ワカサギ釣りというと氷が張った「穴釣り」の印象が強く、寒い季節に行うもの…とお思いの方も多いのでは?
いや、少し前の俺がそうだったので。
ただ、実際は確かに冬が盛期のところは多いけれど秋から釣れるところもあります。
奥多摩湖のように冬よりも紅葉の季節がよいという釣り場もあったりして……。
なわけで、本サイトでもぼちぼちワカサギ釣りのスタートです。
今シーズンの一発目は俺が思うワカサギ釣りのメッカ・諏訪湖(長野県)です。
当日は天気もよくポカポカ(なんあら半袖でもよい)のなかでの釣り。果たして釣果は…。
目次
「インターを降りたらすぐ!」はよき~釣り場としての諏訪湖~
地図を見ると諏訪湖は本州のど真ん中付近にあります。
長野県塩尻市の「日本ど真ん中の碑」からも3㎞くらいしか離れていません。
そんな「日本のヘソ」的な諏訪湖は釣り場としては圧倒的にワカサギ釣りで有名かと。
それ以外は……、漁協の案内ではアマゴやイワナなどの渓流魚の表記があります(ホンマに釣れるんかいな←いや、ごめんなさい)。あとはテナガエビも。
あ、そうそうこちらは漁協が入っていて入漁券は1日1000円です(諏訪湖漁協の公式サイトはこちら)。
まぁ、俺に言わせていただけますと、基本、ワカサギの釣り場ですよ(←俺の偏見です)。
都心からだと距離はありますが、中央道の諏訪インターチェンジを降りてすぐです。なので、高速を使うと、意外と早く着きます。
地図はこちら↓
一瞬の時合あり!~当日の釣行~
俺は長いこと、諏訪湖に憧れていました。
以前、仕事の取引先の方と話をしていて次のようなやりとりがあったのです。
俺「俺は釣りが趣味でワカサギ釣りもやります」
取引先「あ、自分もやります。諏訪湖は行きました?」
俺「いや、行ったことないっす。よい釣り場なので?」
取引先「はい。かなり釣れます!」
すばらしい!
でも、俺は埼玉県民なので長野はちと遠いのですよね。
それで、諏訪湖は「いつかは行きたい地」になりました。
もうね、勝手にメッカと思っていました。
桧原湖でも山中湖でもなく、俺にとってのワカサギのメッカは諏訪湖だったのです。
そして、いよいよ、そのメッカを訪れる日が来ました。
足を運んだのは2021年9月24日(金)。シルバーウィークといえどもカレンダー的には平日です。
ソロのバイク釣行でした。
じつは俺は最近、バイクをスズキのSV650という車種にしました。そのバイクでの初めての高速道路だったのですが、まぁ本記事は釣りがテーマなので、バイクに関する情報は割愛で。
なんとなく俺のイメージではワカサギ狙いのオカッパリはできないような気がしたので、手漕ぎボートを借りるつもりでした。
ボート屋さんが午前7時からで、その時間に現地に着くように夜中に自宅を出発。道中は問題なく、無事に到着しました。
今回、お世話になったのは「諏訪湖釣舟センター」です。
んで、手漕ぎを借りたい旨を伝えると「今日は風が強くなりそうだから手漕ぎは出せないよ。ドーム船ならよいけれど…」とのことでした。
ドーム船…、俺はあんまり好きではないのですよね(汗)。
自由が利かないから。
でも、ここまで来てやらない選択肢はないので、ドーム船でやることにしました。
ドーム船までは受付からエンジン付ボートに乗せてつれていってくれます。10分くらいですかね。
ドーム船はこんな感じです↓
寒い時期はこのなかで足元に落とす釣りとなります
この日はドームの外で。平日なので人は少なく自由に移動して釣りをやらせていただきました
さて、いよいよ俺にとってのワカサギ釣りのメッカ、諏訪湖とご対面です。
……。
あ、あれ。
水がそれほどきれいではない。
こちらの水面標高は759mだそう。標高と水のきれいさは何の因果関係もないのはわかっていますが、自分のイメージとしては芦ノ湖のような「高地の澄んだ湖」だったので、ちとガッカリしました。
ま、まぁ釣れればよいや。
諏訪湖のワカサギ釣りはどんなスタイルかというと、ここは水深が5mくらいと比較的浅いので、「のべ竿を使ってシャクリを入れる」というのが主流のようです。
今回お世話になった「諏訪湖釣舟センター」の料金は2時間4千円なのですが、そこには入漁料とエサ代、竿&仕掛けのレンタル代も含まれています。
そして、そのレンタルできるサオ&仕掛けが「4mくらいののべ竿&針が5本くらいのワカサギ仕掛け(針数は未確認なので多分……です)」なのですよね。
手ぶらで出かけてワカサギ釣りを楽しめる。料金はちとお高いですが、これは素敵ですな。
この日は半袖でもいけるような暖かさだったので、全員(といっても広いドーム船に6人くらい)がデッキでの釣り。様子を見ると、みんな、「のべ竿でしゃくり」の釣りでした。
ここは「郷に入っては郷に従え」で、俺もまずはその仕掛けを用意しました。
そうそう、もう面倒なので俺も竿&仕掛けをレンタルしようと思ったのですが、「竿はあります?」と聞かれたときに「一応、のべ竿も持ってきました」と答えたら、「なら、普段から使っているほうがよいべ」で自分の竿を使うことになったのでした。
いや、渓流竿なのですが…(長さは6m)。
あとは俺はリール竿も使って「投げ」と「足元落とし」もやりました。これは申込時に「竿を何本か出してもよいですか?」と確認したところ、「今日はお客さんも少ないので特別によいよ」と認めてもらった特別処置です。
さて、肝心の釣りはというと……。
…………。
アタリもない。
どうした、ワカサギ釣りのメッカ⁉
周りをみても本当にたま~にポツポツと釣れている感じ。
ワカサギは針がたくさんあるのでエサをつけるのも大変。
その気疲れもあり、こりゃ、イメージと違うな……と、俺は「置き竿で一服タイム」に入りました。
天気もよいし、のんびりと本でも読もうかな……。
そうも思ったものです。
そんな折、俺の置き竿を見たスタッフの方が「置き竿じゃ釣れないよ。しゃくらなくては」と。
だって釣れないんだもん。
そう思いましたが、まぁ、やはり郷に入っては……なので、しゃくりを再開しました。
すると、ブルルとアタリが!
こ、これはきたのでは?
竿をあげるとしっかりワカサギがのってました。
やっぱり、しゃくりって大事なのね。
ただ、その後、またもアタリがない状態に。
「そろそろリールも上げてみますか」と投げたほうを、しゃくりながらゆっくりと巻いたところ、途中でブルルとアタリがありました。
お、こちらも釣れたのでは?
仕掛けをあげると、ワカサギが釣れていました。
今回は特例ですが、こういうワカサギ釣りもあるのでっせ。
あとは足元に落としたほうにもアタリがあったので、巻いてみると……。
置き竿でも釣れるときは釣れる! ただ、これはモロコでした……
でも、リール竿(基本、置き竿)で釣れたのはこれだけでした。
一方、しゃくっているほうはというと、その後、一瞬、時合が来ました。
入れパクで連続3尾釣れました。
さすがワカサギ釣りのメッカ!
と思ったのも束の間、あっという間に時合は終わってしまいました。
ドーム船の制限時間は2時間。最初に「今日は人が少ないから特例で11時くらいまでよいよ(受け付けたのは7時半くらい)」とおっしゃっていただいたので、11時までやりました。
そして、釣果はというと……。
これだけでした
ちなみにザルもこちらで貸してくれたもの。俺はいつもはとりあえず水を入れたクーラーにキープするのですが、周りがみんなそうしているで、やはりこれまた郷に……です。
釣れたワカサギは即ザルに入れていきます。
どうして水にキープしないのか聞いたところ、「ワカサギは繊細で死んでしまうことが多く、水に入れるとふやけてしまうから」とのことでした(確かに釣ったワカサギはキープしても死んでしまう個体が多いっすもんね)。ちな、同じ「ふやけてしまう」という理由で、こちらでは現地で釣ったワカサギを水道水の流水で洗うこともしないそうな。
いろいろなやり方があるもんすね。
勉強になります。
平均的なワカサギ釣り場~諏訪湖の評価~~
この日は風があって、気温は高め。
それほどワカサギ釣りにはコンディションがよくなかったせいか、周りも俺と同じような釣果だったよう。きっと9月下旬では時期が早いというのはあるのでしょうが、スタッフさんいわく「それはあまり関係ないかな…」とのことで、事実、前日は100匹くらい釣った人もいたそうです。
諏訪湖のワカサギ釣りの釣り場としての評価は……。
★★★☆☆(星5満点で星3)
残念ながら、俺の中ではもう諏訪湖はワカサギ釣りのメッカではなくなりました。
もっと、神々しいイメージがあったのですが、普通のワカサギが釣れる湖ですね。
↑期待が強すぎたのですよ。
料金は今回、利用させていただいた「諏訪湖釣舟センター」の場合、ドーム船は2時間4千円で、手漕ぎボートは1日5千円(ボート代4千円+入漁料1000円/二人ならボート代は割り勘できるかと)です。安くはないっすね。
都心からだとちと距離があるので、俺はそこまではおすすめしません。
ただ、釣れないことはないのでホント、悪くはないっすよ。
釣れたワカサギのサイズは大きめでしたし。
あと、先にも触れましたが、寒くなったらドーム船は船内の釣りになって、足元に落とすリール釣りになるのでしょうね(確認はしなかったので多分……です)。
ちなみに諏訪湖は以前、昭和の時代は氷が全面的に張って穴釣りもできたそうですが、今はそれはないそうな。榛名湖とかもそうですよね。
ここらへんは地球温暖化の影響なのでしょうなぁ。
もう一つ、情報として、こちらはオカッパリでもワカサギが釣れるそうな(もちろん入漁券は必要)。
場所は教えていただいたところでは東側の「諏訪湖観覧船」の発着場付近。
ただ、「やる人はいるけれど、それはもっと寒い時期のワカサギが接岸してからだよ」とのことでした。
俺は「とりあえずやってみよう」主義なので、「入漁券はあるし竿を出すのは自由ですよね?」と確認したところ、「それはそうだけど今はワカサギは無理だよ」という返事でした。
それでも意地で一応チェック!
東側はきれいな公園となっています。のんびりするにはよいっすよ
釣れそうな場所を探したのですが、ここらへんは遠浅で、確かにワカサギは難しい状況であることは明らかでした。
テナガエビはいそうでしたが目視はできませんでした。目視できたのはおたまじゃくしくらいでしたね
管理された桟橋があってそこからなら何とか釣りになりそうな雰囲気でしたが、あいにくどこも休み。念のため、帰り際にこの付近でガソリンを入れた際にガソリンスタンドのスタッフの方に「諏訪湖の湖岸で釣りをしている人っています?」と聞いたら、「いますよ。自分は釣りをやらないので何を釣っているのかはわかりませんが……」とのことでした。
「諏訪湖釣舟センター」のスタッフが言っていたおかっぱりが、この桟橋か、あるいはそれ以外の湖岸なのかはわかりませんが(桟橋なら多分桟橋の場所代がかかります)、とにかく9月時点の今の状況ではワカサギ釣りにはならなそう。
ということで、今回の諏訪湖のワカサギ釣りはここまでです。
相模湖は今年も小さいようで~おまけ~
さて、帰りましょ。
なのですが、「諏訪湖釣舟センター」の料金にはエサ代も含まれていて、現地では提供していただいたエサ(紅サシ)を利用したため、持参したエサ(これまた紅サシ)が手つかずで余りました。
ちなみに紅サシは冷蔵庫の野菜室で保管しても1週間くらいしか持たないっす。
それに7匹くらいの釣果では消化不良。
なもんで、帰りがけにある相模湖(神奈川県)に寄ってみることにしました。
本サイトでも紹介しましたが、相模湖は昨シーズンも訪れています(その様子はこちら)。
俺は「一度行った釣り場は二度は行かない」という変わった志向の持ち主なのですが、まぁ帰りがけに立ち寄るくらいならよいでしょ。
それに、相模湖の勝瀬観光さんはアットホームな雰囲気ですごく印象がよかったし、相模湖は漁協が入っていないので、入漁料がかからないという特長もあります。
相模湖に到着したのは15時30分くらいでした。
俺「まだできます?」
勝瀬観光「できるよ。17時まで営業だから」
俺「ワカサギは釣れています?」
勝瀬観光「いや、それほどでも……だね」
ん~、渋いのか……。悩んでいたところ、向こうから質問が。
勝瀬観光「どっか行ってきたの?」
俺「はい。諏訪湖に」
勝瀬観光「釣れた? ちょっとワカサギを見せてくれる?」
俺が諏訪湖のワカサギを見せると、「おぉ、向こうはうちよりも大きいなぁ」というリアクションでした。スタッフの方が何人か集まってきて、しばしワカサギ釣り談笑。昨シーズンもそうでしたが、今シーズンは今のところ相模湖のワカサギは小さいそうな。
これだけ温かく迎えられると「やっぱ帰ります」とは言いにくい。
それに俺は夕マズメはあまりやったことがないので、それも含めてやってみることにしました。
勝瀬観光さんの桟橋は1日1200円です。
勝瀬観光さんは遊覧船も運営しています
桟橋はこんな感じです
こちらは湖岸よりの桟橋付近でも深さが20mくらいあるので、リールは必須です。
さて、どうよ、夕暮れ時の9月の相模湖のワカサギ釣りは?
…………。
アタリもない。
そろそろあがろうかと思ったとき、1匹だけ釣れました。
あ、本当に小さい。5㎝くらいですかね
サイズの面では諏訪湖に軍配が上がりましたな。これ1匹だとリリースですが、諏訪湖のワカサギがいるのでその袋に合流しました。
ちなみに俺は相模湖は「釣れないことはないけれど基本的には渋い」という印象があるので、勝瀬観光のスタッフの方にコツを伺ったところ、「日によって全然釣果が違うので事前に電話をいただければ、その日や前日の状況をお知らせします。それで判断していただければ…」とのことでした。
俺個人としては「初めてワカサギをやりたい」という方、なかでもファミリーで楽しみたい方はこちらの相模湖の勝瀬観光さんをおすすめします。
1200円で1日ノンビリとワカサギ釣りを楽しますからね。桟橋で自由度も高い。いや、魚影が濃いという印象はないけれど……(おいおい←それでも釣れないことはないです)。
寒くなったら、隣で別の会社が運営しているドーム付きの桟橋もあります。
あと、最後に本サイトの人気コーナー「趣味人に聞く」でワカサギ関連の記事を公開しました。テーマは「【研究者が答える】ワカサギはサシを飲み込む? 匂い付ルアーの効果は? 夜もエサが見える?【魚の生態の謎】」です(クリックすると記事に飛びます)。
今回は以上です。
でわでわ~。
<これまでのフィールドレビュー>
【ワカサギ】
●柴山沼(埼玉県)
●秩父さくら湖(埼玉県)
●荒川(東京都)
●円良田湖(埼玉県/自レビューの検証)
●奥多摩湖(東京都)
●霞ヶ浦・土浦港付近(茨城県)
●牛久沼(茨城県)
●津久井湖(神奈川県)
●名栗湖・桟橋(埼玉県)
●油井ヶ島沼(埼玉県)
●浦山ダム&合角ダム(埼玉県)
●相模湖・勝瀬観光桟橋(群馬県)
●榛名湖(群馬県)
●相模湖・小川亭桟橋(神奈川県)
●霞ヶ浦・霞ヶ浦大橋南東部(茨城県)
●名栗湖・橋の上(有間ダム/埼玉県)
●円良田湖(埼玉県)
●芦ノ湖(神奈川県)
●高滝湖(千葉県)
【テナガエビ】
●江戸川(千葉県)
●滝の城址公園(埼玉県)
●柳瀬川(埼玉県)
●柴山沼(埼玉県)
●多摩川(多摩川大橋付近/神奈川県)
●荒川(笹目橋付近/東京都)
●弁天池(川里中央公園/埼玉県)
●荒川<秋ケ瀬(埼玉県)&新荒川大橋(東京都)
●伊佐沼(埼玉県)
【渓流】
●有間川(埼玉県)
●北浅川(東京都)
●酒匂川(神奈川県)
●旗川(野上川/栃木県)
●笛吹川(山梨県)
●奥多摩川(東京都)
●日原川(東京都)
●秋山川(栃木県)
●横瀬川・あしがくぼ渓谷国際釣場付近(埼玉県)
●赤平川(埼玉県)
●小百川(栃木県)
●大谷川(栃木県)
●横瀬川・芦ヶ久保付近(埼玉県)
●浦山川(埼玉県)
●大血川(埼玉県)
●大洞川(埼玉県)
●中津川(埼玉県)
●高麗川(埼玉県)
●神流川(群馬県)
●南牧川&雄川(群馬県)
●入間川上流部(埼玉県)
●横瀬川・秩父市街地付近(埼玉県)
●道志川(山梨県)
●高尾山付近(小仏川/東京都)
●養老川(千葉県)
●大丹波川(東京都)
●秋山川(山梨県)
●串川(神奈川県)
●箒川(栃木県)
●桂川(山梨県)
●渡良瀬川(群馬県)
●鮎川(群馬県)
【ワカサギ】
●柴山沼(埼玉県)
●秩父さくら湖(埼玉県)
●荒川(東京都)
●円良田湖(埼玉県/自レビューの検証)
●奥多摩湖(東京都)
●霞ヶ浦・土浦港付近(茨城県)
●牛久沼(茨城県)
●津久井湖(神奈川県)
●名栗湖・桟橋(埼玉県)
●油井ヶ島沼(埼玉県)
●浦山ダム&合角ダム(埼玉県)
●相模湖・勝瀬観光桟橋(群馬県)
●榛名湖(群馬県)
●相模湖・小川亭桟橋(神奈川県)
●霞ヶ浦・霞ヶ浦大橋南東部(茨城県)
●名栗湖・橋の上(有間ダム/埼玉県)
●円良田湖(埼玉県)
●芦ノ湖(神奈川県)
●高滝湖(千葉県)
【タナゴ】
●びん沼川(埼玉県)
●霞ヶ浦(茨城県)
【釣り掘】
●ワンコイン釣り掘
●芝川つり堀センター
●川崎つり堀センター(埼玉県)
【その他】
●ヘラブナ/びん沼川(埼玉県)