秋山川といえば、このサイトのフィールドレビューでは山梨県&神奈川県の相模川水系の秋山川を紹介していますが(リンクはこちら)、今回の秋山川はまったく別の栃木県渡良瀬川水系です。こちらの秋山川については、同じ渡良瀬川水系で隣の思川(おもいがわ)のほうが有名かも。
まぁ、こちらも漁協が入っている有力な渓流フィールドです。
雨、そして竿が早々に折れました(泣)~釣行当日の様子&秋山川の概要~
まだ梅雨明けしていない、6月下旬の週末。
天気予報は雨の合間の曇り(降水確率50%)。
これは釣りのチャンス。
あいかわらずの朝マズメ狙いで、深夜2時にバイクで自宅を出発しました。
出発時は曇りだったのですが、やがて雨がパラパラと降ってきました。
ちょっと一服しつつ、スマホで雨雲レーダーをチェック。
すると、この先、しばらくは雨……。
なんですと!?
レインウエアを着用して秋山川へ。
雨ですか……トホホ。
秋山川は俺は初めてです。今回は予習していきました。地図があります。
なるほど、上流部がヤマメなどの渓流魚の釣り場と。アユも釣れるんすなぁ。
ナビを持たない俺としてはランドマークとして佐野市立氷室小学校を目指しました。
さて、秋山川。
どうもクマさんが出るらしいということを、あるブログで見ました。
そりゃ、渓流釣りでは、どこでもクマさんとの遭遇の可能性はありますが、ちと怖いっすね。
並走する県道200号沿いに小学校があるくらいなので、人の存在が近い里川だとは思っていましたが……。
やがて雨のなか到着です。
エントリーは「木浦原新開橋」付近からしました。
もうね、さっそく、クマに注意の案内が。
それに、こんな案内も。
一応、この付近は放流もしているよう。
ちなみに、こちら、今年(2020年)は昨年秋の台風の影響であちこちで工事しています。
では、やってみますか。
渓相は悪くない。ってか、よいですよ。
けっこう、よさげなポイントが点在しています。
川を走る魚も見えました。なんだかはわからなかったけど。
ただですね……、ボサが多い。
あと、かなり、かなりクモが糸を張っていました。
俺も渓流釣り歴は長いし、そりゃぁ結構、クモと闘ってきましたが、ここまで多いのはあまり経験がない。
川岸と川岸をつなぐように張っていて、エサ釣りの俺ははかなり苦労しました。
んで、クモの糸と戦っているうちに、なんとロッドが折れてしまいました。
2番(竿先が1番で、その次が2番、3番、4番と続きます)がポキリと。
はじめてまだ何投かしてないのだけれど、無理な力を加えたつもりはないのだけれど。
雨のなか、すんごい格闘して、2番の折れはなんとかカバーできたのですが、4番、5番アタリは割れて、ちょっと負荷がかかるとグニャリだす。
う~、ロッドはこれしか持ってきていない……。
ちょっと力を加えるとグニャリですが、もう、これでやるしかない。
釣れたら……なんとかなるでしょ。
エサは雨の濁りを見越してのミミズを持参。
アタリは、ないっすなぁ。
ナッシングです。
移動しようかな……。
ここらへんは人気(ひとけ)がないから、クマさんも怖いし……。
渓相がよいところもアタリはなく……~当日の釣果~
ウェーダーを履いたまま、バイクで移動です。
このときは一時的に雨はやんでいました。
下流へと川の様子を確認しながら移動していると、いかにも魚がいそうな落ち込みを発見しました。
ここはエントリーもできそう……。
すんごい魚がいそうだったのですが、ここでもまったくアタリなし……。
やがて、また雨が降ってきました。
雨はやる気を奪いますなぁ。レインウェアにウェダーで体が濡れる心配はないのですが、雨は嫌だなぁ。
ロッドは折れてるしで、もう、かなり釣りのモチベーションダウンです。
まぁ、バイクで移動しましょ。
さらに下流側に走って入漁券を売っているお店に到着しました。
行きのときにも確認したのですが、日の出どきでまだやっていなかったのですよね。
そだそだ、入漁券を買おう。
俺「日釣り券ください」
お店には、とても人のよさそうなおばちゃんが。
おばちゃん「あらら、雨のなか、釣りするのかい?」
俺「いや、もうちょっと心が折れてますが、日の出からやったので、日釣り券は買わないと……。ここらへんは釣れてます?」
おばちゃん「いんや、晴れの日にはやっている人は結構いるけれど、釣れているかはわからんよ」
そかそか。釣り自体にはあまり興味のない店主さんすね。
俺「そうっすか。ところで、このへん、クマがいると……」
おばちゃん「いやぁ、あまりクマは見ないよ。それよか、ヒルだよ、ヒル。たくさんいるから、ヒルには気をつけてね。血、吸われるよ」
ヒルかぁ。しばらく見てないけれど、ここはほんと、野生動物がたくさんいます。
とりま、日釣り券をゲットです。
そうこうしているうちに雨はもはや土砂降り。
とりあえず雨宿りをしつつ、一服です。
さて、どうしようか……。
まぁ、もう少しだけ、やってみますか。移動も面倒なので、このお店の前で。
…………。
うん、アタリもない。
ロッドは折れてるし、雨は降ってるしで、この日の釣りは終了です。
ひさびさの丸坊主でした。
アユの友釣りを間近で見る~秋山川の釣り情報のまとめ~
雨は降ったままなので、このままウェダーで帰ろうかなと。
よくフィールド間の短距離ならやるのですが、ウェダーでの長距離ライディングは初っす。
と、思いきや、しばらく走ると雨はやみました。そして、この日初の釣り人が目に入りました。
辺りには数人の釣り人がいて、なかには道路から竿を出している人もいます。その人に声をかけてみました。
俺「こんにちは、アユですよね?」
釣り師「そだよ。そっちは釣れた?」
俺「俺は渓流なのですが、全然でした。アユの友釣り、興味があるので見させていただいてよいですか?」
釣り師「よいよ」
雨はやんで、むしろ晴れ間が。釣り師は友釣りを続けつつ、しばし楽しく世間話。
その人はもっと下流でクマを見たことがあると言っていました。怖いよ秋山川……。
ただ、それよりも、やはりヒルに要注意と言っていました。この日、俺はレインウエア&ウェダーという肌の露出ゼロの格好で、まったくやられませんでしたが、そんなにヒルがいますか……。
しかし、こんなに近くで友釣りを見るのは初めて。
いや、近寄りがたいのですよ、鮎師は(当たり前か)。
こうして、あらためて見ると、そこまで難しくはないみたい。
そして、楽しそう。
そうこうしているうちに、みごとに釣り上げました!
さて、また雨が降り出す前に帰りましょうか。
と、念のため、写真を確認。
すると、肝心(?)のアユがピンボケであることが発覚しました。
戻らねば……。
俺「す、すいません。じつは俺、釣りバイクの管理人で、サイトのためにアユの写真を撮りたいんす」
釣り師「……(釣りバイクってなんだ? こいつ、何、言ってるんだ)。ま、写真を撮りたいんだね。よいよ」
そこから、またしばらく見ていたのですが、なかなか釣れません。
やっぱアユの友釣りも甘くはないっすなぁ。
それで、結局、囮鮎(ただ、その日、釣れた個体)をパチリ。
そうそう、タイトルはそれこそツリです。
当然のごとく、アユを釣ったのは渓流エサ釣り師の俺ではなく、アユの友釣り師です。
あとは帰り際に下流域で野生のおサルさんを見ました。
結局、ウェダーは脱いだのですが、帰路、土砂降りにあいました。
イジメ……かっこ悪い、梅雨……嫌い(←意味不明)。
秋山川(栃木県)のまとめです。
人の存在が近い里川ではあるのですが、クマさんが出ることがあるようだったり、クモの巣がすごかったり、ヒルがたくさんいたり、おサルさんが川遊びをしていたりで、野生を感じる川です。
魚がいそうなポイントは多く、放流もしています。
ただ、俺は雨という釣りやすいコンディションながらアタリもありませんでした。
いるとは思うのですけどね。
評価は100点満点で40点。
だって釣れてないから低評価ですよ。
日釣り券は1,500円です。
足を運ぶ方は本記事の途中にあった地図を参考にするがよかかと。ただ、現地の釣り師の話では、上流域よりも下流域のほうがヤマメの魚影は濃いようです。
最後にリンクを。
気になるアユの友釣りの記事も最近、公開しました(リンクはこちら「鮎を釣る基本のコツ3選」)。
あと、釣り場をガイドする連載記事も公開しました。ただ、今回は釣り場ガイドではないようですが、ウナギに関する記事でおもしろいですよ(リンクはこちら「ウナギを釣るためにウナギを科学する」)。
そして、現地付近の地図はこちら(ランドマークとして佐野市立氷室小学校を目的地に設定しています)↓
でわでわ~。
【フィールドレビューのバックナンバー】
【渓流】
●横瀬川・国際釣り場上流(埼玉県)
●赤平川(埼玉県)
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●大谷川(栃木県)
●横瀬川・芦ヶ久保付近(埼玉県)
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●大血川(埼玉県)
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●横瀬川・秩父市街地付近(埼玉県)
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●高尾山付近(小仏川/東京都)
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●串川(神奈川県)
●箒川(栃木県)
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●渡良瀬川(群馬県)
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【ワカサギ】
●相模湖(神奈川県)
●霞ヶ浦(茨城県)
●名栗湖(有間ダム/埼玉県)
●円良田湖(埼玉県)
●芦ノ湖(神奈川県)
●高滝湖(千葉県)
【その他】
●ヘラブナ/びん沼川(埼玉県)