【釣り】意外に楽しい! いや、かなり楽しい! ニゴイングのすすめ【t1redsさん】

本サイトの人気コーナー『趣味人に聞く』の釣り編、前回から間が空いてしまい……です。
いや、本職のほうがドタバタでして。
今回の取材もかなり前に終わっていたのですが、まとめるのに時間がかかってしまいました。ご協力いただいたt1redsさん、申し訳ございません。

さて、そのt1redsさんは埼玉県を中心に、いろいろな釣りを楽しんでいて、その様子をアメブロで綴っています。
なかでも、ちょっとユニークなのが、今回ピックアップする「ニゴイング」です。
ん? ニゴイング?
あまり聞き慣れない言葉ですよね。
こちらは「アジング」などと同じようにルアーでニゴイを狙う釣りだそう。
「ニゴイング」はかなり楽しいのですって!

荒川のスモールマウスで過熱!~これまでの釣り生活~

まずはt1redsさんのこれまでの釣り人生を教えていただけますか。
「私はコロナ復帰組です。新型コロナウイルスで、それまで楽しんでいたものを楽しめなくなったので、密を避けられる釣りを再開しました。私は祖父母が旧清水市(現静岡市)にいるため、もともとは子どもの頃に海でサビキ釣りをよくしていました。それが下地で、さらに25年くらい前の中学生のときに、当時のバス釣りブームの影響で荒川でルアーを投げていたのですが、それはまったく釣れませんでした(笑)。釣れないと釣りは楽しくはなく、やがて私のなかの釣りブームは下火になっていきました……」

それから再開まではまったく釣りをせずに?
「私は海外旅行が好きでオーストラリア、グアム、エジプトなどで少しは釣りをしましたが、ダイビングのついでにという感じです。それが、先ほど言ったように新型コロナウイルスの影響で『久しぶりに荒川で釣りでもしてみるか』と秋ヶ瀬にいったら、その日に格好いいスモールマウスバスが釣れて! それで一気に熱を帯び、今では毎週末(場合によっては平日も)釣りに行っています」

※管理人より/再開のきっかけになった一尾ではありませんが、こちらが秋ヶ瀬のスモールマウスバスですって(写真はt1redsさんのブログより)

アブラソコムツを釣った! 食べた!~印象深い釣果~

復帰後の釣りのなかで印象深い釣行は?
「2021年11月にアブラソコムツ(サットウ)を釣りに行ったことですね」

あ、あのアブラソコムツですか!? あの、食べるとお尻から油が出るとい……ゲフゲフ。自分は「さざむし。」さんのサイトで、その存在を知りました(なんで読んだのかはっきりとは覚えていないのですが、確か一時期、かなり話題になったような……。その記事はこちら)。知る人ぞ知る、驚異の魚ですよね!?
「そうです(笑)。食品衛生法で流通が制限されている魚です。なので購入できないので一度食してみたくて…。台風、そして娘の発熱によってリスケ(リスケジュール)を強いられたあとの三度目の正直で船に乗り込みました。でも、潮況が渋く、アタリも出ないまま3時間が経過。横目で常連さんが巨大サメかけるのを見て驚いてると、私の竿にようやく本命のアタリ! 船長の指示で5回のフルフッキングでようやく水深100m下のサットウにフックを喰い込ませました。いや、何せ水深100mですから、かなりの激闘でした(笑)」

※管理人より/こちらがアブラソコムツです。この個体は3㎏くらいでアブラソコムツにしては超小型だそう(写真はt1redsさんのブログより)

そ、それで食べたので……?
「はい、食べるのが目的でしたから、もちろん。少しずつ食べたので体調を崩すことなく、とても美味しくいただきました。楽しかったし美味しかった。これは嵌(はま)る人がいるのも納得です」

※管理人/こちらがアブラソコムツの刺身だそう。いやぁ、美味しいとは聞くのですが、俺はちょっと食べるのは怖い……(写真はさんのブログより)

タックルはとてもシンプル!~ニゴイングの方法~

さて、今回のテーマですが「ニゴイング」ということで……。
「はい。私はニゴイストなので、ぜひそちらで(笑)。ニゴイング、とてもおもしろいので広めていきたいと思っています」

t1redsさんのお話の前に俺からニゴイの説明をすると、ニゴイは「コイ科・カマツカ亜科に分類される魚の一種で、急流でない川や湖沼などに生息する日本の固有種の淡水魚」だそう(Wikiより)。俺も釣ったことは結構あって、それはワカサギ釣りやテナガエビ釣りの外道としてです。大きい個体は最大70㎝(!)にもなるそうですが、ワカサギやテナガエビ狙いではいっても30㎝くらいですかね。これらの釣りではラインが細く、かかると上がるかどうかでヒヤヒヤもんです。吸い込みでもかかったことがありますし、他の淡水の小物狙いでも釣れるでしょう。いずれにせよ、狙って釣る魚ではないというのが一般的な傾向だとは思いますよ、うん。

※管理人より/こちらがニゴイです。写真はt1redsさんのブログからで、俺はニゴイの写真はなかったです。釣れてもすぐにリリースしちゃうもんなぁ(写真はt1redsさんのブログより)

それにしてもニゴイですね。
「はい。ニゴイです(笑)。ニゴイは都市型河川でも生息数が多く、かつ水質悪化にもそこそこ強い魚です。管理人さんも釣ったことがありますよね。ニゴイ先輩、ゴイニーさん、アンダーマウスバスなど、いろいろな愛称で呼ばれる、釣人に馴染み深い魚です。そのニゴイをルアーで狙うニゴイングは本当に楽しいですよ」

身近な魚ですし、確かにルアーで狙って釣れるとなると楽しいかも……。あらためて、その魅力を教えていただけますか。
「日中でも釣れるので早起きが必須ではなく、専用タックルも不要。難しいスキルも求められず、使用するルアーも安価。大きいサイズが狙えて、その一方で数釣りも楽しめる。もう魅力だらけですよ。そにれニゴイは日本の固有種で、恍(とぼ)けたユーモラスな顔もかわいらしい……」

ちょっと顔については主観的ですが、やはり楽しそうです。釣り方については「専用タックルや難しいスキルは不要」とありましたが、具体的にはどのような感じで?
「まずタックルですが、本当に何でもOKです。難しことは考えずに、ロッド&リールはバス用でもシーバス用でも問題ありません。コイのぶっ込み用でもサビキ用でもなんとかなります」

※管理人より/なんかニゴイがルアーで釣れるのは不思議ですね。まぁ普通のコイもルアーで釣れるので、ニゴイも釣れるか…(写真はt1redsさんのブログより)

ルアーは?
「スプーン、メタルジグなどが主力です。あとはニゴイの大型の個体はシャッドも大好きですし、オモック(オモリにフックをつけたシンプルなルアーで以前は自作が主流だったが最近は市販品もある)を使った『ニゴック』もおすすめです。それにダイソーやセリアなどの百均で売っているマイクロメタルジグ(5〜15g程度)でも狙えます」

※管理人より/オモック、いやニゴックでかけた一尾です(写真はt1redsさんのブログより)

ルアーアクションは?
「基本的には自由でよいと思いますが、なかでも私がおすすめなのはボトムバンピング(ボトムを跳ねさせるアクション)&ボトムシェイク(小刻みなシェイクなどでボトムを動かしながら移動させるアクション)で、それを駆使すれば40センチくらいのニゴイが爆釣することも少なくありません。ちなみに私はボトムバンピング&ボトムシェイクはとくにニゴイがよく釣れるので『ニゴスト』と呼んでいます」

※管理人より/60㎝超のニゴイ……。で、デカい!(写真はt1redsさんのブログより)

自作のルアーで釣るという成功体験!~ニゴイングのすすめ~

やはりニゴイは狙うとおもしろそうです。
「自作のルアーで釣れるのが魅力で、『自分で作ったもので成功を収める』という体験は釣育にもなりますし、自然に親しんだり、食物連鎖の一端を学ぶだりすることもでき、ファミリーフイッシングにもおすすめです」

ちなみに先にも触れましたが一般的にコイは外来種であるのに対してニゴイは日本の固有種とされています。身近な魚を見直すのはよいことだと思います。
「ぜひニゴイングに脚光を。サスティナブルな釣り資源の発掘を目指してます。ニゴイは水質悪化にはそこそこ強いですが、水中酸素濃度の低下には弱いです。陸に上げられている時間が長いと弱って腹を上に浮いてしまいます。リリース前提の釣りですから、ニゴイにも優しいニゴイストが増えてほしいです」

※管理人より/さん、本日はありがとうございました。最後はニゴイではなくマルタウグイで締めさせていただきます。いや、フライで大物を釣っていらっしゃったので。それにしてもt1redsさんはいろいろな釣りを楽しんでいます(写真はt1redsさんのブログより)

【趣味人のプロフィール】
t1reds

レッズサポ
山に登り
川で釣り
空を飛び
海に潜る
趣味が多過ぎて時間が足りない。
最近は専らルアーフィッシングが一番かな。
※管理人より/t1redsさんの素敵な釣りライフを綴ったブログはこちら。ぜひチェックを!
最近食べた美味しいもの/「空前のホヤブーム来ております」
最近購入した釣り関連アイテム/「ジョイントゾーイ(THタックル)に史上最高にはまっています」

<バックナンバー>
【釣り編】
その1 まりっぺさんの巻 デカバスを狙うなら琵琶湖でワーム!
その2 かなすびさんの巻 大注目のタチウオテンヤ釣り
その3 Fresh Kitchen・戸田美保子さんの巻 料理のプロが教える美味しい魚料理
その4 ピカレスクさんの巻 プロのリール修理士が教えるリールメンテナンスの基本
その5 バッスンさんの巻 ブラックバスのキャッチ&イートのすすめ
その6 クニさんの巻 クロダイの落し込み釣り
その7 田中徹さんの巻 アオリイカのヤエン釣り
その8 ジョーさんの巻 のんびりヘラブナ釣り
その9 片山さんの巻 コマセやウキの自作のすすめ
その10 鰈ライダーさんの巻 北海道の釣り事情
その11 むぎわらノートさんの巻 シーバスの釣果を上げるコツ
その12 まるなか大衆鮮魚さんの巻 ショアジギの極意
その13 ytk*さんの巻 きっと釣れる! エギング入門
その14 Tetsuさんの巻 アジングで爆釣のコツ
その15 つりうぇいぶ!さんの巻 ヒラメの泳がせ釣りのコツ
その16 ぐっさんの巻 ロックフィッシュを釣る秘訣
その17 若旦那さんの巻 グイグイしなる『鱒レンジャー』の楽しみ方
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その19 岩田ジュビ漏さん(ツリデルタトーキョー)さんの巻 霞ヶ浦バスが釣れるポイント・ベスト3
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執筆者のプロフィール

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本サイトの管理人です。34はゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」のアカウント名です。いや、名前なんかは何でもよいのです。大抵のゲームは、このアカウント名にしています。本職は紙媒体の編集&ライターです。
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