【バイク】42日間で日本一周！印象的なエピソードは？【ともこ@酒さん】

＜第51回　ともこ@酒さんの巻＞

今回のナビゲーターは2019年にスズキ・GSR250で日本一周（しかも弾丸の42日間で！）を果たしたともこ@酒さん（以下ともこさん）です。
ともこさんはアメブロでブログを綴っていて、今年、YouTubeへの投稿もスタートしました。
バイクでの日本一周……。これはバイク乗りの憧れですよね。
ただ、実際はなかなか実行できなくて、どんなことが待っているかもわからない。
そこで、今回はともこさんに「42日間の弾丸日本一周」での印象的なできごとを伺いました。
はたして、弾丸日本一周でともこさんはどのような景色が見えたのでしょうか。

マフラーからの白煙に逃げ出す～きっかけ＆思い出～
人との触れ合いが気持ちに焼き付く～弾丸日本一周の振り返り～
『生きていてよかった！』と、心から思える瞬間をバイクとともに！～読者の皆様に～

マフラーからの白煙に逃げ出す～きっかけ＆思い出～

※ともこさんはレースの経験も有です。林道もたしなむそうでバイク経験がとにかく豊富です（写真はともこさんご提供です）

まず、ともこさんがバイクに乗り始めたきっかけをお願いします。
「きっかけは単純です！　当時の彼が同級生だったのですが、私より先に免許とバイクを手に入れたので『私も！』って流れです(*^▽^*)」

なるほどシンプルです。
「それに、私には9つ上の兄がいて、私が小学生の頃、兄が暴走族的なものをやっていました(笑)。そのためか心のどこかに『大きくなったらバイクに乗る！』という憧れもありました。小学生の頃はわかもわからず、本気でレディース総長になるつもりでした(笑)」

こ、怖い……。実際にバイクに乗り始めて……はどうでした？
「いろいろな経験をしました。印象に残っているものとして初期のエピソードをお話しします。バイクに乗り始めた頃の話です。乗っていたバイクは2スト125ccでした。初めて高回転まで回したときに、マフラーの排気口から白煙がもうもうと出るのをミラーで見た私。『バイクが爆発するー！！』と、道の端にバイクを止め、走って逃げました！」

俺は2ストは乗ったことがないのですが、白煙は怖い……。
「それは2ストを元気に走らせられないとよくある現象で、チャンバー内のカーボンが燃えるのが原因だそうです。当然爆発の心配はありません。今思うと可愛すぎるJKですよね☺️」

人との触れ合いが気持ちに焼き付く～弾丸日本一周の振り返り～

なかなかおてんばなバイク人生を歩んできたともこさん。ここからは本記事のテーマの「42日間の弾丸日本一周」での印象的なエピソードをお送りします。

その一
　腰痛きっかけの葛藤や不安
「初めに北海道を走っていましたが、旅8日目に自病の腰痛が発生しました。仕事でギックリ腰を2～3回経験していて、『この痛みが出始めるとまずい！』でした。下手すると旅の続行も危うい状況で……。不要な荷物満載で、ライポジも窮屈過ぎて自由度なし。連日疲れが取れぬまま400キロ近く走行しました。日数の短さから休むこともできず、旅慣れないために先々の見通しもまったくつかない状況。心から旅を楽しむことができず、『でも楽しむべきだ……』という葛藤や、腰痛からくる不安や凹み……。日本一周を始めた頃の、そのような思いは強く印象に残っています」

※管理人より／こちらの写真は「42日間の弾丸日本一周」の初期の頃です荷物の積載量がすごい（写真はともこさんのブログより）

その二
トラブルでレッカー移動
「それは旅の18日目のこと。ようやく旅のペースもつかめ、連日の無休憩長距離走行にも慣れて調子に乗り出した頃でした。峠道で荷物を止めていたベルトが切れて、荷物が落ち、さらには切れたベルトがリアタイヤに絡まって、チェーンが外れ、峠道のど真ん中で走行不能に。不安で泣きながら人様に助けを求めたり、それでいて、そこに起こる不思議で暖かい出会いの数々に心打たれたり、ブログのコメントで励まされたり、家族との電話でまた泣いたり……と、涙腺崩壊な1日でした。バイク旅の醍醐味は、バイクに乗って移動することだけではなく、現地の方と話したり、触れ合うことにもある。いや、むしろ、そういうことのほうが私には大切で、記憶にも強く焼き付くものなんだと悟らされた一件でした」

※管理人より／これは大変な状況で…。ともこさんは自力で巻き込まれたベルトを救出できたそう（写真はともこさんのブログより）

その三
ブログ友達とのリアルな出会い
「北海道、滋賀、岡山、山口、九州……日本各地でブロ友さん達とリアルに会えたことも強く印象に残っています。一緒にキャンプしたり、家に泊めていただいたりするなかで、お酒をともにし、いろいろな深い話をし、心から共感し……。それに半日一緒にツーリングしたことも！　ソロ旅のなかで、友と一緒に見た素晴らしい景色とそこで味わった感動は、一生忘れることがないであろう宝です」

※管理人より／こちらは北海道での一コマ。北海道在住のアメブロのお友達である女性ライダー、ヨシ。さんとツーリングルート等の相談中です（写真はともこさんのブログより）

その四
最南端のライダーズハウスで1人、パンイチでくつろぐ！
「いや～、自宅にいたら汗をかくのも嫌な冷房全開女の私ですが、この旅で死ぬほど暑い汗ダク不快な状況でも、何とかやってこれました。ついに40℃になろうかという、最南端に辿り着いた夜のライダーズハウスは冷房が使えず、1人なのをいいことに『パンイチで扇風機を占領しながらビールを飲む』という開放感を味わってしまいました（笑）」

※管理人より／ライダーズハウスで「乾杯！」の図です。さすが「@酒」さん（写真はともこさんのブログより）

その五
高知県での『シャンティ』のアヤさんとの出会い
「日本一周の前に、ブロ友さんから情報を頂いていました。この『シャンティ』というカレー屋さんの店主の奥様が、以前バイクでオーストラリア一周をした方だと。実際に逢えて、初めての本物無加水カレーを頂きながら、アヤさんと話したあれこれや、共感し合った時間……。その地で築いた家族との生活、やりたいことと、周りからの反対などなど……。話しながら涙が止まらない出会いでした」

※管理人より／旅は人との出逢いですよね…。素敵です！（写真はともこさんのブログより）

『生きていてよかった！』と、心から思える瞬間をバイクとともに！～読者の皆様に～

ともこさん、ありがとうございました。疲れをともなうバイク旅のなかで日々のブログを残すのはすごいです。
「この旅は、弾丸的な日数しか自由にならなかった子育て途中の家族持ち、仕事もしている普通の主婦である私の夢でした。そのときのリアルな気持ちを忘れないうちに記しておきたくて、旅をしながら毎朝出発前の2時間をかけて、ブログをアップしていました。ものすごく大変でしたが、『これが私の日本一周スタイル！』と情熱のままに貫き通しました。やりきった感があって、その後、1年半以上ブログから遠ざかる……という極端な動きもしましたが、忘れっぽい私なので、本当にそのときに感じたポジティブなもの、ネガティブなもの、すべての気持ちを素直に書いた記事を残すことができてよかったと思っています」

※管理人より／「42日間の弾丸日本一周」、お疲れ様でございました（写真はともこさんのブログより）

まとめとして本記事の読者に向けていただいたともこさんのコメントを以下に記して、本記事を締めくくりたいと思います。

旅は、人生や天気と同じで、いつもよいことばかりが起こる訳ではありませんし、かといって悪いことばかりでもありません。いつも晴れていたら、綺麗な景色に飽きてしまうし、いつも健康だとその有り難みを忘れてしまいがちな私たち。42日間の日本一周バイク旅を通して、人生も、旅も、天気も、よくないときがあるからこそ、よいときが際立ちます。

悪い状況だからといって腐るのではなく、次に必ず来る晴れの日を夢見て、自分を上手くコントロールすること。
悪いことに囚われ過ぎずによいものを見て強くあること。
人が決めた価値観に囚われず、何が正しいかは自分で決め、自分で動くこと。
正しさを人に押し付けない、器の広い人であること。
受けた優しさを、人に返して行ける優しい人であること。

旅も。
人生も。
バイクも。
全て自己責任。
だからこそ、本当の自由がそこにある。

どうか、多くのライダーがバイクの楽しさを心から楽しめますように！
『生きていてよかった！』と、心から思える瞬間をバイクを通じて味わって欲しい。
これが私の願いです。

※写真はともこさんのブログのキャプチャです

追記
ともこさんは今年、番外編として、YouTubeへの動画もスタートしました。
「まだ始めたばかりではありますがそんな思いを伝えられるチャンネルに成長させたいと願ってはじめました。新しい挑戦なので、まだ軌道に乗るまで時間が掛かりそうではありますが、チャンネル登録して応援して頂けると嬉しいです」

※管理人（本記事の編集時の最新動画はこちら（よければチャンネル登録をよろしくお願いします）↓

【趣味人のプロフィール】
ともこ@酒

めんどくさがりで、ものぐさな私が唯一これまで好きで続けている趣味がバイク。年齢と共に、楽しむジャンルや頻度は変われども、走る事がとても好きです。人馬一体のコーナリングは、最高！　元林道少女、元低速イントラ、元草レーサー。2013年、元筑波TT.FT2クラス、シリーズチャンプ&コースレコードホルダー。。
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