【バイク】立ちゴケの予防法(対策)&対応【経験と動画で学ぶ】

更新日:

今回はバイク乗りの永遠のテーマ(?)の「立ちゴケ」についてです。
これまで、本サイトでも何回か触れてきたのですが、本サイトも立ち上げから2年くらいが経過し、成熟してきたので、ここであらためて本サイトなりの決定版として「立ちゴケ」のあれこれをまとめておきたいと思った次第です、はい。

わかっていてもコケちゃうんだなぁ~立ちゴケとは~


まずは「立ちゴケとは」から。
まぁ用語解説ですね。
あらためて説明すると「立ちゴケ」とは「バイクが停車している状態(多くはまたがっている状態)でコケてしまうこと」です。一般的にはピタリと停まっていなくても、発進時などの少し動いているときに転ぶことも含みますかね。

トリガーはいろいろあるので次の項目から説明するにして、直接的には「何らかの事情でバイクの重さを支えきれず」にバタンと倒れてしまいます。

んで、その結果どうなるかというと、運がよければノーダメージというケースもあるのですが、大抵はレバーとステップが歪み、どこかに傷がつきます

もちろん、できれば避けたいのですが、ほぼほぼすべてのバイク乗りが「立ちゴケ」の経験があるのではないですかね。
本サイトでお世話になった方でいうと、確かともさんだっけなぁ(超うろ覚えなので間違ってたらごめんなさい)、どなたか女性の方が「私は立ちゴケしたことがないのですよ…テヘッ」とおっしゃっていて、それを聞いた俺は「うわぁ、それは天然記念物なみのレアケースだ」と思った記憶があります。それくらい、立ちゴケはよくあることなんすよね。

なので、これからバイクに乗ろうという方は覚悟しておいたほうがよいですし(←不吉な…)、立ちゴケしてしまった方は「誰もが通る道」と自分を慰めていただければよいかと。

Uターンに要注意~俺の実体験~

俺は長いことバイクに乗っていますが、立ちゴケしたことは覚えているので数回なのですよね。少ないほうだと思います。自分が思うに、それは「体がでかいので(身長が182㎝あります)、どのバイクでも足がつく」「重たいバイクは選ばない」などが理由だと思います。

んで、俺が覚えている立ちゴケをした状況を紹介しておきます。「こんなときに立ちゴケするのだ」というのを知ることで立ちゴケ予防につながれば……です。

【原因①】Uターン
これは超最近の話で、今乗っているSV650での話です。あ、厳密には踏ん張って立ちゴケを回避できました。
のどかなところを走っているときに道に迷い、Uターンが必要になったのですよね。
車がまったく通らないような、ほぼ農道といってもよい道でした。そこをUターンしようとしたときにふつ~うに内側に倒れそうになったのでした。
「うわぁ、まだ新車よ!」と片足をついて踏ん張り、ことなきを得ましたが、これが200㎏オーバーの重たいバイクなら、転んでいたと思います。
「Uターンをなめることなかれ!」です。

【原因②】取り回し
俺は釣りに行きます。これは、そのときの話で、状況としてはちょっとレアかもしれません。
バイクで川の土手を上ったのですよね。傾斜があるところでした。んで、帰りに状況的にバックで出さなくはいけなくなり、またがってエンジンをかけずにゆるりと下がっていきました。もちろん、恐る恐るでかなりゆっくりと進んでいったのですが、「もう少しで平坦な道に出る」というところで、先行する後輪が大きな岩か何かにひっかかり軽く急ストップをするかたちになりました。
それでバランスを崩して、倒れたのです。そのときもかなり踏ん張ったのですが、最終的にはバイクがゴロリと横になるというかたちで……。
このときはその踏ん張りでかなりゆっくりと倒れていったので、バイクはほぼほぼ無傷で済みました。

状況としてはレアケースでしょうが、エンジンをかけていない取り回し時の立ちゴケもよくあるケースではありますよね。

【原因③】発進時のハンドルの向き
これは、かなり昔の話で俺がカワサキZR-7に乗っていたころのエピソードです。
友だちとツーリングに出かけていて、どこかに立ち寄ったときのこと。発進のためにエンジンをかけずにバイクを動かそうとしたら、ハンドルロックをしたままだったのです。
…………。
たった、それだけ。それだけでコケてもうたのです。気分的にはハンドルロックは解除していたのですが、それがロックしたままで自由に動かせなかっただけなのですけどね。
このときはクランクケースに傷がついた以外はたいしたダメージはなかったような……。少なくても、そのあとに普通に友達とツーリングを続けましたもの。ただ、立ちゴケのおかげで気分はどんよりでしたけど。立ちゴケ
、やっぱ嫌い!

【原因④】路面状況(滑りやすい道)
道がすべるともう大事故の危険性があるのですが、「立ちゴケの原因にも……」という話です。
またもバイクで釣りに行ったときのことです。
かなりの山奥で携帯は圏外だったのを覚えています。
一応、アスファルトなのですが、落ち葉がビッシリと道を覆っていて、しかも道路全体が湧き水で湿っているという状況だったのですよね(都市部で暮らしているぶんにはあまりない状況です)。
「こ、これはヤバい。転んだら、どしよ……」とかなりスピードを落として、ゆ~っくりと進んでいったのです。スピードは歩きよりも遅いくらいです。
かなり注意したのですが、それでもあるときに後輪がツルリと滑って転んでしまいました

あれは、どうしようもなかったなぁ。
路面状況に要注意という話で、例えば寒い時期に道路が凍結しているようなところをエンジンをかけずに押して移動するようなときにも注意が必要かと。

【原因④】道路の段差
これはコンビニの駐車場に入ろうとしたときの話です。
一段高くなっていたのですが、真上から見たときに、その段に対してタイヤの角度が鋭角で侵入しました。
…………。
自転車でもよくあるこけ方です。
その段は角が金属だったということもあり、うまいこと段に乗り上げられずに、ズルズルっという感じになってしまい、バランスを崩してコケました
これもバイクは動いているのですが、まぁ立ちゴケの範疇でよいかと。

【原因⑤】駐車時
ここからは俺の実体験ではなく、よくあるケースの紹介です。本当はすべてを実体験でまとめられるときれいなのですけどね……。
駐車時にその場所の足場が悪くて、立ちゴケしてしまうのもよくあるケースだそうで。あとはサイドスタンドの掛け忘れ、入れ忘れも

ちなみに俺は常々思っているのですが、アスファルトではなくて、土の上に駐車するとき、雨などで緩んでいて、スタンドがめりこんでいくことってあるじゃないですか。
あれって、最悪、そちら側にゴロンと転がってしまうことってあるのですかね……。
いつかは限界まで試したいと思っているのですが、やはりバイクが大事なので「ここは地盤が緩いぞ」と思ったら違う場所に置いてしまうのですよね。
スタンドの拡張パッドなるものも市販されているので、もしかしたらそうなるやもしれないのですが、俺の長年の疑問ではあります。

【原因⑥】エンスト
これは俺は実体験はないのですが、ここではよくある原因を網羅しておきたいということで、最後に紹介しておきます。クラッチ操作などで急にエンジンがストップしてしまい、そこからバランスを崩すのもよくあるケースだそうです。

曲がるときに転ぶことも~動画で学ぶ原因~

立ちゴケの動画って、なんか見てしまうのですよね。俺のなかでは「納車」と「立ちゴケ」はYouTubeでビュー数が伸びる2大要素です。
そこで、ここではYouTubeにアップされている立ちゴケの動画を原因別に紹介します(動画のスタートを立ちゴケのシーンに設定しています)。

【原因①】Uターン


Uターン時の立ちゴケの典型かと……。そうなのですよ、こうなるんすよ。


こちらはUターンではなく右折時ですが、まぁ似た状況ということで。低速であるがゆえにバランスを崩しがちなのですよね(泣)。


こちらは左折時です。わかる、わかります!

【原因④】路面状況(滑りやすい道)


俺と同じ落ち葉きっかけですね。落ち葉は滑って怖い!

【原因⑤】駐車時の足場


こちらはですね……。もう、ある意味しょうがない。滑るときは滑りますもん。

【原因⑥】エンスト


こちらの動画はエンストではなくて、ノッキングですね。これもそうなってしまいがちですよね。

以上、ザクリと動画とともに紹介しました。せっかくですので、よければこちらで紹介している皆さまのチャンネル登録をお願いできますと幸いです。

しっかりと足元の確認を~立ちゴケ予防法~

ここでは「どうすれば立ちゴケを予防できるのか」がテーマです。
これは以前、本サイトの人気コーナー「趣味人に聞く」でお世話になったよしさんが運営しているサイト「オートバイのある生活」で詳しく紹介されています(そちらの記事はこちら「バイクの立ちゴケを防止するたった5つの方法」。
ポイントは次の通り。
①駐停車時に足元を確認する
②エンストしないように気をつける
③発車時、停車時はハンドルをまっすぐに
④発車時、停車時にサイドスタンドを確認する

他に「フロントブレーキをていねいに使う」もあります。俺は実感がないので、本記事ではブレーキングについては詳しくは触れませんが、確かに「急なブレーキング(とくにフロントブレーキ)」も立ちゴケの原因となるようで。

あとは立ちゴケは避けられないものとして、してしまったときに被害を最小限に抑えるために、エンジンガード系のパーツを装着するのも予防法に含まれますかね。いや、予防はしていないけれど……。
それと同じような視点としては、立ちゴケを含めて自損事故も対象となる任意保険を選ぶのもアリかと。

さらに、そもそも論でいうと、「重たいバイクに乗らない」「荷物が重くならないように気をつける」というのもあります。ここらへんは言ってもしょうがない気もしますが。

あわてずブレーキをロック~立ちゴケしたら~

最後の項目は「立ちゴケしてしまったら」です。

まず、現場では落ち着くことが大切です。周りの状況をしっかりと確認ですね。
場合によっては、「すぐに倒れたバイクを引き起こそうとしている最中に後ろから来た車に……」という状況もありうるので臨機応変に的確な判断をしましょ。

引き起こし方は俺の私見では、ブレーキレバーを握ってバイクが前後に動かないように固定しさえすれば、大抵のバイクは起こせますよ。いや、230㎏を超えるような重たいバイクは経験がないのでわかりませんが、男性ならアドレナリン的なものが出ているので力任せでもなんとかなるでしょうし、それが無理そうなら足腰も動員して全身で持ち上げるような感覚でやればなんとかなるかと。
周りの安全が確保されていて、誰かが近くにいるのなら手伝ってもらってもよいですしね。

あとは「立ちゴケあるある」なのは、転んだあとはエンジンがかからないことが結構あるということ。
まずはキルスイッチを確認したら(転んだ拍子にキルスイッチが「エンジン停止」になることがよくあります)、すぐにはエンジンがかからなくても一服してしばらく待ってみること。
すると、何もしていないのにエンジンがかかることがよくあります。
あれは、なぜなんでしょね。

それでもエンジンがかからなければ、「ヘルプミー」でどなたかを頼りましょ。
任意保険やJAFのロードサービスを利用するなり、スマホで近くのバイクショップを検索してピックアップしてもらうことになりますかね。

ここまで立ちゴケ直後からの流れです。
一応、記しましたが、それほど需要は高くないことは覚悟しています。
転んだ直後に悠長にサイトの記事を見る余裕はないでしょうから……。

多分、本記事をご覧になっていただいている方の多くは、「立ちゴケをしてしまって帰宅→自宅で立ちゴケ情報を確認」というパターンなのではないでしょうかね。
ということで、立ちゴケをしてしまい、時間がが経過して落ち着いてからの対応も記しておきます。

まず、実害について。
これはまったくもって立ちゴケした状況によって変わるのですが、あくまでも俺の経験でいうと、先に触れたように出っ張っているところ、具体的にはステップ、レバーが曲がります
あとはウインカーやタンク、エンジンのクランクケースに傷がつきます(状況によってはウインカーは交換しなくてはいけないことも)。カウルつきならカウルも傷つき、ひどければ割れるでしょうね。

このうち、ほぼ必須で直さなくてはいけないのがステップやレバーの曲がりで、次の新しい商品によりますが、超大まかな目安としてはショップにお願いして工賃込みで5,000~10.000円くらいといったところでしょう。

ちな俺は以前、エンジンガードとしてゴールドメダルのスラッシュガード(サブフレーム付き)を装着していましたが、立ちゴケしたときにエンジンを守りつつ破損してしまい、結局、その壊れた側を買い直しました。エンジンを守るためのパーツにコストがかかり、「ちょっと理不尽だなぁ」と思ったものです。

あとは、心の持ち方について。
立ちゴケすると落ち込むものですが、俺が思うに「立ちゴケは誰もが経験するバイク乗りの通り道」なので、まぁお気になさらずに……です。

傷については、それは傷ではなく、「愛車との思い出」と呼んであげてください(笑)。いや、マジで。バイクは乗っていると、そりゃ、傷はつきますよ。

もう一つ、気をつけたいのは、自分では大丈夫と思っても、フレームが歪んでバランスが崩れてしまうこともあります。なので、自覚症状がなくても、立ちゴケをしたらバイクショップにみてもうらうことをおすすめします。

最後に本サイトのバイク関連で他の記事も公開したので、よければそちらもご一読を。
一つはコラムをお願いしているさすライダーさんの車種レビュー「Vストローム650ってどうなの?」、もう一つはバイクの四コマ漫画です(下の画像をクリックすると四コマに進みます)。

今回は以上です。
でわでわ~。

投稿者/管理人

0

関連コンテンツ



-バイク, 徹底解説

Copyright© 釣りとバイクが趣味なんだ。 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.