【初心者の悩み】海釣りで死なないための! ライフジャケットの簡単な選び方

【釣り研究釣行記/連載第17回】

お久しぶりです、高村燕月です。新年が明けて、コロナがおさまるかと思いきや、まさかの緊急事態宣言でなかなか釣りに行けない日々が続きますね。

そこで、今日は前回の【初心者の悩み】釣り具はいっぱいあるけれど…最初は何にお金をかける?に続く初心者企画第二弾!

海づりで死なないための!ライフジャケットの簡単な選び方をご紹介します。

ごくごく簡単な基礎知識でも、知っていれば生存率がグッとあがります。

海釣りだけでなく、マリンスポーツや川でのフィールドワークが好きな人にもおすすめな記事です。

 

 

 

ライフジャケットってなに?

ライフジャケットとは、装着者を水上に浮かせるための救命胴衣の一般的な呼称の一つです。

ライフベストなんて言われることもありますね。

このライフジャケットを着けているか否かが海の事故での生死を分けるので、釣り人にとっては釣具よりも重要な道具になります。

でも、海辺で釣りをしている釣り人でライフジャケットを着けている人ってあまり見かけないですよね?

その理由は人それぞれであるものの、大きな理由は「動きにくさ」と「法律で定められていない」、「コストがかかる」の3つです。

命を守る道具なのに、着用が法律で定められていないってちょっと驚きですよね。

一応、小型船舶を利用した釣りの場合においては法律でライフジャケットの着衣が義務付けられているものの、堤防や浜、川などでは自己責任となっております。

それでも、安価に手に入るものであれば着用者が多いのかもしれませんが、キチンとしたライフジャケットを買おうとすると六千円~一万円ほどかかってしまいます。

持ち運びが大変なこと、着用していると細かい作業がしにくいことなども相まって着用者がどうしても少なくなってしまうんですよね…

しかし、しかしです。何度も言いますが、ライフジャケットは命を守るための道具です。

自分の命より高い物なんてこの世にありません。正しいライフジャケットを選んで、楽しい海釣りライフを送りましょう。

さぁ、今すぐライフジャケットを通販で購入!と言いたいところですが。

実は、ライフジャケットって形によって大きく安全性が異なるんです。

なので、ライフジャケットを購入する前に、あとちょっとだけ記事を読んでいきましょう。

 

【安全度☆☆☆】ベスト型ライフジャケット

 

私はまだるっこしいことが嫌いなので、いきなり一番安全度が高い形から紹介します。

私がおススメする一番安全度が高いライフジャケットはベスト型です!

もちろん、メーカーごとに差異はありますが、現状、量販店で販売している形状の中ではトップクラスの安全性!

海に落ちてしまったとしても、必ず頭を海上に浮かせてくれるので、溺れてしまうことがありません。

例え泳げない人が海に落ちたとしても、浮いて生存することが可能となるので、初心者から上級者まで、ライフジャケットの形はこれ一択と言っても過言ではありません。

ただ、お値段が高めなこと。着用中にしゃがんでの作業が少ししにくいことがネック。

しかし、命と比べれば些細な問題ですね。

 

【安全度☆☆】肩掛け型ライフジャケット

 

ライフジャケットの二番手は肩掛け型です。

先ほど紹介したベスト型との違いは、頭からかぶるタイプになっていることですね。

値段はベスト型よりも三割~五割ほど安いことが多く、安価で手に入るので野外レジャー施設などで置いてあることも多いですね。

ただ、こちらの肩掛け型ライフジャケット。安全性は並です。

悪くはないのですが、頭からかぶるタイプであること。体への密着性が低いことから、頭が小さい人やお子さんには大変危険です。

勢いよく海面に落ちた際、ライフジャケットから頭がすっぽりと抜け、そのまま水中に沈んでいく…ということが起きたりします。

もちろん、脱げにくく改良された商品もありますので、もし肩掛けライフジャケットを選ぶ場合はしっかりと体に括りつけられるものを選ぶようにしましょう。

決して、オモチャのようなものを買わないでくださいね。

 

【安全度☆】ウェストポーチ型ライフジャケット

 

最後に紹介するのは、ウェストポーチ型のライフジャケット!

と記事にはしたものの…ハッキリ言わせてください。

このウェストポーチ型のライフジャケットを、私は全くオススメしません。

というのも、どれだけ高性能な商品を買ったとしてもウェストポーチ型では頭を海上に浮かせることができないからです。

それどころか、自分の背面に浮袋をつけようものなら、うつ伏せで浮くことになるので呼吸ができません!

お腹の前につければ安全という人もいますが、お腹を突き出したような状態で浮いたとして、息がしやすいですか?しにくいですよね。

玄人の人がこれを着けていた場合は上手く使って生き残ることができるかもしれませんが、水没というアクシデントの中で冷静に立ち回れる釣り人なんてそうそういません。

自分の命を守りたければ、ベスト型か肩掛け型のライフジャケットにしましょう。

一応、豆知識として、ウェストポーチ型のライフジャケットを活かすとすれば。

複数人で連れ立って釣りに行き、誰かが海に落ちた際に投げる浮き輪替わりとして使うのならギリギリ有りです。

頑丈なロープとウェストポーチ型のライフジャケットをくくりつけた上で投げれば、陸上まで水没者を引っ張り上げることができます。

 

正しいライフジャケットを選んで生き残れ!

 

以上が、ライフジャケットの簡単な選び方でした。

釣りをしようとすると、釣りの方法ばかりに目が行ってしまいますが、自分を守る方法もしっかりと学んでおけば楽しい釣りライフを送ることができますよ。

では、最後に豆知識をもう一つ。

日本で販売しているライフジャケットには桜マークという、国土交通省の安全基準を満たした商品にのみ掲示が可能なマークがあります。

こんな感じのマークですね。

安い紛い物のライフジャケットにはこのマークがついていないので、中価格以上でこの桜マークがついているライフジャケットを選びましょう。

ただ、ちょっとだけ注意がありまして。

この桜マーク、激安品では偽物が横行している他、正式なものであったとしても

「ライフジャケットの耐久性を保証するだけのマーク」

であり、着用者の生存を保証するものではありません。

桜マークがついているからといって、ウェストポーチ型のライフジャケットを着用したり、正しい着用法を誤れば命を失ってしまいます。

私のおススメとしては、桜マークのついたベスト型のライフジャケットを、一万円前後で購入。

船釣りや、危険度が高い海釣りに行く場合は独りで行かず、複数人で釣行。もしくは、他にも釣り人がいる場所で釣る。

ここまでしっかりとした対策をとれば、生存確率がグッと上がります。

ぜひ、今後の釣行の参考にしてくださいね。

今後も色々な釣りに関する記事を投稿予定ですが、「こんな記事を書いて欲しい」「この釣り場よかったよ!」という情報、アドバイスなどございましたら、お気軽にTwitterからご連絡ください。

執筆者のプロフィール

高村 燕月
高村 燕月
釣りと筋トレが趣味のライター、作家。釣行範囲は東京~神奈川。11連続ボウズという荒行を経て魚に関する本を読み漁った結果、知識だけ異様に偏っている。一般的な釣りよりも実験的な釣りを好む。Twitter、やってます。
【管理人より/『趣味達者が綴る』のバックナンバーはこちら
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