もう3月です。2022年の渓流シーズンがはじまりました。
俺は基本、この時期はまだ渓流釣りには繰り出しません。
解禁日当日、あるいは解禁後まもなくは混むと聞いているし(俺は人混みが好きではなくて……)、バイク釣行にはまだまだ寒い。
何より、たまに早い時期に行くことはあるのですが、あんまり釣れないのですよね。
ただ、最近はYouTubeのほうも頑張っておりまして、ついにGoProを投入。動画を撮りたいということで、3月の第一土曜日に渓流釣りに出かけたのでした。
場所は遠くに行くのは面倒なので(きっぱり断言)、自宅から近い秋川(東京都)を選んだのでした。
都心から近いこともあり人気のようで…~渓流釣り場としての秋川~
まずは今回、足を運んだ秋川の渓流釣り場としての紹介から。
そもそも、なぜ、こちらを選んだかというと、渓流の解禁情報をネットでチェックしていたときに「3月1日に解禁になった場所」のなかに秋川の名前を見つけたのがきっかけでした。
「ん? 秋川って渓流釣りできるの!?」とちょっと驚いたものです。
いや、俺のなかの秋川は、キャンプがメインで、釣りなら「秋川国際マス釣り場」などのファミリーフィッシングの川でして。
実際、秋川の国際マス釣り場(川の一部を区切ってあって、お金を払うとそこにバケツでニジマスを放流してくれる施設です)を利用したことがあるし、仕事でバーベキュー本の撮影をしたのも秋川にある施設でした。あ、俺の本職は出版の編集者でして、ちとここで、そのときに制作した本を紹介しておきます↓
というわけで川としては馴染みはあるけれど、渓流釣り場としてはまったく認識していなかった……。
で、あらためて調べたところ、やはり渓流釣りができることがわかりました。
俺が以前、購入していた年度版の『渓流釣り場ガイド』(成美堂出版)にも紹介されています。2008年シーズンのもので、もう15年くらい前のものですが↓
秋川は自宅から近くで1時間半くらいで着く感じの距離感です。近いし、「それなら行ってみますか」となったわけです。
秋川は東京都西部を流れる河川で多摩川水系の支流の一つだそうな。先に触れましたが、ファミリーユースを含めたキャンプやバーベキューの場として有名ですかね。あ、ここまでずっと「秋川、秋川」といってきましたが、今回紹介する場所としては「秋川渓谷」といったほうが伝わりやすいようで。
駅としてはJRの武蔵五日市のあたり。
地図はこんな感じ↓
漁協はがっつり入っていて日釣り券は2000円、そして現場売りは一気に倍になって4000円ということで、入渓する前に買っといたほうがよいっすな。一応、今回の釣行で入手した地図も掲載しておきま(画像をクリックするとPDFデータにとびます)。
高速道路では圏央道の日の出ICかあきる野ICになるのかな……。ちょっと下りてからの距離はありますが、もともとの物理的な距離が都心から近いということで、首都圏在住の方はアクセスしやすいフィールドといえるでしょう。
最高のコンディションで釣果もまずまず~当日の釣行(上流地区)~
さて、当日の様子です。
この時期(3月上旬)はまだ気温・水温が低いので、釣りは午後からがよい説もあります。んが、そこは釣り人の性(さが)。釣りをやるなら朝マズメからと暗いうちに自宅を出ました。
日釣り券はJR武蔵五日市駅前のコンビニで購入。先に紹介した地図もこちらでいただきした。
俺にとっては渓流釣りでは初めて訪れるところ。ただ、今回はまず行くところはすでに決めていて、先に紹介した『渓流釣り場ガイド』に注目ポイントと紹介されている笹平橋に向かったのでした。まぁ、俺はナビを使わないので、最終的には何となく……の野生の
勘で決めたのですが、今回はたまたまピッタリ笹平橋に着くことができました。
うん、よさげ。橋の横に階段があって、エントリーもラクラクです。
おっ、水深が深めで流れの緩いところがある。
階段を下りてすぐのところに魚がいそうな場所があったので、さっそく、竿を出すことにしました。
しばらくしたら、手ごたえがありました。それはすぐにバレたのですが、「おっ、魚がいるじゃん」と少し粘ったところ、キャッチサイズのヤマメが釣れました。
エントリーしてからここまで10分くらい。仕掛けの準備に5分くらいかかったので、実際に釣り始めてからは約5分。
いやぁ、2022年シーズンの1尾目はすぐに出ましたぁ(←この1尾がこの日の最高サイズになるとは、このときは知るよしもなし…)。
この日はそこから釣り上がっていきした。
このときは水量が少なめな気もしましたが、そのぶん移動がしやすい。
岸も巨大な岩は少なくて比較的ラクに移動可能。
早春ということもあるでしょうがボサ(川岸の樹木の枝葉)に邪魔されることもほぼ皆無。
楽しく釣り上がれました。
最初の1尾からは、しばしアタリがなかったけれど、やがて「ここらへんに魚がいるならここ!」という感じのポイントがありました。カーブの突き当り的な……。
ここでまず小さいのがかかってバレ、そのあとすぐにしっかりとのりました。
その後も釣り上がると、やがて水深が深くて、脇の岩場も上るのはちと怖いというところに到着しました。
うん、ここで折り返しましょ。ここまで多分1㎞くらいかなぁ。結構、移動できました。
復路の釣り下りではボチボチ釣れましたが、どれも小さめ。15㎝を超えるようなキャッチサイズは1尾だけでした。
やがてエントリーした笹平橋に帰還。
「ちとここから下流側も見てみよう」と釣り下りましたが、この日は「魚がいそう」というポイントはあまりないように感じました。笹平橋からエントリーするなら釣り上がりがおすすめです(いや、状況によりますが)。
ただ、笹平橋の下流側に近くで分岐する川があって(それは小坂志川というらしいです)、その分岐点付近では小さいヤマメが釣れました。
これから気温が上がって水が増えていくと、この小坂志川もよい釣り場になるのではないですかね。
ほぇ~解禁日って、こんなに釣り人が!?~当日の釣行(中流地区)~
いつもなら、以上で釣りは終了。ツーリングがてらノンビリと帰るのですが、この日は違いました。
だって、日釣り券を買ったときにいただいた地図で、「3月5日の正午に中流地区が解禁」という情報を見つけてしまったのですもの(3月5日はまさにこの日です)。
おぉ、解禁日!
解禁日に釣りをするのは俺の長い渓流釣り人生のなかでも経験のないことです。
午前中は解禁済みの上流地区で釣りをして、正午からは解禁日の中流地区で釣りという流れはまったく無理がありませんし、初体験をしてみたい! 俺はウェーダーを着用したままバイクで中流地区に向かったのでした。
んで、11時過ぎに到着。先に紹介した地図でいうと秋川橋上流と記してある場所です。
多分、混むのだろうなと想像はしていたのですが、それをはるかに上回る人出でした。
駐車場から5~10m間隔で釣り人がいて、解禁の正午を待っている状態です。
こうなるとできることは一つで、この釣り人の列が途切れるところまで歩くこと。この日は20分くらい下流側に歩きましたかね。
さすがに解禁日だけあって魚影は濃かった。移動している最中で、たくさんの魚を目視できましたもの。
やがて「正午になりました」という街頭アナウンスがあり、釣りをスタート。
これはね、もう釣れますよ。
このポイントに着いたときは周りに釣り人がいなかったのですが、気がつくと釣り人が増えていて、もう移動はできない。
こんながんじがらめは俺の知っている渓流釣りではない(泣)
こりゃ釣り堀ですよ、うん。
3匹釣ったところでストップ。これ以上、釣ってもね……。
俺のなかでは満喫できました。
まさにコンディション次第かと~秋川の釣り場としての評価~
さて、渓流釣り場としての俺の評価です。
★★★★☆(星5満点で星4/この日限定)
今回の釣行は楽しかったなぁ。解禁日の釣りという体験もできたし。
そもそも「3月は釣れない」と思っていたのに、キープサイズのヤマメを5尾釣ることができましたから(他にリリースサイズは多数)。中流地区の解禁日はもちろん、上流地区でも解禁後間もなくということが好影響だったのでしょう。到着するまでの日の出前は寒かったけれど、気温が18度くらいと暖かかったのもよかった。
ちなみに、現地で秋川の常連さんと話したところ、この日はかなり水が少なかったそう。
ということは俺が入った上流地区もこれから水が増えるにつれて違った表情を見せることになると。
ここは明らかに放流ものが中心で、俺の経験からすると暖かくなって、釣り人が増えてくると(累計も含め)、渋くなるような感じが……。
まぁ、それは都心近くのフィールドの宿命でもあるので、しょうがないのですが。
今回は間違いなくよかった。
でも、次回はわからないというのが正直な感想です。
そうそう、放流しているのはヤマメだけで、釣れるのはヤマメが中心です。たま~に増水して逃げたマス釣り場から逃げたニジマスが混ざることもあるそうな。
あとはアユも放流するということで、それこそアユ釣りにはよいでしょうね。
最後にお知らせです。
当初の目的の一つであった動画はこちら↓
また、本サイトの釣り関係の連載『まーさんの別腹! つりたべ』の新記事を公開しました↓
今回は以上です。
でわでわ~。
投稿者/管理人
<これまでのフィールドレビュー>
【渓流】
●後山川(山梨県)
●有間川(埼玉県)
●北浅川(東京都)
●酒匂川(神奈川県)
●旗川(野上川/栃木県)
●笛吹川(山梨県)
●奥多摩川(東京都)
●日原川(東京都)
●秋山川(栃木県)
●横瀬川・あしがくぼ渓谷国際釣場付近(埼玉県)
●赤平川(埼玉県)
●小百川(栃木県)
●大谷川(栃木県)
●横瀬川・芦ヶ久保付近(埼玉県)
●浦山川(埼玉県)
●大血川(埼玉県)
●大洞川(埼玉県)
●中津川(埼玉県)
●高麗川(埼玉県)
●神流川(群馬県)
●南牧川&雄川(群馬県)
●入間川上流部(埼玉県)
●横瀬川・秩父市街地付近(埼玉県)
●道志川(山梨県)
●高尾山付近(小仏川/東京都)
●養老川(千葉県)
●大丹波川(東京都)
●秋山川(山梨県)
●串川(神奈川県)
●箒川(栃木県)
●桂川(山梨県)
●渡良瀬川(群馬県)
●鮎川(群馬県)
【テナガエビ】
●柳瀬川(埼玉県)
●柴山沼(埼玉県)
●多摩川(多摩川大橋付近/神奈川県)
●荒川(笹目橋付近/東京都)
●弁天池(川里中央公園/埼玉県)
●荒川<秋ケ瀬(埼玉県)&新荒川大橋(東京都)
●伊佐沼(埼玉県)
【ワカサギ】
●柴山沼(埼玉県)
●秩父さくら湖(埼玉県)
●荒川(東京都)
●円良田湖(埼玉県/自レビューの検証)
●奥多摩湖(東京都)
●霞ヶ浦・土浦港付近(茨城県)
●牛久沼(茨城県)
●津久井湖(神奈川県)
●名栗湖・桟橋(埼玉県)
●油井ヶ島沼(埼玉県)
●浦山ダム&合角ダム(埼玉県)
●相模湖・勝瀬観光桟橋(群馬県)
●榛名湖(群馬県)
●相模湖・小川亭桟橋(神奈川県)
●霞ヶ浦・霞ヶ浦大橋南東部(茨城県)
●名栗湖・橋の上(有間ダム/埼玉県)
●円良田湖(埼玉県)
●芦ノ湖(神奈川県)
●高滝湖(千葉県)
【釣り掘】
●ワンコイン釣り掘
●芝川つり堀センター
●川崎つり堀センター(埼玉県)
【その他】
●ヘラブナ/びん沼川(埼玉県)