【釣り場紹介】「丹沢」という言葉の響きに惹かれて、そこで渓流釣りをやってみる【早戸川(神奈川県)】

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※本記事の初投稿は2023年5月12日です(情報はそのときのものに準じます)

丹沢って、なんか言葉の響きがよいですよね。
「奥多摩ぁ」とか「秩父ぅ」と同じように自然豊かなイメージです。
俺は渓流釣りをはじめてボチボチ長いのですが、まだ、あまり丹沢でやったことがない(唯一あるのが、串川です/その釣行をまとめた記事はこちら)。
「今度は丹沢でやってみるか」ということで、ゴールデンウィークのまっただなかのこどもの日に丹沢の早戸川(神奈川県)に足を運んだのでした。今回はバイク釣行ではなく、釣り仲間のJさんと一緒だったので車での釣行です。
俺は初めてだったのですが、早戸川、なかなかよい川でした。その理由は……。

知る人は知る、名釣り場~渓流釣り場としての早戸川~

まずは釣り場としての早戸川の概要から。
っと、その前に丹沢の説明からですね。
丹沢とはどういう言葉かというと「神奈川県北西部に広がり、県土面積の約6分の1を占める4,000haあまりの一大山塊です。都心からは西に約50kmという近さにあり、富士山の東側に位置しています」ですって(神奈川県公園協会の公式HPより)。

先に触れたように豊かな自然が残る場所で、バイク乗りには宮ケ瀬湖が広く知られていますかね。
あと、山歩きを楽しむ方も多い。
俺は山歩きはしないのでよくわかりませんが、きっと気持ちよい山があるのでしょう。

んで、早戸川ですが、Wikiによると「神奈川県相模原市緑区を流れる相模川水系中津川支流の一級河川」とあります。地図で見るとそこまで大きな(長い)川ではないっすね。

今回、俺はまず「丹沢でやろう」ということを決めました。
いや、もうね、遠出が面倒……ボソリ。
丹沢なら埼玉県民の俺は上(高速道路)を使わずに行けますからね。

広い丹沢のなかでも早戸川を選んだのはいくつか理由があります。
まず、一つは「丹沢、渓流釣り」で検索したらまっ先にヒットしたこと。

あと、昔の書籍『渓流釣り場ガイド・関東編』を見たら、そこで紹介されていたこと。

そして、近くに「早戸川国際マス釣場」があることです。マス釣場があれば、その近くで脱走兵を確保できる可能性があるもので。

ただ、関東のメジャーどころ、例えば奥多摩の日原川や秩父の中津川あたりとくらべると、ブログなどで紹介されているのは少ない。
いや、あくまでも俺の感覚の話ですよ。
実際は人気かもしれませんが。
釣行前の俺の感覚的には知る人ぞ知る的な穴場か、釣りにくいところの二択という感じでした。

あとは必要な情報として、関東の渓流が楽しめるところはたいて漁協が管理していて、こちらも例外ではありません。相模川漁協の管轄で日釣り券は1500円(税込/現場売りは2500円)でした。

まぁ普通の価格ですね

日釣り券の購入について、カーナビを見ながら、行きに多分、最近(さいちか)であろうコンビニに寄りましたが、販売していませんでした。結局、この日は釣りを終えてから「早戸川国際マス釣場」で事後購入しましたが(釣りの現場では現場売りの方は来ませんでした)、朝マズメから入る俺にしてみると、現場売りで1000円アップは殺生です。だって、「早戸川国際マス釣場」はまだやっていなかったし、神流川(群馬県)のように自販機もないしで、購入しようにも術がないのですもの。

早戸川の概要はこんな感じですかね。場所は地図でいうと、こちらです(「早戸川国際マス釣場」を基点にするとわかりやすいかと)↓

ウサギ、初めて見た~おまけ~

例えば、友人に旅行先のきれいな風景写真を見せてもらっても、「きれいだねぇ」という感想しかないでしょう。
本人には印象的でも、周りにしてみると「あ、そう」ということはたくさんあるようで。

ここでは釣行の道中、ちょっと珍しいことがあったので、それをまとめますが、多分、旅行先のきれいな風景写真と同じように多くの方には「あ、そう」という話かと。
なので、先を急ぐ方は次の項目に!

んで、今回の釣行でちょっと珍しくて、印象に残ったことです。
一つ目は現場に向かう途中で、ウサギを見たこと。
釣りの現場に近いところで、夜明け前の暗い道(舗装路)を車で走っていたら、ウサギが横切ったのでした。
山のクネクネ道だったのでスピードを出していないこともあり、轢きそうになったとかはまったくないのですが、それははっきりと「あ、ウサギだ」とわかる距離でした。
ってか、猫によくある「横切って安全地帯についたら振り返る」で、こちらも珍しさに停車したしで、しばし姿を観察しましたもん。

あれは間違いなくウサギっ!
バイク釣行なら、目的地近くなので、ゴープロを回していたかなぁ。
今回は車で、車にはドラレコもないので、写真はないんすけどね。
俺の長い渓流釣り人生のなかでもウサギは初めて見ました。サルとか、イノシシとかは見たことあるのですけどね。
野生のウサギというと、俺は日本アルプスとか、もっと本格的な自然にいるものと思っていたので、かなり驚きました。
いるところにはいるもんすね。
さすが丹沢っ!

ちなみに、そのすぐあとにはタヌキが車の前を横切りました。
動物同士で肝試しでもしているのかしら。

二つ目は危うく車の身動きが取れなくなりそうだったこと。
これもなかなかの珍事でした。
当日はとりあえず「早戸川国際マス釣場」に向かい、「入渓はそこからの現場判断で」と考えていたのですが、
「早戸川国際マス釣場」に近づいたところ、その出入り口の門の前に数台(確か4台ぐらい)が停まっていたのですね。
細い道で、横をすり抜けていくのは難しそう……。
とりあえず、車を降りて確認したら、先頭の車はまさに「早戸川国際マス釣場」の門に停まっていました。
ちょうど車から降りてきて、話を伺ったら「門が開くのを待っています」とのこと。門が開くのは確か6時とおっしゃっていたかな……。んで、このときはまだ薄暗い4時ぐらい。
ど、どうしよ!

俺らの目的地は「早戸川国際マス釣場」ではないし、門が開いて車が動き出すのはまだかなりの時間があるし、それを待っていたら、こちらは朝マズメをはずしてしまう。
門の先には車が転回できるスペースはあるのですが、停まっている他の運転手の状態がわからない……。
車中で寝ているかもしれませんし、それをドアを叩いて起こすのも……ねぇ……。
どちらかというと行き違えないような場所に駐車するほうがよろしくないと思うのですが、なにぶん、ど田舎(いや、失礼)ですし、先頭車の方は都内からのサンデーアウトドア派の方とのこと。他もそうだとすると、俺みたいなさらに上流側にいこうとする車がいることを想像しにくいっちゃしにくい……。

バックしてここまでのどこかから入渓するにしても、バックで長距離を山道って……。
図にするとこんな状況です↓

門の開放を待つか、バックかの選択肢しかない状況でしたが、さらに悪いことに、今度は俺らの車の後ろにも車がやってきました……。
バックの道が断たれてもうたっ!

そう思っているとその新着の車の運転手さんが車から降りてきました。
お話を聞くと、その方は年券をお持ちの早戸川の常連さんで、俺と同じように上流に行きたいそう。
こうなると、もう話が早くて、結局は、その場に駐車していたすべての車にご協力いただいて、門の先の広いスペースを利用して、うちらは無事に先に進むことができました。
いや、よかった。
あまりに印象深い出来事だったので、帰りに現場の写真を撮っておきました↓

これは帰りなので行きとは反対です。この写真でいうと奥から手前に車で上ってきて危うく立ち往生したというこってで……。イメージ伝わります?

ポイント天国かよ♪~当日の釣行~

ここからは当日の釣行の様子です。
話は続くのですが、先の項目で、俺の車の後ろに来た年券持ちさんは親切な方で、早戸川の渓流釣りのことをいろいろ教えていただきました。
結果として、この日はどうしたかというと、まず車は「早戸川国際マス釣場」を越えて、しばらく走ったところの駐車できるスペースに停めました。
この道、先まで行くとゲートがあります。

これがゲートです。なんでも以前はこの先も車でいけたそうですが、落石などにより、2023年5月現在は一般車両は通行止めです。今、復旧工事をしているそうですよ

そのゲートの手前で車は転回できます。
そして、「早戸川国際マス釣場」からそのゲートまでの途中で、道幅が広くなっているところが点在していて、そこに駐車可能というわけです。
なお、ゲートの手前は転回するためのものですから、そこには決して駐車しないように……です。

あとは、このエリアのポイントですが、これまた年券持ちさんに教えていただいたのですが、ゲートの先がメインとのことです(脇を抜けて徒歩で移動します。途中で自転車を利用している方も見かけました)。
ここまでが入渓前に教えていただいた情報です。

んで、ウェーダーを履くなど、釣りの準備をしていると、今度は別の釣り人が俺らの車の脇を通りかかりました。その方も年券持ちで、ちょうど俺らも準備が終わったところだったので、途中まで同行させていただくことにしました。

その年券持ち2号さん(←呼び名よ)いわく、「僕は今回は遊びで、ここらへん(ゲートの近く)でやるけれど、しっかり釣りたければ、もう少し上流域がよいと思いますよ。やがて岩場になるのでそのあたりとか、もっと先の橋のあたりとか……」とのことでした。
ふむふむ。ありがとうございます。

んで、しばらく川沿いのアスファルトの道を歩いて進んだのですが、辺りはかなり明るくなり、もう日の出という時間帯になりました。
マズメに竿を出したいし、俺は釣りまでに歩くのが好きではないので、もう上流側の岩場に着く前にちょっとやってみることにしました。
Jさんは「自分はもう少し上にいってみる」とのことで、しばしの別れ。

ゲートから15分ぐらい歩きましたかね。
俺がまず竿を出したのは川原が小石のエリアで、ここから釣り上がっていきました。

ここらへんは開けているので入渓はラクラク、どこからでも……という感じです

年券持ち2号さんのお話ではここらへんは渋いとのことでしたが、まず普通に一尾釣れました。

15㎝はあるけれど……というギリのキープサイズのヤマメです

釣れたのはこのプチ落ち込みです

お、いいじゃない♪
釣れたことで気をよくして進むと、やがて川原が小石から岩場のエリアに。

そこまでは大きな岩ではないですけどね

俺の経験論では、このようにパッキリと小石と岩場のエリアがわかれているところは珍しい……。
んで、岩場でも同じように釣りをしながら進むと、ヤマメのギリのキープサイズが釣れました。

よいっすね。
それで、そろそろJさんと合流しようと一度、アスファルトの道に戻り、さらに上流側を目指しました。
合流するとJさんは「せっかくだからさっきの方(年券持ち2号さん)が言っていた橋までいこう」と。俺は一服したかったので、ここでまた一度別れて、俺はそこでちょっと竿を出してから橋へと向かいました。

んが、アスファルトの道を進んでも橋がなかなか出てこない。
「こんなに進むものかなぁ。もしかしたら橋を見落としたかも」と、一度、少し引き返して、「ここなら通れば見つけてくれるべ」とアスファルトの道からもよく見える、工事をしているところ付近で、ちょっと竿を出してみました。
すると……。

お、なかなかの大物が釣れました

あとでサイズを測ったら、23~24㎝でした。これで大物と思うとは、普段、いかに……ゲフゲフ

釣れたのはこのポイントです

これでキープサイズのヤマメが3尾……。
うん、こんなところでしょう。
再度のJさんとの合流のために、今度は橋の有無をよりしっかりと確認しながら、アスファルトを上流側へと進んだのでした。

結局、橋があったのは、一度、引き返したところのさらに先。あとでグーグルマップで確認したら、ゲートからだいたい1.5㎞ぐらいですかね。ウェーダーを履いているので歩くペースは遅く、ゲートからでいうと30分ぐらいでしょうか。
よかったJさんと無事に合流できた。
橋はこちら↓

三日月橋というのですな

この橋の周辺はちと谷が深いです。Jさんは斜面を降りて入渓してやっていましたが、俺は「いやぁ怖いなぁ」と入渓しませんでした。
探せば入渓できるところはありますし、そこまでは危なくはないですが、ラクラク入渓ではありません。くれぐれもご用心を。

結果、この日の釣果はキープサイズでいうと、俺がヤマメ3尾、釣り仲間がヤマメ2尾&イワナ1尾でした。
ちなみにイワナがなぜ混じったのかは謎。放流ものでしょうけどね。

あとは、なんとなくアブラハヤやウグイ、カワムツが混じるかなと思いましたが、そんなことはなかった。
時期の問題もあるでしょうが、そこまでは上流域ではないんすけどね。

首都圏の方にもおすすめ~早戸川の評価~

今回は長くなりましたが、早戸川の渓流釣り場としての評価です。
★★★★☆(星5満点で星4)

首都圏から日帰りで無理なく楽しめる渓流釣り場としては、これ以上、望むべくはないような……。
それぐらいよい渓流釣り場だと思いますよ。
落ち込みなどの釣れそうなところが豊富で、途中、「ポイント天国かよ♪」と思いました。

俺は一定数釣れると満足してしまうタイプで、数釣りは目指さないのですが、印象としては魚影も濃かったなぁ。
ただ、渓流は生きているので、たまたま、この日がよかっただけかも。
先にも触れましたが、あまり聞かないフィールドですしね。
いや、あくまでも俺のなかの話ではあるものの、実際、ゴールデンウィークという渓流釣りの最盛期にしては、釣り人は多くはなかったですし。

あえて気になる点を挙げるとすれば、車を置いてからのアスファルトの移動区間があること。いうて徒歩30分ぐらいとたいした距離ではありませんが、俺みたいなものぐさには面倒なんすよね。

ちなみに、この日は撤収したあとに日釣り券を購入するために「早戸川国際マス釣場」に寄りました。
すると……。

かなりの盛況ぶりでした

魚の洗い場があって、Jさんが釣った魚を覗き込んでいました。それで俺に「ちょっと見てみて」と。俺は内心で「いや、ひと様の空間に入り込むのはよしなさいよ」と思いつつ、「すみません」とちょっと覗くと……↓

丸々としたニジマスで目測で40㎝はくだらなかったかと

あまりの大きさに思わず「嘘でしょ!?」と声が出てしまいました。
それを釣った方も含めて、みんなで大笑い。
いや、国際マス釣り場って普通に20㎝ぐらいのをバケツで川に投げ入れる印象があるもので……。
なんでも、フライで釣ったそうですよ。
その釣りはその釣りで楽しそう♪

「早戸川国際マス釣場」でファミリーで楽しむもよし、ウェーダーを履いて上流域でやってみるもよし、早戸川はよき釣り場だと思います。

一応、今回の釣行をまとめた動画もあります↓

今回は以上です。
でわでわ~。
投稿者/管理人

<これまでのフィールドレビュー>
【渓流】
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円良田湖(埼玉県)
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