクのバッテリーから電気を引くのが、な~んか嫌なのです。電気を引くとは反対の話なのですが、これは昔、ヘッドライトのオンオフスイッチを後付けしたときに、いきつけのバイクショップの店長さんが「電源をオフにすると本来使うはずだった電気はどこにいっちゃうんだろうね……ボソリ」とつぶやいたのが心に残っていて……なのです。
若かりし頃の俺は妙に「確かに……」と思ったものです。
バッテリーから新たに電気を引くということは、きっとわずかでしょうが、バッテリー、引いてはバイクに負担をかけることになり、なんかかわいそうと思ってしまうのですよね。
あるいはモバイルバッテリー(携帯バッテリー)を使用するという方法もありますが、充電や持ち運びが手間だし、「充電が切れたらどうしよう」という不安が……。
もう一つは環境への優しさもありますが、これは流行に乗った表現をしてみただけで、実際はまぁさほど……かと(笑)。
環境問題は難しいのですよ。
例えば今、自動車は電気化に向かっていますが、それが必ずしも環境に優しいとは限らない。理由はいくつかあるのですが、想像しやすいのが「電化したところで、結局は充電するのに電気が必要で、そのために石油を使う(火力発電の場合)から環境に優しくないでしょ?」という話です。なもんで、環境問題のために自動車を電化するには同時に発電についても考える必要があるのが一般論です。そして仮に風力発電に切り替えるとしても、今度はそのために莫大なエネルギー(広義で資源なども含む)を要します。すると、それが環境破壊につながるということです。
盛んにいわれている「温暖化対策」もそうで、「長い目で見ると怖いのは温暖化よりも寒冷化でしょ?」という学者も多くいます。それに、純粋に環境のことを考えるならよいのですが、ヨーロッパあたりはがっちり利権が絡んでいるようですしね。
これもいつか本サイトで紹介しようと思っていますが、とにかく環境問題は難しい。
まぁ、「できることはする」という発想は大切ですし、電熱グローブで「電気を消費&やがてはバッテリーを破棄」よりは、厚手の冬用グローブを使うほうが環境に優しいのは間違いないでしょうから、一応、ここでは環境という言葉を使わさせていただきました。
では具体的なアイテム紹介に移ります。
防寒性は最強~ハンドカバー~
まずは写真から。
俺の愛車のスズキSV650 ABSです(俺はスズキさんと呼んでいるので以降はスズキさんとしてます)。
おわかりでしょうか?
防寒対策として新アイテムを導入したのです。それはハンドルカバーです!
バイクにハンドルカバー……。
正直、俺は最近まで、その存在をしりませんでした。知ったのは本サイトの去年のお正月の記事で、そのなかでバイク系のアメブロガーのぴなさんが紹介していたのですよね(その記事はこちら「【肉山☆のりこさん】ウィズコロナ時代のバイクライフをかる~く語り合う【@ともさん&ぴなこさん】」。
でも、存在を知ったとはいえ、昨シーズンは導入しませんでした。
理由は、もう見た目に尽きます。やっぱハンドルカバーは自転車、あるいはバイクでも原付というイメージが強くて、「カッコ悪いじゃん」と思っていましたから(←あくまでも俺の意見です)。
でも、先の触れたように寒さ耐性が瓦解した俺は見た目がどうとかいっている場合ではない!
んで、購入に踏み切ったのです。
この商品を選んだのは、いつものように色です(俺は青が好きなのです)。
青いハンドルカバーはこれくらいしか見当たらなかったのですよね。
「バイクにデニム地ってどうなの?」とも思いましたが、「無機物のバイクに有機物っぽいデニムの組み合わせはお洒落かも……」と考えました。
あとは脱着が簡単なところ。なかにはミラーをはずす必要があるハンドルカバーもありますが、こちらは工具は一切使わず、ヒモで固定することができます。
ちな、俺はアマゾンで購入しました。
アマゾンで購入すると到着が待ち遠しいのですよね。2~3日後に届いて、すぐに開封。なかには取り付け用マニュアルも入っています。
このアイテムを購入する前に、いくつか不安があったのも事実です。皆さまの参考になればと、それに触れておきましょう。
まず、そもそも「スズキさんに装着できるのか?」という疑問です。一応、商品説明には「大型バイクにも対応」とありますが、レビューを見ると圧倒的にスクーターの方が多い……。「スクーターと大型バイクってハンドルバーやレバーの径って同じだっけなぁ」と不安があったのですが、結論としては大型バイクにも問題なく装着できました。装着の方法は簡単で、ハンドルカバーのあいている穴にそれぞれ通すだけ(ちなみに俺の場合はレバーの穴が小さくてレバーに通すのに時間がかかりました)。んで、ヒモをミラーで結ぶと。
次に「形状的に高速道路など、かなり強い風が当たると風圧で圧迫されてレバー操作に干渉するのでは」という不安です。これは……。一度、高速道路で使いましたが、「高速道路でもハンドルカバーが風圧に圧迫されて問題となることはなし」という結果でした。
あとは普段の操作性ですよね。これはアマゾンのレビューにも散見される問題です。以下にレビューの一例を紹介します。
「左ハンドルのウインカー操作が確実にやりづらくなります。スイッチ類はカバーの中に入らないため、ウインカースイッチを操作する際には通常の操作通り親指をグリップから離して、ポケットの中に入れてから操作するためです。あと、ある程度大きいグローブをはめている場合は、カバーの入口を絞っているので走行中にヘルメットのバイザーを上げ下げするためにハンドルから手を離すなどの出し入れも危険なので出来ません」
いや、俺は個人差があるし、アイテム自体のデキの当たり外れがあるので、レビューではできるだけネガティブな要素は書かないほうがよいとは思っていますが、先のレビューは俺にもまったくあてはまります。
操作、とくに頻繁に使うウインカーはかなり使いにくくなります。というのも、ウインカーを操作しようとするとハンドルカバーの形状の窪みのところに親指が引っ掛かるから。
それにハンドルカバーの陰に隠れて各スイッチ類を視認できなくなるので、それを考慮しても、やはりスイッチ類の操作はしにくくなります。
あと、手の出し入れをしにくくなるので、シールドの上げ下げなどにも影響はありますわな。俺が選んだハンドルカバーはまだ入れ口が広いほうらしいのですが(ヒモで閉じることも可能)、これが狭い製品だとさらに……ゴクリ。
もう一つ、ネガティブな要素を記すと、これは実際に使ってみてわかったのですが、「ハンドルカバーに手を入れて運転する」という行為自体がなかなかに怖い。ほら、子どもの頃ってよく大人から「ポケットに手を入れて歩いたらダメだよ。転んだときにケガするから」といわれるじゃないですか。それと近い感覚です。いざというときに瞬時に手を使えないという不安があります。こればっかりは実際に体験しないように注意するばかりですが……。
ただ、ただ、ですよ。ここでポジティブ要素です。もうね、本来の目的である防寒対策としての機能は最強クラスかと。これは道が凍結するような状況を除いたら、最寒の状況と思われる12月中旬の夜中の高速道路での経験からの感想です。もう、手の凍えに怯えていた俺はいませんでした。
そのときは一応、冬用のグローブを着用していましたが、アマゾンの他のレビューにもあるように、ハンドルカバーをつけたら春秋用、いや夏用のグローブでもいけるんじゃないですかね。実際、街乗りでしか試していませんが、昼間の街中では春秋用でも手の寒さは感じませんでした。
未知数なのは雨が降ったときで、一応、製品的には「防水加工」となっていますが、俺は端から本製品の防水性はさほど期待していません。まぁデニム地ですからね。「短時間の小雨ならなんとかなる」といったレベルだと思います(いや、知らんけど)。
さて、「スクーター以外のバイクにハンドルカバーってどうなの?」をまとめると、まず見た目は俺個人としては「まったくもってアリ」だと思っています。それは個人の趣味なので、先の写真でご判断を。
んで、機能性については、短くまとめると、「防寒対策としては最強クラス、されど操作性はスポイルされる」という感じですかね。
俺個人としては普段からバイクに乗るので、「着脱が簡単だし、ツーリングのときだけ装着しようかな」とも思っているのですが、なにぶん根がものぐさなものですから、現状はつけたままとなっております。
価格がリーズナブルですし、俺が人にすすめるなら「試してみればよいじゃん! んで、合わなかったら自転車に使えばよいのでは?」という感じです。
曇り対策をお忘れなく~目出し帽~
非電化の防寒対策アイテムの二つめは目出し帽です。
手と顔は俺の中では二大「痛いほど寒くなる場所」ですから、こちらもなんとかしたかった。
んで、パッと閃いたのが「目出し帽がよいんじゃね?」でした。
目出し帽……。それは古くはプロレスラーのデストロイヤーがかぶっていたマスクのような形状で、銀行強盗をするときには必須となっているアイテムです(笑)。
これはバイクショップではなく、釣り具屋さん、具体的には『キャスティング』で購入しました。釣り具屋さんで、いきなり見つけたのではなく、「どうせ同じアウトドアなのだから、釣り具屋さんにもあるでしょ」と確信をもって売り場に足を運んだのでした。したら、案の定、いくつく製品があったのですよね。んで、そのとき俺は「スリーウェイ」というなんだかとても便利そうな言葉の響きにつられて、これにしました↓
俺は冬にはいつもネックウォーマーは着用していましたが、今回紹介するのは目出し帽というよりは、ネックウォーマーの強化版という感じですかね。頭、耳、そして覆いたければ鼻もカバーすることができると。
バイクに乗るときの使い方してはフルかぶり、つまりフードを頭にかぶった状態で、その上からメットを着用します。
ちょっと話は飛びますが、皆さまはレインスーツを着るとき、フードはどうします? 俺はずっとフードをかぶった上からメットを着用していました。理由は首すじから雨が入るのが嫌だから。
なもんで、この「フードの上からメット」はまったく抵抗がないのですよね。そうでない方もいらっしゃるかもしれませんが、これは普通にできることなので、ぜひ、レインスーツでもお試しを。
んで、防寒性です。これまた強い!
この「フードの上からメット」はかなりの防寒対策になります。
あ、ちなみに俺はメガネをしているのですが、メガネをかけている方も普通にいけますよ(手順は普通に「メットの着脱時はメガネをはずす」です)。
一応、ネガティブな要素を挙げておくと、まず視界が狭くなること。まぁこれは首を振ればカバーできる範囲です。
あとは、メガネやメットのシールドがかなり曇りやすくなることです。
俺が高速道路で使用したときは、それでかなり怖かった。いや、走り出したら風がなんとかしてくれるのですが、サービスエリアに停まって出発するときがね……。
なので、事前にメガネやシールドに曇り止めを塗っておくなどのしっかりとして対応をお忘れなく。ついでにいうなら、曇り止めは百均で売っているので十分かと。
ちなみに、このような「フード付きネックウォーマー」はアマゾンでも購入可能なので紹介しておきま。コンビニはちょっとわかりませんが、多分、ワークマンにもあると思います。このアイテムもリーズナブルなので、防寒用にぜひ!
あると違うぞレッグウォーマー~足元~
そして足元を含めた下半身です。
俺の経験上、まず太もものあたりはそれほど寒くはならないかと。
普通に2枚の重ね着、それは昔でいうところのステテコのような下着でも、普段履きの上から着るものでもまぁよいかと。
もう少し下、具体的にはヒザより下については、俺のおすすめはレッグウォーマーです。
これがあるのとないのとでは大違い。なんなら、下を2枚重ねずに「普段のパンツ+レッグウォーマー」でもよいくらい。重ね着はどうしても動きにくくなりますが、これなら、そこまで動きが制限されないというメリットもあります。一応、アマゾンのアフィリ紹介もしておきますかね。
あとは大問題となのが足先付近です。これは寒くなる……。
んが、これはきっと多くの方が実践しているであろう、足裏用の使い捨てカイロで十分対応できるかと。
これはホームセンターはもちろん、コンビニでも売っています。使い捨てるので、ちょっと環境に優しくない気もしますが、そこはおおめに見てあげてください。
はい、これで下半身の防寒はバッチリです。
不便利はお楽しみチャンス!?~上着&まとめ~
上着については、まぁ胴体はバイクの冬用ジャケットを着用していれば大丈夫かと。リーズナブルさを優先するならワークマンのイージス一択でしょうが、俺個人の感想としてはイージスはそこまで防寒に優れてはいないと思っています。日中の街乗りならまったく問題ないのですが、夜の高速とかだとね……。
ここは少しお高くなりますが、長い間、着ることができるので、ヒジや背中にパットが入っているような冬用ジャケットを一着買ってもよいのかなと。
メーカーはまぁ好みでよいっすよ。2万円くらいで十分なのが買えるかと。
コツはまず実際に自分の目で見て、試着することがですかね。防寒目的なら、とにかく風を通さないようにしっかりしたつくりものがよろしいかと。
あとはアウトドアの基本のレイヤードの考え方で寒いと思ったら、重ね着をしていくと。
ちなみに、リーズナブルにこだわるなら、新聞をお腹に入れると、かなり温かさを増すようです。
以上、非電化のバイクの寒さ対策でした。
とりあえず俺は今シーズンは上から「フード付きネックウォーマー&バイク用冬のジャケット&ハンドカバー&ステテコ&レングウォーマー&足裏用携帯カイロ」でいってみようと思っています。これで「やっぱ寒い」となったら、いよいよ電化(電熱製品)の導入かと。今のところは、まぁ大丈夫!
でわでわ~。
投稿者/管理人