このフィールドレビュー、釣行自体は前回の大谷川(だいやがわ)の続きです(その様子はこちら)。
この日、朝マズメから栃木県日光市に渓流釣りに出かけたのですが(実際は迷って朝マズメには間に合いませんでしたが)、大谷川はアタリもなく散々だったのです。
それで、バイク移動で、もう川自体を変えようと思ったのですね。
俺のバイクはナビがない(スマホホルダーをつけていない)ので、道を確認するためによくコンビニなどに立ち寄ります。
ナビがあると、目的地へとひた走りがちですが、このノンビリ感はナビなしの面倒な面でもあり、よい面でもあるのですよね。
思わぬ出会いがあることも……なので。
四字熟語には「邂逅相遇(かいこうそうぐう)」という「偶然の出会い」を表す言葉があります。
んで、この日。
俺が知らなかった渓流に邂逅相遇しました。
きっかけはコンビニに貼ってあったポスターです。

あら、ここにも漁協が!?
小百川(こびゃくがわ)……。
うん、聞いたことがないっ!
↑有名な川ならごめんなさい。
鬼怒川に行こうと思っていたのですが、「これも縁か……」とこちらに向かうことにしました。
そこから近かったし……。
さっそく日釣り券(1,500円)を購入して、地図ももらいました。
この行き当たりバッタリ感ね……(笑)。
地図はこちら(クリックするとPDFに飛びます)↓
街の中だなぁと思っていたのですが、地図通りに進むと、段々となかなかな山の中になってきました。
たまに車の往来があって、それほど寂しいというほどではありませんが……。
とりあえず放流区間に向かいました。
場所はわかいやすいっすよ。
ルアー&フライ釣り掘の「Fishing Bums,WaDoNa(ワドナ)」がよき目印になります(WaDoNaの公式サイトはこちら)。
↑2023年6月18日追記/WaDoNaはその後、福島県に移転したとのこと。であれば、ランドマークは小百川発電所あたりでしょうか…。

こちらへは閉業したとのこと
俺が今回、入渓したのはワドナが営業していた場所から上流に数百mのとこっす。
バイクはもちろん、車も駐車できるスペースがありました。

ここからエントリーです
ここから川までは少し距離がありますが、斜面は超なだらかで、ラックラクのエントリーです。
川に着いたら、ちょっと感動しました。

爽快だったんす!
写真で伝わるかな……。
本当に爽快で、気持ちがよかったんす。
俺も結構、渓流釣りをやってきましたが、ここまで「気持ちよい」と思ったフィールドは、あんまり記憶がないです。
このときは何でかはわかりませんでしたが、あとでよく考えたら、きっと気候(晴れという天気と、ちょうどよい気温と、心地よい風)がよかったのだなと(←そこかいっ!)。
あとは、開(ひら)けているんすよ。
もう1枚写真を載せておきま。

映画のようではないっすか。ちなみにこの写真には、この日、この川で唯一出遭った釣り人も写っています
さて、爽快な自然のなかで、釣り開始です。
この日、小百川は結構、濁りが入っていました。

一時は、ここまで濁ったのです。これはなかなか釣りにくい……
そのときの水中写真はこちら↓

もう、何も見えませぬ……
いや、一時的に濁ったというべきっすかね。
川が濁る原因には、上流で雨が降っているとか、ダムを放流しているとか、工事をしているとかなんでしょうが、どれも違うみたい……。
鉄砲水に気をつけつつ、「雪代かなぁ」とか思いながら、釣りしました。
「いつかは落ちつくべ」となんとなく思っていたら、やがては、ある程度、濁りがとれて、ちょうどよい感じになりました。

まだ濁っていますが、これくらいなら、むしろちょうどよいっすね。30分くらいの間で、これくらい変化しました
あ、結局、原因はいまだにわかっていません。
川は生きているんすよ。
この日、持っていたエサはミミズです。
渓流釣りでは「濁ったらミミズ」という言葉があるくらいで、ちょうどよか。
ラッキーでしたね。
そして、いそうなところにエサを落としたところ、やはりヒットしました。
釣れたのはこちら。

岩の瀬ですな
この小百川、川岸に中くらいの石(岩)がゴロゴロしていて、安全に移動したければ、その岩を移動することになります。

こんな感じです
こういうところを歩くと、小さな命との邂逅相遇もあります。

かわいらしいニホンカナヘビっすね。珍しくはないけれど、いると見てしまいますよね
魚がいそうなポイントは点在しています。
いやぁ、ここはよいフィールドっすよ。

この落ち込みもいそうですよね
んで、エサを落とすと……。

イワナっす。サイズは20cmくらいでしたが、お腹側が黄色できれいでしたよ(写真ではうまく撮れていない……)
アタリは何回かあったものの、獲れたのは、写真で紹介した2尾だけでした。
まぁ、俺の場合は1尾釣れると安心して、タバコとか吸い始めるし、美味しく食べるぶんしか釣らない主義なので(←単なる言い訳……)。
さて、小百川のまとめです。
たまたまですが、本当によい川に出遭えたと思います。
釣りやすいし、開けた雰囲気の爽快感が、俺の知る限りでは他にはちょっとないっすね。
日光といえば大谷川、鬼怒川というイメージが強いかもしれませんが、ここは超おすすめです。
あまり知られていないから、のんびり釣りができるのもよいっすよね。
いや、普段は違うのかもしれませんが、少なくても、この日、出会った釣り人は一人だけでした。
ちなみに、この釣り人いわく、ここではヤマメのほうが多いということ。
俺はイワナでしたから、放流で混ざっているのでしょうね。
日釣り券は1,500円(現場売り2,000円)。
評価は100点満点で95点。
高速のICから遠くないし、これ以上望むものはないような気もしますが、100点は入れパクの渓流に出会ったときのためにとっておきま。
あと、話は飛びますが、本サイトの連載「趣味達者が綴る・釣り編」の記事も公開しました。テーマは海釣りですが、気になる緊急事態宣言解除後の釣りを楽しめるフィールドについてです。よれけばあわせてご一読を(リンクはこちら)。
でわでわ~。
小百川はこちら(多分ですが、フライ釣り掘の「ワドナ」より上流部がよいです)↓
【フィールドレビューのバックナンバー】
【渓流】
●大谷川(栃木県)
●横瀬川・芦ヶ久保付近(埼玉県)
●浦山川(埼玉県)
●大血川(埼玉県)
●大洞川(埼玉県)
●中津川(埼玉県)
●高麗川(埼玉県)
●神流川(群馬県)
●南牧川&雄川(群馬県)
●入間川上流部(埼玉県)
●横瀬川(埼玉県)
●道志川(山梨県)
●高尾山付近(小仏川/東京都)
●養老川(千葉県)
●大丹波川(東京都)
●秋山川(山梨県)
●串川(神奈川県)
●箒川(栃木県)
●桂川(山梨県)
●渡良瀬川(群馬県)
●鮎川(群馬県)
【ワカサギ】
●相模湖(神奈川県)
●霞ヶ浦(茨城県)
●名栗湖(有間ダム/埼玉県)
●円良田湖(埼玉県)
●芦ノ湖(神奈川県)
●高滝湖(千葉県)
【その他】
●ヘラブナ/びん沼川(埼玉県)