【秋はアオリイカの季節】まず投げるのは『EZ-Qダートマスター ラトル』【おすすめのエギは?】

 続いてタックルの話を……。ytk*さんはどのようなタックルをお使いで?
「ロッドは先日、入手したばかりでして……。雑誌『ルアーマガジン』とロッドメーカーのメジャークラフトがコラボした『MOBILE4EGING-ROD2TIP』という4本継のいわゆるパックロッドを使っています。車と違って、どこにでも駐車できることもあり、僕はスクーターで釣りに行くことが多いので、その際の持ち運びが楽なパックロッドを選びました。ここ最近で手に入れたロッドは皆パックロッドで、あらためて数えたらパックロッドだけで10本も持っていました(笑)。MOBILE4EGING-ROD2TIPは決して高額なロッドではありませんが、『シャキッと感』としなやかさのバランスがよくて、すっかり気に入りました。ただ、僕みたいにパックロッドにこだわりがなければ、通常の2ピースのロッドで構わないと思います。おすすめはリーズナブルなところではシマノ『セフィアSS』シリーズやメジャークラフト『トリプルクロス』シリーズです。どちらも、とてもよくできている印象なのですよね」

こちらが『MOBILE4EGING-ROD2TIP』です。しかし、ytk*さん、バイクも乗るとは……。今度、バイク釣行のお話もお願いします。(画像はytk*さんのサイト「2019年9月7日『ニューロッド着弾。LMSM-864L-2TIPモバイル4エギング』」より)

 リールは?
「ちょっと古くてシマノの2010年型『ソアレCI4 30 2000HGS』を使っています。本来は対尺メバル用のリールですが、秋の新子アオリイカにも対応したドラグ、PEライン0.6号がちょうど150m巻けるキャパシティ、何よりも重量が軽いところが気に入っています。でも、ロッドも新調したことですし、リールも新しいのを購入したいところです。シマノ『ヴァンキッシュ』シリーズや『セフィア』シリーズがよいと思っています」

 ラインは?
「DUEL『アーマードF』シリーズ0.6号を選んでいます。宣伝ぽくなりますが、このラインは、通常の編み込んだPEラインよりも擦れに強いのと、真円性が高いうえに比重も1.00なので潮なじみがよく、深いところを探りやすいという特徴があります。あと、ラインとラインの結束が比較的簡単なものでよいところも気に入っています。一方、シャロー(浅場)で釣るときは、逆に表面張力が高く、海水に浮きやすい4本編みのPEラインを使っています。要は適材適所です」

 リーダーは?
「これまたDUELの『CN(カーボナイロン)』を使用しています。号数は2号がメインです。エギングのリーダーにはフロロカーボンを選ぶ方がほとんどだとは思いますが、CNはフロロカーボンよりも結節力が高く、吸水率による劣化もフロロカーボン同様。しなやかでエギの動きを妨げにくいと思うので、僕はこれですね」

まず投げるのは『EZ-Qダートマスターラトル』2.5号
 そして、エギですね……。
「まずサイズですが、秋の新子の時期は、まずは2.5号のエギをチョイスすることが多いです。季節が進むにしたがってアオリイカもベイトフィッシュ(餌となる小魚)もどんどん成長するので3号、3.5号と大きくしていきます」

 季節に応じて変えていくのですね。
「はい。釣り場に着いて、まず投げるのはデュエル『EZ-Qダートマスターラトル』2.5号です。カラーはブルー夜光マーブル。いわば「全部のせ」状態のハイアピールなエギなので、その場の状況がまだわからないときにサーチベイトとして重宝しています。これでやってみて、そこから色を変えるのか、ボディタイプを通常のタイプのエギにするのか、ラトルのないものにするのかなどを考えていきます」

 他にもおすすめのエギはありますか?
「ヨーヅリの『パタパタQ ラトル』は、よく使っています。お気に入りのカラーはスーパーブルー夜光ゼブラリアルアジゼブラ夜光オレンジです。あとは、日中あるいはマズメ時ならヤマシタ『エギ王ライブ』のケイムラ(蛍光ムラサキ)カラー・ムラムラチェリーのそれぞれ2.5号3号も。僕の場合、その日のエギの大きさの使いわけは、2.5号を基軸に、よりベイトが大きい、あるいはより深いところを探りたい、水押しを強くしたいときに3号を使います」

 ちなみに、エギは多めに持っていったほうがよいのでしょうか?
「よく同じエギをずっと使う方がいらっしゃいますが、僕は状況に合わせてどんどん違うカラーのエギに変えていくほうがヒットに繋がることが多いと思っています」

こちらがEZ-Qダートマスターラトル2.5号と、それで釣れたアオリイカだす(画像はytk*さんのサイト「2019年9月19日『短時間でこの場所にしてはまずまずの釣果。新潟市中央区のエギング。』」より)

 最後にアクションのコツも……。
「エギングのしゃくりは、ビュンビュンと音を立てている勇ましい人もいますが、今時のエギはレスポンスが良いのでそこまで強くしゃくらなくても大丈夫。むしろソフトにチョーンチョーンと動かしたほうが釣れることが多いと思います」

 あまり、派手にしゃくると疲れますしね。
「そうなのですよ。じつは僕も昔はビュンビュンいわせていました。ところが、歳の影響か、四十肩になってしまい、激しいジャークは疲れるばかりか痛みも……。そんな折、エギングのプロアングラーの笛木展雄さんにお会いする機会があり、教えられた通りに軽いしゃくりをすると疲れないばかりか、それまでよりも釣れるようになったのです」

DUEL笛木展雄さんのエギングセミナーのポスターです(画像はytk*さんのサイト「2015年9月6日『保存版】DUEL笛木展雄さん エギングセミナー @トビヌケ新潟店』」より)

 いろいろと教えていただき、ありがとうございました。ちなみにytk*さんはエギ以外の釣りも?
「はい。春はメバルから始まってアジ、夏はキジハタ、秋はアオリイカと季節毎の釣りを楽しんでいます。ただ、やはりエギングは魅力が多いのですよね。使用するタックルはシンプルですし、近隣の漁港や足場の良い堤防で手軽に遊ぶことができます。とくに秋はアオリイカがエギに反応しやすく、数釣りを楽しめるので釣りの入門者にもピッタリです。アオリイカの引き味はグイーン、グイーンという魚にはない独特の引きで、釣って楽しく、さらには食べても美味しい。年々エギングをする人が増加中なのもうなずけます」
 本当に楽しそうです。俺もその1人として加わろうかしら……。

アオリイカは日没後も釣れるのです(画像はytk*さんのサイト「2018年9月24日『潮が動き出した瞬間に!』」より)

【趣味人のプロフィール】

ytk*
新潟市在住。魚釣りは主にショアから。エギングのほかにルアーも餌釣りも嗜む(ライトゲームがメイン)。ytk*さんが運営している『Marvelous Act(仮)』は新潟市から釣りやカメラなどの情報をゆったりまったりお届けしています(リンクはこちら)。
最近、食べた美味しいものは「アオリイカの刺身に卵黄を落として混ぜたもの」。
最近、購入した釣り関連グッズは「今年、発売されたエギ(ヨーヅリのアオリーQサーチダブルグロー、アオリーQフィンエース)とささめのエギングスナップ、ダイワの仮面シンカーです。いずれもエギンググッズですね……」

(バックナンバー)
【釣り編】
其の一 まりっぺさんの巻 デカバスを狙うなら琵琶湖でワーム!
其の二 かなすびさんの巻 大注目のタチウオテンヤ釣り
其の三 Fresh Kitchen・戸田美保子さんの巻 料理のプロが教える美味しい魚料理
其の四 ピカレスクさんの巻 プロのリール修理士が教えるリールメンテナンスの基本
其の五 バッスンさんの巻 ブラックバスのキャッチ&イートのすすめ
其の六 クニさんの巻 クロダイの落し込み釣り
其の七 田中徹さんの巻 アオリイカのヤエン釣り
其の八 ジョーさんの巻 のんびりヘラブナ釣り
其の九 片山さんの巻 コマセやウキの自作のすすめ
其の十 鰈ライダーさんの巻 北海道の釣り事情
其の十一 むぎわらノートさんの巻 シーバスの釣果を上げるコツ
其の十二 まるなか大衆鮮魚さんの巻 ショアジギの極意

執筆者のプロフィール

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本サイトの管理人です。34はゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」のアカウント名です。いや、名前なんかは何でもよいのです。大抵のゲームは、このアカウント名にしています。本職は紙媒体の編集&ライターです。
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