今シーズンは、よくワカサギに行っています。
ニジマスが釣れたり、隣の方の置き竿を巻かせてもらって釣ったりはしていますが、自力でのワカサギはまだゼロでして……。
なんとか1尾釣るまでは……と、またもワカサギ釣行に行ってきました。
もうね、手軽にサクッと釣りたいということで、場所は近場です。
高速を使えば1時間で行ける津久井湖(神奈川県)で勝負です!
津久井湖とは
津久井湖は神奈川県相模原市にある湖で、ダム名でいうと城山ダムです。
圏央道の相模原ICから3kmくらいと都心からアクセスしやすいのがよいですね。
津久井湖、じつは俺は釣りでは初めてでした。
俺の地元の埼玉から近いので、存在は知っていましたし、渓流釣りの帰りに脇を通ったこともありますが、釣り場としての俺の印象は、正直、「渋い」だったりして……。
津久井湖といえば、ブラックバス(以下バス)の釣り場として知られています。
俺は以前、釣り雑誌の仕事をしていて、全国各地のバスのフィールドにいって、現地の釣り人に突撃取材をするという記事を担当していました。
いろいろ、行きましたよ。
関東なら霞ヶ浦、北浦、印旛沼、雄蛇ヶ池などの主要どころは概ね行ったと思います。
俺はライターだったので、編集部と相談して行く場所を決めていたのですが、津久井湖は候補にもなりませんでしたね。
お隣の相模湖は行ったのですが、津久井湖については、「行ったところで、釣れている人をつかまえるのは難しいし、そもそも釣り人が少ない」という感じでした。
実際、今回の釣行でお世話になったボート屋さんのスタッフの方と話したのですが、そういう時代もあったそうです。
ただ、このサイトの母体、ゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」のチャットでメンバーに相談したところ、「いつの時代の話ですの? 今は津久井湖のバスは熱いでっせ。ワカサギも釣れてますよ」とのこと。
それで、それなら行ってみるかと。
確かにこの日はバサーもたくさんいましたし、ボート屋さんのスタッフの方いわく「そうなのですよ。並木敏成プロもよく来ますし……」とのことです。
うん、よきバスのフィールドのようです(いや、俺はバスはやらんのでわからんのですけどね)。
それにネット情報やボートを借りる前のボート屋さんのスタッフの方の話でもワカサギも今年は順調に釣れているよう。
これは、楽しみ。
いよいよ、今シーズン初のワカサギとのご対面なるか!?
あ、津久井湖の場所はこちらです↓
当日の釣り
9月末くらいからワカサギによく出かけているのには理由があります。
もうね、寒いのがイヤなんじゃあ。
本格的な冬がきてガクガク震えながらのバイク釣行になる前に、この「ワカサギを釣るまで帰れまテン」を終わらせたい(いや、普通に帰っているけれど)。
俺は適当なので、今回もザクッと調べただけで、あとは成り行きです。
できればオカッパリでやりたいと思っていました。安いし、気楽なんだもん。
朝マズメからやるほどには気合いは入っていないので、現地に到着したのは午前7時くらい。
いやぁ、11月半ばですが、早朝はもうかなり寒かった。
寒さに震えつつ、まずは目に入ったボート屋さんを訪れ、話を聞いてみました。
俺「おはようございます」
スタッフの方「おはようございます。釣りですか?」
俺「はい。ワカサギです。初めてで、よくわからないのですが……。こちらでボートは借りられます?」
スタッフの方「はい。大丈夫ですよ。ただ、他にもボート屋さんがあって、そちらはポイントまで曳航(えいこう/ここでは手漕ぎボートを動力付の船で引いてくれることっす)していますが、うちはやっていなくて……。あそこがうちの管轄のポイントなのですが……」
指差した先にはブイが浮かんでいます。50mくらい先でした。
「手漕ぎは面倒だけど、あれくらいの距離なら……」と思った俺は、すごく丁寧な対応で正直に他のボート屋さんのことも教えていただいこともあり、ここで借りようかと思いました。っと、その前に確認したいことが……。
俺「そういえば津久井湖っておかっぱりはできないので?(←ボート屋さんには失礼な質問ですが、丁寧な方なので教えていただけると踏んで……)」
スタッフの方「そうですね……。おかっぱりは、バスならできる場所もあるのですが、ワカサギはやる人はいないですね。ワカサギの通り道みたいなものがあって、ここのワカサギはあまり岸には近づかないみたいです。例えば、このボート乗り場の桟橋でやっても、ほぼほぼ釣れません」
あら、残念。
なら、もう、こちらでボートを借りよ。
スタッフの方「ありがとうございます。でしたら、あちらで手続きをお願いします」
あ、この桟橋に受付があるわけではないのね。
ボート代は手漕ぎの一人用で3千円です。
ちなみにおもしろいのが、ここは入漁料はないのですよね。
ボート屋さんなどの組み合いはあるそうですが、いわゆる漁協はないとのこと。
でも、ご安心を。
ワカサギの放流はしっかりとしているのですって。
おもしろいですね。
さて、ではちょっくら漕ぎますか……。
スタッフの方「がんばってください。よい運動になりますよ」
ん? すぐそこなのに?
スタッフの方「あ、そこではないです。あちらです」
とほぼ対岸の小さく見えているブイを指差しました。
えぇ~!?
あそこまで漕ぐの!?
…………。
もう、しょうがない……。
漕ぎましたとも。
そういえば、こちらの手漕ぎボート、アンカーがありません。
ボート屋さんのスタッフの方によると水深が深いのが理由だそう。
深いところでは17mくらいあるとのことで、俺が竿を出したところは12mくらいでした。
まぁ、これくらいの深さなら、アンカーがある手漕ぎボートを貸してくれる湖もありますが、これも個性ですな。
では、どうするかというと、ブイ間に設置してあるロープにボートのロープを結びます。
このブイは、「津久井観光ボートさんなら、このブイ」、「他のボート屋さんなら、あのブイ」とボート屋さんごとに管理しているそう。
別にこのブイにボートを結ばないで漂うようにやってもよいですが、釣れるところにブイがあるので、基本的にはブイの近くでやったほうがよいそうです(たとえ手漕ぎでヘロヘロになっても)。
あとは水の透明度はボチボチです。まぁ、澄んでいるほうではないっすな。
さて、今回の俺の仕掛けです。
竿は3本出しました。順にご説明を。
エントリーNo.1は3mの竿。仕掛けは俺が相模湖スペシャルと呼んでいる3m20本針(カラ針でも釣れる仕掛け)で、なので竿が長いんす。
エントリーNo.2は1.5mの竿。上州屋などで売っている、やっすいリール付の竿です。これでも釣れるときは釣れます。
エントリーNo.3は40cmのおもちゃのような竿。短くて頼りないけれど、繊細なアタリもわかるんすよ。
3本出すと時間がかかりますよね。針が多いから、エサをつけるのに時間がかかりますし。
んで、用意が終わって一服したあと、エサの確認のために1.5m竿をあげてみると……。
あら、あっけなく「ワカサギを釣るまで帰れまテン」が終わりました。
よかよか。
ちなみに、この記念すべき今シーズン最初の一尾は、アタリがなければ、引きもさほど感じませんでした。
サイズがかなり小さいわ(5cmくらい)、この竿は別にワカサギ専用ではないわで、よくアタリもわからんのですわ。
なので、これは置き竿で、俺は40cm竿をメインでやっていました。
すると、置き竿にしていた1.5m竿にアタリらしきものが(やっぱりよくわからない)。
しかし、なぜ、置き竿のほうにかかる……。
それに、同じ置き竿なら、期待している仕掛けの3m竿にかかってほしい……。
すると手持ちの40cm竿にしっかりとしたアタリが。
巻くと、なかなかの引き。
魚を見るとサイズアップで10cmはありました。
やたっ、このおもちゃのような竿で釣ったど!
ただ、よく見ると、なんかワカサギではないような……。
でも、体側に黒いラインがないからモロコではないようですし……。
せっかく40cm竿で釣ったのに。
それからも結構、釣れましたね。
置き竿の1.5m竿で。
しゃくっているのは40cm竿なのに……。
タナは基本の底近く(俺はそう思っとります)でやりました。
最初にそれでかかったので、以降もずっとそれで。
と、シャクッていた40cmにもアタリがあり、待望のワカサギが。
エサは持参した紅サシで、ものぐさな俺としては珍しく、1尾釣れてからは切ってやっていました。
それもよかったのでしょう。
サシは切ったほうがよかです。
サイズはバラバラで最初の数匹は小さめでしたが、やがて10cmくらいの大きいのも混ざるようになりました。
んで、完全にワカサギだろうという個体と40cm竿で最初に釣った個体をくらべると、やはり何かが違う。
上から見ると斑点があります。
違うようだし、ピンピンしているので、リリースしました。
あとでボート屋さんのスタッフの方にお伺いしたところ、ニゴイだろうとのことでした。
このサイズのニゴイはあまり見たことがなかった……。
こんなにきれいなんすな。
ところで、ワカサギが釣れて楽しいのですが、俺は少し前から気になっていることがありました。
に、尿意が……。
ボートを借りた桟橋にトイレはあるのですが、その桟橋までが遠い。
手漕ぎだとゆうに30分はかかります。
時刻はお昼をすぎて1時くらい。
膀胱が限界に近づいてきたので、俺はあがることにしました。
逆風のなかでの手漕ぎかぁ。
10分くらい漕いだところで、もうヘトヘト。これは、しんどいぞ……と思っていたところにエレキの方が「曳航しましょうか?」と声をかけてくれました(津久井湖はボート屋さん以外の一般の釣り人の2馬力は禁止だそうです)。
た、助かりまする!
俺は最初はボート屋さんのスタッフの方と思っていたのですが、お話を聞くと、一般のバサーの方でした。
いやぁ、釣り人に悪い人はいません!
んで、この日の釣果はというと15匹くらいでした(結局、相模湖スペシャルは0匹。針がカラ針でもいける仕様なので、それが合ってないのかなぁ……)。
俺は魚探も持っていなければ、リールも手巻き、すぐに置き竿にしてしまう適当な釣り人なので、これでも上々の釣果です。
津久井湖のワカサギ釣りの個人的な評価
まず評価は★★★★☆(五つ星満点で星四つ)
日がよかったのか、魚影が濃かった! 俺は15尾でしたが、ローテクで適当ですからね(天気がよくて、日が昇ってからはポカポカ。ノンビリと置き竿で読書とかスマホでゲームもしましたし←何をしに行ったことやら……)。
少し離れたところでやっていた親子は5尾掛けとかしていましたし、ちゃんとやればもっと伸ばせたと思います(普通に100尾くらいはいけるんじゃないですかね)。
この魚影なら入門者やファミリーにもよいと思います。都心からアクセスしやすいですしね。
正直なところでは相模湖よりもよいんじゃないかなぁ。
あくまでも個人的な印象では埼玉県内には、このような好フィールドはないっすね。
もう少し寒く(11月下旬)なるとドーム船(ドームイカダ)もはじまるそうで(4000円)、それも楽しいでしょうね。
皆様が気になるであう(?)トイレ問題はそれがあると解決(ドーム船はブイのそばに出るそうで、ボートを借りている人はそのトイレを利用できる)。そうでなければ携帯トイレを持ち込む方もいるそう。
ただ、注意点としては、ドーム船は人気で、週末にやりたい方は予約が必須のようです。
料金は1人乗りの手漕ぎボートは3000円です。
今回、お世話になった「津久井観光ボート」さんの公式サイトのリンクを貼っておきますので、諸々はそちらでご確認を(リンクはこちら。俺が確認した限りでは料金はどこも同じのような)。
あとは、大切なことなのでもう一度、言っておきますが、釣り方については、津久井湖はボートが中心で、ワカサギについてはおかっぱりは基本的に不可。
結論としては、バス狙いでも、ワカサギ狙いでも、今の津久井湖はよいと思います!
でわでわ~。
投稿者/管理人
【これまでのフィールドレビュー】
【ワカサギ】
●名栗湖・桟橋(埼玉県)
●油井ヶ島沼(埼玉県)
●浦山ダム&合角ダム(埼玉県)
●相模湖・勝瀬観光桟橋(群馬県)
●榛名湖(群馬県)
●相模湖・小川亭桟橋(神奈川県)
●霞ヶ浦(茨城県)
●名栗湖(有間ダム/埼玉県)
●円良田湖(埼玉県)
●芦ノ湖(神奈川県)
●高滝湖(千葉県)
【渓流】
●笛吹川(山梨県)
●奥多摩川(東京都)
●日原川(東京都)
●秋山川(栃木県)
●横瀬川・あしがくぼ渓谷国際釣場付近(埼玉県)
●赤平川(埼玉県)
●小百川(栃木県)
●大谷川(栃木県)
●横瀬川・芦ヶ久保付近(埼玉県)
●浦山川(埼玉県)
●大血川(埼玉県)
●大洞川(埼玉県)
●中津川(埼玉県)
●高麗川(埼玉県)
●神流川(群馬県)
●南牧川&雄川(群馬県)
●入間川上流部(埼玉県)
●横瀬川・秩父市街地付近(埼玉県)
●道志川(山梨県)
●高尾山付近(小仏川/東京都)
●養老川(千葉県)
●大丹波川(東京都)
●秋山川(山梨県)
●串川(神奈川県)
●箒川(栃木県)
●桂川(山梨県)
●渡良瀬川(群馬県)
●鮎川(群馬県)
【テナガエビ】
●伊佐沼(埼玉県)
●荒川<秋ケ瀬(埼玉県)&新荒川大橋(東京都)
【釣り掘】
●川崎つり堀センター(埼玉県)
●芝川つり堀センター
【その他】
●ヘラブナ/びん沼川(埼玉県)