今回は首都圏日帰り釣り場ガイドで、フィールドは栃木県鹿沼市の大芦川(おおあしがわ)です。
こちら、数年前からずっと行きたかったんすよね。
きっかけは航空会社のANAが運営している釣り場紹介のサイトで「関東随一と称される清流の釣り場」と紹介されているから(その記事はこちら)。
それで、諸々の都合がつき、2025年6月中旬に訪問することができたというわけっす。
「清流」であって「渓流」ではない~渓流釣り場としての大芦川~
まずは、あらためて言葉の説明から。
清流と渓流です。あくまでも一般論ですが、辞書をひも解くとこちら↓
- 清流/水がきれいな川で、水質が良いのが特徴。比較的穏やかな流れで、人が手を加えている場所も含まれる
- 渓流/山間部を流れる急流で、源流に近い場所を指すことが多いで。自然が豊かで、水質も良好なことが多い
ということで、少し清流のほうが下流側ということになりますかね。
んで、大芦川。
こちら先に「関東随一と称される清流の釣り場」とご案内しましたが、あくまでも「清流」であって「渓流」とは表現されていません。
俺は訪問するまでは「どんなに美しい自然が広がっているのだろう」と期待していたのですが、まぁどちらかというと、人の存在が近い川で、野趣はそこまで……でした。
十分にきれいでしたけれど。
釣行の様子は次の項目で紹介しますが、結果として、カワムツが結構、釣れました。
漁協の釣り場マップで紹介しているところも、本来はそういう流域なのではないですかね(知らんけれど)。
長めの距離にわたって川に併走するかたちで太い道(いうても片側一車線ですが)が通っていて、釣り人用の駐車場が点在しています。
ちなみに聞いた話だと路駐の取り締まりを頻繁に行っているので、くれぐれも路駐はしないように(当然の話ですが)。
駐車場があるので、そこに停めればよいだけのことなので、これはイージーな話です。
んで、駐車場の近くにエントリーできる場所があるので、川にはラクラク出入りできます(谷も深くありません)。
川は川幅が広いっす。
水量は日によるのでしょうが、訪問日は余裕で歩いて渡れる程度の深さでした。
あとは……。
そうそう、そもそもこちら辺(栃木県鹿沼市)には去年(2024年)の7月下旬にも足を運んだのです。
そのときに大芦川に行こうと思ったのですが、立ち寄った釣り具店『上州屋』のスタッフさんが、「大芦川は川遊びのファミリーが多くて渋いかもしれないですよ」ということで違う川にしたんす(その記事はこちら)。
んで、今回、行ってみてわかったのが、やはり川遊びにちょうどよい川なんすよね。
水はきれいで、水深もそこまで深くはなくて……。
ただ、去年、地域の方にその話をしたら、「いや、川遊びは禁止になったはずですよ」と。
俺は同じ川には二度は足を運ばない主義なので、真相を調べる予定はないのですが、はて……。
いずれにせよ、「バーベキュー禁止」の立て看板はたくさん設置されていました。
そんなにバーベキューで荒らされたのですかね……。
この話をまとめると、学生さんたちが夏休みとなる7月中旬以降は、もしかしたら釣りには向かなくなる可能性があるということです。
いや、わからんのですけどね。
もう一つ、帰り際に目に入った光景として、少し下流側にはアユ師がたくさんいらっしゃいました。
渓流釣り師には二人にしか出会いませんでしたが、アユ師は余裕で10人はいらっしゃいましたね(あ、今回は平日の釣行でした)。
確かに渓相的にはアユにピッタリかと。
なのでアユ師には、より向いていると思いますよ。
それと川幅が広く、ボサを気にしなくともよいところが多いので、ルアーやフライにも向いていると思いますよ。
渓流釣りの日釣り券は税込2500円です(俺は今回は『セブン-イレブン鹿沼西沢町店』で購入しました/2025年6月現在は24時間営業)。
大芦川の漁協の公式サイトは……。ないようです。
公式Facebookはあるのですが、俺はFacebookはアカウントが停止されていて閲覧できないので本記事では割愛(Facebookって使わないのでアカウントを復活させる予定もないんすよね)。
漁協の釣り場マップはこちら(2024年度版/だって公式サイトで掲載されているのが2025年度ではなく2024年度版だから)↓
ざっくりとしたグーグルマップはこちら(ナビは『草久郵便局』でセットするとよいかと)↓
初めて見るイワナが釣れました♪~釣行の様子~
さて、当日の釣行の様子です。
まず目指したのは釣り場マップに載っている上流側の二股にわかれたあとの南側の「古越路チェーン脱着所」です。

この赤丸の辺りです
去年、ここがよいと聞いていたので、今回は最初の入渓地点に迷わなかったっす。
ちなみに、こちらは川に向かう途中にちょっとした森があるのですが、ラクラク入渓地点があります(上がるときに気が付きました)。

駐車場の下流側、上の写真の赤丸のところ付近からラクラク入渓ができます
森を抜けるとすぐに堰堤がありました。
あぁ、こりゃ、この川に渓流魚がいるとしたら、ここですな。
すぐには釣れなかったのですが、しばらく粘っているとキャッチサイズが釣れました↓

この日はキャッチした魚を入れる水筒を忘れたのでジプロックに直接イン。オレンジ色の斑紋、わかります?
サイズは24㎝ぐらいで、オレンジの斑紋が目を引きます。
いや、俺はこういう個体は初めて見たな……。
ちなみに俺はイワナは種名ではなく、総称であることは知っているのですが、その先(種名)の同定はしようと思ったことがなく……。
よくわからないんすもん(モロコも同様です)。
鹿沼の観光をまとめたサイト『鹿沼日和』には「大芦川の東沢は大滝を源流とする手付かずの自然が残る清流で、純血種のニッコウイワナの生息地として知られています」と記されています(今回入ったのは西沢だけれど)。
んで、ニッコウイワナの特徴を見ると「体側と背中に白い斑点が散らばり、側線上下に白や黄色の斑紋がある」と記されています。
黄色の斑紋……。
それで、俺は勝手に、この個体はニッコウイワナに違いないと思っています(違ったらごめんなさい)。
さて、入渓してすぐの堰堤で釣れたので移動です。
上流側には堰堤を越えられないので、下流側に。
するとすぐにまた堰堤があって、そこでも釣れました。

こちらが二つめの堰堤です
サイズは18㎝ぐらい。ギリのキャッチサイズでした。
そして、こちらもオレンジ色の斑紋。さらにかなり濃い婚姻色……。
最初はウグイかと思いました。
これだけ婚姻色が強く出ているイワナの個体も初めて見たな……。
さらに下流に移動すると、また堰堤があって、そこまで。
移動できる距離は短いっす。
でも、イワナが釣れて満足しました。
あとは……、ま、もう1匹分ぐらいは自宅の冷凍庫に余裕があるので、バイクで移動してみますか。
下流側の釣り人専用駐車場にバイクを停めてやってみました。

この赤丸あたりです
まず、駐車場が広くてびっくり。何台停められるのかなぁ。かなりの数っす。
んで、相変わらずのラクラクの入渓。
川はきれいでしたよ。
先に説明したように渓流というよりは清流という感じ。
さすがの「関東随一の清流」です。
川岸が広いですし、水深が浅めなので移動もラクラクでした。
魚影はというと……薄くはなかったです。うれしいことに。
まずヤマメが釣れました。小さくてまごうことなきリリースサイズでしたが。
以降はカワムツ。明らかなカワムツとそれにかなりの婚姻色で追星が出ている大きめの個体……。
俺は現場ではウグイかと思ったのですが、カワムツかも。カワムツとウグイって混じるんすかね……。
それと、カジカも1匹釣れました。
中流域の魚ばかりじゃないか~いと突っ込むことなかれ。
ヤマメも相当数が釣れましたよ。
でも、どれもリリースサイズばかり。
いつかはキャッチサイズが出るかと思ってやったのですが、ついぞ、1匹も釣れませんでした。
そいや、イワナも釣れなかったな。
いずれにせよ、何かしらの魚がよく釣れたために持参したエサのブドウ虫がなくなり、釣りは終了。
もうイワナを釣ったし、現地でカワムシを調達する気にはならず……。
おっと、そうだった。
暑かったのです!
自宅で調べたらここらへんの標高は350メートルぐらいで、だいたい首都圏よりも2度ぐらいは気温が低いと思うのですが、まぁ暑かった。
6月中旬でこの暑さでっせ。
軽い熱中症になりました……。
もう渓流釣りも盛夏の暑さでは厳しい時代なのかもしれないっすなぁ。
一度は早い時期にどうぞ!~大芦川の評価~
さて、大芦川の渓流釣り場としての評価です。
★★★★☆(星5満点で星4)
オレンジの斑紋の美しいイワナが釣れたので高評価です。
清流ということで、渓流釣り場としての個性があると思いますしね。
ただ、ちょっとだけ首都圏からの日帰り釣り場としては遠いかも(もっと遠くでも日帰りはできますが)。
あくまでも、この日の釣行からの印象ですが、やるなら二股よりも上流部がよいような……。
あとは多分、もっと早い時期、なんなら解禁直後のほうがよいかもれませんね。
人気(ひとけ)が多い川ですし、時期が遅くなるほど魚がスレていくような……。
今回は以上です。
動画、あります↓
さらに他にも渓流釣りの記事はアップしました(バナーをクリックすると記事に飛びます)↓
でわでわ~。
投稿者/管理人
※本記事の初公開は2025年6月28日です。
―これまでの釣り場ガイド―
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●川島町の用水路(埼玉県)
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●柴山沼(埼玉県)
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●川崎つり堀センター(埼玉県)
【その他】
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