俺のメインの釣りは渓流のエサ釣りですが、徐々に釣りのジャンルを広げています。まず、ワカサギ、んで、テナガエビ、さらにタナゴ。今度はハゼにいこうとしています。ハゼはかわいいですし、食べられますからね。
本格的にスタートする前に、まず釣れるコツを知らなければっ!
というわけで今回はアメブロにてハゼ釣りのいろいろを綴っている「にく」さん(ブログ名は「にくのハゼ釣りDiary」)にハゼ釣りの基本をレクチャーしていただきました。
これからハゼ釣りをはじめたいという方はもちろん、すでにハゼ釣りを楽しんでいる方も「こういう方法や考え方もあるのだ」という参考にどぞっ!
うれしかった1時間で100匹~これまでの釣り生活~
まずはにくさんが釣りをはじめたきっかけを教えていただけますか?
「まさにハゼ釣りです。祖父が江戸川放水路のそばに住んでいて、親戚の子ども同士でハゼ釣りに行ったことがきっかけです。以来、ハゼ釣りに魅了されています。ただ、ハゼだけではなくて、お小遣いで安いリール竿を買ったことをきっかけに、ブラックバスも釣りに行きました。それで、ある日、そのリール竿を持って江戸川放水路でハゼを釣っていた際、道具の入ったケースを水の中に落としてしまったんです。そしてケースを拾おうと下を見たらハゼがたくさんいて……。思わず、竿を置いて糸を直接手で持ってハゼの見釣りをしたんですよ。おそらくこの見釣りが、私にとって初めての数釣りでした。それは中学生のとき、確か中学2年生だったと思うのですが、その頃に本格的に釣りが楽しいと思って勉強しました」
にくさんのこれまでのハゼ釣りライフのなかで、とくに印象に残っている釣果は?
「最近だと、今年(2022年)、1時間で一束(「一束」は「いっそく」と読み100匹のこと)釣れたことです。『30分で50匹』は何度もありますが、『1時間で一束』は難易度が違いました。ホントにうれしかった。ただ、基本的には毎回、釣りを楽しんでいるので、その『1時間で一束』もあえていうなら……という感じです。私はいつも釣り場までの移動中に、一つ、目標を立てています。例えば『今日は大きいヒネハゼを釣るんだ』とか、それこそ『1時間で一束釣るんだ』とか……。ときには『目を瞑ったまま釣ってみよう』とか、本当にくだらない目標もあったりします。でも結局は釣り場の状況から判断をしないといけないので、目標はあまり厳密なものではありません。狙い通りハゼが釣れたときは声が出るくらい興奮してしまうんですよね。初めて釣る場所での1匹目とかはとくにたまらなくうれしいです」
必ずしも青イソが最高のエサではない~釣り方のコツ~
さて、にくさんが思うハゼを釣るコツです。まず時期については?
「釣り場によっても異なるので一概にはいえませんが、私がよく行く釣り場は7月が最も数の出やすい時期です。これは時期以外にもいえることですが、とりあえず釣具屋さんに行って情報を聞いてみるとよいでしょう。そして、教えてもらった情報をもとに釣り場に行ってみましょう! あとは、周りで釣れている人に声をかけてみることですかね……。黙々と釣っている、ちょっと怖い人も、釣り談議になると話が止まらなかったり、ハゼをわけてくれるなんてこともあるかもしれません。インターネット社会ですが、その釣り場で得られる情報は本当に貴重です」
仕掛けについては? 俺のような初心者はまずは出来合いの仕掛けでもOKですか?
「問題ありません。あとは、やはり釣具屋さんから情報を聞いて、すすめられた仕掛けを持っていくのもアリだと思います。ちなみに出来合いの仕掛けはさらによくすることができるもので、自分なりにハゼ釣りを楽しむための第一歩と考えるとよいでしょう。多くのハゼ師は仕掛けを自分で作ります。ということは、出来合いの仕掛けより優れた何かがあるのです。仕掛けを作りながら釣果を想像するのはとても楽しい時間ですし、まずはベースとなる仕掛けとして出来合いのものを使ってみて、改善するならそのパーツを流用するのも良いでしょう」
※管理人より/釣り具屋さんにはいろいろなタイプの出来合いの仕掛けが売っています↓ テンビンなどもありますな
エサは? 青イソがよいとよく耳にしますが
「私はイソメを使いません。噛まれるし、竿が汚れるので。基本はボイルベビーホタテを使います。他にも、釜揚げ桜エビ、ブラックタイガーも使います。これらはスーパーで売っていて手軽に購入できるので、ぜひ試してほしい。あとは最近、世間では生ハムを使った釣り方も増えていますが、ホタテよりも扱いが難しいため、最初のエサとしてはおすすめしません。でも、扱えるならイソメのような生きエサを使用した方が釣果は出るとは思います」
アタリとアワセは?
「私はミャク釣りなのですが、夏はアタリ=即アワセです。夏のハゼはいきなりブルブルッとくるようなアタリ、竿をたたくような大きなアタリを出してくれます。一方、冬のハゼはそうはいかず、居食いをします。アタリが小さく、モグモグとエサをその場で味わうようになるのですよね。なのでこのアタリを拾わなくてはいけません。アワセは竿先を軽く上げてやればハリが口に刺さります。小さな体でも一気に横に走りるので、柔らかい延べ竿なら、なかなかのハゼの引きを楽しめます。1センチ大きくなるだけでもヒキが違うので、大きなハゼが釣れた感覚はクセになります。私が使用している軟調の延べ竿だと、15cmクラスは竿と糸がヒュンヒュン鳴るくらいファイトしてきますよ。ちなみにハゼは大きくなるとアタリも取りにくくなります。大きなハゼほどアタリが小さいのですよね」
なるほど! そういえば、俺は旧中川でハゼを狙ったときダボハゼばかりでした。時期の問題が大きいと思うのですが、そもそもダボハゼとマハゼは釣りわけられます?
「難しいでしょうね。これは永遠の課題です。アタリでダボハゼなのかマハゼなのかは判別がつくことが多いのですが、釣りわけとなると……。たとえマハゼの群れにエサを落としたとしても、そのマハゼの頭上をダボハゼが猛スピードで泳いでエサに向かってきたりします。でも先日、マハゼがダボハゼを追いやってエサにアタックしてくる姿も見ています。いずれにせよ、マハゼ、ダボハゼ、ギンポなど、食欲旺盛な魚の群れにエサを落とすのですから、釣り分けは難しい。一ついえることは、ダボハゼばかりが釣れてマハゼが釣れないのであれば、変に期待せず移動するのが吉だと思います」
そして釣ったら食べる……です。おすすめの食べ方は?
「南蛮漬けです。これは10cm以下が対象で100匹くらいをまとめて調理するとよいでしょう。作り方は、まず片栗粉をつけてキツネ色になるまでしっかり揚げます。次に薄切りにした玉ねぎ、ピーマン、千切りにしたニンジンの上に揚げたてのハゼをのせ、カンタン酢等の味付きの酢をかけます。味付きの酢は私は1回で300mlほど使います。この時点で十分美味しく、おそらく用意したハゼの3割くらい胃袋に入ります。100匹くらいでないと、南蛮漬けになる前にハゼがなくなってしまうのですよね。そのあとは野菜とハゼをよく混ぜ、ハゼが酢につかるようにして一晩待てば出来上がりです。1週間くらい日持ちするので、よく漬かっている部分から食べるよいでしょう。お好みで唐辛子を入れるのもよいのですが、私は辛いものが食べられないので入れていません。唐辛子抜きの南蛮漬けって、なんていう料理になるのでしょうね。また、ハゼが少量しかいない場合は南蛮漬けまではいかなくて、片栗粉をつけて揚げたハゼにカンタン酢をかけるだけでも美味しいですよ。から揚げもいいですが、酢をかけることでさっぱりするのでおすすめです」
迷惑をかけずにハゼ釣りを楽しみましょう~読者の皆様に~
まとめとして読者へのメッセージをお願いします。
「ハゼ釣りは誰でも楽しめる簡単な釣りです。でも、誰でもたくさん釣れるわけではありません。だから釣っていて嫌になってしまうこともあるのでしょうか、ゴミを放置していく人がいます。ゴミの多くは、100円で売っているような竿、ハゼ釣りには向かない太い糸や大きなオモリ、明らかにハゼ師が使うような道具ではありません。また、家族連れが帰った後にはハゼの死体が水に浮いていることもあります。少ししか釣れなかったから廃棄したのでしょう。本当に心が痛みます。ハゼの釣り場って、船溜まりだったり、港だったり、漁師さんや地元の人の日常の一部だと思うんです。自分の家の前で、釣り針は捨てないですよね? 飼っていた魚が死んでも、玄関の前に捨てないですよね? 釣り場も同じです。ハゼ釣りは奥が深く、好きになればなるほど楽しめる釣りです。私も毎回ハゼから学ぶことが多く、勉強の日々です。ブログにも技術的な事や仕掛けの作り方などを記載していきますので、ぜひご覧いただきたい。そして一緒にハゼ釣りを楽しみましょう!」
【趣味人のプロフィール】
にく
ハゼ釣りのほかにサビキ釣りなども楽しむ根っからの釣り好き。その様子はアメブロ「にくのハゼ釣りDiary」にて綴っている。
最近食べた美味しいいもの/「市場で買ったマグロのあご肉です。あとはハゼのお刺身でしょうか」
最近購入した釣り関連アイテム/「ダイワの渓流クリールです。腰に巻いて釣ったハゼを入れるだけでなく、使用頻度の高い道具も収納出来ます。購入してから手返しが大幅に良くなりました」
【釣り編】
その1 まりっぺさんの巻 デカバスを狙うなら琵琶湖でワーム!
その2 かなすびさんの巻 大注目のタチウオテンヤ釣り
その3 Fresh Kitchen・戸田美保子さんの巻 料理のプロが教える美味しい魚料理
その4 ピカレスクさんの巻 プロのリール修理士が教えるリールメンテナンスの基本
その5 バッスンさんの巻 ブラックバスのキャッチ&イートのすすめ
その6 クニさんの巻 クロダイの落し込み釣り
その7 田中徹さんの巻 アオリイカのヤエン釣り
その8 ジョーさんの巻 のんびりヘラブナ釣り
その9 片山さんの巻 コマセやウキの自作のすすめ
その10 鰈ライダーさんの巻 北海道の釣り事情
その11 むぎわらノートさんの巻 シーバスの釣果を上げるコツ
その12 まるなか大衆鮮魚さんの巻 ショアジギの極意
その13 ytk*さんの巻 きっと釣れる! エギング入門
その14 Tetsuさんの巻 アジングで爆釣のコツ
その15 つりうぇいぶ!さんの巻 ヒラメの泳がせ釣りのコツ
その16 ぐっさんの巻 ロックフィッシュを釣る秘訣
その17 若旦那さんの巻 グイグイしなる『鱒レンジャー』の楽しみ方
その18 ともぞうさんの巻 身近で手軽な「管釣り」の楽しみ方
その19 岩田ジュビ漏さん(ツリデルタトーキョー)さんの巻 霞ヶ浦バスが釣れるポイント・ベスト3
その20 海釣太郎さんの巻 釣り人必見の海の水中映像ベスト3
その21 チャモロぱぱさんの巻 「両軸遠投カゴ釣り」のすすめ
その22 風の沼津さんの巻 霞ヶ浦のバスを狙うおすすめルアー・ベスト3
その23 ウッドマンルアー店長さんの巻 近畿地方のおすすめ釣りベスト3
その24 カラフト犬AKさんの巻 ヘチ釣り・やってはいけないベスト3
その25 眠りのたくまさんの巻 人狼ゲームの人気配信者が語る釣りの魅力
その26 たけだバーベキューさんの巻 釣り魚の簡単激ウマ調理術
その27 サラさん(釣りなじ)の巻 女性におすすめの楽しい釣りベスト5
その28 ウィリア八王子さんの巻 鮎を釣る基本のコツ3選
その29 たけ坊さんの巻 静岡県のおすすめ釣り場3選
その30 くろめがねさんの巻 ヒラメのサーフゲームのコツ3選
その31 まさゆっきー(M'sfishingチャンネル)さんの巻 徳島県産バサーの使用タックル
その32 なぎさんの巻 ワカサギ釣りのコツ3選
その33 y-kamiさんの巻 メバリングのコツ
その34 マークさんの巻 霞ヶ浦バスを釣るコツ
その35 ピカレスクさんの巻 知っていたいリールメンテのポイント
その36 NOFISHBOY穴澤颯さんの巻 ランカーシーバスを釣るコツ3選
その37 おででさん(おででの釣りチャンネル)の巻 釣り用車中泊のためのおすすめ車内DIYアイテム
その38 flyderさんの巻 おすすめの海釣りバイク釣行用アイテム5選
その39 スズキシゲハルさん(淡路島ライフ)の巻 淡路島の立ち寄りたいスポット
その40 ushisanさんの巻 そうだ! 小物を釣ろう!!
その41 びぜんのあぶらさんの巻 よし! 小物を釣ろう!!
その42 のぞみっちさんの巻 女性アングラーにおすすめアイテム5選【海釣り編】
その43 まーさん(つりたべ)の巻 女性アングラーにおすすめアイテム5選【淡水釣り編】
その44 笹目釣人さんの巻 荒川(とくに笹目橋付近)で釣りを楽しむ!
その45 ナガ太郎さん(釣りやりん)の巻 遠州灘サーフで釣果を上げるコツ
その46 つきのさん(つきのちゃんねる)の巻 人気釣り女子と見直す「サビキ釣り入門
その47 たけちんさんの巻 渓流のエサ釣りとルアー釣り、釣れるのはどっち⁉
その48 とある研究者さんの巻 ワカサギはサシを飲み込む? 魚の生態の謎
その49 きじはたこさんの巻 きじはたこさんのキジハタ釣り入門
その50 ピカレスクさんの巻 驚きのバスフライフィッシングのすすめ
その51 釣りぶら散歩。さんの巻 冬のタナゴ釣りのコツ
その52 タビカツリチャンネルさんの巻釣りに関心がないパートナーを釣りに巻き込むコツ
その53 タビカツリチャンネルさんの巻釣りに関心がないパートナーを釣りに巻き込むコツ
執筆者のプロフィール
- 本サイトの管理人です。34はゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」のアカウント名です。いや、名前なんかは何でもよいのです。大抵のゲームは、このアカウント名にしています。本職は紙媒体の編集&ライターです。
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