【人気アメブロガー】遠投の爽快感がたまらない「両軸遠投カゴ釣り」のすすめ【チャモロぱぱさん】

趣味人に聞く 釣り編 その21 チャモロぱぱさんの巻

両軸遠投カゴ釣り……。
渓流メインの自分にはあまり聞き慣れない釣りです。
ある日、釣り人のブログを見ていたら、冬にみごとな魚を釣っている写真を見かけたんす。

ワラサ(ブリ)ですな(写真はチャモロぱぱさんのブログより)

ブログを書いたのはチャモロぱぱさんという方。
チャモロぱぱさんのプロフィールを確認すると、両軸遠投カゴ釣りという言葉が……。
両軸遠投カゴ釣り…………(・_・?)
はて、どんな釣りなのでしょ。
さっそくチャモロぱぱさんに教えていただきました。

取材・文/管理人 写真/チャモロぱぱさんの許諾を得てSNSから転載しています。無断転載は禁止とさせていただきます

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本日はよろしくお願いします。さっそくですが、「両軸遠投カゴ釣り」とは?
「こちらこそ、よろしくお願いします。両軸遠投カゴ釣りは、名前の通り、両軸リールを使用して撒餌(まきえさ)の入ったカゴ仕掛けを遠くに投げる釣りです」

そ、そですよね。じつは今日は自分も少し調べてきました。え~と両軸リールとはスプール(糸を巻いておく部分)がボディの内側に内蔵されるような構造をしているリールです。ブラックバスなどによく使うベイトリールと同義とのことです(ただ、ここらへんは人によって解釈がわかれるようです)。いずれにせよ、スピニングリールよりもシンプルな構造をしているので、「巻き上げる力が強い」「底が取りやすい」などの特徴があり、何より「飛距離が出しやすい」のがウリのようで……。
「そうですね。両軸遠投カゴ釣りの魅力はなんといっても『遠くへ飛ばす爽快感』です」

全身を使って投げてます。これは、もうスポーツですよ(笑)(写真はチャモロぱぱさんのブログより)

気持ちよさそう。でも、場所を選ぶのでは?
「いえ、そんなことはありません。漁港、堤防、浜、磯……。どんな場所からでも楽しめる釣りです釣れる魚種も、とても豊富。わかりやすくいうと、私は足下で餌を撒いて本命の魚を釣る『フカセ釣り』の遠投版と思っています」

なるほど。
「とにかく楽しいですよ。ただ、よいことばかりでもなく、両軸リールの特性上、バックラッシュのトラブルがあります

え~とバックラッシュとは「スプールの回転にラインの放出が間に合わない時に発生するベイトリールのトラブル」でしたね。出ていくラインとスプールに残っているラインがケンカするようになってグシャグシャになると。
「両軸遠投カゴ釣りは、そのバックラッシュをしないように遠くへ投げることができるようになるまで、投げる練習が必要です。私も練習しました。その投げ練の成果があらわれて、バックラッシュせずに上手に飛ばせるようになったときの喜びは今でも忘れられません

こちらがバックラッシュの現場写真です。プロもなるということで、このタイプのリールの宿命のようです(写真はチャモロぱぱさんのブログより)

そこにも楽しみがあるのですね。ちなみにチャモロぱぱさんが、これまでの釣果で印象に残っているのは?
「先ほどもお伝えしたように、両軸遠投カゴ釣りは、いろいろな魚が釣れます。私自身の経験では、イサキ、イナダ、ソウダカツオ、ウスバハギ、カワハギ、アイゴ、フグ……。数でいえば、例えばハイシーズンのソウダカツで入れ食いになって20〜30尾釣れたことがあります

サイズは? 俺がブログで拝見したのは大きなワラサでした。
ワラサなら70cmを釣ったことがあります。あとはマダイは58cmだったかな

クーラーに入りきらないサイズの真鯛。いや、じつはこちらの写真はチャモロぱぱさんの釣り友の金子さんが釣り上げたものですが、こんな大物が狙えることに違いはないっす(写真はチャモロぱぱさんのブログより)

すごいです。両軸遠投カゴ釣り、俺もやってみたくなりました。ちなみにチャモロぱぱさんはどのようなタックルをお使いなのですか?
「じつは両軸遠投カゴ釣りは伊豆半島(静岡県)では人気なのですが、全国的にはそれほどでもありません。ですので、市販のタックルは限られています。タックル選びの楽しみは少ないのですが、そこは迷いが少ないということで(笑)。それで私が使用しているタックルですが、竿はダイワ『剛弓遠投B』を使うことが多いです」

竿は『剛弓遠投B』と……メモメモ。
「この『B』はベイトリール、すなわち両軸用を表しています。あとは、リールはダイワの『ミリオネアカゴ』かアブガルシアの『6500csロケット』が基本です」

それにカゴをつけると。仕掛けについてはチャモロぱぱさんの以前のブログでも紹介されています。こちら(「改めて「遠投カゴ釣り」を考えてみたら、、、。」)をご参照のこと。

こちらは2019年の誕生日に釣り友達のdachibuさんからプレゼントされたゴールドに塗装された一発カゴ。釣り友達ができるのも魅力なんでしょうなぁ(写真はチャモロぱぱさんのブログより)

続いては気になるテクニックを。まず、最初の一尾を釣るにはどこに気をつければ?
両軸遠投カゴ釣りをしている人に教われば、最初の一尾は案外簡単ですベテランさんの言う通りにやっていれば釣れてしまうものです。両軸遠投カゴ釣りに限らず、他の釣りでもアルアルなのですが、はじめたころは右も左もわからずに言われたまま素直に取り組むためか、結構、釣れますよね」

そういえば、俺も初めての渓流釣りは釣れました。
「でしょ。それが時間が経って少しわかってくると、あーじゃない、こーじゃないと考え出して我が出てくる。そこで一旦スランプになるのですが、そこには振り返る作業があって、一つ、何かをつかめるものです。それを繰り返して上達していくのだと思います」

よいカタのマダイっす。ショアでこんなのが釣れたらたまらないっすなぁ(写真はチャモロぱぱさんのブログより)

なるほど。まだ、全国的ではないということは、それだけ工夫の余地があるとういことですものね。ちなみに周りに両軸遠投カゴ釣りをやっている人がいない場合は、チャモロぱぱさんのブログやこの記事のようなネット情報、あるいは動画をもとにした独学でもなんとかなるのでしょうか。
「そうですね。ブログやYouTubeを参考にするのは有効な選択肢だと思います。もちろん、私のブログにコメント頂ければ返信させて頂きます」

おぉ、さすが太っ腹(←意味不明)。ご厚意に甘えて紹介させていただくと、チャモロぱぱさんのブログはこちらです。もちろん、コメントによる問い合わせは常識の範囲内でお願いします。
「ただ、座学には限界がありますよね。やはり、釣りは実際にやってナンボ。本場の伊豆半島の釣り場に行ってみるのもよいと思います。両軸遠投カゴ釣りのベテランさんって、じつは教えたがりなんですよ。『こうやってみな』なんて具合に教えてくれることも少なくないと思います。実際、私もいろいろと教えていただき、それで上達しました」

釣り人に悪い人はいませんしね。
「自分から声をかける勇気があるとよいですね。しっかりと挨拶すれば、きっと大丈夫。それで釣り仲間もできることがありますし、やはりコミュニケーションは大切だと思います

で、では、俺もやってみようかしら……。
「ぜひぜひ。両軸遠投カゴ釣りならではの『遠投』は最高ですから。漁港、堤防、浜、磯……。はるか沖のポイントへ仕掛けを投入する醍醐味と爽快感ときたら。私は友達に誘われてシロギス狙いの投釣りから釣りを始めたのですが、ある日、釣り場で『両軸リール』を使った遠投カゴ釣りを見て『あんなに飛ばせるのかぁ〜』と思い、そこから人生が変わったのです。翌日には道具を揃えていました(笑)」

もちろん、強烈な引きも楽しみの一つ。見よ、このヘビータックルのしなり。このあと姿を見せたのは……。ブログにて確認を(写真はチャモロぱぱさんのブログより)

そういうジャンルもあるのですなぁ。
「そうです。仮に魚は釣れなくても一日中投げているとスカッとしますよ。それに日本人の気質にピッタリの部分もあると思っています」

というと?
「感覚的には100m先の海中に仕掛けを繰り返し投げて、自分の畑を作るという感じです。その作った畑に魚が寄ってきて針掛りしてウキがす〜っと入る。これは実がなって収穫のときを迎えたということですね。この感覚は本当にすばらしい。狩猟型のルアー釣りに対して農耕型のカゴ釣りといったところでしょうか。それに、遠投ウキやカゴを自作するのもこの釣りの楽しみでもあります。ぜひ、みなさまもやってみてください」

投げたら「ウキが入る」のを待つ釣りです。「ウキが入る」という言葉、素敵ですよね(写真はチャモロぱぱさんのブログより)

う~、すんごい楽しそうです。チャモロぱぱさん、本日はありがとうございました。
「こちらこそ。最期に、私は両軸遠投カゴ釣りにとりつかれた人間ですが、どのジャンルであれ、釣りは本当によい趣味です。釣りを通じて大勢の方々が楽しい時間を過ごし、そして釣り場を大切にしていただけるとよいと思っています」

<<番外編>>
本コーナーではお話をお伺いした方に、プロフィール用として「最近、食べた美味しいもの」をお伺いしているのですが、チャモロぱぱさんは、釣った魚の「白だしのカルパッチョ風」にハマっているそう。作り方もご教示いただいたので、以下に紹介します。刺身で食べられる魚なら、何にでも合いそうですよ。

向かって左が「白だしのカルパッチョ風」です。この調理法は西伊豆の漁師さんに教えていただいたそうです(写真はチャモロぱぱさんのブログより)

①釣ったサカナを刺身を食べる時のサイズに切る
②「白だし」に7、8分漬け込む。長く漬け過ぎるとしょっぱくなるので漬け時間を繊細に管理するのがポイント
③お皿に水菜を敷く
④その上に白だしに漬け込んだ切り身を盛る
⑤大葉をみじん切りにして切り身に散らす
⑥カリカリ梅を細かく刻んで大葉同様、切り身に散らす。このカリカリ梅もポイント

【趣味人のプロフィール】
チャモロぱぱ

両軸遠投カゴ釣りを楽しむ人気のアメブロガー。ブログはこちら(「チャモロぱぱの釣り日記」)
「念願だった別荘を手に入れ、暇があれば西伊豆へ通う。バカと言えばバカだが、どうせバカになるならトコトンバカになった方が良いと。チャモロの意味は「ハゲ」。見た目通りのハゲだが、タダのボウズでは終わらない」
最近、食べたおいしいもの/「自分で釣ったサカナの料理が一番うまいです。『白だしのカルパッチョ風』がおすすめで、年末に釣ったワラサも『白だしのカルパッチョ風』にしました」
最近、購入した釣り関連グッズ/「ゲルクッションですね。両軸遠投カゴ釣りの場合、一日中座っているものですから、腰というか尻というか、そこらへんが痛くなってくるのです。そんな痛みを解消してくれるのがこのゲルクッションです」

<バックナンバー>
【釣り編】
其の一 まりっぺさんの巻 デカバスを狙うなら琵琶湖でワーム!
其の二 かなすびさんの巻 大注目のタチウオテンヤ釣り
其の三 Fresh Kitchen・戸田美保子さんの巻 料理のプロが教える美味しい魚料理
其の四 ピカレスクさんの巻 プロのリール修理士が教えるリールメンテナンスの基本
其の五 バッスンさんの巻 ブラックバスのキャッチ&イートのすすめ
其の六 クニさんの巻 クロダイの落し込み釣り
其の七 田中徹さんの巻 アオリイカのヤエン釣り
其の八 ジョーさんの巻 のんびりヘラブナ釣り
其の九 片山さんの巻 コマセやウキの自作のすすめ
其の十 鰈ライダーさんの巻 北海道の釣り事情
其の十一 むぎわらノートさんの巻 シーバスの釣果を上げるコツ
其の十二 まるなか大衆鮮魚さんの巻 ショアジギの極意
其の十参 ytk*さんの巻 きっと釣れる! エギング入門
其の十四 Tetsuさんの巻 アジングで爆釣のコツ
其の十五 つりうぇいぶ!さんの巻 ヒラメの泳がせ釣りのコツ
其の十六 ぐっさんの巻 ロックフィッシュを釣る秘訣
其の十七 若旦那さんの巻 グイグイしなる『鱒レンジャー』の楽しみ方
其の十八 ともぞうさんの巻 身近で手軽な「管釣り」の楽しみ方
其の十九 岩田ジュビ漏さん(ツリデルタトーキョー)さんの巻 霞ヶ浦バスが釣れるポイント・ベスト3
其の弐拾 海釣太郎さんの巻 釣り人必見の海の水中映像ベスト3

執筆者のプロフィール

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本サイトの管理人です。34はゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」のアカウント名です。いや、名前なんかは何でもよいのです。大抵のゲームは、このアカウント名にしています。本職は紙媒体の編集&ライターです。
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