【シーバスの】タックルは自分の好みがよい!【釣果を上げるコツ】

趣味人に聞く 釣り編 其の十壱 むぎわらノートさんの巻

本HPの人気コーナー「趣味人に聞く」、おかげさまで釣り編が10回を越えました。
これまで、釣りを愛する方々に、いろいろなお話をお伺いしてきましたが、俺が「記事にしたい」と思いつつ、いまだ実現していないテーマがあるんす。
それは、シーバスです。
今回、ようやく、その思いが実現しました。
ご登場いただくのはむぎわらノートさん。
ブログで200を越えるシーバスの記事をアップしているシーバスハンターに、シーバスの魅力や釣果を上げるコツをお伺いしました。

取材・文/管理人
画像はむぎわらノートさんのブログに掲載されているものです。無断転載は禁止させていただきます。

自分で『これだ!』と思ったものが最良のタックル
前置きをもう少し。
本サイトは釣りの入門者からもご意見やご質問をいただいているので、まず、シーバスとは……から。
シーバスとはスズキのことです。
シーバスという呼び名について、俺は、てっきり、海にいてブラックバスのようにルアーで釣れることに由来するアングラー造語だと思っていたのですが、Wikiで調べたところ、「スズキによく似たヨーロッパスズキ(スズキ亜目を参照)の英語名からとったシーバス(Seabass) の名が定着している。釣りジャーナリストの西山徹がこの名を使用しはじめたといわれる」とのことで、れっきとした英語なんすね。
んで、どんな魚かというと、大きくわけて、マルスズキとヒラスズキがいます。ヒラスズキはマルスズキよりも体高が高くて平たい体型。どちらかというとヒラスズキのほうが釣れることが少なく、人気が高いかと。他にも国内で釣れるシーバスにはタイリクスズキという魚種もいますが、こちらは生息域は四国と九州に限定され、その個体数はマルスズキはもちろん、ヒラスズキよりもグッと少なくなるそうです。
あとは、俺がなぜ、ずっと記事にしたかったかというと、人気のターゲットで、愛好家が多いからです。
全国的に分布していますし、獰猛なフィッシュイーターですから、ルアーでよく釣れるのですよね。

これがシーバスです。画像はむぎわらノートさんのHPより(記事は「カタクチボイルでのヒットパターンを見つける為に」)

さて、そろそろ取材の様子を……。

さっそく、むぎわらノートさんに質問です。いきなり核心ですが、ずばりシーバスで釣果を上げるコツは?
「ごくごく当たり前なのですが、釣り場に行ってルアーを投げることでしょうか……。これは、どの釣りにもいえると思いますが、『難しいことは考えなくてよい』というのが私の持論です」
(……。取材先を間違えたか)。で、でも、ルアーにしても、たくさんの製品が発売されていますし……。
「よく釣具店の店員さんが『おすすめのルアーはコレ!』と言いますが、それって、その店員さんの好みや売りたいモノがほとんどかと……。タックル選びについては、私はネットでいろいろと調べたうえで、自分好みのモノを選ぶようにしています」
う……、確かに俺の趣味の渓流釣りでも、そのきらいを感じたことはあります。
「もちろん、釣り具店の店員さんを悪く言うつもりはありません。ただ、シーバスは本当におもしろいので、多くの方に気楽に楽しんでいただきたいのです。自分で『これだ!』と思ったもののほうがモチベーションが上がりますし、結果として釣果に繋がると思います。シーバスは高度なテクニックも不要で、ただ巻くだけのただ巻きでも釣れることはあります。基本的なことさえしていれば誰にでも釣ることができますよ」
はい。ストンと腑に落ちました。確かに、魚は釣れるときは釣れるし、それを積み重ねていくことで、自分の答えは見つかりますものね。

このシーバスはサイズは50UPながら、とても元気で取り組みに苦労したそう。画像はむぎわらノートさんのHPより(記事は「デイでも確かに釣れるんだけど・・・・。」)

使っているルアーはほぼ『邪道』のみ
ただ、そうはいっても、うまい方が使っているタックルは気になります。むぎわらノートさんは、どのようなものを使っているのでしょうか?
「ロッドはシーバス界の巨匠・藤澤周郷さんのおすすめであり、実際のフィーリングも自分にピッタリだったので、AIMS『ブラックアロー86ML』を使っています。リールは若い頃から憧れていたシマノ『10ステラ3000HG』です。ステラは釣り人なら一度は使ってみたいと思いますよね……。かなり無理をして購入したので大切に使用しています(笑)。ラインはコスパが良いラパラ『ラピノヴァX マルチゲーム0.8号』です」

むぎわらノートさんが使用しているタックル(2017年10月撮影)。画像はむぎわらノートさんのHPより(記事は「ナイトでもデイでもツンッなシーバス釣行記」)

ルアーは……?
「ほぼ谷山商事の『邪道』シリーズのみです。理由は『地元の釣り具メーカーだから応援している』『大好きな藤澤さんがデザインしている』『実際に釣果も上がっている』など。ただ、これは『私の場合は……』というだけであって、おすすめとなると、先ほどお伝えしたように『自分の好きなモノ』です。迷うようであれば、好きなメーカーでも、好きなプロが使っている(作っている)でも、自分なりの理由で選べばよいと思います」
ふむふむ。では、自分の好きなモノを見つけるヒントとして、むぎわらノートさんが使っているルアーをもう少し詳しく教えていただけます?
「とくによく使うのは、鉄板バイブレーション『冷音』の14gです。 理由は昼夜を問わず、オールシーズン、さらには表層からボトムまでコレ一つで対応できるから。カラーに関しては自分の好きな色を選択していますが、ピンク系が多いですね」
なるほど。ちなみに、むぎわらノートさんは今、使っている自分の好きなモノにすぐに辿りついたのでしょうか?
「いや、紆余曲折がありましたよ(笑)。まず、シーバスをはじめたころは釣り具店の店員さんや釣り友、釣り場のアングラーに教えてもらっていました。でも、人によって考え方やおすすめがまったく違う。ブログを見てもそうですよね。それで、だったら『私は私なりの考え方でいこう』と思ったのです」

『邪道・ERDA86(アーダ86)』で釣った一尾。画像はむぎわらノートさんのHPより(記事は「水曜日と木曜日のシーバス釣行記をまとめて。」)

釣りをただただ楽しみましょう
先ほど藤澤周郷さんのお名前が出ました。
「じつは藤澤さんは私がシーバスにハマったきっかけなのです。もともと、私はブラックバスがメインでフィールドに足を運んでいましたが、アングラーのマナーの悪さが嫌になって釣りから離れていました。それが、数年前、『昔はよく釣りに行っていたなぁ』と懐かしい気持ちで釣り専門チャンネル『釣りビジョン』を何気なく見ていたところ、ガツンと衝撃を受けたのですよね。私がそれまでに見ていたのとは、まったく違うテイストで、『なんて楽しそうに釣りをしているんだ!』と。その番組は『新ソルト研究所』(現在は『やっぱりシー研海洋生物研究所』)で、その楽しそうに釣りをしていたのが藤澤さんだったのです」
!! 今度、俺も見てみます。
「ぜひぜひ。それまでの私の釣り番組のイメージは、だいたいがまるでCMのように『この製品を買わせたい』というのが丸見えだったり、講釈のような解説で……。でも、藤澤さんは自分のやりたい釣りをただただ行い、釣ってはハイテンションで喜んでいました。『そう、コレ!! コレが本来の釣りやん』と。それで、釣りを再開したのです。ブラックバスではなく、藤澤さんのようにシーバス釣りから……」
アングラーに歴史ありですね。
「それほどのものではないですよ(笑)。ただ、私の経験からいえるのは『なかにはマナーの悪いアングラーもいますが、それは一部の人間なので気分が悪くなった場合はすぐにその場を去りましょう』ということ。関わらなければその一瞬だけの嫌な思いで済みますから」
俺は渓流がメインで、フィールドで他のアングラーに出会うことは多くはありません。その点、シーバスは人気のフィールドは多くのアングラーで賑わうので、大変といえば大変ですよね……。
「そうなのですよ。それはブラックバスをやっていたときに痛感しました。なかには、まるで競技のように釣果を競う人もいて……。でも、私は、釣りは単なる趣味で、誰かと競い合う必要はないと思っています。人の釣果を喜べれば自然と仲間も増えますし、本来の釣りの楽しさが味わえます。皆さん、ルールやマナーを守り、ただただ釣りを楽しみましょう!」

り、良型ですっ。おみごと!画像はむぎわらノートさんのHPより(記事は「久しぶりにシーバスを連発して来ました!!」)

【趣味人のプロフィール】
むぎわらノートさん

兵庫県在住。人気のブログ「むぎわらノート」ではシーバスフィッシングやミニベロでのポタリング、日々の暮らしの中のプチ情報を書き綴っている(リンクはこちら)。ちなみに名前の由来は「釣りを始めた頃、アニメワンピースの麦わら帽子をかぶって釣りをしていたので。通称『むぎわら』で、私が書き残すからブログ名を『むぎわらノート』にしました」。最近、食べた美味しいものは「ポップコーンメーカーで作ったポップコーン」。最近、購入した釣り関連グッズは「ブログでもご紹介済みですが、メイホウ バケットマウス」。

(バックナンバー)
【釣り編】
其の一 まりっぺさんの巻 デカバスを狙うなら琵琶湖でワーム!
其の二 かなすびさんの巻 大注目のタチウオテンヤ釣り
其の三 Fresh Kitchen・戸田美保子さんの巻 料理のプロが教える美味しい魚料理
其の四 ピカレスクさんの巻 プロのリール修理士が教えるリールメンテナンスの基本
其の五 バッスンさんの巻 ブラックバスのキャッチ&イートのすすめ
其の六 クニさんの巻 クロダイの落し込み釣り
其の七 田中徹さんの巻 アオリイカのヤエン釣り
其の八 ジョーさんの巻 のんびりヘラブナ釣り
其の九 片山さんの巻 コマセやウキの自作のすすめ
其の十 鰈ライダーさんの巻 北海道の釣り事情

執筆者のプロフィール

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本サイトの管理人です。34はゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」のアカウント名です。いや、名前なんかは何でもよいのです。大抵のゲームは、このアカウント名にしています。本職は紙媒体の編集&ライターです。
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