直近の俺の渓流釣りは山梨県上野原市の桂川への釣行でした(その記事はこちら)。
その釣行では最後の最後にニジマスが釣れました。
ラストの一投で、サイズは大きめ(28cmぐらい)。
かなりうれしかったのですが、一つ、「できれば、こうのほうがよかった」ということがありました。
それは「ニジマスではなくて、ヤマメかイワナなら最高だった」ということ。
ニジマスは外来種ですからね……。
外来種は昨今、とかく悪者にされがちですが、なぜかニジマスはそのようなネガティブな目で見られることは少ないようで……。
そこで、今回は渓流釣りにとってのニジマスのアレコレを紹介します。
許容範囲の渓流魚~ニジマスの立ち位置~
まず、簡単に渓流釣りにおけるニジマスの立ち位置の確認から。
これは完全に個人の考えによります。
あくまでも俺の中の評価ですが、だいたい次の表の通りです↓

渓流釣りにはイワナやヤマメ、アマゴを釣りにいっているのであって、ニジマスを釣りにいっているわけではないというこってすな。
それらはどれも種(しゅ)としてはサケ科の魚なので、正直、そこまでの違いはない。
ただ、ニジマスは外来種なので、できれば長いこと日本にいる魚のほうがよいなぁという感じです。
なお、「これから渓流釣りを始めたい」という方に向けて、見分け方を紹介すると、これはもう一目瞭然です。
模様とカラーが違いますから。
ちなみに、「イワナ、イワナ」いうとりますが、正確にはイワナは種名ではなく、いろいろな種の総称です。ただ、その種間の違いは大きくはなく、一般的に釣り人のあいだでもイワナで通ります。なので、まぁイワナと覚えておいてよいと思います。

こちらはイワナです。白系の斑点があります

こちらはヤマメです。体側に楕円形のマークがあります。ちなみにこのマークは「パーマーク」と呼ばれます

こちらはアマゴです。上のヤマメによく似ていますが、小さな赤い斑点があります

んで、こちらがニジマスです。別に虹色はしていないのですけどね
貪欲なファイター~ニジマスが放流される理由~
そして、この記事の本題のニジマスが外来種なのに渓流釣り場で放流される理由です。
ここでは、俺が以前、釣り雑誌の編集長に聞いた話(俺の本職は出版の編集者です)や漁協の方にご教示いただいた内容、それにネット上で公開されている記事をベースにまとめます。
主な理由は次の通りです↓
養殖(管理)をしやすい/イワナやヤマメにくらべると水温の変化や病気に強い
安価に入手できる/上の「養殖(管理)をしやすい」に関係することとして、その結果として流通量が多く、より安価に入手できる
性格が釣りに向いている/イワナやヤマメにくらべると食欲が旺盛で、警戒心が低い。結果として、釣りやすい
なお、食味については完全に個人の好みですね。
俺の場合は、俺は鈍感なので、イワナやヤマメ、それにニジマスで味の違いはわかりません。
ってか、そもそももっとも味の違いがわかるであろう食べ方の刺身では食べないし(川魚は刺身で食べないほうがいいっすよ)、塩焼きもしません(素揚げのようにして食べています)。
他の釣り人は「全然、味が違うじゃん」といいますが……。
話をニジマスが放流される理由に戻すと、別の側面から考えると、そこまで在来種への影響が大きくないというのもあるでしょうね。
「ニジマスは本州では繁殖できない」という説もあります。この説の根拠は「夏の水温がニジマスの生息可能水温を逸脱してしまうから」とのことですが、俺個人としては、ちょっとダウトだとは思っています。いや、ニジマスは強いので、繁殖できそうな気がするのです。
※参考サイト/TSURINEWS「ニジマスは本州では繁殖できない」と言われているワケ 水温が原因?」より
あと、問題とされる外来種のブラックバスやブルーギルにくらべて、「美味しく食べられる」というのも少しは関係があると思います。
「ニジマスは釣れたら食べる」という人が多いので、そこまで爆発的に増えてはいないんじゃないかな……。
まぁ、こういうのは個人単位の話で、そこまで環境に影響しないとは思いますが(人が悪い意味で環境に影響するのは、それが産業に関わるようになってから…ということが多い。毛皮のための密漁とか開拓による生息地の環境破壊とか)。
しばらくは安泰そう~ニジマスの今後~
ニジマスの放流については、ときに問題視されることがありますが、俺の知る限りでは、現状はそこまでは大きな問題とはなっていないかと(2026年7月時点)。
ただ、最近、大きな問題となっているブラウントラウトやレイクトラウトと同様に「適切な管理が必要な産業上重要な外来種(産業管理外来種)に位置付けられている」ということは間違いありません。
※参考サイト/水産省「水産分野における産業管理外来種の管理指針案についての御意見とそれに対する考え方」(PDFより)
ニジマスの歴史を振り返ると、はじめは明治10年(1877年)に、栃木県の中禅寺湖をはじめとする冷水域での増殖を目的に、受精卵が導入されたのだそう。
約150年の国内での歴史があるということになります。
ちょっと話は飛びますが、国内の各地の山間(やまあい)の地域にニジマスを中心とする釣り堀がありますが、よく「国際マス釣り場」といいますよね。
なぜ、「国際」かというと、いくつか説があるそうですが、その一つは「開設当時は近くに米軍の基地があり、外人客が多かったので国際釣場の名称が付けられた」とのこと。これは昭和31年(1956年)に開設された大丹波川国際虹鱒釣場の場合です。
なお、他にはやはり「海外産のニジマスを対象としているから」という説もあるそうです。
いや、これもニジマスを知るエピソードになるかと思い、ここで紹介させていただきました。
※参考サイト/大丹波川国際虹鱒釣場「施設のご案内」より
また、食用のニジマスはスーパーや鮮魚店で売っていることもあります。
いずれにせよ、ニジマスは今や私たちに日本人にもなじみ深い魚種といえるでしょう。
なんとなくですが、しばらくは渓流釣りのターゲットとして重宝されることは続くような……。
俺は渓流釣りを楽しみ、ニジマスが釣れたら美味しくいただくだけですが。
今回は以上です。
でわでわ~。
投稿者/管理人
※本記事の初公開は2026年7月19日です