※2020年4月現在、日本政府から緊急事態宣言が発出され、「不要・不急の外出の自粛」が国民に要請されています。本記事はこのような状況下での釣行を推奨するものではありません。アングラーの皆さまにおかれましては、くれぐれも新型コロナウイルス感染症の拡大の予防にご留意いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
釣り編 その24 カラフト犬AKさんの巻
おかげさまで、「趣味人に聞く」も釣り編だけで24回目を迎えました。
これまで、基本的に各ジャンルの趣味人に、入門者に向けての情報をメインにお届けしてきましたが、そろそろアドバンスドといいますか、すでにその釣りを楽しんでいる方に向けての一歩進んだ「より釣果を上げるコツ」もお届けしていこうと思っています(もちろん、釣りのジャンルはまだまだたくさんあるので、引き続き入門者に向けての情報も紹介していきます)。
今回、紹介する釣りはヘチ釣りです。
クロダイ(チヌ)がターゲットで、「3m未満の竿&ドラグがないヘチリールを使うのが一般的。堤防から足元を含む近場のクロダイを狙う」という釣りですな。
クロダイ釣りは以前、クニさんにお話をお伺いしましたが、人気の釣りということで、今回は違う角度からコツを教えていただければと思っています(クロダイ釣りの基本がよくわかるクニさんの記事はこちら)。
ナビゲーターはオリジナルサイトで釣果を中心に記事を綴っているカラフト犬AKさんです。
カラフト犬AKさんは大阪在住です。
前回、近畿地方のおすすめの釣りを教えていただいたウッドマンルアー店長さんとのつながりもバッチリですな……ウンウン(ウッドマンルアー店長さんの記事はこちら)。
取材・文/管理人 写真/カラフト犬AKさんのブログより許諾を得て転載しています。無断転載は禁止とさせていただきます。
年間のチヌの釣り上げた総数は400匹超え
~カラフト犬さんのチヌ釣り生活~
いきなり、インパクト大の超大物の魚拓からはじめさせていただきました。「すごいでしょ(笑)。これは地元の釣具店『伊勢吉』さんで検寸していただき、のちに『伊勢吉』さんでBIG1賞をいただきました」
釣り上げたときは、どのような感じでした?
「興奮度MAXでしたね。ヘチ釣りはやはりおもしろい。ヘチ釣りをはじめてちょうど1年くらい経ったときに、念願の年なしの50upサイズの真チヌを釣り上げたことも、今でも印象に残っています」
え~と、年なしとは「50㎝を超える大型のクロダイのことで、どれだけの年をとっているのかわからないという意味でそう呼ばれている」ですね。
「そうです。あと、興奮度MAXという意味では、キビレチヌの49.5cm(記事上では49cm)を釣ったこともあるのですよ~。惜しくも50cmに届かずで……これはかなり悔しかったです!」
え~と、キビレチヌはクロダイの近縁種でお腹やお尻のヒレが黄色いのが特徴です。関西ではキチヌと呼ぶこともあるそうです(←よっ、わかりやすい親切な案内つき)。
「50cmを超えていれば間違いなく、釣り具ショップへ持ち込んで魚拓をとっていました。キビレチヌの一般的な最高体長は47~48cmくらいなのですよ。なぜかは不明ですが少しクロダイよりも小さめですw。キビレチヌの50cmって、ほぼほぼ出会えない奇跡的ロマンな大きさなのです。キビレチヌ専門で釣っている知り合いとは『目指せ50cm!』と頑張っています!」
う~、ロマンがある釣りっすなぁ。ちなみにカラフト犬AKさんがヘチ釣りをはじめたきっかけは?
「タチウオ釣りが終わる時期の12月末ごろ、南港かもめ大橋という釣り場の話でした。ヘチ釣りをしている釣り人が寒くて釣果の上がりにくい時期にもかかわらず、ハネやセイゴを釣られているのを見て、見様見真似でヘチ釣りをはじめてみたのです。すると、なんと40upのキビレチヌが釣れたのですよね(笑)。大阪の南港という近海のエリアで大物の魚が釣れる楽しさを知ってからはやみつきになりました」
ちなみにこれまでの最高の匹数は?
「最近は抑え気味ですが、以前は一晩中釣っていた頃もありました、その頃は1日に12~13匹釣れたりする日もありました。ちなみに年間のチヌの釣り上げた総数は400匹を超えていました」
1日1尾以上のペースですね(笑)。さて、それでは今回のメインテーマで、カラフト犬AKさん流のヘチ釣りで釣果を上げるコツです。俺は反面教師こそよい教師と思っているので、少し趣向を凝らして「やってはいけないベスト3」を教えていただければと思います。
よい道具がすべてではない
~ヘチ釣り・やってはいけないベスト3~
では、さっそく第3位を。
「はい。やってはいけないのは『めんどくさがる』です」
「言葉を換えると『やれることはやる』ということです。ヘチ釣りはランガンでヘチへのアプローチ回数に比例して釣果が上がる釣りです。ポイントの周回や移動などやれることはやったほうがよいのは間違いない」
わ、わかりました。
「その反面、『切り上げるときは切り上げる』という発想も大切です。釣れない日も、もちろんあるので、そういう日は『釣れるものだけ釣って、さっさと帰る!』ですね(笑)」
第2位は?
「やってはいけないのは、『人の釣れたポイントなら釣れると思うこと』です。むしろ人が釣らない場所のほうが釣れます(笑)。あとは釣れるときは勝手に釣れますよね。『運』です(笑)」
「大阪ではヘチ釣りは人気ですから、人が集まるポイントでは魚がスレていることもありますしね。あとは注意点として、どの釣りでもそうですが、現地でのゴミは必ず持ち帰りましょう。釣りの神様が見ているのか、楽しいクリーンな釣りさせていただいているということを常に心に置きながら釣りをすると釣果も上がるものです」
いよいよ第1位です。
「『ヘチ釣りでやってはいけない』の第1位は『よい道具を使えば釣果が上がると思うこと』です。これは自分自身の経験で、実際、安い竿と安いリールで真チヌの年なしも釣れています。道具の良し悪しで釣るのではなく、創意工夫で釣るのがヘチ釣りの魅力でもあります」
ちなみに、これまでカラフト犬さんご自身がなさった創意工夫は?
「例えば安い振り出し竿の糸通しガイド先端から3つを自分でFuji製チタンSicガイドに換えています。釣り友達からは正気の沙汰じゃないと笑われます。ちなみにノーメンテでも錆びませんw」
なるほど。いろいろ工夫の余地はあるものなのですね。俺のような貧乏釣り人も希望を持てる内容でよかったぁ。
「自分は幸か不幸か、ヘチ釣りのメッカの大阪に住んでいて、船釣りはもちろん、渡船も利用することなく、おかっぱりオンリーの釣りをしています。それでも十分な匹数の釣果を得られる釣りができていて、やはりヘチ釣りは楽しいですよ。南港のおかげだとも思いますが、他県でも同じようにヘチ釣りに対して熱く釣られている方も多くいるように、一度、釣れてしまうと麻薬のようにはまってしまう釣りがヘチ釣りであります(笑)」
おかっぱりでできるのは取り組みやすくてよいですね。
「そうなのですよ。それに、釣り方も必要以上に難しく考えなくてよいかと。こうしてお話をしているうちに、自分は『自分が釣れるためのヘチ釣り』を実行しているにすぎないと思いまして……。決められた構成の釣りのではなく、『常に何かを工夫すれば釣果が上がるのではないか』と。自分で経験したなかでの釣りの構成で釣っているという感じです。なので、『ほかの方のこういう釣り方がベスト!』というのはあてにしないほうが良いと思います。実際に釣れるまで、創意工夫して頑張り続けましょう。常に自分で『やってみなはれ!』の精神で(笑)」
先生、わかりました(笑)! あとは動画全盛の時代ですが、お互いにサイト運営も頑張りましょ。
「私のブログは釣果結果しか載せていないような、ナントもひねりのないブログなのですが……」
いや、ブログのかたちは人それぞれですから、それもアリかと。
「そうでしょうか。でも、確かに私のブログを見てヘチ釣り始めましたという方が2名ほどいらっしゃいます。そして、その方々はすでに私の釣果をはるかに超える枚数を上げていますね(笑)。竿、リール、メインライン、ハリス、針、オモリ、エサ、タモ網、最後に『元気とやる気!(笑)』があれば、簡単に40Upの魚が釣れてしまうという凄い釣りがヘチ釣りなので~。興味がありましたら是非どうぞ!」
【趣味人のプロフィール】
カラフト犬AK
ブログ(カラフト犬の日常と憂鬱)を思いつきだけで見切り発車! ブログの趣旨や方向性が全く分からぬままにインドア(PC、アニメ、ゲーム他)・アウトドア(釣りキチ)を独り言を日記的に綴っています。
最近、食べたおいしいもの/「ホタルイカと釜揚げシラスですねw ホタルイカは酢味噌ではなくてわさびポン酢で頂きます」
最近、購入した釣り関連グッズ/「自分はヘチ釣りにPEラインを使っているので、x8ブレードのPEラインですね」
<バックナンバー>
【釣り編】
その1 まりっぺさんの巻 デカバスを狙うなら琵琶湖でワーム!
その2 かなすびさんの巻 大注目のタチウオテンヤ釣り
その3 Fresh Kitchen・戸田美保子さんの巻 料理のプロが教える美味しい魚料理
その4 ピカレスクさんの巻 プロのリール修理士が教えるリールメンテナンスの基本
その5 バッスンさんの巻 ブラックバスのキャッチ&イートのすすめ
その6 クニさんの巻 クロダイの落し込み釣り
その7 田中徹さんの巻 アオリイカのヤエン釣り
その8 ジョーさんの巻 のんびりヘラブナ釣り
その9 片山さんの巻 コマセやウキの自作のすすめ
その10 鰈ライダーさんの巻 北海道の釣り事情
その11 むぎわらノートさんの巻 シーバスの釣果を上げるコツ
その12 まるなか大衆鮮魚さんの巻 ショアジギの極意
その13 ytk*さんの巻 きっと釣れる! エギング入門
その14 Tetsuさんの巻 アジングで爆釣のコツ
その15 つりうぇいぶ!さんの巻 ヒラメの泳がせ釣りのコツ
その16 ぐっさんの巻 ロックフィッシュを釣る秘訣
その17 若旦那さんの巻 グイグイしなる『鱒レンジャー』の楽しみ方
その18 ともぞうさんの巻 身近で手軽な「管釣り」の楽しみ方
その19 岩田ジュビ漏さん(ツリデルタトーキョー)さんの巻 霞ヶ浦バスが釣れるポイント・ベスト3
その20 海釣太郎さんの巻 釣り人必見の海の水中映像ベスト3
その21 チャモロぱぱさんの巻 「両軸遠投カゴ釣り」のすすめ
その22 風の沼津さんの巻 霞ヶ浦のバスを狙うおすすめルアー・ベスト3
その23 ウッドマンルアー店長さんの巻 近畿地方のおすすめ釣りベスト3
執筆者のプロフィール
- 本サイトの管理人です。34はゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」のアカウント名です。いや、名前なんかは何でもよいのです。大抵のゲームは、このアカウント名にしています。本職は紙媒体の編集&ライターです。
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