【たけだバーベキューさん】釣り魚の簡単激ウマ調理術【メスティン&ココパン】

今回の『趣味人に聞く・釣り編』は釣り魚の料理でいきます。
ナビゲートいただくのは、テレビや雑誌など、さまざまなメディアで活躍中のアウトドアタレントのたけだバーベキューさんです。
なぜ、吉本興業に所属する人気タレントさんを確保できたかというと、新型コロナウイルス関連の自粛要請により、たけださんは暇だからです(キッパリ)。
……。
嘘です。
それも多少はあるのでしょうが、もともと、たけださんとは俺の本職の出版(書籍の制作)で仕事をご一緒させていただいたことをきっかけに付き合いがあるのです。
それで、お願いすることができたと。
たけださんは名前のとおり、バーベキューの達人で、アウトドア料理のプロ。
今回は実際に俺が釣った魚を食材に、ランチを作ってもらいながら、魚を美味しく調理するコツを伝授してもらいました。

取材・文・写真/管理人

今回のポイントは調理器具(メスティン&ココパン)と効率

こんにちは。昨年の飲み会以来ですかね……。
「その節はどうもでした。今日は魚の料理でしたね」

はい。釣った魚を美味しく食べるコツを教えていただければと。準備した魚は俺が釣って冷凍していたヤマメとニジマス、それに海釣りのターゲットとしてポピュラーなマダイです。マダイは鮮魚店で買ってきました
「最近は新型コロナウイルスの影響で自宅で料理をする機会が増えているでしょうから、自宅でできる料理にしましょうか。ただ、もちろん僕のおすすめということで、アウトドア料理がベースになります。アウトドア料理のコツって、じつは自宅でも応用できるものが少なくないのですよね。例えばアウトドア料理は荷物の問題などで自宅にくらべると制約が多いのですが、それだけに『効率』が大切なキーワードになります。それは簡単に作れるということでもあります」

とても参考になりそうです。
「あとは、その効率も関係するのですが、せっかくですから今日はアウトドア用の調理器具を使いましょう。メスティンとココパンです。今日は、これを覚えて帰ってください(笑)」

はい、覚えます。え~と、ジャスティン?
「そうそう、ビーバーね。……。メスティンは取っ手付きのアルミ製飯盒(はんごう)です。従来の飯盒との違いはこの四角い形です。アウトドアはいかに要領よく荷物をまとめるのかがポイントの一つですが、メスティンは四角いからまとめやすい。ご飯を炊く以外にもパスタを茹でたり、ポトフを作ったりと幅広く使えます」

created by Rinker
trangia(トランギア)

知らなかったっす。
「以前から販売されていましたが、数年前からキャンパーの間で人気となっています。今回は自宅での料理がベースですが、もちろん、自宅のコンロでも簡単にご飯を炊けます。アウトドア気分を味わえますし、おこげができるのも僕はよいところだと思います」

もう一つのチョコパンは?
「(スルーして)ココパンは厚い鉄のフライパンで、取っ手が取り外し可能です。重量は重いのですが、取っ手を取り外せるのでアウトドアでは荷物の積載時に効率よくまとめられます」

それはよいっす。ライダー目線でいうと、重さよもさることながら、それよりもスペースのほうが気になるのですよね。かさばらないのはすばらしい。
「でしょ。あと、ココパンはそのまま食卓にドンと出してもお洒落なので、食器を準備する手間も省けます」

さっそくコツを伝授してもらいましたが、肝心の料理はどのようなものを?
「炊き込みご飯とアクアパッツァで!」

おぉ、美味しそうですぅ!(←じつはよくわかっていない)

ヤマメ&ニジマスの炊き込みご飯

まずはヤマメとニジマスの渓流魚からお願いします。え~と、こちらを……
「炊き込みご飯にします。ちなみに管理人さんは、いつも釣った魚をどうやって食べているのですか?」

俺は正直、渓流魚は食材としてはさほど評価していないんす。だってアジやサンマのほうがうまいじゃないですか。塩焼きは卒業して、最近はこんがり焼きが多いっす(その料理はこちら)。
「それもうまそうですが、炊き込みご飯もかなりいけますよ。これで渓流魚の見方が変わるかもしれません。ここでメスティンを使います。手順は……」

ここからは料理の紹介です。準備する食材と手順、料理時のポイントは見やすくまとめて紹介します。

<準備するもの/ここでは米が2合の場合(2~3人前)>

こちらがメインの食材のヤマメとニジマスです。俺が秩父で釣った魚でワタは現地で抜きました。頭も現地で……。頭を現地で落とすのは超少数派だと思うのですが、「食べないから」と俺は落としてしまうことが少なくないっす

・米2合 
・渓流魚2尾
・三つ葉(適量で色味&アクセントとして/ネギなどでもOK)
・調味料/酒、醤油、ミリン(各大さじ2)

<手順>
①米を研いで水に浸す

ポイントなのに写真を撮り忘れたので記録用に撮影していた動画からキャプチャしました。なので画質は悪いかと

※ポイント/研いですぐに炊きはじめるのではなく、しっかりとお米に水を吸わせます。夏は30分~1時間、冬は1~2時間が目安で、アウトドアでも最低でも10分は吸わせます。

②魚を焼く

焼いた魚を炊き込むのです。なので、魚は焼いておきます

※ポイント/米を水に浸けている間に焼くと、今回のテーマの「効率」をよくすること(時短)になります。香ばしさが出るくらい(表面に焼き目がつくまで)、しっかりと焼きます。

③調味料を混ぜ合わせて、水を吸わせた米が入っているメスティンに入れる

ムラなく炊き込めるように、よく混ぜます

※ポイント/水の量は調味料を入れる前に調整して、最終的に「米の量=水+調味料の量」となるようにします。

④焼いた魚をのせる

大切なことなので、2回いいますが、焼いた魚をのせます

⑤弱火で炊けばできあがり!

地味な絵柄ですが、弱火にかけてます

※ポイント/目安は弱火で13分くらいです。

マダイのアクアパッツァ

(炊き込みご飯の炊き込みタイムがスタート)。あとは、炊けるのを待つのみですね。楽しみです。では、俺はちょっと……。
「管理人さん、もしやタバコですか?」

はい。
「いやいや、今回は効率もテーマ。ここで時短ですよ。炊き込みご飯が炊けるまでの間に、もう一品、マダイの料理に取り掛かります。すると、2品の出来上がりのタイムラグが少なくなって、どちらもホクホクの状態で食べられますし」

さすがっす。渓流魚は炊き込みご飯で使ったので、マダイはアクアパッツァですね。アクアパッツァは知っています。以前、たけださんとご一緒させていただいた書籍でも登場したニンニクたっぷりのスペイン料理ですね。でも、確か、あのときは小さい器で作ったような……。
「ニンニクは使いますが、多分、それはアヒージョです。まぁ、アクアパッツァとアヒージョは混同しがちなので、その間違いは許します(笑)。アクアパッツァはもともとは南イタリアの料理で、アクアは『水』 、パッツァは『暴れる』という意味です。つまりはグツグツ煮立つのがアクアパッツァです。見た目に食欲をそそる美しさで難しいと思われがちなのですが、実際はとても簡単。では、作りますよ……」

こちらも準備する食材と手順、料理時のポイントは見やすくまとめて紹介します。
<準備するもの/マダイ(中/40cmくらい)の場合(3~4人前)>

こちらがメインのマダイ。大型鮮魚店『角上魚類』で500円でした。なかなかに立派!

魚以外のアクアパッツァの食材。たけださんはいわく「かなりの豪華バージョン」だそうです

・マダイ1尾
・ミニトマト(小パック)
・アスパラガス3本 
・パプリカ1個 
・マッシュルーム1パック 
・アサリ(小パック)
・ニンニク2欠
・調味料/白ワイン200ccくらい、アンチョビチューブ適量、オリーブオイル適量、塩適量

※各分量は厳密なものではなく好みに応じてでOK
※写真にはありませんが今回はオリーブも使用

①魚介類の下処理をする(マダイはワタを抜いてウロコを取る。アサリは砂抜きをする)

マダイは×印切れ込みを入れて、なかまで火が通りやすくします

②ココパンにオリーブオイルとカットしたニンニクを熱してマダイを焼く

マダイに塩を振って下味をつけます

③マダイの表面に焼き目がついたら、アサリとカットした野菜を入れる

アサリや野菜を入れるのはマダイが焼けてからだすよ

※ポイント/野菜は好みに応じて食べやすい大きさに切ればOK。ミニトマトはカットしなくても大丈夫です。

④白ワインにアンチョビチューブを溶いてソースを作る

ここ、ポイントです。アンチョビは缶詰ではなくチューブを使うことで、潰す手間が省けて効率がアップします

※ポイント/アンチョビチューブを使用するのが今回の大きなポイント。少ない手間で美味しいソースが作れます。

⑤工程④のソースを入れてフタをして蒸し焼きにする。グツグツとパッツァしたら(煮立ったら)できあがり!

こちらも撮り忘れでビデオからのキャプチャです。あと、今回はフタをする前にオリーブも追加投入しました

実食&魚料理のその他のポイント

こちらが今回の料理の完成品。彩りがよくて食欲を掻き立てられます

アクアパッツァのマダイの持ち上げ(箸で持ち上げたところ)。ホクホクで美味っす

炊き込みご飯メインでパチリ。魚とご飯が合うんすよね

たけださん、うまいっす。炊き込みご飯はこんな感じになるんすね。よく耳にはしていたのですが、俺は初体験です。魚が香ばしいっすなぁ。
「でしょ。自分は魚料理は香ばしさを重視しています。焼いたときの香ばしさがたまらないのですよね。あとは皮がベロンと剥(は)がれないようにも気をつけています」

わかります。ベロンしちゃうと作っている側もトーンダウンしちゃうんすよね。どうすれば防げます?
「ベタだとは思いますが、網にもしっかりと油を塗ることですね。あとはアルミホイルを敷くこともベロンを防ぐのに役立ちます」

魚の臭みをとるには?
「臭みって気になります? 僕は香ばしさを重視していて、しっかりと火を通すからかもしれませんが、あまり気にならないのですよね。アウトドア料理ということで、ニンニクを使うことも多いですし……。気になるならハーブを使うとよいですよ。ここでも効率を意識するならハーブソルトがおすすめです」

ハーブソルト?
「本作りのときに使ったでしょうが! いろいろあるのですが、『とくにこれ』を挙げるとしたらクレイジーソルトがよいと思います。クレイジーソルトはアウトドア料理に欠かせないといってよいほどの重宝する調味料です」

今日も勉強になりました。メスティンとココパン、アンチョビチューブにクレイジーソルトと……メモメモ。
「とくにメスティンはよい調理器具です。ちょっとメンテが必要で、そこは効率とは反対に手間がかかるのですが、だが、そこがよいのです」

具体的には?
「まず、購入時にはバリ……、バリとは製品を加工するときにできるちょっとしたギザギザの突起なのですが、それをヤスリなどで削ったほうがよいでしょうね。このバリは出荷時に処理してある製品もあるようですが、バリがあるものについては、バリでケガをするかもしれませんし、何より開閉がスムーズになります。あとは、最初は米の煮汁や野菜の煮汁などを入れて20分ほど煮込んだほうがよい。これはシーズニングという作業で、料理をしたときのアルミ臭と火をかけたときに出る黒ずみを防ぐことができます」

たけださんもシーズニングをしました?
「じつは今回、使用したのは自分にとっては2個目のメスティンです。1個目はシーズニングしなかったのですが、メスティン自体を使い慣れていないということもあったせいか、焦げついてしまったのです。それで、この2個目はシーズニングしたところ、焦げを防ぐことができました。ちなみに、このメスティンはパスタの茹で汁を捨てやすいように、フタとフタが重なる本体の部分に穴を開けてカスタムしています」

赤丸の部分に穴をあけているのです

なるほど。でも、ご飯を炊くときに蒸気が漏れません?
「いやいや、今日も炊いているときに蒸気が出ていなかったでしょ? フタをかぶせるときに180度向きを変えればよいのです」

さすがっす。今回は美味しい料理を作っていただき、ありがとうございました。ただ、炊き込みご飯は二人でペロリでしたが、アクアパッツァはちょっと余ってしまいました。二人で食べるには、マダイが大きかったですね……。
「いえいえ、この量も計算済み。今日のテーマの一つは効率ですから、晩飯も兼ねて作りました。あとでパスタを入れて美味しくいただきましょう!」

※管理人からの追記
たけださんには取材時に「父の日にプレゼントとしてほしいアウトドア用アイテム」もお伺いました。
アウトドアタレントがすすめるアウトドアグッズ……。
どんな便利なものか、気になりますね。
その記事はこちら。よければ、そちらも覗いてみてください。

【趣味人のプロフィール】
たけだバーベキュー

1986年生まれ。兵庫県出身。2012年12月より「たけだバーベキュー」として活動開始。趣味はアウトドア全般(キャンプ・釣り・登山・ロードバイク・鹿狩りなどの狩猟)。豪快なバーベキューレシピを披露する一方、誰でも簡単におしゃれで盛り上がるバーベキューレシピも提案し、BBQを通してのコミュニケーションを広げる活動をしている。現在は、雑誌や本・舞台・テレビ・ネットコンテンツ・イベントなど多方面で活躍中。バーベキューをこよなく愛する、日本で稀有なアウトドアタレントである。
ちなみに釣りは本格的とまではいかないまでも、ワカサギなどを嗜(たしな)む。バイクは免許取得&単車購入を真剣に検討中。
YouTubeチャンネル「たけだバーベキューTV」が大好評(←管理人より/よければチャンネル登録をお願いします。クリエイターの励みになりますゆえ)
最近、食べたおいしいもの/「緊急事態宣言が解除されて、久しぶりに炭火焼き鳥を食べたら美味しかったです」
最近、購入したアウトドア関連グッズ/「OKAMADONを買いました」

※OKAMADONは手持ちのシェラカップで1合までのご飯が炊ける釜ブタです。OKAMADONの公式サイトはこちら

<バックナンバー>
【釣り編】
その1 まりっぺさんの巻 デカバスを狙うなら琵琶湖でワーム!
その2 かなすびさんの巻 大注目のタチウオテンヤ釣り
その3 Fresh Kitchen・戸田美保子さんの巻 料理のプロが教える美味しい魚料理
その4 ピカレスクさんの巻 プロのリール修理士が教えるリールメンテナンスの基本
その5 バッスンさんの巻 ブラックバスのキャッチ&イートのすすめ
その6 クニさんの巻 クロダイの落し込み釣り
その7 田中徹さんの巻 アオリイカのヤエン釣り
その8 ジョーさんの巻 のんびりヘラブナ釣り
その9 片山さんの巻 コマセやウキの自作のすすめ
その10 鰈ライダーさんの巻 北海道の釣り事情
その11 むぎわらノートさんの巻 シーバスの釣果を上げるコツ
その12 まるなか大衆鮮魚さんの巻 ショアジギの極意
その13 ytk*さんの巻 きっと釣れる! エギング入門
その14 Tetsuさんの巻 アジングで爆釣のコツ
その15 つりうぇいぶ!さんの巻 ヒラメの泳がせ釣りのコツ
その16 ぐっさんの巻 ロックフィッシュを釣る秘訣
その17 若旦那さんの巻 グイグイしなる『鱒レンジャー』の楽しみ方
その18 ともぞうさんの巻 身近で手軽な「管釣り」の楽しみ方
その19 岩田ジュビ漏さん(ツリデルタトーキョー)さんの巻 霞ヶ浦バスが釣れるポイント・ベスト3
その20 海釣太郎さんの巻 釣り人必見の海の水中映像ベスト3
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