【バイク】ブレーキ鳴きの原因と解決方法【キィという音】

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俺の愛車スズキSV650 ABS(以下SV650)は昨年(2021年)9月の納車でした。あれから4カ月が経ち、走行距離は3,000㎞を越え、あの頃のときめきはなくなりつつあります。
だって、仕事の関係で毎日のように乗っているのですもの。
バイクとの付き合いはまるで嫁や彼女との関係のようですなぁ。
付き合い当初はひたすら一途だったのが他の女性にも目がいくようになるのと同じように、見るたびに「やっぱSV650が一番かっこいい」だったのが「あのバイクもかっこいい」と思うようになり、つやつやだった肌にシワが寄るのと同じようにタンクに思い当たることがない小傷がついていたり……。
まぁ結局好きは好きなのですが!

そんなSV650ですが、最近、ちょっと気になることがありまして……。
それはブレーキの鳴きです。
そんなに大きな音ではないのですが、フロントブレーキをかけると止まり際に「キィ」と鳴くようになったのですよね。
効き自体は劣化していないので大枠では問題はないと思うのですが、気になるといえば気になる。
ということで、今回はブレーキの鳴きについて、いろいろと調べてみました。

違和感は速攻でショップに~ブレーキ鳴きの整備が必要な状況~

音がするということは何かが震えて空気を揺らしているということです。
これは万物の真理ですな。

んで、バイク鳴きの場合は何が震えているかというと、これはもう基本的にはブレーキパッドかディスクローターのどちらかです。多いのは、「パッドが振動→その振動がローターに伝る→ビビリ音が発生」というパターンのようです。

あとは抑えておきたい情報として、ひと口に「ブレーキ鳴き」といってもいろいろな種類があります。
音を言葉で表現するのはなかなかに難しいのですが、先にも触れたように俺のは「キィ」という軽くて小さな音です。いかにも……という一般的なブレーキ鳴りです。
他には「ガーガー」などもあるようで、そういった「いかにも異常」という音の場合は、もう速攻でバイクショップにみてもらってください。
ここで扱うのは軽微な鳴きです。ほら、バイクに近い車はもちろん、電車でも自転車でもブレーキをかけると鳴くことって普通にあるじゃないですか。そういう異音ではあるけれど違和感を感じるほどではなく、「あぁブレーキが鳴いているな」という状況です。
強い違和感があり、安全性に支障をきたすような鳴きについては他のサイトを参考に!
例としてここではHPサイト「バイクパッション」の記事「バイクのブレーキ鳴き・異音別の原因と対処法&修理費用」を紹介しておきます。

むしろ鳴くのが普通~結局の鳴きの原因~

んで、ブレーキ鳴きの原因の追究です。
他のサイトをチェックすると、多くは「ブレーキディスクの歪み」「ブレーキキャリパーの異常による引きずり」などが挙げられています。
それらももちろん原因なのでしょうが、俺が知りたいのはもっと基本のことだったのですよね。

例えば「ブレーキキャリパーの異常による引きずり」があったとして、それでなぜ音が出るのかわからない。
適切な状態であればブレーキ時にブレーキパットがブレーキディスクに接しても音は出ないわけではないですか。なら、「ずっと接していても必ずしも音が出るわけではないのでは?」と思う次第です。

わかりますかね……。
え~と違う角度でいうなら、身近な自転車でいきますか。
自転車は結構、構造上の問題がなくても、ブレーキが鳴きますよね?
「あれの原因は何?」を知りたいのです。

それがわからないと対応の仕方もわからないと思うのですが、多くはそれをすっ飛ばしている……。
なかなか見つけられなかったのですが、ようやく答えらしきものを見つけました。
車のポルシェについてなのですが、あるサイトで「(ポルシェの)ブレーキの鳴きは故障やその予兆ではなく、強力なブレーキシステムで性能と安全を保つためには避けられない」という記載があったのです。

※参考サイト/くるまのニュース
車のブレーキ音なぜ煩くなる? ポルシェは「安全のため」 キーと鳴く理由

これで俺なりの答えに至りました。
もともとブレーキは鳴くものなのだと。
物が別の物に作用するとき、基本的には音はしますものね(よほど摩擦がないものを除いて)。
例えば、手で洋服を擦るだけでも小さな音はします。

では、なぜ、適切なブレーキシステムは鳴かないのかというと、鳴かないように工夫がされているからです。
逆転の発想的な(笑)。いや、でも、マジでこれが答えだと思います。

具体的には「ブレーキパッドとアンチスキールシム(パッド裏に装備されている薄い金属板)と重ね、さらにはその隙間を埋めるパッドグリスの効果で振動を緩衝・減衰することにより、音が発生しにくいように設計されている」のだそうな。
※参考サイト/FOR RIDE
ブレーキがキーキー鳴ってしまう!初心者向けメンテナンス術

この記述がないと片手落ちだと思いますよ、うん。

これで対策がわかります。
そのブレキーパッドとアンチスキールシムがうまく機能しているうちは音は吸収され(ブレーキは鳴かず)、機能が低下すると音がでる(ブレーキが鳴く)と。

んで、ようやくブレーキが鳴くケースの説明に移れます。それは次の項目で。

寒さが鳴きを引き起こすことも~ブレークが鳴くケース~

さっそく、ケース別を見ていきましょう。
ブレーキが鳴く原因の一つは気温の低さだそうな。

具体的には次の通り。
「ブレーキパッドとブレーキディスクはどちらも金属でできていて、柔らかさとは遠い素材に感じられるが、ブレーキが動作するとパッド、ローターともに高温となり金属とはいえ弾性を持つ。この弾性によって音を吸収するようにできている。そのため、冬の寒い日の乗り出し時、ブレーキが極度に冷えている状態では、硬い金属同士が擦れることになるため、鳴きが発生しやすくなる」

※参考サイト/CarMe
なぜブレーキを踏んだ時に「キーキー」音を立てることがあるのか?その対処法は?

うん、俺の場合は多分、このケースだな。

あとは、新車あるいはブレーキパッドを新しいものに換えたのにブレーキが鳴くこともあって、これは新品のブレーキパッドとブレーキディスがまだ馴染んでいないためだそう。新しいがゆえに鳴き予防システムの想定外の状態であるということっすね。

※参考サイト/サイクリサイクラ
ブレーキからキーキー音!バイクのブレーキ鳴きの原因と対策

その他には、これは想像しやすいでしょうが、長く乗っていると使用することの劣化によってブレーキディスクの表面に傷が入ったり、少し変形したりすると、これまた鳴き予防システムの想定外となり、音が鳴くようになると。ブレーキパッドについても減速時に弱いブレーキを多用しているとブレーキパッドの接触面が熱により変質して鳴きが出やすくなるということもあるそうです。

鳴き止め剤が市販されている~ブレーキ鳴き対策~

んで、ブレーキ鳴きの対策です。
これはケース別ということになるのですが、寒さが原因なら暖かくなれば鳴らなくでしょうし、しばらく走ってブレーキ周辺が熱を持った場合も同様です
なので、とくに何もしなくてよいということになります。

あとはブレーキパッド側に問題がある場合について、ネット情報で俺は試していないのですが、ヤフー質問箱には「(症状が出て)早いうちならば、安全な場所で強いブレーキを数回行い、接触面を磨耗させてしまうと鳴きがとまります。バイクショップの人から教えてもらい、実践済みです。私もですが、大型バイクを乗る人に多いみたいですね」という回答も寄せられています。

※参考サイト/ヤフー質問箱
フロントブレーキパッドの鳴き

これはもしかしたら単純に熱を持たせたことで鳴き予防システムの剛性が適したものになったという可能性もあるのですが、回答者が実践して解決したというのですから、こういう方法もあるということは覚えておいて損はないかもしれないですね。

その他には最近の世の中は便利なもので「ディスク鳴き止め剤」なるものが市販されているので、それを活用するという方法もあります。アマゾンレビューでは評価は高いようです↓

んで、もっとも確実であろうものがブレーキパッド、なんならブレーキディスクの交換です。ブレーキディスクはあれですが、ブレーキパッドは自分で交換しようと思えばできるかと(ものぐさな俺はもちろんショップ任せです)。

こんなところですかね。
ちなみにブレーキディスクといえば、俺は学生時代に鳴きと錆び(ブレーキディスクって乗らないと錆びるのですよ。いや、今のはどうだか知りませんが)が気になり、何を思ったか、ディスクの表面に錆止めをスプレーしたことがあります。すると、どうでしょう。もうツルッツルになり、ブレーキがまったく効かなくなりました(そりゃそうだ)。幸い、若さで危険な状態を乗り越え(?)、やがてはブレーキが効くようになったのですが、皆さまにおかれましては、「ディスク鳴き止め剤」を使用する場合でも、くれぐれもブレーキディスクやブレーキパッドの接地面に噴きかけないようにご注意を。

今回の鳴きについては、俺はしばらくは様子を見てみようと思っています。
よくならなければ「ディスク鳴き止め剤」を試してみようかと。

最後にバイク関連でいうと、本サイトのバイクの四コマ漫画を更新しました。楽しく、サクリと読めるので、よければご一読を(社写真をクリックすると四コマ漫画に飛びます)↓

今回は以上です。
でわでわ~。

ショップに見てもらうという選択肢!! バリ取りで解決!?~追記~

以降は2022年9月中旬の追記です。
その後、ちょっとしたブレーキ鳴りは暑い季節を迎えても直ることはなく、かといってそこまで大きな音ではないので俺は気にしなくなっていました。
そんな状況で迎えた1年点検。SV650の購入からもう1年経過したんすね……。早いもんです。
それでバイクを購入したショップに出したところ、返却時に「ブレーキ鳴りがしてたんでバリを取っておきました」と。俺は何も自己申告していないの、よくぞ気が付いてくれました。どうやって気づいたんだろ……。
そのバリがパッドかブレーキディスクか、どちらのものかはわからないのですが(そもそもバリはプラモデルのパーツを切り離したときにできるような「ささくれ」みたいなやつです)、それで確かにブレーキ鳴りはなくなりました。
なので、自分でブレーキパッドを交換できる方はその状態を確認してみるのも解決策の一つですし、俺のようにほぼメンテナンスはショップ任せという方は、ブレーキ鳴りという些細なことでもショップにみてもらうのもアリだと(有料でしょうが……)。
以上、新たな気づきだったので追記しました。

投稿者/管理人

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