※本記事の初投稿は2023年8月5日です
先日、8月2日に渓流釣りをしてきました。
場所は埼玉県奥秩父の中津川です。
俺の本職はフリーの出版編集者ですが、できるだけ休みはカレンダー通りに取るようにしています。
なんか生活のリズムが崩れるのがイヤなのですよね。
ただ、この日は平日です。
それでも、どうしても釣りに行きたくなってしまい……です。
なにせ、この日は特殊な条件で、多分、今後、俺には二度とない機会だったので。
というのも、釣りのために中津川に行く道は1本なのですが、その道が昨年(2022年)、土砂災害のために通行止めになっていたのです。
準じて、今年(2023年)は渓流魚の放流をしないことを管轄している漁協がアナウンスしています。
それが2023年8月1日に片側交互通行ながら復旧して通行できることに。
つまり「それまで人の出入りがない&放流していない」という条件だったというわけです。
はたして釣れるのか……。
通行できるようになったのが2023年8月1日の正午で、俺はその翌日の朝マズメに向かいました。
かなり異例の状況~今回の背景~
まず中津川の説明から。
中津川は神奈川県などにもあるのですが、今回は埼玉県の奥秩父の中津川の話です。
釣り場の場所はこちら(「中津川渓流釣リ場」を基点にした地図です)↓
渓流釣り場としてはかなりメジャーかと。
俺は2020年4月に訪れていてるので、そちらもご参照を(その記事はこちら)。
そのときの俺の記憶は「とにかく釣り人が多い」でした。
そのおかげか、そのときは釣れなかったようですね(先ほど、この記事を書く前にあらためて読み直しました)。
上の地図を見るとわかりますが、外部からこちらに向かうには基本的には県道210号を通ることになります。
その県道210号が2022年9月に土砂災害で通行止めになったのですね。
そのニュースもこのサイトで紹介しています(その記事はこちら)。
こちらのエリアには住んでいる方々もいらっしゃるのですが、その方々には別方向からの林道を利用したそう。
それで、釣り人などは事実上、出入りができなくなり、管轄の秩父漁協は今年(2023年)は釣りの対象となる魚の放流をしないことを決めたと(秩父漁協の公式サイトはこちら)。
その出入りの制限が先にも触れたように2023年8月1日に解除されたのですね。
俺はそのニュースを全国紙の埼玉版で知りました。
それによって「それまで釣り人が出入りしていない」そして「その年は放流をしていない」という特殊な状況の釣りの条件が整ったというわけです。
あくまでも釣り人目線でいうなら「人が入っていなくて魚がスレていない場所」で、「年を越えた大きめの魚を狙える」ということになります。
ということで、居ても立ってもいられずに中津川に向かったというわけです、はい。
よいサイズのヤマメがよく釣れました~釣行当日の様子~
奥秩父のなかでも中津川は奥のほうにある渓流の一つで、山のほうにあります。
そのためか気温は低めで、俺が前回行ったときには4月でも雪が残っていました。
さすがに盛夏は日が昇ると平地と変わらずに暑いのですが、夜は気温が下がります。
俺は今回もバイク釣行で、上は長袖の厚めのシャツでしたが、道中はかなり寒かった……。
バイク釣行の方は要注意です(まず、いないのだけれど……)。
まずは片側交互通行で復旧した県道210号は「危ないなぁ」と思うところはほぼほぼなかったです。
いや、前回、訪れたときも道はしっかりと整備されていて、むしろ土砂災害に驚いたぐらい。
そんな道中、そして現場に着いてからしばらくは本当に人の気配がなかったですね。
途中、鹿さんには出会いましたが。
今回は「中津川渓流釣リ場」の手前のトンネル付近から釣り始めました。
本当になんとなく……で場所は決めました。
ウェダーを履くなどの準備をしていると、車がやってきました。
車から降りてきた方とお話しすると、俺とまったく同じ目的で釣りに来たと。
考えることはみんな同じなんすなぁ。
その方の釣りは俺と同じエサ釣りでエサはブドウ虫を持参したとのこと。
エサまで俺と同じなので、これは作戦が必要。
ということで相談して、その方は釣り上がり、俺は釣り下がることにしました。
まず入渓地点の近くの魚がいそうなところ……。
こちらでさっそく釣れました。
おぉ、さっそく検証が終わってもうた。
「それまで人の出入り&放流なしの渓流で渓流魚は釣れるのか?」の答えは釣れるです。
その後、しばらく釣り下っていくと、やがて、「ここらへんで魚がいるならここでしょ」というところに。
こちらでちょっと粘ると、やはり釣れました!
ということで、「それまで人の出入り&放流なしの渓流で渓流魚は釣れるのか?」の答え、ちょっと調整して「よい型の魚が釣れる」です。
それにしても中津川はこうしてみると、野趣があってよい釣り場ですな。
この日はこの場所では他に釣り人はいなくて、のんびり釣りをできましたし。
その後、すぐに20㎝に足りないぐらいのヤマメが釣れて、この日の3尾目。
俺は美味しく食べられる分だけを釣る主義なので、これで満足です。
ただ、「奥秩父といえばイワナでしょ」ということで続行しました。
その後もキープサイズのコンスタントに釣れて、またも「それまで人の出入り&放流なしの渓流で渓流魚は釣れるのか?」の答えの調整が必要なことに。ファイナルアンサーとしては「よい型の魚がよく釣れる」と渓流釣り場としては理想的な状況でした。
ただ、イワナは混じりませんでしたね。本当に自然環境なら棲み分けで、一般的にはよりイワナのほうが上流域にいるとされているので、ここでもそうかもしれません。
釣り下りは、やがて大きな岩場に到着して、そこまで。
俺としては、もうここでの釣りには満足したので、どこからか併走している公道に上って、アスファルトでバイクまで戻りたかったのですが、谷が深くて上れる場所が見つからず……。
結果、来た道を今度は釣り上りました。
今回の検証は「人が入っていないと釣れるのか」で、答えは無事に釣れたので、この往路では釣れないほうがスッキリでした。
だって、往路で俺自身が入っているわけですからね。
それで、魚が警戒して釣れなくなればわかりやすかったのですが、往路で、先に写真を掲載したこの日の最大の大物が釣れた場所で、釣れてしまいました……。
いや、本当にこの日の中津川はよい釣り場でした。
考察としては人が入っていないと釣れるというのは警戒心が薄れてまぁそうでしょうし、放流しなくても、人が入っていなければ魚はいるもんなんすな。
んが、俺はこの状態が長く続くとは思えないんすよね。
次の項目に続きます。
川は変化するし、人が自然を…~まとめ~
中津川でのこの日の釣りには大満足で、お昼前には撤収しました。
それで、「せっかくだから、やはりイワナを……」と帰りに大血川に寄ったのですね。
大血川は数ある奥秩父の釣りを楽しめる渓流のなかでも、俺がいちばん印象のよいところでした(いや、1回しか行ったことはないけれど)。
以前の釣行の様子はこちら。
2023年夏の大血川の情報としては、まず川に沿う公道が通行止めになっていました。
他の釣り人と話したのですが、どうも昨年(2022年)の夏ぐらいから通行止めになっているよう。
それで、その通行止め付近で軽く釣りをしてみたのですが、まずかなり水量が少ない。
そのため、かなり以前のときと印象が異なりました。
アタリもなくて、どうにも釣れそうにないので、今回は大血川は短時間で切り上げました。
俺は埼玉県民で国道299号で帰ったのですが、そこから見える横瀬川、高麗川はかなり水が少なかったですね。
今年(2023年)梅雨は埼玉県はあまり雨が降らなかったので、その影響かもしれません。
そう考えると、中津川はラッキーでしたね。
それで、その中津川ですが、今年はこれから、どれぐらいの釣り人が足を運ぶのでしょうか。
放流していないので例年ほどは多くはないでしょうが、行く方はいらっしゃるのではないしょうかね……。
なにせ、人気の釣り場ですから
そうなると、きっと、今回の俺のような釣りはできないと思います。
人が多い渓流釣り場は自由に移動できませんし、何かとちょっとしたストレスがあるものですよ。
なので、それこそ、人が入っていないような支流や沢を探してみるのがおもしろいと俺は思いますです、はい。
今回は以上です。
一応、釣行の様子の動画有です↓
あと、本サイト内で他の記事も公開しました(下のバナーをクリックすると記事に飛びます)。
でわでわ~。